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第2章 旅立ち
追憶
しおりを挟む「シェリー行っちゃいましたね。レイ、どうします?」
「うーん、どうしよっか?師匠が負けるとも思えないしなぁ」
でも、あんなに慌ててる師匠は初めて見たかもしれない
もしかしたらあの化物みたいに強い師匠でも苦戦する相手なのか?
レイは頭の中で色々と考えを巡らせ、
「待ってろって言っていたし、俺達は家の中で待っていよう。何かあった時のために一応すぐに戦える準備だけしておくぞ」
と、最終的に結論づけた。
「そうですね」
レイはいつも戦闘の時に来ている真っ黒な革の鎧をつけ、さっきのシェリーとの戦闘で投げた長剣を腰に携える。
師匠がちゃんと持ってきてくれたのか
さっきは投げてごめんよ
レンが剣に謝っている傍ら、そのレンを見て微笑んでいるペル。
レイったら可愛いですね、ふふふ
「レイ、準備は出来ましたか?」
「おう、いつでも戦える」
10分、20分、30分と時が過ぎていく。
流石に師匠遅くないか? やはりそれほどの相手なのか
「ペル、少し師匠遅くないか? 外に見に行った方が良くないか?」
「そーですね。見に行ってみますか」
よし、言質はとったぞ
「行くぞ! ペル」
「はい、レイ」
そう言うと2人は部屋を出て、玄関に足早に向かう。
さてさーて、何が出ることやら
玄関の扉を開けて外に出た2人が目にしたものは、想像を絶する光景だった。
地に仰向けに倒れているシェリーと、そのシェリーを踏み付ける黒ローブの人?
「し、師匠ーー! 来い、ペル!」
レイはペルを右手に持つと、シェリーを助けるために黒ローブに向かって突っ込む。
師匠がやられるなんてありえない。くそ、死なせてたまるか
レイは無我夢中でペルを振る。しかし黒ローブは右手にある剣で風圧をおこし、レイをぶっ飛ばす。
そして、シェリーを片手に担ぐ。
「生きているなら聞け。この女は俺が連れていく。
悔しかったら、強くなって助けにでも来い。我ら魔神族のところまでな!」
木に叩きつけられたがかろうじて意識のあったレイ。
「ま、魔神族は……ど……どこに?」
「俺達がどこにいるかって?」
唐突に上を指差し
「上だよ上。俺達は空にある天空島にいる。じゃあな」
言い終えると直ぐにシェリーを担いだまま空を飛んでどこかへ行ってしまった黒ローブ。
くそ、くそ、く……そ
「レイ、レイ、レイ」
剣から人型に戻りレイをゆするペル。
「ぺ……ル? ペ…………ル」
そのまま意識を手放してしまったレイ。
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