無属性魔法士学園へ

朧月

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Gクラス?

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 「ふぅ、ここがGクラスか」

 シューはGクラスの教室の前まで辿り着き、中に入る。

 ほう、なるほどな。確かに皆表情に不安が浮かんでいる。しかし、1、2……3人か。なかなかやるな、、、、、、、

 その教室にいる人々の顔には、不安が色濃く浮かんでいた。

 しかし、3人。3人だけ希望に満ち溢れた表情をしていた。

 シューは入口で教室全体を見回したあと、前の黒板に「席は自由」と書いてあるのを見て左後ろの窓側の席に座った。

 シューが教室に着いた時には、既にほとんどの席が埋まっていたが、ここだけポツンと空いていた。

 席に座って周りを見回していると、前の扉からイカツイ男が入ってくる。

 ほう、あいつもなかなかに。

 シューがそんなことを思いながらその男を見ていると、どんどんこちらへと近づいてくる。

 そしてーーー「おい! そこは俺の席だぞ」

 その男はあろう事か突然シューに対して文句を言ってきた。

 「へ?いや、自由席って書いてあるしここに何も置いてなかったぞ?」

 「自由とか荷物とかゴチャゴチャ言ってんじゃねえよ。ここは俺の席ってのは小等部の頃から決まってんだよ」

 ここ、王立アースガルド魔法学校は、小等部、中等部、高等部の6年、3年、3年で構成されており、その殆どの者が小等部から入学する。

 よって、中等部から入学したシューは転校生の様なものである。

 「いや、そんなことは知らん」

 と、シューが突っぱねているとーー「おーし、ホームルーム始めるからお前ら席につけー」。

 前の扉から細身な女性教師が入ってきた。

 その教師は、教卓の前に来ると教室全体を見回し、

 「ロズヴェルト! 早く席につけ。お前だけだぞ席についてないのは」

 強面の男ーーーロズヴェルトにビビる様子もなく注意した。

  「ちっ、くっそ」

 文句を言いつつも渋々と言った様子で、前方の空いている席に座ったロズヴェルト。

 「よーし、多分全員いるなー、それじゃあ知っているとは思うが一応自己紹介を。私は、セレカ=フレディー。この問題児が集まるGクラスの担任だ。くれぐれも問題は起こさないでくれよ。私も怒りたくないのでな」

 皆顔が引きつっている。

 セレカ=フレディーか……。元SSランク冒険者にして、四大公爵家令嬢がこんな所で教師をしているとはな。なるほど、だからあのロズヴェルトとか言うやつも席についたのか。

 「お前らは、何かしら問題があるからこのGクラスになった訳だが、私が担任をするからには他のA、B、Cクラスより強くなってもらわなくてはならない」

 「「「「「はあっーーー!」」」」」

 それを聞くと、クラスの大半の者が悲鳴をあげた。

 「そんなの出来るわけないだろー!」

 「そんなの無理に決まってるわ」

 「あなたは才能があるから私達みたいな落ちこぼれの気持ちなんて分からないのよ」

 次々に教室中を飛び交う文句。

 そんな中でも反応を示さないのはさっきの3人。と、ロズヴェルト。

 この学校の中等部での落ちこぼれは、大体2年目。駆け出しを過ぎた頃の冒険者程度の実力である。

 にも関わらず、駆け出し冒険者であるシューがなぜこれほど余裕そうなのか理由を知る者はこの教室にいなかった。
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