さわらないで

ココ

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二人で

巧目線 3

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俺は 朝 会社のロビーの隅で由里子を待った。

念の為 早く来たので 一時間は待っただろうか。

昨夜からの怒りは収まらず 怒りはより焔黒く俺の腹の中に巣食うていた。


由里子が来た瞬間 全ての思いがより一層大きく増したのを感じた。

非常階段に連れ込んだ俺は それらをぐっと抑えて対峙した。

しかし 由里子は泣きそうになりながら 歯を食い縛り

俺を睨み?ながら ぶるぶる震えている。

ショックだった。

待て そんな由里子を守りたかったのに

何なんだ この状況は。

俺は敵か?

俺の怒りは一気に消沈し 切なさと 愛しさで一杯になった。

抱き締め潰さないように気使いながら

昨日からの気持ちを込めて力一杯由里子を抱き締めた。

俺は抱き締めながら 由里子は 俺の心臓だ と 感じた。

もう こいつがいないと 生きていけない。

27の男が 素直にそう思った。
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