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そのじゅうよん
そのじゅうよん-20
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「みのりちゃんっ!」
また瞳子さんに抱き締められた。
いつか来た事あるフレンチのお店。
「母さん、みのりさんが潰れちゃう」
「あっ!そうねっ!赤ちゃんに良くないわねっ」
瞳子さんが慌てて離れる。
そんな。人を腫れ物みたいに扱わんでも。
病院の帰りあたしん家寄っておかんに報告した。
「いやあっ!」
叫んだおかんはすぐさまおとんに電話。
「お父さんっ大変っ!赤ちゃん出来たって!は!?何言ってるんっ。今さら出来るかいな、ご無沙汰のくせに。違うて、みのり!みのりに赤ちゃん出来たっ!!」
夫婦生活暴露すんな。
尊がおとんと電話で話して。
「なるべく急ぎます」
て言った。
なにを?
そんで夜は瞳子さんと一緒にご飯。
「ホントに凄いわぁ…尊がみのりちゃんと結婚出来るだけでも嬉しいのに…この上赤ちゃんまで…」
瞳子さんの言葉でしんみりする三人。
「みのりちゃん」
瞳子さんがあたしの手握り締める。
なんかまだ赤ちゃんいる実感とかないんやけど。
妊娠した本人より周りが喜んでくれて、照れ臭い。
瞳子さんがあたし見て。
「おばあちゃんて絶対呼ばせないでね!」
真剣な顔で、言った。
「そうだ、来月フランスだから。ベビー服いっぱい買ってくるわね」
「俺行かないからね。みのりさんが心配だから」
「尊は来なくていいわよ。連れてってもまだ仕事にならないし。あ、そうだ!この際子供服も展開しようかしら」
「ああ、いいね。それ。子供服テスト販売してみる?」
いつの間にか親子で仕事の話しとる。
ああ。ワイン飲みたいな。
グラスにワインついで飲もうとしたら。
「アルコールはダメっ!」
尊に取り上げられた。
ち。
「みのりさあん!こっち来てえ!」
ベッドに座って。
尊が呼ぶ。
酔ってる。
へらへらして。
一番嫌な酔いパターン。
「はーやーくー!来て!」
ああ。久々登場か!?
頼むから妊婦にコスプレさせんなよ。
「みーのーりーさあんっ」
ベットの上でマットレスばんばん叩くから。
仕方なしに尊のとこに。
「なに」
もう寝てくれっ。
「うわあっ」
ベッドに押し倒された。
「みのりさん…」
キスして。あたしを抱き締める。
なんか違うな。
コスプレ変態やないな。
「みのりさん…」
「あん…」
首筋責められて思わず声が出る。
尊がキスしながらあたしの服脱がして。
って!
「尊っ!安定期までは」
控えろって言われただろうがっ。
「いいから」
よくないわっ。
「奥までは挿れないから」
ばかやろうっ!!
「ね、みのりさん…」
「あっ…やん…」
結局ヤられた。
でも。尊なりにあたしに気を遣ったらしく。
優しくあたしを抱いた。
「ここにいるんだね」
あたしのお腹さする。
「みのりさんと俺の…赤ちゃん」
撫でる手は愛おしそうで。
「女の子がいいなあ…みのりさんに似たら可愛いだろうなあ…」
もう眠たそうな声。
「でもどっちでも…元気に産まれてくれたらいいや」
そうやね。
それだけで十分。
「みのりさん」
尊が頭撫でるからあたしも眠たくなってきた。
「…ありがとう」
なにが?
「俺を幸せにしてくれて。みのりさんが俺と出逢ってくれて…ありがとう」
なんだよ、もう。
泣きたくなる様な事言わないでよ。
「みのりさんがたくさん俺を幸せにしてくれるから。俺、頑張ってみのりさんを幸せにするから」
おでこにキスして。
「明日から水原みのりになってね」
にっこりした。
また瞳子さんに抱き締められた。
いつか来た事あるフレンチのお店。
「母さん、みのりさんが潰れちゃう」
「あっ!そうねっ!赤ちゃんに良くないわねっ」
瞳子さんが慌てて離れる。
そんな。人を腫れ物みたいに扱わんでも。
病院の帰りあたしん家寄っておかんに報告した。
「いやあっ!」
叫んだおかんはすぐさまおとんに電話。
「お父さんっ大変っ!赤ちゃん出来たって!は!?何言ってるんっ。今さら出来るかいな、ご無沙汰のくせに。違うて、みのり!みのりに赤ちゃん出来たっ!!」
夫婦生活暴露すんな。
尊がおとんと電話で話して。
「なるべく急ぎます」
て言った。
なにを?
そんで夜は瞳子さんと一緒にご飯。
「ホントに凄いわぁ…尊がみのりちゃんと結婚出来るだけでも嬉しいのに…この上赤ちゃんまで…」
瞳子さんの言葉でしんみりする三人。
「みのりちゃん」
瞳子さんがあたしの手握り締める。
なんかまだ赤ちゃんいる実感とかないんやけど。
妊娠した本人より周りが喜んでくれて、照れ臭い。
瞳子さんがあたし見て。
「おばあちゃんて絶対呼ばせないでね!」
真剣な顔で、言った。
「そうだ、来月フランスだから。ベビー服いっぱい買ってくるわね」
「俺行かないからね。みのりさんが心配だから」
「尊は来なくていいわよ。連れてってもまだ仕事にならないし。あ、そうだ!この際子供服も展開しようかしら」
「ああ、いいね。それ。子供服テスト販売してみる?」
いつの間にか親子で仕事の話しとる。
ああ。ワイン飲みたいな。
グラスにワインついで飲もうとしたら。
「アルコールはダメっ!」
尊に取り上げられた。
ち。
「みのりさあん!こっち来てえ!」
ベッドに座って。
尊が呼ぶ。
酔ってる。
へらへらして。
一番嫌な酔いパターン。
「はーやーくー!来て!」
ああ。久々登場か!?
頼むから妊婦にコスプレさせんなよ。
「みーのーりーさあんっ」
ベットの上でマットレスばんばん叩くから。
仕方なしに尊のとこに。
「なに」
もう寝てくれっ。
「うわあっ」
ベッドに押し倒された。
「みのりさん…」
キスして。あたしを抱き締める。
なんか違うな。
コスプレ変態やないな。
「みのりさん…」
「あん…」
首筋責められて思わず声が出る。
尊がキスしながらあたしの服脱がして。
って!
「尊っ!安定期までは」
控えろって言われただろうがっ。
「いいから」
よくないわっ。
「奥までは挿れないから」
ばかやろうっ!!
「ね、みのりさん…」
「あっ…やん…」
結局ヤられた。
でも。尊なりにあたしに気を遣ったらしく。
優しくあたしを抱いた。
「ここにいるんだね」
あたしのお腹さする。
「みのりさんと俺の…赤ちゃん」
撫でる手は愛おしそうで。
「女の子がいいなあ…みのりさんに似たら可愛いだろうなあ…」
もう眠たそうな声。
「でもどっちでも…元気に産まれてくれたらいいや」
そうやね。
それだけで十分。
「みのりさん」
尊が頭撫でるからあたしも眠たくなってきた。
「…ありがとう」
なにが?
「俺を幸せにしてくれて。みのりさんが俺と出逢ってくれて…ありがとう」
なんだよ、もう。
泣きたくなる様な事言わないでよ。
「みのりさんがたくさん俺を幸せにしてくれるから。俺、頑張ってみのりさんを幸せにするから」
おでこにキスして。
「明日から水原みのりになってね」
にっこりした。
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