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You Could Be Mine
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しおりを挟む仕事終わるのは朝。
4時に店が閉まる。
マネージャーに今日の売上確認する。
「尊クンは、と。今日は112万と五千円!今日も稼いだね」
まあまあだな。
「他は?」
マネージャーが伝票捲る。
「大樹が98万ちょいで龍二が92万」
龍二上げてんな。
「また明日も頑張って売上てよ、尊クン!」
言われなくてもわかってるさ。
俺はほとんど毎日同伴で朝礼とか出ねえから。
帰る前にその日の売上聞く。
毎日一番の売上ってワケじゃねえけど。
月にトータルすりゃ一番になる様にやってる。
二番目の大樹に負けそうでヤバい時でも、そんな時の為にとっとく客いるから。
俺は簡単には堕ちてやんねえよ。
「あーあ。今日も負けたか」
ロッカーで大樹が絡みやがる。
「尊に勝つにはなんか弱味でも握んねえと無理かなあ」
「なんだそれ」
「お前の女犯っちまうとかさあ。したら仕事どころじゃなくなるだろ」
「んだとてめえっ!」
大樹のスーツの襟引っ掴んだ。
「尊さんっ!」
龍二が俺の腕掴む。
「てめえ!ぶっ殺すぞっ」
「尊さん、大樹さん酔ってるからっ」
身体ごと龍二が抑える。
「…冗談、冗談。んな事するほど腐ってねえし」
大樹が笑いながら俺の手離す。
冗談でも許せねえ。
もし俺のみのりさんになんかしやがったら。
本気でぶっ殺してやる。
俺の大事なみのりさん。
一度守りきれなくてツラい思いさせたから。
二度とあんな事ねえ様に。
どんな事があっても俺が守る。
俺の大事な大事な。
みのりさん。
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