Think about you

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「龍二さん、店休むんすかあ？」

「二日ばかしな。平日だしマネージャーも別になんも言わなかったし」

「えー？なになに？どっか行くの？」

いちいち煩せえな。俺がなにしようがお前に関係ねえだろが。

「ねー、龍二さん。あっ、まさか莉緒ちゃんとプチ旅行？」

「あのな、ユウ。俺らがなにしようが」

「あっ、やっぱそうなんだ。二人で温泉とか行ってやらしい事しようと思ってんだあ」

「てめっ、この」

ロッカールームで追いかけ回して。

「暴力はんたあいっ！」

ヘッドロック。

「放っとけよ、お前は」

「もう！髪崩れちゃいますよお、止めてよ」

ユウを開放してやって。

携帯でチケットの予約確認する。

別に変な意味で旅行行くワケじゃねえし。

旅行ったって、たまたま温泉地なだけだし。

電車でちょろっと行くだけだし。

「いいなあ。彼女と二人で温泉、あっ！」

「なんだよ」

「ちゃんと家族風呂取らないとダメっすよ？せっかく行くんだから一緒じゃないとね」

だから俺は別に。

変な意味じゃねえが。

家族風呂はまあ、取るか。

「お土産よろしくう」

ユウがにやけながら言った。