私が好きなのは…

梅田星子

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三話

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雨音から相談された次の日私は普段より早く起きて登校した。
よくよく考えたら他の友人と学校に行くと言えば早く起きなくても良かったのではないかと後悔した。眠い…。

そして今日はタイミング良く委員会を決める。入る気はなかったが別行動する言い訳にもなるので何かしらの委員になると決める。
よかった、決めた後に相談されなくて。
極力帰りが遅くなりそうなやつ…。
校内の掃除などをする美化委員会に入ろう。放課後などに掃除などの学校を綺麗にする活動なら帰る時間も変わるだろう。よし、掃除しようじゃないか。

美化委員は人気がなくあっさり入れた。男子の方なんて誰からの立候補もなくくじ引きで決めていたくらいだ。
まあ、たしかに早く家に帰りたいよね。


放課後になり二人の元に向かうと歩夢はもう雨音の元におり二人で楽しそうに話していた。しかし私を見つけた歩夢が眉間に皺を寄せた。

「晴花、今日なんで先に行っちゃったんだよ!」

少し怒っているので素直にごめんと謝れば仕方ないなと表情を和らげた。

「まあ、いいや。帰ろうぜ」

「ごめん!私美化委員になったから一緒に帰れないんだ!」

手を合わせてごめんのポーズをする私に少し驚く歩夢。

「は?お前美化委員に入ったの?」
「そういうわけだから先帰ってて!」

なんでと不思議そうにするが理由は言えないのでなんとなくと答えさっさと二人に帰りなよと促す。

「そ、そうなの…?じゃ、じゃあ先帰るね…」

雨音はそう言いながら歩夢に気付かれないようにごめん、ありがとうと合図を送ってきた。
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