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第3章 3-2
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第3章 3-2
因子安定テスト開始──“第七因子”の片鱗
翌朝。
ユウは、胸にほんの少し残る不安を抱えながら目を覚ました。
昨日の疲れがまだ残っているはずなのに、
身体の奥に宿る熱だけは消えていない。
(なんだろ……これ。
昨日よりも……力が近くにあるって感じがする……)
目を開けると、部屋の中は柔らかい光に包まれていた。
「……朝か……」
ふと横を見ると、机の上に小さなメモ紙が置かれていた。
『ユウ、おはよう。
今日は私が先に準備しておくから、ゆっくり起きてきてね。
──ユリア』
読み終えた瞬間、ユウの胸がじんわり温かくなる。
(なんでこんなに優しいんだよ……
ユリア、本当に……)
照れくさい気持ちを抑えつつ、ユウは寝室を出た。
◆
リビングに入ると、白い蒸気とふわっと漂う香り。
「ユウ、おはよう」
ユリアがキッチンでエプロンをつけ、
スープとパンをテーブルに並べていた。
「うわ……ユリアが料理してるの、なんか新鮮だな……」
「な、なによその感想……?
私だって料理くらいできるわよ?」
「いや、できないとか思ってたんじゃなくて!
ユリアって何でもできるから、料理も強いのかなって……」
「強い……料理が強いってどういう意味よ……?」
「あっ、いや、その……いただきます!」
「もう……変な子」
ユリアは小さく笑った。
(この笑顔……反則すぎる……)
◆
食事を終えると、ユリアが端末を操作した。
「今日のスケジュールを確認するわね。
まず午前中は……“因子安定化テスト”。」
「因子安定化……って、なんか怖い響きだな……」
「大丈夫よ。
あなたの反応と因子の流れを測定するだけの簡単な検査だから」
「名前の割に、すげぇ物騒な感じだぞ……」
「本格的に危険なのは午後だから……」
「午後ってなにすんの!?」
「実戦形式の模擬戦よ?」
「はああああぁ!?」
「冗談よ。午後は休憩。
今日はテストだけ」
「脅かさないでくれ……!」
ユリアはふふっと笑いながら荷物をまとめる。
「じゃあ、行きましょう。
……ユウの“新しい力”を見せてもらうわよ」
「新しい力……」
ユウは緊張しつつも、胸のどこかがざわついていた。
(昨日……声が言ってた。
“選ぶ者になる”って……
あれってなんなんだ……?)
◆
施設の奥深くにあるテストルーム。
そこは体育館ほどの広さで、壁一面がホログラムパネルになっている。
中央には透明な立体魔方陣が浮かび、淡く光っていた。
「入りなさい、ユウ」
案内役の女性研究員が優しく言う。
「この魔方陣に入れば、因子の流れを可視化できます」
「お、おう……」
「心配しないで、大丈夫よ。
あなたを傷つけるようなことはしない」
ユリアがそっと背中を押す。
その手の温もりが、ユウの不安を半分溶かした。
ユウは魔方陣の中心へ歩み入る。
次の瞬間――
空気が“パシン”と弾けた。
「うわっ……!」
「反応が早い……!
因子の発現速度が通常値の6倍……!」
研究員たちのざわめきが広がる。
「ユウ、落ち着いて。
呼吸を整えて……私を見るのよ」
ユリアが魔方陣の外から声をかける。
ユウは息を吸い、ユリアを見つめた。
すると――
魔方陣の光が落ち着いていく。
「因子の安定……早すぎる……!」
「昨日まで零因子だったのに、どうして……?」
研究員たちの驚きがさらに強くなる。
◆
そのとき。
《安定化、完了。
第七因子、制御ルートの一部解放》
(また……声が……)
《解放されたのはほんの一部。
しかし実験には十分》
(十分って……なにが……?)
《──“感知能力”。》
次の瞬間、視界が変わった。
色が増える。
光が揺れる。
音の奥に、膨大な“気配”が重なる。
人の気配。
魔力の気配。
機械のコード反応。
全部が、ユウの頭の中に流れ込んできた。
「う、うわ……!」
「ユウ!? どうしたの!?」
ユリアが駆け寄ろうとする――が。
「ユリア、そこ!」
「えっ──」
ユウは無意識に手を伸ばし、ユリアを引き寄せた。
同時に。
ユウの背後の空間に、細いレーザー光が走り、
ユリアが立っていた位置の床を焼いた。
「っ……!?
なんでレーザーが……!」
研究員が慌てる。
「誤作動です! 制御ルートに干渉が……!」
別の研究員が叫ぶ。
「違う!
ユウくんの因子が、魔力系の回路を逆流させてる!」
「逆流……?
第七因子の“感知”が強すぎて……!」
◆
ユリアはユウの胸元に手を当てた。
「ユウ、落ち着いて!
呼吸! 深呼吸よ!」
ユウは頷く。
だが、頭の中の情報量は止まらない。
(気配……気配が多すぎる……
でも……)
その中で。
ひときわ鮮やかな光がある。
温かくて、優しくて、まるで手を差し伸べてくるような。
(これ……ユリアの……?)
ユリアの気配だけが、他と違っていた。
まるで暗闇に灯る灯台のように、ユウを導く。
《感知能力が“補助因子”を優先して安定化させています》
(ってことは……俺の感知はユリアを基準にしてる……?)
《彼女はあなたにとって“基点”です》
ユウはゆっくりと呼吸を整えた。
すると、暴走しそうだった感知能力がすっと収まった。
「ユウ……!」
「大丈夫。
ユリアが……見えたから」
その言葉に、ユリアの頬が赤く染まる。
「見えた……?」
「いや、その……気配が……すごく、落ち着くっていうか……」
ユリアは少し戸惑いながらも微笑んだ。
「……よかった……
私、ユウの役に立ててるんだ……」
◆
研究員が恐る恐る言う。
「ユウくん。
その……君の因子に“感知領域の形成”が始まっています」
「感知領域……?」
「簡単に言えば──
“目に見えない広範囲索敵能力”。
それも高精度の、ね」
「高精度って……」
「たとえば……」
研究員は指を鳴らす。
ホログラムが広がり、研究員の後ろに隠れた小さな球体が映し出された。
「この球体の位置が、今わかる?」
「……そこ」
ユウはホログラムではなく、直接“壁の裏”を指差した。
研究員たちが息を飲む。
「……ホログラムじゃなくて、本物の位置を……!」
「第七因子、感知能力の覚醒……!」
◆
ユリアは、ユウを抱きしめた。
「ユウ……すごいわ……!」
「お、おいユリア!?
い、いきなり……!」
「ごめん……でも……すごく嬉しくて……
あなたがちゃんと“自分の力”を扱えてるのが……」
胸に押し当てられた温もりが、ユウの呼吸を乱す。
(ちょっとまって近い近い近い……!)
ユリアは少し離れ、目を合わせた。
「ユウ……
あなたはもう“暴走因子”なんかじゃない。
あなたは──」
「……俺は?」
ユリアは優しく微笑む。
「“誰かを守る因子”よ。
それが……ユウの力」
ユウの胸に、強い熱が宿った。
(守る……
そうだ……俺は守るためにこの力を使いたい……
ユリアを……そしてこの街を……!)
◆
研究員が手元の端末を操作する。
「本日のテストはここまでにします。
君の感知能力が完全に安定するまで、追加の検査が必要ですが──」
「必要なら、いくらでも受けます」
「ユウ……」
ユウはユリアの方を見て静かに言った。
「俺、もう逃げないよ。
ユリアが基点なら……
俺は制御できるから」
ユリアの胸がきゅっと熱くなった。
「ユウ……ありがとう……」
◆
テスト終了後。
帰り道を歩きながら、ユウとユリアは珍しく沈黙していた。
気まずいとか、嫌な沈黙ではなく──
心の温もりがじんわり広がるような静けさ。
「今日のユウ……すごかったわよ」
「いや、俺なんてまだまだだよ」
「謙遜しないの。
本当に……誇らしかったんだから」
ユリアが横目でじっと見つめる。
その視線に耐えきれず、ユウは顔をそらした。
「ほ、褒めすぎだよ……
調子乗るって……」
「いいじゃない。
調子に乗ったって。
あなたは今日、命を守る力を発揮したんだから」
「命……?」
「……私の命よ」
「……っ!」
ユウの心臓が大きく跳ねた。
ユリアは歩みを止め、ユウの両頬に手を添える。
「ありがとう、ユウ。
本当に……ありがとう」
ゆっくりと距離が縮まる。
息が触れ合うほど近い。
(ちょ……近い……!
やば……ユリアが……ユリアが……)
ユリアはそっと耳元で囁いた。
「今日、守ってくれて……嬉しかった」
ユウの理性が完全に溶け落ちかけた、その瞬間――
廊下の先から、レイブンが現れた。
「二人とも。
午後は自由時間だが、外出は控えるように」
「レ、レイブン! いつからそこに……!?」
「ずっといた」
「嘘だろ!?」
「嘘だ」
「どっちだよ!!」
ユリアはくすっと笑った。
(ああ……
この街でなら……
俺、きっと……生きていける)
ユウはそっと拳を握りしめた。
第七因子は、ただの破壊者ではない。
“守る者”としての片鱗が、確かに芽生えていた。
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因子安定テスト開始──“第七因子”の片鱗
翌朝。
ユウは、胸にほんの少し残る不安を抱えながら目を覚ました。
昨日の疲れがまだ残っているはずなのに、
身体の奥に宿る熱だけは消えていない。
(なんだろ……これ。
昨日よりも……力が近くにあるって感じがする……)
目を開けると、部屋の中は柔らかい光に包まれていた。
「……朝か……」
ふと横を見ると、机の上に小さなメモ紙が置かれていた。
『ユウ、おはよう。
今日は私が先に準備しておくから、ゆっくり起きてきてね。
──ユリア』
読み終えた瞬間、ユウの胸がじんわり温かくなる。
(なんでこんなに優しいんだよ……
ユリア、本当に……)
照れくさい気持ちを抑えつつ、ユウは寝室を出た。
◆
リビングに入ると、白い蒸気とふわっと漂う香り。
「ユウ、おはよう」
ユリアがキッチンでエプロンをつけ、
スープとパンをテーブルに並べていた。
「うわ……ユリアが料理してるの、なんか新鮮だな……」
「な、なによその感想……?
私だって料理くらいできるわよ?」
「いや、できないとか思ってたんじゃなくて!
ユリアって何でもできるから、料理も強いのかなって……」
「強い……料理が強いってどういう意味よ……?」
「あっ、いや、その……いただきます!」
「もう……変な子」
ユリアは小さく笑った。
(この笑顔……反則すぎる……)
◆
食事を終えると、ユリアが端末を操作した。
「今日のスケジュールを確認するわね。
まず午前中は……“因子安定化テスト”。」
「因子安定化……って、なんか怖い響きだな……」
「大丈夫よ。
あなたの反応と因子の流れを測定するだけの簡単な検査だから」
「名前の割に、すげぇ物騒な感じだぞ……」
「本格的に危険なのは午後だから……」
「午後ってなにすんの!?」
「実戦形式の模擬戦よ?」
「はああああぁ!?」
「冗談よ。午後は休憩。
今日はテストだけ」
「脅かさないでくれ……!」
ユリアはふふっと笑いながら荷物をまとめる。
「じゃあ、行きましょう。
……ユウの“新しい力”を見せてもらうわよ」
「新しい力……」
ユウは緊張しつつも、胸のどこかがざわついていた。
(昨日……声が言ってた。
“選ぶ者になる”って……
あれってなんなんだ……?)
◆
施設の奥深くにあるテストルーム。
そこは体育館ほどの広さで、壁一面がホログラムパネルになっている。
中央には透明な立体魔方陣が浮かび、淡く光っていた。
「入りなさい、ユウ」
案内役の女性研究員が優しく言う。
「この魔方陣に入れば、因子の流れを可視化できます」
「お、おう……」
「心配しないで、大丈夫よ。
あなたを傷つけるようなことはしない」
ユリアがそっと背中を押す。
その手の温もりが、ユウの不安を半分溶かした。
ユウは魔方陣の中心へ歩み入る。
次の瞬間――
空気が“パシン”と弾けた。
「うわっ……!」
「反応が早い……!
因子の発現速度が通常値の6倍……!」
研究員たちのざわめきが広がる。
「ユウ、落ち着いて。
呼吸を整えて……私を見るのよ」
ユリアが魔方陣の外から声をかける。
ユウは息を吸い、ユリアを見つめた。
すると――
魔方陣の光が落ち着いていく。
「因子の安定……早すぎる……!」
「昨日まで零因子だったのに、どうして……?」
研究員たちの驚きがさらに強くなる。
◆
そのとき。
《安定化、完了。
第七因子、制御ルートの一部解放》
(また……声が……)
《解放されたのはほんの一部。
しかし実験には十分》
(十分って……なにが……?)
《──“感知能力”。》
次の瞬間、視界が変わった。
色が増える。
光が揺れる。
音の奥に、膨大な“気配”が重なる。
人の気配。
魔力の気配。
機械のコード反応。
全部が、ユウの頭の中に流れ込んできた。
「う、うわ……!」
「ユウ!? どうしたの!?」
ユリアが駆け寄ろうとする――が。
「ユリア、そこ!」
「えっ──」
ユウは無意識に手を伸ばし、ユリアを引き寄せた。
同時に。
ユウの背後の空間に、細いレーザー光が走り、
ユリアが立っていた位置の床を焼いた。
「っ……!?
なんでレーザーが……!」
研究員が慌てる。
「誤作動です! 制御ルートに干渉が……!」
別の研究員が叫ぶ。
「違う!
ユウくんの因子が、魔力系の回路を逆流させてる!」
「逆流……?
第七因子の“感知”が強すぎて……!」
◆
ユリアはユウの胸元に手を当てた。
「ユウ、落ち着いて!
呼吸! 深呼吸よ!」
ユウは頷く。
だが、頭の中の情報量は止まらない。
(気配……気配が多すぎる……
でも……)
その中で。
ひときわ鮮やかな光がある。
温かくて、優しくて、まるで手を差し伸べてくるような。
(これ……ユリアの……?)
ユリアの気配だけが、他と違っていた。
まるで暗闇に灯る灯台のように、ユウを導く。
《感知能力が“補助因子”を優先して安定化させています》
(ってことは……俺の感知はユリアを基準にしてる……?)
《彼女はあなたにとって“基点”です》
ユウはゆっくりと呼吸を整えた。
すると、暴走しそうだった感知能力がすっと収まった。
「ユウ……!」
「大丈夫。
ユリアが……見えたから」
その言葉に、ユリアの頬が赤く染まる。
「見えた……?」
「いや、その……気配が……すごく、落ち着くっていうか……」
ユリアは少し戸惑いながらも微笑んだ。
「……よかった……
私、ユウの役に立ててるんだ……」
◆
研究員が恐る恐る言う。
「ユウくん。
その……君の因子に“感知領域の形成”が始まっています」
「感知領域……?」
「簡単に言えば──
“目に見えない広範囲索敵能力”。
それも高精度の、ね」
「高精度って……」
「たとえば……」
研究員は指を鳴らす。
ホログラムが広がり、研究員の後ろに隠れた小さな球体が映し出された。
「この球体の位置が、今わかる?」
「……そこ」
ユウはホログラムではなく、直接“壁の裏”を指差した。
研究員たちが息を飲む。
「……ホログラムじゃなくて、本物の位置を……!」
「第七因子、感知能力の覚醒……!」
◆
ユリアは、ユウを抱きしめた。
「ユウ……すごいわ……!」
「お、おいユリア!?
い、いきなり……!」
「ごめん……でも……すごく嬉しくて……
あなたがちゃんと“自分の力”を扱えてるのが……」
胸に押し当てられた温もりが、ユウの呼吸を乱す。
(ちょっとまって近い近い近い……!)
ユリアは少し離れ、目を合わせた。
「ユウ……
あなたはもう“暴走因子”なんかじゃない。
あなたは──」
「……俺は?」
ユリアは優しく微笑む。
「“誰かを守る因子”よ。
それが……ユウの力」
ユウの胸に、強い熱が宿った。
(守る……
そうだ……俺は守るためにこの力を使いたい……
ユリアを……そしてこの街を……!)
◆
研究員が手元の端末を操作する。
「本日のテストはここまでにします。
君の感知能力が完全に安定するまで、追加の検査が必要ですが──」
「必要なら、いくらでも受けます」
「ユウ……」
ユウはユリアの方を見て静かに言った。
「俺、もう逃げないよ。
ユリアが基点なら……
俺は制御できるから」
ユリアの胸がきゅっと熱くなった。
「ユウ……ありがとう……」
◆
テスト終了後。
帰り道を歩きながら、ユウとユリアは珍しく沈黙していた。
気まずいとか、嫌な沈黙ではなく──
心の温もりがじんわり広がるような静けさ。
「今日のユウ……すごかったわよ」
「いや、俺なんてまだまだだよ」
「謙遜しないの。
本当に……誇らしかったんだから」
ユリアが横目でじっと見つめる。
その視線に耐えきれず、ユウは顔をそらした。
「ほ、褒めすぎだよ……
調子乗るって……」
「いいじゃない。
調子に乗ったって。
あなたは今日、命を守る力を発揮したんだから」
「命……?」
「……私の命よ」
「……っ!」
ユウの心臓が大きく跳ねた。
ユリアは歩みを止め、ユウの両頬に手を添える。
「ありがとう、ユウ。
本当に……ありがとう」
ゆっくりと距離が縮まる。
息が触れ合うほど近い。
(ちょ……近い……!
やば……ユリアが……ユリアが……)
ユリアはそっと耳元で囁いた。
「今日、守ってくれて……嬉しかった」
ユウの理性が完全に溶け落ちかけた、その瞬間――
廊下の先から、レイブンが現れた。
「二人とも。
午後は自由時間だが、外出は控えるように」
「レ、レイブン! いつからそこに……!?」
「ずっといた」
「嘘だろ!?」
「嘘だ」
「どっちだよ!!」
ユリアはくすっと笑った。
(ああ……
この街でなら……
俺、きっと……生きていける)
ユウはそっと拳を握りしめた。
第七因子は、ただの破壊者ではない。
“守る者”としての片鱗が、確かに芽生えていた。
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