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第1章
014 オタガッパの穴
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仮拠点である木のうろの中で休憩を終えると、俺とペロロさんは探索を再開し始める。
方針としては、まだいっていない場所を埋めていく事にした。
現在のダンジョン探索度は、こんな感じである。
山山山山山山山山山
山ロロロロロロロ山
山ロロロロロロロ山
山ロロロロロロロ山
山ロロロ塔ロロロ山
山ロロロロロロロ山
山ロ森拠森ロロロ山
山オ森森森森森湖山
山山山山山山山山山
拠=拠点
塔=中央の塔
オ=オタオークの住処
湖=オタガッパのいる湖
森=森
山=山
ロ=未探索
見て分かる通り、オタオークとオタガッパのエリアはどちらもダンジョンの端にある。
なので北エリアの両端にも、何かしらあるのではないかと予想できた。
そちらは余裕があれば明日以降探索するとして、今日は塔より下のエリアを埋めることにする。
まずは東へと行き、突き当りを一マス北上。そこから西に行き、一周するように拠点まで戻ってくるルートだ。
「クルコン君、本当にもう大丈夫かい?」
「ああ、大丈夫だ。逆に動いていた方が気がまぎれる」
「それなら、良いんだけど」
まだ俺のことが心配なのか、ペロロさんがそう声をかけてくる。
俺の顔色は、そこまで酷かったのだろうか。
心配させてしまったことに罪悪感を抱きながらも、俺とペロロさんは探索を開始した。
相変わらず森の中には、大小さまざまな鏡の欠片が地面に突き刺さっている。
オタオークも何匹か見かけるが、攻撃パターンを覚えたのでもはや敵ではない。
プレイヤーに関しては、全く見かけなかった。
そして東の山までやって来ると、南方に視線を向ける。
だが見えるのは木々だけであり、湖はおろかオタガッパの姿は確認できない。
おそらくオタガッパの行動範囲は狭く、湖周辺に集中しているのだろう。
そんなことを考えながら探索していると、何やら大きな穴を発見する。
人が余裕で入れそうな穴であり、穴は斜めに掘られていた。
「この穴、どこに続いているんだ?」
「方向からして、湖じゃないかな?」
穴の掘られている方向は南であり、湖に続いている可能性は十分にあった。
俺は頬から小さなバックを取り出すと、その中に入れていた細長い懐中電灯を手に取る。
そして穴の方向へ光を向けると、白い陶器のような物が浮かび上がった。
陶器? 皿? もしかして!
「ぺろろさん! 敵だ!」
俺は懐中電灯と小さなバックを急いでしまうと、ピンパチを構える。
「もしかしてオタガッパかい!?」
「ああ、そうだ! あの皿は間違いない!」
ペロロさんも臨戦態勢になり、手にはいつの間にかメリケンサックをつけていた。
「ゲゲ! ロリっぱ!」
すると向こうも俺たちに気が付き、穴から姿を現す。
こちらに舐め腐った視線を向けており、よだれを垂らしている。
明らかに隙だらけだった。
「ふっ!」
「ぐげ!?」
それを見て先に動いたペロロさんが足払いを仕掛け、オタガッパはすっころぶ。
俺は追い打ちでそこにピンパチを突き刺した。
それにより、オタガッパは呆気なく死亡する。
やはり、耐久力はオタオーク以下のようだ。
「なんだか、弱かったね」
「ああ、確かに」
隙だらけだっただけに、余計にそう思う。
「この穴の奥、探索するかい? 僕としては行ってみたいのだけど」
ペロロさんは、穴の奥が気になるようで、探索を希望した。
俺としては、オタガッパの住処に出来ればペロロさんを近付けたくない。
けれどもそれは俺のエゴであり、過保護すぎるともいえる。
俺はペロロさんの友人だが、家族でもなければ恋人でもない。
危ないからといって、束縛するのは間違っている。
しかし、何かあってからでは遅いという考えもあった。
矛盾した思考が板挟みになり、俺は言葉に詰まる。
するとペロロさんは、俺の考えを見透かしたように声をかけてきた。
「クルコン君、君が考えていることは何となくわかるよ? 僕のことを心配してくれているんだよね? それは嬉しいのだけど、この世界でそれは逆に命取りになると思うんだ。
だってそうだろう? 今後もダンジョンに挑み続けるんだ。危ないからと先に進むことを諦めれば、成長の機会が失われる。
平和ならそれでもいいとも思うけれど、今後強制的に危険なダンジョンに放り込まれる可能性はゼロじゃないと思うんだ。だから今、僕と一緒に冒険しないかい?」
そう言って笑みを浮かべたペロロさんは、俺に小さな手を差し出す。
俺はそれを見てハッとすると、その手をとった。
そうだ。俺は何をこんなに卑屈になっていたのだろう。
ペロロさんの言う通りだ。
この先何があるか分からない。だからこそ、危険を乗り越えて成長する必要がある。
現にこうしてイベントが発生して、俺たちはこのダンジョンに挑むことになった。
加えて俺は、おかしなダンジョンばかり引き当ててしまう。
他のプレイヤーたちよりも、危ない目に遭う確率は高かった。
成長しなければそれこそ、取り返しのつかないことになってしまう。
「ペロロさん、ありがとう。ああ、一緒に冒険しよう」
「クルコン君……」
俺が吹っ切れた事を感じ取ったのか、ペロロさんは嬉しそうに微笑んだ。
そうして、俺たちはオタガッパが出てきた穴に挑むことを決めた。
けれども、そのまま勢いで入り込むことはしない。
一度拠点に戻り、準備してから再度穴の前にやってくる。
暗い穴に入ることになるので、俺はピンパチに細長い懐中電灯をガムテープで巻いて貼りつけた。
対してペロロさんはヘッドライトを持ってきていたようで、どこかバラエティー番組に出演しているアイドルのようにも見える。
他だと何か企画して撮影に臨む、動画配信者だろうか。
実際このイベントは生放送されていると思うので、それもあながち間違いではない。
そんな事を思いつつも、穴での隊列としては、ペロロさんが前衛で俺が後衛になる。
最初は俺が前に立とうとしたが、ペロロさんがそれを止めた。
理由としては俺が槍であり、ペロロさんがメリケンサックだからだ。
俺は後ろからでも槍で突けるが、ペロロさんは後ろだと攻撃することが出来ない。
それを聞いて納得したので、俺が後衛になったわけだ。
「クルコン君、行こうか」
「ああ」
ペロロさんの掛け声に返事をすると、俺たちは穴の中へと足を進める。
穴は入り口こそ人一人が通れる程だが、中に入ると大人三人が並べるほどの洞窟になっていた。
けれども暗い事には変わりなく、敵の気配には注意する必要がある。
俺は感覚を研ぎ澄まし、オタガッパの気配を探った。
「前方に三匹いるな。明かりに気が付いてやってくるぞ」
「すごい、よく分かるね」
「ああ、ダンジョンで鍛えられたからな」
「なるほど。って、来たみたいだね」
暗い穴の中では明かりが目立つ。
奥から三匹のオタガッパが、姿を現した。
「ががっ!」
「ろりっぱ!」
「すもうっ!」
三匹のオタガッパは、穴から出てきたやつと違ってこちらを警戒している。
だがそれもペロロさんを見ると、飢えた獣の様に襲い掛かってきた。
「遅い!」
「ぐげっ!」
最初にやって来たオタガッパに、ペロロさんが顎へと右フックを叩きこむ。
そこに俺が横から槍を突き刺し、ペロロさんが止めに回し蹴りを繰り出した。
オタガッパは背後にいた仲間を巻き込んで倒れ込むと、光となって消えていく。
それを見てもう一匹が戸惑い、動きが止まる。
だがそこを見逃すペロロさんではなく、小さな背を生かしたアッパーで敵に一撃を与えた。
俺はその隙に、仲間の巻き添えになって倒れている個体を仕留める。
ピンパチを何回か突き刺せば、呆気なく散った。
「三匹くらいなら余裕だね」
「ああ、連携もなさそうだし、道の幅を考えれば数が増えても対処できそうだ」
これは敵を舐めているのではなく、事実である。
ぶっちゃけて言うと、オタガッパは少し強いゴブリンレベルだ。
まあ、俺は普通のゴブリンと未だに戦ったことはないのだけれども……。
動画で見たゴブリン基準だと、そんな感じだ。
洞窟は先に続いているので、俺とペロロさんは軽く言葉を交わすと、先へと進み始めるのであった。
方針としては、まだいっていない場所を埋めていく事にした。
現在のダンジョン探索度は、こんな感じである。
山山山山山山山山山
山ロロロロロロロ山
山ロロロロロロロ山
山ロロロロロロロ山
山ロロロ塔ロロロ山
山ロロロロロロロ山
山ロ森拠森ロロロ山
山オ森森森森森湖山
山山山山山山山山山
拠=拠点
塔=中央の塔
オ=オタオークの住処
湖=オタガッパのいる湖
森=森
山=山
ロ=未探索
見て分かる通り、オタオークとオタガッパのエリアはどちらもダンジョンの端にある。
なので北エリアの両端にも、何かしらあるのではないかと予想できた。
そちらは余裕があれば明日以降探索するとして、今日は塔より下のエリアを埋めることにする。
まずは東へと行き、突き当りを一マス北上。そこから西に行き、一周するように拠点まで戻ってくるルートだ。
「クルコン君、本当にもう大丈夫かい?」
「ああ、大丈夫だ。逆に動いていた方が気がまぎれる」
「それなら、良いんだけど」
まだ俺のことが心配なのか、ペロロさんがそう声をかけてくる。
俺の顔色は、そこまで酷かったのだろうか。
心配させてしまったことに罪悪感を抱きながらも、俺とペロロさんは探索を開始した。
相変わらず森の中には、大小さまざまな鏡の欠片が地面に突き刺さっている。
オタオークも何匹か見かけるが、攻撃パターンを覚えたのでもはや敵ではない。
プレイヤーに関しては、全く見かけなかった。
そして東の山までやって来ると、南方に視線を向ける。
だが見えるのは木々だけであり、湖はおろかオタガッパの姿は確認できない。
おそらくオタガッパの行動範囲は狭く、湖周辺に集中しているのだろう。
そんなことを考えながら探索していると、何やら大きな穴を発見する。
人が余裕で入れそうな穴であり、穴は斜めに掘られていた。
「この穴、どこに続いているんだ?」
「方向からして、湖じゃないかな?」
穴の掘られている方向は南であり、湖に続いている可能性は十分にあった。
俺は頬から小さなバックを取り出すと、その中に入れていた細長い懐中電灯を手に取る。
そして穴の方向へ光を向けると、白い陶器のような物が浮かび上がった。
陶器? 皿? もしかして!
「ぺろろさん! 敵だ!」
俺は懐中電灯と小さなバックを急いでしまうと、ピンパチを構える。
「もしかしてオタガッパかい!?」
「ああ、そうだ! あの皿は間違いない!」
ペロロさんも臨戦態勢になり、手にはいつの間にかメリケンサックをつけていた。
「ゲゲ! ロリっぱ!」
すると向こうも俺たちに気が付き、穴から姿を現す。
こちらに舐め腐った視線を向けており、よだれを垂らしている。
明らかに隙だらけだった。
「ふっ!」
「ぐげ!?」
それを見て先に動いたペロロさんが足払いを仕掛け、オタガッパはすっころぶ。
俺は追い打ちでそこにピンパチを突き刺した。
それにより、オタガッパは呆気なく死亡する。
やはり、耐久力はオタオーク以下のようだ。
「なんだか、弱かったね」
「ああ、確かに」
隙だらけだっただけに、余計にそう思う。
「この穴の奥、探索するかい? 僕としては行ってみたいのだけど」
ペロロさんは、穴の奥が気になるようで、探索を希望した。
俺としては、オタガッパの住処に出来ればペロロさんを近付けたくない。
けれどもそれは俺のエゴであり、過保護すぎるともいえる。
俺はペロロさんの友人だが、家族でもなければ恋人でもない。
危ないからといって、束縛するのは間違っている。
しかし、何かあってからでは遅いという考えもあった。
矛盾した思考が板挟みになり、俺は言葉に詰まる。
するとペロロさんは、俺の考えを見透かしたように声をかけてきた。
「クルコン君、君が考えていることは何となくわかるよ? 僕のことを心配してくれているんだよね? それは嬉しいのだけど、この世界でそれは逆に命取りになると思うんだ。
だってそうだろう? 今後もダンジョンに挑み続けるんだ。危ないからと先に進むことを諦めれば、成長の機会が失われる。
平和ならそれでもいいとも思うけれど、今後強制的に危険なダンジョンに放り込まれる可能性はゼロじゃないと思うんだ。だから今、僕と一緒に冒険しないかい?」
そう言って笑みを浮かべたペロロさんは、俺に小さな手を差し出す。
俺はそれを見てハッとすると、その手をとった。
そうだ。俺は何をこんなに卑屈になっていたのだろう。
ペロロさんの言う通りだ。
この先何があるか分からない。だからこそ、危険を乗り越えて成長する必要がある。
現にこうしてイベントが発生して、俺たちはこのダンジョンに挑むことになった。
加えて俺は、おかしなダンジョンばかり引き当ててしまう。
他のプレイヤーたちよりも、危ない目に遭う確率は高かった。
成長しなければそれこそ、取り返しのつかないことになってしまう。
「ペロロさん、ありがとう。ああ、一緒に冒険しよう」
「クルコン君……」
俺が吹っ切れた事を感じ取ったのか、ペロロさんは嬉しそうに微笑んだ。
そうして、俺たちはオタガッパが出てきた穴に挑むことを決めた。
けれども、そのまま勢いで入り込むことはしない。
一度拠点に戻り、準備してから再度穴の前にやってくる。
暗い穴に入ることになるので、俺はピンパチに細長い懐中電灯をガムテープで巻いて貼りつけた。
対してペロロさんはヘッドライトを持ってきていたようで、どこかバラエティー番組に出演しているアイドルのようにも見える。
他だと何か企画して撮影に臨む、動画配信者だろうか。
実際このイベントは生放送されていると思うので、それもあながち間違いではない。
そんな事を思いつつも、穴での隊列としては、ペロロさんが前衛で俺が後衛になる。
最初は俺が前に立とうとしたが、ペロロさんがそれを止めた。
理由としては俺が槍であり、ペロロさんがメリケンサックだからだ。
俺は後ろからでも槍で突けるが、ペロロさんは後ろだと攻撃することが出来ない。
それを聞いて納得したので、俺が後衛になったわけだ。
「クルコン君、行こうか」
「ああ」
ペロロさんの掛け声に返事をすると、俺たちは穴の中へと足を進める。
穴は入り口こそ人一人が通れる程だが、中に入ると大人三人が並べるほどの洞窟になっていた。
けれども暗い事には変わりなく、敵の気配には注意する必要がある。
俺は感覚を研ぎ澄まし、オタガッパの気配を探った。
「前方に三匹いるな。明かりに気が付いてやってくるぞ」
「すごい、よく分かるね」
「ああ、ダンジョンで鍛えられたからな」
「なるほど。って、来たみたいだね」
暗い穴の中では明かりが目立つ。
奥から三匹のオタガッパが、姿を現した。
「ががっ!」
「ろりっぱ!」
「すもうっ!」
三匹のオタガッパは、穴から出てきたやつと違ってこちらを警戒している。
だがそれもペロロさんを見ると、飢えた獣の様に襲い掛かってきた。
「遅い!」
「ぐげっ!」
最初にやって来たオタガッパに、ペロロさんが顎へと右フックを叩きこむ。
そこに俺が横から槍を突き刺し、ペロロさんが止めに回し蹴りを繰り出した。
オタガッパは背後にいた仲間を巻き込んで倒れ込むと、光となって消えていく。
それを見てもう一匹が戸惑い、動きが止まる。
だがそこを見逃すペロロさんではなく、小さな背を生かしたアッパーで敵に一撃を与えた。
俺はその隙に、仲間の巻き添えになって倒れている個体を仕留める。
ピンパチを何回か突き刺せば、呆気なく散った。
「三匹くらいなら余裕だね」
「ああ、連携もなさそうだし、道の幅を考えれば数が増えても対処できそうだ」
これは敵を舐めているのではなく、事実である。
ぶっちゃけて言うと、オタガッパは少し強いゴブリンレベルだ。
まあ、俺は普通のゴブリンと未だに戦ったことはないのだけれども……。
動画で見たゴブリン基準だと、そんな感じだ。
洞窟は先に続いているので、俺とペロロさんは軽く言葉を交わすと、先へと進み始めるのであった。
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