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第2章 改革と戦争の足音編
第10話 実力者の片鱗を見せる残念美人は
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・・10・・
「訓練? どういうことかしら?」
ティーカップを片手で持ち、紅茶を口に含もうとしていたリイナは動きを止めて僕をじっと見つめる。表情はいつも僕に見せるような穏やかなそれだけど、目つきは少し鋭くなる。同時に僕の隣に控えるレーナも纏う空気が少々変化した。いつもと違うリイナの様子にややだけど警戒しているのだろう。
「そのままの意味だよ。君には話していなかったかもしれないけれど、空いた時間を見つけては自己練はしていたんだ。改革特務部の仕事に就き始めてから事務方の仕事ばかりで体が鈍っちゃうから、運動がてらね」
「道理で仕事だけの割には疲労が溜まっている時があったと思ったわ。それなりに魔力を消費していたというわけね」
「ご名答。なるべく差し支えがない程度にはしてあったけれど、体内魔力量を増やすにしても魔法を効率的に運用するにしても使わないと鍛えられないからさ」
「それで結果はどうなのかしら」
リイナは紅茶を一口飲むと、ティーカップとソーサーをテーブルに置く。僕といる時のような残念美人な雰囲気はどこへやら。彼女の視線は鋭い刃物のようになっていた。ちらりと横を見てみるとレーナの眉間が険しくなる。
「先々週に計測してみたら1625。前に比べて85の上昇だね。予想よりは上がっているけれど、まだA-の範疇かな」
「前回の計測が二ヶ月半前と聞いたけれど、随分と増えたわね。魔力が伸びやすい体質だなんて羨ましいわ」
「有難い事だけれど、まだ足りないと思うんだ。僕自身も強くならないといけないけど、個人訓練だけじゃ限界がある」
「A-で足りない? ふふっ、多数の魔法能力者が卒倒しそうな台詞ね。けれど、どうしてそんなに強くなりたいのかしら? 先のリールプルの件にしても貴方は十分な力を発揮したと耳にしているけれど。専属メイドのアナタも知ってるはず?」
「はい。仰る通りアカツキ様のお付である以上お聞きしました。大変活躍されたことも」
「いや、まだ足りないと思う。実際に対峙して分かったけれど、魔人はやっぱり尋常じゃない。正直遭遇した双子の魔人と戦って勝てるかどうかは分からなかった」
「A-の旦那様でも、ね。分かったわ。だけど、ひとまず魔人の事は置いておくわね。なぜ旦那様は私に訓練をお願いしたのかしら?」
妖しく微笑むリイナ。彼女は僕の思考を読んだ上で言っているのだろう。だったら早々に口にするべきだろう。
「A+ランク魔法能力者であり、『絶対零度の氷雪姫』の二つ名を持つリイナだからこそ、お願いしようと思ったんだ」
そう、彼女はヨーク家の令嬢でありながら数少ないA+ランク魔法能力者でもあるんだ。
A+ランクは魔力保有量が3000以上10000未満で、一万以上のSランク魔法能力者には劣るものの連合王国内でも百人に満たない者しか到達していない魔法を使う者にとっては目指したくても大抵は目指せない高みの存在だ。
リイナはそのA+ランクの一人であり、『絶対零度の氷雪姫』と呼ばれる、いわゆる二つ名持ち魔法能力者。彼女の魔力保有量は最新データで4355。僕の三倍近い魔力を持っている。正直この差はデカイ。純粋な火力差で三倍なんだから。それだけじゃない。常人離れした魔力に裏打ちされた上級魔法も扱える上に四千越えともなれば連発すらも可能。ともすれば火力差は数倍じゃ効かなくなるだろう。
けれど、だからこそ僕は彼女に頼んだわけなんだ。格上の相手であれば効率良く鍛えられると。
僕がリイナのランクと二つ名を口にすると、部屋の中はしばし沈黙に支配される。それを破ったのはリイナだった。
「くふふ、くふふふふっ! くふふふふっ!」
彼女は突然ネジが外れたかのように笑い出す。妖艶でありながら狂気の滲むその笑いに僕は恐怖より戸惑いを感じる。狂いが現れた割には身の危機を抱かなかったからだ。
「あのー、リイナさーん?」
「まさか私の力を知って、二つ名を知っていて訓練を一緒にしてくれという男が現れるとは思わなかったわ! 他の根性無しなんて誘ったら全力で断ったというのに!」
そらそうでしょーよ。A+ランクのネームド相手なんて戦場を知らない貴族がするわけないって。
「それでこそ、それでこそ私の旦那様だわ! いいでしょう! その話乗ったわ!」
いつの間にやら滲み出た狂気は消えて、子供のようにワクワクした様子でリイナは僕に言う。
「ありがとう、リイナ。御手柔らかにとは言わない、全力でよろしくね」
「アカツキ様?!」
「くふふふふっ! 最っ高に楽しみじゃない! 本当に本気を出しちゃっていいのね、旦那様?」
「もちろん。手を抜かれたら困るからさ」
「アカツキ様、リイナ様はA+ランクですよ?! 僭越ながらアカツキ様との魔力差が開きすぎです!」
レーナは僕の身を案じてくれているのだろう、いくら訓練とはいえ怪我をしない保証はないんだ。ワンランク上ならともかく、ツーランクも上の相手に火をつける行為をする僕を止めようとしていた。
「心配してくれてありがとう、レーナ。けどね、戦闘は魔力差だけじゃ決まんないよ?」
「ですが……!」
「滾る事を言ってくれるじゃない? いくら惚れている旦那様でも手加減なんてしないし、私に小手先は通じないわよ?」
「それはどうかな? 泣いて謝ることになっても知らないよ?」
「たまらないわっ! まさに私の理想の旦那様! 可愛く、賢く、強く、そして物怖じしない! 楽しみにしてるわね?」
「僕も、ね」
口角を曲げて凶悪に笑うリイナに、僕も不敵な笑みを返す。対して普段は冷静沈着なレーナは目眩を起こしそうな表情をしていた。
「アカツキ様がこんなにも好戦的な方だとは思いませんでした……」
隣に立つレーナは頭を抱えながら消え入るような声で言う。相当動揺してもいるようだった。
「いいじゃない。可憐な見た目にも関わらず獰猛な意思を秘めるギャップは素晴らしいわよ?」
「いえ、そういうことではなく……」
「まあまあ。レーナが心配する気持ちは理解しているけれど、今後を考えれば僕も強くなるべきだからさ。国を、ノースロード領を、皆を守るためにもさ」
「…………アカツキ様が決められた事ですから私は止めません。しかし、どうかお怪我などなさらぬよう。アカツキ様はノースロード家の次期当主で、連合王国にとっても欠かせない存在なのですから」
「うん、分かってるよ。ありがとね、レーナ」
「……はい」
「リイナ、訓練の件よろしくね。今日は時間的にも無理だし、来週からってことで」
「分かったわ旦那様。それなら、この話はもうおしまいにしてあとはティータイムを楽しむとしましょう」
僕のお願いが終わると室内は再び和やかな雰囲気に戻り、僕とリイナは魔法談義などをして過ごしたのだった。
そして一週間後。僕とリイナは模擬戦闘訓練を行う事となった。
「訓練? どういうことかしら?」
ティーカップを片手で持ち、紅茶を口に含もうとしていたリイナは動きを止めて僕をじっと見つめる。表情はいつも僕に見せるような穏やかなそれだけど、目つきは少し鋭くなる。同時に僕の隣に控えるレーナも纏う空気が少々変化した。いつもと違うリイナの様子にややだけど警戒しているのだろう。
「そのままの意味だよ。君には話していなかったかもしれないけれど、空いた時間を見つけては自己練はしていたんだ。改革特務部の仕事に就き始めてから事務方の仕事ばかりで体が鈍っちゃうから、運動がてらね」
「道理で仕事だけの割には疲労が溜まっている時があったと思ったわ。それなりに魔力を消費していたというわけね」
「ご名答。なるべく差し支えがない程度にはしてあったけれど、体内魔力量を増やすにしても魔法を効率的に運用するにしても使わないと鍛えられないからさ」
「それで結果はどうなのかしら」
リイナは紅茶を一口飲むと、ティーカップとソーサーをテーブルに置く。僕といる時のような残念美人な雰囲気はどこへやら。彼女の視線は鋭い刃物のようになっていた。ちらりと横を見てみるとレーナの眉間が険しくなる。
「先々週に計測してみたら1625。前に比べて85の上昇だね。予想よりは上がっているけれど、まだA-の範疇かな」
「前回の計測が二ヶ月半前と聞いたけれど、随分と増えたわね。魔力が伸びやすい体質だなんて羨ましいわ」
「有難い事だけれど、まだ足りないと思うんだ。僕自身も強くならないといけないけど、個人訓練だけじゃ限界がある」
「A-で足りない? ふふっ、多数の魔法能力者が卒倒しそうな台詞ね。けれど、どうしてそんなに強くなりたいのかしら? 先のリールプルの件にしても貴方は十分な力を発揮したと耳にしているけれど。専属メイドのアナタも知ってるはず?」
「はい。仰る通りアカツキ様のお付である以上お聞きしました。大変活躍されたことも」
「いや、まだ足りないと思う。実際に対峙して分かったけれど、魔人はやっぱり尋常じゃない。正直遭遇した双子の魔人と戦って勝てるかどうかは分からなかった」
「A-の旦那様でも、ね。分かったわ。だけど、ひとまず魔人の事は置いておくわね。なぜ旦那様は私に訓練をお願いしたのかしら?」
妖しく微笑むリイナ。彼女は僕の思考を読んだ上で言っているのだろう。だったら早々に口にするべきだろう。
「A+ランク魔法能力者であり、『絶対零度の氷雪姫』の二つ名を持つリイナだからこそ、お願いしようと思ったんだ」
そう、彼女はヨーク家の令嬢でありながら数少ないA+ランク魔法能力者でもあるんだ。
A+ランクは魔力保有量が3000以上10000未満で、一万以上のSランク魔法能力者には劣るものの連合王国内でも百人に満たない者しか到達していない魔法を使う者にとっては目指したくても大抵は目指せない高みの存在だ。
リイナはそのA+ランクの一人であり、『絶対零度の氷雪姫』と呼ばれる、いわゆる二つ名持ち魔法能力者。彼女の魔力保有量は最新データで4355。僕の三倍近い魔力を持っている。正直この差はデカイ。純粋な火力差で三倍なんだから。それだけじゃない。常人離れした魔力に裏打ちされた上級魔法も扱える上に四千越えともなれば連発すらも可能。ともすれば火力差は数倍じゃ効かなくなるだろう。
けれど、だからこそ僕は彼女に頼んだわけなんだ。格上の相手であれば効率良く鍛えられると。
僕がリイナのランクと二つ名を口にすると、部屋の中はしばし沈黙に支配される。それを破ったのはリイナだった。
「くふふ、くふふふふっ! くふふふふっ!」
彼女は突然ネジが外れたかのように笑い出す。妖艶でありながら狂気の滲むその笑いに僕は恐怖より戸惑いを感じる。狂いが現れた割には身の危機を抱かなかったからだ。
「あのー、リイナさーん?」
「まさか私の力を知って、二つ名を知っていて訓練を一緒にしてくれという男が現れるとは思わなかったわ! 他の根性無しなんて誘ったら全力で断ったというのに!」
そらそうでしょーよ。A+ランクのネームド相手なんて戦場を知らない貴族がするわけないって。
「それでこそ、それでこそ私の旦那様だわ! いいでしょう! その話乗ったわ!」
いつの間にやら滲み出た狂気は消えて、子供のようにワクワクした様子でリイナは僕に言う。
「ありがとう、リイナ。御手柔らかにとは言わない、全力でよろしくね」
「アカツキ様?!」
「くふふふふっ! 最っ高に楽しみじゃない! 本当に本気を出しちゃっていいのね、旦那様?」
「もちろん。手を抜かれたら困るからさ」
「アカツキ様、リイナ様はA+ランクですよ?! 僭越ながらアカツキ様との魔力差が開きすぎです!」
レーナは僕の身を案じてくれているのだろう、いくら訓練とはいえ怪我をしない保証はないんだ。ワンランク上ならともかく、ツーランクも上の相手に火をつける行為をする僕を止めようとしていた。
「心配してくれてありがとう、レーナ。けどね、戦闘は魔力差だけじゃ決まんないよ?」
「ですが……!」
「滾る事を言ってくれるじゃない? いくら惚れている旦那様でも手加減なんてしないし、私に小手先は通じないわよ?」
「それはどうかな? 泣いて謝ることになっても知らないよ?」
「たまらないわっ! まさに私の理想の旦那様! 可愛く、賢く、強く、そして物怖じしない! 楽しみにしてるわね?」
「僕も、ね」
口角を曲げて凶悪に笑うリイナに、僕も不敵な笑みを返す。対して普段は冷静沈着なレーナは目眩を起こしそうな表情をしていた。
「アカツキ様がこんなにも好戦的な方だとは思いませんでした……」
隣に立つレーナは頭を抱えながら消え入るような声で言う。相当動揺してもいるようだった。
「いいじゃない。可憐な見た目にも関わらず獰猛な意思を秘めるギャップは素晴らしいわよ?」
「いえ、そういうことではなく……」
「まあまあ。レーナが心配する気持ちは理解しているけれど、今後を考えれば僕も強くなるべきだからさ。国を、ノースロード領を、皆を守るためにもさ」
「…………アカツキ様が決められた事ですから私は止めません。しかし、どうかお怪我などなさらぬよう。アカツキ様はノースロード家の次期当主で、連合王国にとっても欠かせない存在なのですから」
「うん、分かってるよ。ありがとね、レーナ」
「……はい」
「リイナ、訓練の件よろしくね。今日は時間的にも無理だし、来週からってことで」
「分かったわ旦那様。それなら、この話はもうおしまいにしてあとはティータイムを楽しむとしましょう」
僕のお願いが終わると室内は再び和やかな雰囲気に戻り、僕とリイナは魔法談義などをして過ごしたのだった。
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