33 / 390
第2章 改革と戦争の足音編
第14話 傭兵組合で二人は語る
しおりを挟む
・・14・・
10の月14の日
アルネセイラ・旧市街地北部区画
アルネシア連合王国傭兵組合本部
アカツキ考案によるA号改革が若干の進捗遅延はあるもののほぼ順調に進んでいる、秋も深まりつつあるこの日の午後。改革には関係が深くないある施設では二人の人物が話をしていた。
ある施設とは連合王国傭兵組合、通称ギルドと呼ばれている団体の本部である。
ギルドの任務は、近年は時代を経るにつれて減少しつつあるが連合王国内にある未だ謎の多い地下空間遺跡いわゆる『ダンジョン』内に存在する召喚武器に必須の召喚石の発見や、稀に見つかるこちらも謎の塊で製作不可能な武器類の発見である。他にも魔物発生の際は軍と共に討伐任務を行ったりもする。
つまりギルドというのは、アカツキの世界でいう民間軍事機構のような存在だ。
傭兵組合の登録人員はおよそ二万人。その頂点におり組合を率いている四十代半ばの男性である組合長と四十代初頭の右腕の副組合長は、組合長室にて話し合いの最中だった。二人の様子からして、内容はどうやら緊迫感漂うものではなく日常の一環という感じであった。
「ラスク組合長、こちらが先月の組合活動報告になります」
「おう、いつもわりいな」
背が高く切れ長の瞳で知的な印象を持たれそうな副組合長は、荒っぽくいかつい容姿のラスクと呼ばれた組合長に書類を手渡す。
組合長はごつごつとした大きな手で、しかしその容姿とは正反対に細やかに文章を読んでいく。
「ロイド、ちいと気になる点があるんだけどよ」
「なんでしょうか」
ロイドと呼ばれている副組合長は隣で起立の姿勢のまま、ラスク組合長からの言葉を短く返す。組合長は外見の割に些細な部分も見逃さずに副組合長に聞いてくるのは日常なので、副組合長も慣れたものである。無論、小さな何かを逃さず見つけられなければ組合長などという地位には付けぬのではあるが。
「この先月の魔物発生数だがよ、先々月に比べて増えてねえか? 先々月も三ヶ月前に比べて増えてたしよ」
「組合長の疑問には肯定と返します。先月は先々月より二パルセント、先々月は三ヶ月前より一パルセント増加しています。よってそれに比例して組合員の動員もされております。なお、今月は五日前の報告ではありますがこのまま推移すれば前月比より三パルセント増加です」
「やっぱりか。この数字を見てよ、ちいと気になったんだよな」
ラスク組合長は書類を睨みながら親指と人差し指で顎を触りながら言う。
ちなみにパルセントというのは、アカツキの前世地球においてのパーセントと同義である。
「気になるとは、何がですか?」
「そうだなぁ、あえて言及すんなら増加率だな」
「増加率ですか。それほど大きい数字には思えませんが」
ラスク組合長の発言に対して、ロイド副組合長は最もな指摘をする。魔物の発生数はそう多くはなく、ここ十年はダンジョン内に現れるものを除いて大体月に二百体から三百体程度で落ち着いていた。ところがこの数値は三ヶ月前からじわじわと増加してきているのだ。それも、不自然な程にキリのいい数字で。
豪快な性格をしているが、組織を運営する者として目ざといラスク組合長はその点に気付いた訳である。
「よーく考えてみな。これまでの魔物出現数と前月比はプラスもありゃマイナスもあった。数値も小数点以下含めてバラバラだ。ところがよ、この三ヶ月の推移はどれもぴったしなパルセントになってねえか?」
「ええ、確かになっていると肯定しますがそれが?」
「まー、結論から言うとだ。ちーとばかし妖魔の野郎共の意図を感じると思ってな」
「意図とは、また随分と物騒な話ですね……。これが妖魔帝国側による故意の行為であれば、と仮定するとして」
「だろ? けどよ、その意図が読めねえんだよなあ……。なんつーかよ、やり方が回りくどいっつーか」
「組合長の意見に賛同します。仰る通り先の大戦では妖魔帝国は突如として宣戦布告をし、侵攻を開始しました。そのような所業をする者が嫌がらせのように、こうも分かりやすく行ってくる理由が掴めませんね……」
ロイド副組合長が眉をひそめて言うように、かつて妖魔帝国はアルネシア連合王国をはじめとする人類諸国に宣戦布告。直後に大侵攻をしている。これが今や文献でしか諸記録の残っていない妖魔大戦のきっかけである。
「そこなんだよなあ……。しかも問題提起しようにも数が大して増えてなくちゃ説得力を持てねえ」
「魔物の出現数だけを見れば大騒ぎする程ではありませんからね。恐らくこの報告を軍等にしたところで――」
「だからどうした? だろうよ」
「そういう事です」
「まあ、俺が軍の偉いさんなら同じ事言うだろうさ。何せ、軍も首脳陣も今は大改革で大忙しだからな。些細な問題なんざ気にしてる場合じゃねえ」
「A号改革ですね」
「おうとも。二十歳とちょっとの若僧が提案したとは思えねえ、この国をとんでもねえ位に変化させる改革案を国王に納得させるたぁ、大したヤツだぜ」
「改革案から察するに、彼は召喚武器に依存しない軍を目指すと同時に民間の経済を活発化させようとしているみたいですね」
「これで俺らが割を食うようなやり方をしやがるようならケチ付けるんだがよ、上手いこと根回ししやがってな。こっちの仕事は減っちゃいねえし、物流活発化で護送任務が増えたからこっちも仕事にゃ困らねえ。ダンジョン探索の仕事は頭打ちしてんの知ってか知らずか、国境警備依頼の任務も回してきてっから文句も言えねえぜ」
けっ、と言い放ちつつも傭兵組合の任務は国から順調に斡旋されており安定した経営が可能になっているからか、ラスク組合長は満更でも無い顔付きをしていた。どうやらA号改革に関係の無い傭兵組合は不遇という訳では無いようだ。
実際はアカツキが出した提案書などを各省庁の者が調整、財務大臣率いる財務官僚達による不断の努力によって成し得た結果であるのだが。財務大臣と財務官僚。彼等こそが改革の真の功労者なのかもしれない。
「アカツキ・ノースロード。どうやらただならぬ頭脳の持ち主だと私は推測します」
「ところがどっこい。頭だけじゃねえらしいぜ。魔法能力はA-ランクなのによ、A+のリイナ嬢に勝ったって話はお前も知ってるだろ?」
「ええ。五の月五の日に行われた模擬戦ですよね。なんでも魔法能力者にも関わらず近接戦で決着を付けたとか」
「それもただの近接戦じゃねえ。肉弾戦だ。あの野郎、自分の嫁を躊躇なくぶん殴って蹴って、最後にゃ投げ飛ばしたってな」
「婚約発表はその二週間後ですから、あの時にはとっくに決定していたでしょうね。容赦無いの一言に尽きますね」
「もし戦争になったらそれぐらい冷酷じゃなきゃ死んじまうがな。で、だ。模擬戦の後に流布された二つ名は面白かったぜ」
「確か、『冷血の二丁拳銃』でしたね」
「可愛い顔して末恐ろしいもんだぜ。リイナ嬢との模擬戦の後にちょくちょく模擬戦を希望する奴らがいたんだが、どいつこいつもプライドへし折られるぐらいボッコボコにしたって噂だぜ。けどよ、だからこそ――」
「その先は言わないよう進言致します」
凶暴な笑みを浮かべるラスク組合長に、ロイド副組合長はため息をつきながら制止するように言葉を遮った。
「ちっ、先を越されたぜ」
「組合長は未だに血の気が多すぎます。特に好敵手のような存在には」
「仕方ねえだろ。A-でA+に勝つヤツなんざそうそういねえんだからな。だが、戦ってみてえとかどうかは別として、直に会ってみてえな」
「会うだけなら、止めはしませんが……」
「アカツキ・ノースロード。俺はよ、てめえの今後が楽しみだぜ」
10の月14の日
アルネセイラ・旧市街地北部区画
アルネシア連合王国傭兵組合本部
アカツキ考案によるA号改革が若干の進捗遅延はあるもののほぼ順調に進んでいる、秋も深まりつつあるこの日の午後。改革には関係が深くないある施設では二人の人物が話をしていた。
ある施設とは連合王国傭兵組合、通称ギルドと呼ばれている団体の本部である。
ギルドの任務は、近年は時代を経るにつれて減少しつつあるが連合王国内にある未だ謎の多い地下空間遺跡いわゆる『ダンジョン』内に存在する召喚武器に必須の召喚石の発見や、稀に見つかるこちらも謎の塊で製作不可能な武器類の発見である。他にも魔物発生の際は軍と共に討伐任務を行ったりもする。
つまりギルドというのは、アカツキの世界でいう民間軍事機構のような存在だ。
傭兵組合の登録人員はおよそ二万人。その頂点におり組合を率いている四十代半ばの男性である組合長と四十代初頭の右腕の副組合長は、組合長室にて話し合いの最中だった。二人の様子からして、内容はどうやら緊迫感漂うものではなく日常の一環という感じであった。
「ラスク組合長、こちらが先月の組合活動報告になります」
「おう、いつもわりいな」
背が高く切れ長の瞳で知的な印象を持たれそうな副組合長は、荒っぽくいかつい容姿のラスクと呼ばれた組合長に書類を手渡す。
組合長はごつごつとした大きな手で、しかしその容姿とは正反対に細やかに文章を読んでいく。
「ロイド、ちいと気になる点があるんだけどよ」
「なんでしょうか」
ロイドと呼ばれている副組合長は隣で起立の姿勢のまま、ラスク組合長からの言葉を短く返す。組合長は外見の割に些細な部分も見逃さずに副組合長に聞いてくるのは日常なので、副組合長も慣れたものである。無論、小さな何かを逃さず見つけられなければ組合長などという地位には付けぬのではあるが。
「この先月の魔物発生数だがよ、先々月に比べて増えてねえか? 先々月も三ヶ月前に比べて増えてたしよ」
「組合長の疑問には肯定と返します。先月は先々月より二パルセント、先々月は三ヶ月前より一パルセント増加しています。よってそれに比例して組合員の動員もされております。なお、今月は五日前の報告ではありますがこのまま推移すれば前月比より三パルセント増加です」
「やっぱりか。この数字を見てよ、ちいと気になったんだよな」
ラスク組合長は書類を睨みながら親指と人差し指で顎を触りながら言う。
ちなみにパルセントというのは、アカツキの前世地球においてのパーセントと同義である。
「気になるとは、何がですか?」
「そうだなぁ、あえて言及すんなら増加率だな」
「増加率ですか。それほど大きい数字には思えませんが」
ラスク組合長の発言に対して、ロイド副組合長は最もな指摘をする。魔物の発生数はそう多くはなく、ここ十年はダンジョン内に現れるものを除いて大体月に二百体から三百体程度で落ち着いていた。ところがこの数値は三ヶ月前からじわじわと増加してきているのだ。それも、不自然な程にキリのいい数字で。
豪快な性格をしているが、組織を運営する者として目ざといラスク組合長はその点に気付いた訳である。
「よーく考えてみな。これまでの魔物出現数と前月比はプラスもありゃマイナスもあった。数値も小数点以下含めてバラバラだ。ところがよ、この三ヶ月の推移はどれもぴったしなパルセントになってねえか?」
「ええ、確かになっていると肯定しますがそれが?」
「まー、結論から言うとだ。ちーとばかし妖魔の野郎共の意図を感じると思ってな」
「意図とは、また随分と物騒な話ですね……。これが妖魔帝国側による故意の行為であれば、と仮定するとして」
「だろ? けどよ、その意図が読めねえんだよなあ……。なんつーかよ、やり方が回りくどいっつーか」
「組合長の意見に賛同します。仰る通り先の大戦では妖魔帝国は突如として宣戦布告をし、侵攻を開始しました。そのような所業をする者が嫌がらせのように、こうも分かりやすく行ってくる理由が掴めませんね……」
ロイド副組合長が眉をひそめて言うように、かつて妖魔帝国はアルネシア連合王国をはじめとする人類諸国に宣戦布告。直後に大侵攻をしている。これが今や文献でしか諸記録の残っていない妖魔大戦のきっかけである。
「そこなんだよなあ……。しかも問題提起しようにも数が大して増えてなくちゃ説得力を持てねえ」
「魔物の出現数だけを見れば大騒ぎする程ではありませんからね。恐らくこの報告を軍等にしたところで――」
「だからどうした? だろうよ」
「そういう事です」
「まあ、俺が軍の偉いさんなら同じ事言うだろうさ。何せ、軍も首脳陣も今は大改革で大忙しだからな。些細な問題なんざ気にしてる場合じゃねえ」
「A号改革ですね」
「おうとも。二十歳とちょっとの若僧が提案したとは思えねえ、この国をとんでもねえ位に変化させる改革案を国王に納得させるたぁ、大したヤツだぜ」
「改革案から察するに、彼は召喚武器に依存しない軍を目指すと同時に民間の経済を活発化させようとしているみたいですね」
「これで俺らが割を食うようなやり方をしやがるようならケチ付けるんだがよ、上手いこと根回ししやがってな。こっちの仕事は減っちゃいねえし、物流活発化で護送任務が増えたからこっちも仕事にゃ困らねえ。ダンジョン探索の仕事は頭打ちしてんの知ってか知らずか、国境警備依頼の任務も回してきてっから文句も言えねえぜ」
けっ、と言い放ちつつも傭兵組合の任務は国から順調に斡旋されており安定した経営が可能になっているからか、ラスク組合長は満更でも無い顔付きをしていた。どうやらA号改革に関係の無い傭兵組合は不遇という訳では無いようだ。
実際はアカツキが出した提案書などを各省庁の者が調整、財務大臣率いる財務官僚達による不断の努力によって成し得た結果であるのだが。財務大臣と財務官僚。彼等こそが改革の真の功労者なのかもしれない。
「アカツキ・ノースロード。どうやらただならぬ頭脳の持ち主だと私は推測します」
「ところがどっこい。頭だけじゃねえらしいぜ。魔法能力はA-ランクなのによ、A+のリイナ嬢に勝ったって話はお前も知ってるだろ?」
「ええ。五の月五の日に行われた模擬戦ですよね。なんでも魔法能力者にも関わらず近接戦で決着を付けたとか」
「それもただの近接戦じゃねえ。肉弾戦だ。あの野郎、自分の嫁を躊躇なくぶん殴って蹴って、最後にゃ投げ飛ばしたってな」
「婚約発表はその二週間後ですから、あの時にはとっくに決定していたでしょうね。容赦無いの一言に尽きますね」
「もし戦争になったらそれぐらい冷酷じゃなきゃ死んじまうがな。で、だ。模擬戦の後に流布された二つ名は面白かったぜ」
「確か、『冷血の二丁拳銃』でしたね」
「可愛い顔して末恐ろしいもんだぜ。リイナ嬢との模擬戦の後にちょくちょく模擬戦を希望する奴らがいたんだが、どいつこいつもプライドへし折られるぐらいボッコボコにしたって噂だぜ。けどよ、だからこそ――」
「その先は言わないよう進言致します」
凶暴な笑みを浮かべるラスク組合長に、ロイド副組合長はため息をつきながら制止するように言葉を遮った。
「ちっ、先を越されたぜ」
「組合長は未だに血の気が多すぎます。特に好敵手のような存在には」
「仕方ねえだろ。A-でA+に勝つヤツなんざそうそういねえんだからな。だが、戦ってみてえとかどうかは別として、直に会ってみてえな」
「会うだけなら、止めはしませんが……」
「アカツキ・ノースロード。俺はよ、てめえの今後が楽しみだぜ」
0
あなたにおすすめの小説
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる