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第489章『広い寝台』
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第489章『広い寝台』
「敦賀、今日は助かったわ。お前も引っ越し有るのに悪かったな。他の奴等には金渡してあるからこれから中洲に飲みに行くと思うから、お前も合流したらどうだ」
「いや、俺は俺で新居とやらの片付けだ。営舎からの引っ越しだから荷物が少ないのは救いだが、注文してた家具の組み立てとかも有るんでな」
「そうか、急いだ方が良いのは確かだな。じゃ、また明日」
「ああ」
「遅れるなよ、明日はあちらさんのテイラー団長も同席の上でのワシントンから招聘された部隊の司令官との初顔合わせだ」
「分かってるよ、そっちこそ嫁と子供と離れたくないとか言って遅刻するんじゃねぇぞ」
高根宅――、否、今日からは名実共に敦賀の所有物件となった家の前で高根と敦賀はそんな遣り取りを交わし、高根は先日納車されたばかりの自家用車の運転席へと乗り込み家族の待つ新居へと向かって夕闇の中を走り出す。敦賀の方はそれを見送り、車体が角を曲がって視界から消えると歩き出し、室内へと入った。
言葉の通り、営舎からの引っ越しで私物はあまり無い。貸与されている装備の内の何割かは作戦時や命令の有る時以外は基地外への持ち出しは禁じられているから、段ボール箱を十程も運び出してしまえば、長年住み慣れた営舎の部屋は綺麗さっぱり片付いてしまった。それは追々荷解きをするとして、先ずは配達されて来た時の梱包から解かれていない家具類を組み立ててしまうかと思いつつ二階へと上がる。以前は高根の寝室として使われていた部屋は書斎にする事にして、扉を挟んで両側の位置には天井迄届く書架を特注で作ってもらった。先ずはその組み立てだと工具を脇に置いて梱包を解き始め、説明書を首っ引きで読みながら組み立てを始め、
「……終わった……簡単そうに思えたが、えらい時間が掛かったな」
と、そんな溜息を吐いた頃、時間は既に二十三時を回っていた。
中州に出て腹を満たすには遅い時間、念の為にと買っていた弁当が有って良かったと階下へと降り湯を沸かして茶を入れ、高根が譲ってくれた応接セットのソファに座って一人黙々と遅い夕食を摂る。もう遅い時間だが、この後は寝室の箪笥の組み立てだけは終わらせてしまおうと思いつつ、後日そこへ収納し易い様に衣類を入れた箱も今日の内に上へと運んで、それから――と、そんな算段を脳内でつけた。
食事の後は計画通りにまた上へと上がり、今度は寝室へと入り箪笥の組み立てに着手する。高根はこの部屋を個人所有の刀剣類を保管や室内での鍛錬に使用していたが、書斎にした部屋よりもこちらの方が倍以上は広い。タカコも一緒に寝起きする寝室をと考えれば書斎の方は少々手狭で、こちらを寝室にする事は、売買契約を交わす前から決めていた。
買った箪笥は二棹、一棹は自分用、もう一棹は、タカコ用。
彼女の名前を口にする事も聞く事も殆ど無くなり、自分の私物と一緒に引き取って来た彼女の戦闘服にも、既に残り香は無い。何処にも彼女の気配は残っていないのに、それでも忘れるという選択肢も諦めるという選択肢も無い。営外へと出て家を構える以上は、あの日彼女と交わした『お前と一緒に暮らす家で待っているから』という約束を自ら反故にする選択肢は、敦賀にとっては有り得ない事だった。
そんな自分を、高根は、黒川は、他の仲間達はどう思っているのだろうか。滑稽だと、惨めだと、そう思っているのかも知れない、自分が彼等の立場なら、もう忘れた方が良いと助言するのかも知れない。それでも、今更全てを忘れる事も無かった事にも出来ず、またする気も無く、どう思っていたとしても気が済む迄好きにさせてくれ、と、小さく呟いて箪笥の組み立てへと取り掛かる。
窓の外からは夏の虫の声が聞こえ、時折湿った生温かい風が吹き込んで来る。季節は既に夏も終わり近く、台風は既に幾つかこの大和本土へとやって、決して来て小さくはない爪跡をそこここに残して行った。
別れ際に高根が言っていた『ワシントンから招聘された部隊の司令官』、それを聞かされたのは何日か前の事。高根や黒川の話によると教導団に対しての包括的且つ専門的な助言を行う為だという事で、その性質上まさかタカコが、と、胸を逸らせつつ手渡された資料へと目を通した。
しかしそこに記されていたのは彼女の名前ではなく、『T.S.Walcott』という文字。どんな人物なのかと高根に聞いてみれば、ワシントン軍統合参謀本部のウォルコット議長の子弟だと返され、落胆と共に感じたのは、親族の威光を借りての配属か、という思いだった。階級は大佐、七光りで出世街道を進んで来たとしても相応の年齢になっている事だろう、黒川と同じ位の年齢だろうかと思いつつ、それっきり興味を失って書類は高根の執務室へと置いて来てしまった。
どんな人物が来るのかは知らないが、自分達の仕事の邪魔だけはしないで欲しいものだ、既に在大基地へと入っているらしい件の人物が目障りな存在ではない様に、ぼんやりとそんな事を考えつつ組み立てを進め、日付が変わり深夜二時を目前にしてその作業は漸く終わりを迎えた。
明日、否、今日も早いし忙しくなりそうだからさっさと眠ってしまおうかと思いはしたものの、仕事の合間を縫っての二軒分の引っ越し作業で身体は汗でべたつき、これではとても気持ち良く眠れそうにないなと立ち上がり、階下の風呂へと向かう。
湯を沸かすのも面倒だと水だけで汗を流し身体と頭を洗い、十分にも満たない烏の行水で風呂を出た後は、適当に身体を拭いただけで下着を穿き、髪を拭きながら寝室へと向かって階段を昇り出す。営舎にいた時は流石にこんなだらしない事は出来なかったが、この気楽さは良いものだと思いつつ寝室へと入り、二人で寝転がってもまだ余裕が有る程の広い寝台へと身を投げる。
営舎にいた頃から、いつか営外へと出て家を構える時には寝台は二人用にしようと、ずっとそう決めていた。体格は逞しく背も高い自分にとっては営舎の寝台は実に窮屈で、寝返りを打っても床へと落ちそうにならず足を思い切り伸ばしても余裕の有る寝台は或る種の憧れだった。この家を買う事が決まってから必要な家具を買い揃えたが、真っ先に選んだのは寝台、二人用で縦にも充分な長さのものをと、家具店を何件も回ってこれに決めた。
そうして望みが叶った今、寝返りを打とうが足を思い切り伸ばそうがほんの僅かも空中へとはみ出さない事にささやかな喜びを感じつつ、それと同時に寂しさも感じてしまう。
営舎の同じ寝台の上でタカコを抱き締め、共に眠った日々。確かに窮屈ではあったが、今よりもあの時の方が幸せだった。この家へと彼女が帰って来たら、広い寝台にも関わらず自分はあの日々と同じ様に彼女を抱き締めて眠るのだろう、否、そうしたい。
日中の疲れも有ってか早々にぼやけ始める意識、そんな中、声は出さずに唇の動きだけで彼女の名前を呼び、敦賀は眠りへと落ちていった。
「敦賀、今日は助かったわ。お前も引っ越し有るのに悪かったな。他の奴等には金渡してあるからこれから中洲に飲みに行くと思うから、お前も合流したらどうだ」
「いや、俺は俺で新居とやらの片付けだ。営舎からの引っ越しだから荷物が少ないのは救いだが、注文してた家具の組み立てとかも有るんでな」
「そうか、急いだ方が良いのは確かだな。じゃ、また明日」
「ああ」
「遅れるなよ、明日はあちらさんのテイラー団長も同席の上でのワシントンから招聘された部隊の司令官との初顔合わせだ」
「分かってるよ、そっちこそ嫁と子供と離れたくないとか言って遅刻するんじゃねぇぞ」
高根宅――、否、今日からは名実共に敦賀の所有物件となった家の前で高根と敦賀はそんな遣り取りを交わし、高根は先日納車されたばかりの自家用車の運転席へと乗り込み家族の待つ新居へと向かって夕闇の中を走り出す。敦賀の方はそれを見送り、車体が角を曲がって視界から消えると歩き出し、室内へと入った。
言葉の通り、営舎からの引っ越しで私物はあまり無い。貸与されている装備の内の何割かは作戦時や命令の有る時以外は基地外への持ち出しは禁じられているから、段ボール箱を十程も運び出してしまえば、長年住み慣れた営舎の部屋は綺麗さっぱり片付いてしまった。それは追々荷解きをするとして、先ずは配達されて来た時の梱包から解かれていない家具類を組み立ててしまうかと思いつつ二階へと上がる。以前は高根の寝室として使われていた部屋は書斎にする事にして、扉を挟んで両側の位置には天井迄届く書架を特注で作ってもらった。先ずはその組み立てだと工具を脇に置いて梱包を解き始め、説明書を首っ引きで読みながら組み立てを始め、
「……終わった……簡単そうに思えたが、えらい時間が掛かったな」
と、そんな溜息を吐いた頃、時間は既に二十三時を回っていた。
中州に出て腹を満たすには遅い時間、念の為にと買っていた弁当が有って良かったと階下へと降り湯を沸かして茶を入れ、高根が譲ってくれた応接セットのソファに座って一人黙々と遅い夕食を摂る。もう遅い時間だが、この後は寝室の箪笥の組み立てだけは終わらせてしまおうと思いつつ、後日そこへ収納し易い様に衣類を入れた箱も今日の内に上へと運んで、それから――と、そんな算段を脳内でつけた。
食事の後は計画通りにまた上へと上がり、今度は寝室へと入り箪笥の組み立てに着手する。高根はこの部屋を個人所有の刀剣類を保管や室内での鍛錬に使用していたが、書斎にした部屋よりもこちらの方が倍以上は広い。タカコも一緒に寝起きする寝室をと考えれば書斎の方は少々手狭で、こちらを寝室にする事は、売買契約を交わす前から決めていた。
買った箪笥は二棹、一棹は自分用、もう一棹は、タカコ用。
彼女の名前を口にする事も聞く事も殆ど無くなり、自分の私物と一緒に引き取って来た彼女の戦闘服にも、既に残り香は無い。何処にも彼女の気配は残っていないのに、それでも忘れるという選択肢も諦めるという選択肢も無い。営外へと出て家を構える以上は、あの日彼女と交わした『お前と一緒に暮らす家で待っているから』という約束を自ら反故にする選択肢は、敦賀にとっては有り得ない事だった。
そんな自分を、高根は、黒川は、他の仲間達はどう思っているのだろうか。滑稽だと、惨めだと、そう思っているのかも知れない、自分が彼等の立場なら、もう忘れた方が良いと助言するのかも知れない。それでも、今更全てを忘れる事も無かった事にも出来ず、またする気も無く、どう思っていたとしても気が済む迄好きにさせてくれ、と、小さく呟いて箪笥の組み立てへと取り掛かる。
窓の外からは夏の虫の声が聞こえ、時折湿った生温かい風が吹き込んで来る。季節は既に夏も終わり近く、台風は既に幾つかこの大和本土へとやって、決して来て小さくはない爪跡をそこここに残して行った。
別れ際に高根が言っていた『ワシントンから招聘された部隊の司令官』、それを聞かされたのは何日か前の事。高根や黒川の話によると教導団に対しての包括的且つ専門的な助言を行う為だという事で、その性質上まさかタカコが、と、胸を逸らせつつ手渡された資料へと目を通した。
しかしそこに記されていたのは彼女の名前ではなく、『T.S.Walcott』という文字。どんな人物なのかと高根に聞いてみれば、ワシントン軍統合参謀本部のウォルコット議長の子弟だと返され、落胆と共に感じたのは、親族の威光を借りての配属か、という思いだった。階級は大佐、七光りで出世街道を進んで来たとしても相応の年齢になっている事だろう、黒川と同じ位の年齢だろうかと思いつつ、それっきり興味を失って書類は高根の執務室へと置いて来てしまった。
どんな人物が来るのかは知らないが、自分達の仕事の邪魔だけはしないで欲しいものだ、既に在大基地へと入っているらしい件の人物が目障りな存在ではない様に、ぼんやりとそんな事を考えつつ組み立てを進め、日付が変わり深夜二時を目前にしてその作業は漸く終わりを迎えた。
明日、否、今日も早いし忙しくなりそうだからさっさと眠ってしまおうかと思いはしたものの、仕事の合間を縫っての二軒分の引っ越し作業で身体は汗でべたつき、これではとても気持ち良く眠れそうにないなと立ち上がり、階下の風呂へと向かう。
湯を沸かすのも面倒だと水だけで汗を流し身体と頭を洗い、十分にも満たない烏の行水で風呂を出た後は、適当に身体を拭いただけで下着を穿き、髪を拭きながら寝室へと向かって階段を昇り出す。営舎にいた時は流石にこんなだらしない事は出来なかったが、この気楽さは良いものだと思いつつ寝室へと入り、二人で寝転がってもまだ余裕が有る程の広い寝台へと身を投げる。
営舎にいた頃から、いつか営外へと出て家を構える時には寝台は二人用にしようと、ずっとそう決めていた。体格は逞しく背も高い自分にとっては営舎の寝台は実に窮屈で、寝返りを打っても床へと落ちそうにならず足を思い切り伸ばしても余裕の有る寝台は或る種の憧れだった。この家を買う事が決まってから必要な家具を買い揃えたが、真っ先に選んだのは寝台、二人用で縦にも充分な長さのものをと、家具店を何件も回ってこれに決めた。
そうして望みが叶った今、寝返りを打とうが足を思い切り伸ばそうがほんの僅かも空中へとはみ出さない事にささやかな喜びを感じつつ、それと同時に寂しさも感じてしまう。
営舎の同じ寝台の上でタカコを抱き締め、共に眠った日々。確かに窮屈ではあったが、今よりもあの時の方が幸せだった。この家へと彼女が帰って来たら、広い寝台にも関わらず自分はあの日々と同じ様に彼女を抱き締めて眠るのだろう、否、そうしたい。
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