重ねた偽りが真実になるとき---------終

Shelter

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13.あの大木

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「、、、」
「、、、」
「いやぁ~、何か怪しいと思って尾行してきて正解でしたね~」
「、、、」
「、、、」
「何せ隠密行動は僕の得意分野なのでね」
「、、、」
「、、、」
「それで?この俺を殺すと?それとも生かす?」
「それは、、」
「待ちなさいアメリア」
「返答は?」
「、、、」
「そらくん、、、」
「俺は空じゃない。。。そうだろう?」
「、、、」
「えぇ、、、」
「そうだ、俺は清水直空、、そうか、、やっとつながった」
「、、、隊長は、、姉さまは殺さないで!」
「アメリア!」
「何を言ってるんだ?」
「ッ、、、!」
「、、、」
「殺すわけないだろ」
「「え?」」
「今は何年だ?」
「20xx年」
「、、うん」
「そうだろ?じゃあ戦争をやってたのは何年だ?」
「1xxxx年」
「、、、そう」
「だろ?そしてその戦争はどちらが勝った?」
「xxxx軍が」
「、、うん」
「だろ?そして今の俺の立場は?」
「、、、」
「、、、」
「敗戦国である日本兵に与えられた刑罰は過去への永久追放そうだろ?」
「はい」
「、、、」
「そして俺はお前らを殺しても未来には戻れない」
「、、、」
「、、、」
「さらにここからは推測だが、あんたらがここにいるのは俺を殺すためだろ?」
「、、、」
「、、、」
「そんな仕事を任されたあんたらも未来に帰れない」
「なんでそれを!?」
「アメリア!」
「まぁまぁ、理由は、、ほら着いたぞ、この木だろ」

そこにはあの大きな木があった

「、、、」
「、、、」
「こことこことここを同時に押すと、、、」
『シュー、、、』
「ほら空いた、でもここからは出来ないほらどっちか!開けてくれ」
「、、、」
「分かった」
『ピピピピピピピピピピ、、、ガシュ!』
「はいありがとう、ほら、中こんなになってる」

その大木の中は21世紀から見ればどの材料が使われているかさえも分からないほど未来的なものだった、だが。

「でも、、ダメだな、、使えるものが一つも残ってない、次元間移動制御システムも木っ端みじんだ」
 今の技術じゃ、、、無理だよな。しんそざいが新素材が降ってくるのは80世紀辺りのことだし、、、」

ブツブツと言っていると妹が寄ってきた
それとほぼ同時に姉が大木の中を見る

「あの、何で、、殺さないでくれるの?」
「その質問に答える前にこっちの質問に答えてくれる?」
「分かった」
「まず一つ高校以前の記憶がないのは、記憶干渉装置が働いていたから?」
「そう」
「二つ目、お前には戻る手段がない?」
「無い」
「3つ目、記憶が戻りそうなときに来る頭痛は、記憶制御が動いたから?」
「そう」
「お前があのタイミングで姉の家に引っ越してきた理由は?」
「他の隊員を始末し終わったら隊長の家に集合する予定だった」
「集合した後俺を殺す予定だった。そうだな?」
「そうです」
「そして、それがばれて、俺の記憶が戻った今、俺を殺すのはほぼ不可能である。違うか?」
「合ってます。不可能です。」
「ふむ、そうか、、、じゃあ次はこっちが答える番だ、まず結論から言うと『理由はない!』、だ
 今殺す理由は一つも残ってない、軍は負け、過去に飛ばされ、未来に戻る事は出来ない
 さらに、お前らが俺を殺すことはできない。殺す理由が残ってないのがわかるか?」
「分かります」
「それにな?俺は人殺しはあまり好きじゃないんだ」
「え?それは、、、」
「よし!姉の方!集合!」
「はい」

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