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魔姫の章
90.少女達の旅路
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魔族領の面積は、人族の支配する王国全土のおよそ三分の一程度の面積である。
至るところに街や村が転々としている人族の国とは違い、魔族領はその領土全てが一つの街という認識で、人族で言うところの○○の街を○○地区と区分けしている。
そんな、魔族領で最南の地区であるカルズ地区をのんびり走る一台の馬車。その御者席に座るのは三人の黒髪の少女達。
真ん中で手綱を握っているのは、スタイルの良いサイドテールの美少女。性格は温厚でいつも元気…………というか騒がしい、かなり天然の入った美少女ミミリ。
「ふんふふふ~ん♪川を越えたら砂漠、砂漠♪丘を越えたら火山、火山♪森を抜けたら小島、小島♪」
「ちょっとミミリ………さっきからその歌は何ですか………川を越えたら砂漠って…………」
ミミリの歌を聞いて脱力しているのは、目つきの鋭い小柄の美少女。目つきとは裏腹に、顔はかなりの童顔でツインテールが良く似合っている。他人に厳しく、自分にも厳しいが、本当はとても優しい美少女エルマー。
「あはは………森を抜けたら小島っていうのも凄いよね。どういう地形なんだろう?」
そして何処か楽しそうな表情で、ミミリを挟んでエルマーとは反対隣に座るのは、あの世界一の美少女であるセリナにも引けを取らない黒髪の超絶美少女。セリナ同様、折れそうな程に細く華奢な身体と白磁の様な白い肌、両サイドを編み込んだ可愛らしく清楚な髪型。
性格は素直で優しく、家族思いで頑張り屋。あまり人見知りもせず、比較的誰とでも仲良くなれる明るい少女。かの魔王を父に持ち、自身も”魔姫”と呼ばれる美少女リティアである。
「そんなに真剣に考えないでくださいリティア。あ、リティア様」
「もうエルマーったら………三人だけの時は『様』を付けるのは無しって約束したのに」
「そうだよエルマーちゃん!この旅を始める前に三人で約束したじゃない。約束違反だからね!ね!」
「約束違反って………はぁ………分かりました。三人の時だけですからね?」
リティアとミミリに絆されて………というか説得されて仕方無く折れるエルマー。幼少の頃から同じアカデミーに通っていた三人だが、今のリティアは自分が使えるべき主君である。故に様を付けて呼んでいたのだが、どうにもリティアには不評だった。
「うん、分かれば宜しい」
「やったねリティアちゃん!エルマーちゃんがやっと折れたね~」
「あんたはもう少し弁えなさいミミリ!」
御者席で笑い合う三人。エルマーとミミリはリティアの従者という立場だが、昔から仲良しなので常に弛緩した雰囲気である。エルマーも建前上はリティア様と呼んでいるが、心の中では変わらずに「リティア」と呼び捨てにしているのだ。
「そう言えばエルマー、今の場所ってどの辺り?魔族領を出るのはまだまだ掛かりそう?」
地図を手にするエルマーに訊ねるリティア。目的である『色欲の神の遺跡』は、魔族領の外。ちょうど人族の領土と魔族領の境目にある『原始の森』と呼ばれる中に存在するらしい。未だに魔族領を出ていないので、まだまだ先は長そうだった。
「いえ、順調に行けば今日中には魔族領を出られそうですね。魔族領を出てからがまた少し長いですが…………」
「そっか…………なるべく急がないとね」
出発する前、兄であるクレイから人族の”救世の三職”の最後の一人である”賢者”が現れた事を聞いたリティア。となれば、人族の勇者一行は満を持してこの魔族領に攻め込んで来るのは必至。その前に目的の遺跡へと辿り着き、何とか勇者一行に対抗出来る力を手に入れなくてはならない。
そうしないとーーーー、魔王である父が勇者に殺されてしまうのだから。
「大丈夫大丈夫!絶対に間に合わせるからねリティアちゃん!ほらほら、お馬さんガンバッ!!」
陽気な声を上げながら手綱を強く握るミミリ。ちなみにそんな事をしても馬の歩く速度は変わらない。しかしミミリの気遣いが嬉しかったのか、リティアはミミリの横顔を見ながら微笑んだ。その時ーーーーー
「待ってミミリ!ちょっと停めて下さい!」
「え?え?どうしてのエルマーちゃん?」
エルマーが横の方を見ながら突然大声を上げたのだ。何事かと思うミミリだったが、エルマーの言うとおり馬車を停める。そしてエルマーが見ている方に視線を送った。
「ありゃりゃ?あれって魔狼の群れ?」
視線の先に居るのは、”魔狼”と呼ばれるモンスターの群れだった。通常の狼よりも何倍も身体が大きく、性格も獰猛で肉であれば人族でも魔族でも獣でも襲いかかる。
「あんなに群れてるなんて………通常は二頭か三頭程で活動している筈なのに」
エルマーの言うとおり、通常であれば二、三頭で行動する魔狼。しかし繁殖期の時だけ、コロニーと呼ばれる集団を作って群れで行動する。いくら田舎とは言え、魔族領の中で魔狼のコロニーに遭遇するのは相当に珍しい事で、エルマーが驚くのも無理も無い話だった。
そんなエルマーを飛び越えて、ミミリがクルクルと跳躍しながら地面に降り立つ。そして腰に挿してある剣を抜いた。
「倒さなくちゃだね!このままじゃお馬さん食べられちゃう!」
何故か自分が食べられる心配はしないミミリ。そんなミミリの横に、いつの間にかリティアも立っていた。
「わたしも戦うねミミリ」
「え?え?リティアちゃんはお姫様だから戦わなくていいよ?」
「あはは……そんな訳にいかないよぉ。大丈夫、わたし魔法得意だから」
「それは知ってるけどね!そっかー、じゃあ宜しくねリティアちゃん!」
「わたしも援護します。気を付けてミミリ」
後ろでエルマーの声が聞こえた。ミミリはクスッと楽しそうに笑うと、魔狼に向かって駆け出す。そしてそのままいきなり技を繰り出した。
「いっくよー!ミミリちゃん流剣技・閃空斬!」
ミミリが剣を振るうと、剣から斬撃が発生する。
それは飛ぶ斬撃。ミミリが修行中に独自に身に付けた、彼女だけの剣技。魔族でこれが出来るのはミミリただ一人だけだった。
放たれた斬撃は先頭の魔狼に命中し、激しい血飛沫を上げた。しかし絶命には至っていない。
「あれあれ?一撃じゃ倒せないの?」
魔狼の群れが一斉にミミリに襲いかかる。その数は十頭以上。そんなミミリの後方では、リティアが手のひらに魔力を集めていた。身体中から魔力が放出され、リティアの全身を蒼く包み込む。それは息を飲むほど美しい光景だった。
そして、彼女の得意とする氷系の魔法を魔狼目掛けて解き放つ。
「氷華結晶」
その瞬間、魔狼数体の身体が凍りつき、一瞬で絶命する。何とかリティアの魔法を逃れた個体がミミリ目掛けて牙を向くが、それは七色に輝く障壁によって阻まれた。
「七色障壁」
エルマーの展開した物理障壁がミミリを守る。障壁に阻まれた魔狼にミミリが直接剣戟を叩き込み、次々と倒して行った。他の個体もリティアの魔法で倒していく。
そして気が付くと、十頭以上居た魔狼は全て絶命していた。剣を鞘に収め、ホッと一息つくミミリ。そんなミミリにリティアとエルマーが駆け寄る。
「ミミリ!大丈夫?怪我してない?」
「大丈夫大丈夫!でも戦闘久しぶりだから緊張したぁ!」
「その割には嬉々として剣を振ってましたよね…………って、指!血が出てます!」
エルマーが指摘する通り、ミミリの指から血が流れていた。本人も気が付いていなかったらしく、首を傾げるミミリ。
「あれ?あれ?いつの間に切ったんだろ~?でもこれくらいほっといても平気ーーー」
「駄目です!ばい菌が入ったらどうするの!?」
「え~?大丈夫だよエルマーちゃーーー」
ミミリが言い終わる前にエルマーがミミリの手を取る。そして血が流れている箇所に手を当てて魔力を込めた。
「いきますよ、治癒!」
エルマーの手のひらから暖かな光が発生し、ミミリの指に吸い込まれて行く。次の瞬間には、ミミリの指の出血は止まっていた。
「わあ!わあ!ありがとうエルマーちゃん!」
「まったく………ミミリは昔っからーーーうわっ!」
嬉しさのあまり、いきなりエルマーに抱きつくミミリ。エルマーは真っ赤な顔をしながら「は、離れなさい!」などと言っているが、どことなく嬉しそうな表情を浮かべていた。
(ふふ、相変わらず仲良しさんだなぁ)
そんな二人を見ながら優しく微笑むリティア。昔から変わらない、三人だけの風景。
(大丈夫。わたし達ならきっとーーー)
そして馬車は再び動き始める。目指すのは原始の森。そして色欲の神の遺跡。
その遺跡でどんな困難が待ち受けていようとも、きっとこの三人なら乗り越えて行ける。リティアは空を見上げながら、そう確信していた。
※この辺からようやくファンタジー色が強くなります。代わりに官能的なシーンがほとんど無くなってしまうので、何とか随所にねじ込んでいきたいと思ってます(笑)
至るところに街や村が転々としている人族の国とは違い、魔族領はその領土全てが一つの街という認識で、人族で言うところの○○の街を○○地区と区分けしている。
そんな、魔族領で最南の地区であるカルズ地区をのんびり走る一台の馬車。その御者席に座るのは三人の黒髪の少女達。
真ん中で手綱を握っているのは、スタイルの良いサイドテールの美少女。性格は温厚でいつも元気…………というか騒がしい、かなり天然の入った美少女ミミリ。
「ふんふふふ~ん♪川を越えたら砂漠、砂漠♪丘を越えたら火山、火山♪森を抜けたら小島、小島♪」
「ちょっとミミリ………さっきからその歌は何ですか………川を越えたら砂漠って…………」
ミミリの歌を聞いて脱力しているのは、目つきの鋭い小柄の美少女。目つきとは裏腹に、顔はかなりの童顔でツインテールが良く似合っている。他人に厳しく、自分にも厳しいが、本当はとても優しい美少女エルマー。
「あはは………森を抜けたら小島っていうのも凄いよね。どういう地形なんだろう?」
そして何処か楽しそうな表情で、ミミリを挟んでエルマーとは反対隣に座るのは、あの世界一の美少女であるセリナにも引けを取らない黒髪の超絶美少女。セリナ同様、折れそうな程に細く華奢な身体と白磁の様な白い肌、両サイドを編み込んだ可愛らしく清楚な髪型。
性格は素直で優しく、家族思いで頑張り屋。あまり人見知りもせず、比較的誰とでも仲良くなれる明るい少女。かの魔王を父に持ち、自身も”魔姫”と呼ばれる美少女リティアである。
「そんなに真剣に考えないでくださいリティア。あ、リティア様」
「もうエルマーったら………三人だけの時は『様』を付けるのは無しって約束したのに」
「そうだよエルマーちゃん!この旅を始める前に三人で約束したじゃない。約束違反だからね!ね!」
「約束違反って………はぁ………分かりました。三人の時だけですからね?」
リティアとミミリに絆されて………というか説得されて仕方無く折れるエルマー。幼少の頃から同じアカデミーに通っていた三人だが、今のリティアは自分が使えるべき主君である。故に様を付けて呼んでいたのだが、どうにもリティアには不評だった。
「うん、分かれば宜しい」
「やったねリティアちゃん!エルマーちゃんがやっと折れたね~」
「あんたはもう少し弁えなさいミミリ!」
御者席で笑い合う三人。エルマーとミミリはリティアの従者という立場だが、昔から仲良しなので常に弛緩した雰囲気である。エルマーも建前上はリティア様と呼んでいるが、心の中では変わらずに「リティア」と呼び捨てにしているのだ。
「そう言えばエルマー、今の場所ってどの辺り?魔族領を出るのはまだまだ掛かりそう?」
地図を手にするエルマーに訊ねるリティア。目的である『色欲の神の遺跡』は、魔族領の外。ちょうど人族の領土と魔族領の境目にある『原始の森』と呼ばれる中に存在するらしい。未だに魔族領を出ていないので、まだまだ先は長そうだった。
「いえ、順調に行けば今日中には魔族領を出られそうですね。魔族領を出てからがまた少し長いですが…………」
「そっか…………なるべく急がないとね」
出発する前、兄であるクレイから人族の”救世の三職”の最後の一人である”賢者”が現れた事を聞いたリティア。となれば、人族の勇者一行は満を持してこの魔族領に攻め込んで来るのは必至。その前に目的の遺跡へと辿り着き、何とか勇者一行に対抗出来る力を手に入れなくてはならない。
そうしないとーーーー、魔王である父が勇者に殺されてしまうのだから。
「大丈夫大丈夫!絶対に間に合わせるからねリティアちゃん!ほらほら、お馬さんガンバッ!!」
陽気な声を上げながら手綱を強く握るミミリ。ちなみにそんな事をしても馬の歩く速度は変わらない。しかしミミリの気遣いが嬉しかったのか、リティアはミミリの横顔を見ながら微笑んだ。その時ーーーーー
「待ってミミリ!ちょっと停めて下さい!」
「え?え?どうしてのエルマーちゃん?」
エルマーが横の方を見ながら突然大声を上げたのだ。何事かと思うミミリだったが、エルマーの言うとおり馬車を停める。そしてエルマーが見ている方に視線を送った。
「ありゃりゃ?あれって魔狼の群れ?」
視線の先に居るのは、”魔狼”と呼ばれるモンスターの群れだった。通常の狼よりも何倍も身体が大きく、性格も獰猛で肉であれば人族でも魔族でも獣でも襲いかかる。
「あんなに群れてるなんて………通常は二頭か三頭程で活動している筈なのに」
エルマーの言うとおり、通常であれば二、三頭で行動する魔狼。しかし繁殖期の時だけ、コロニーと呼ばれる集団を作って群れで行動する。いくら田舎とは言え、魔族領の中で魔狼のコロニーに遭遇するのは相当に珍しい事で、エルマーが驚くのも無理も無い話だった。
そんなエルマーを飛び越えて、ミミリがクルクルと跳躍しながら地面に降り立つ。そして腰に挿してある剣を抜いた。
「倒さなくちゃだね!このままじゃお馬さん食べられちゃう!」
何故か自分が食べられる心配はしないミミリ。そんなミミリの横に、いつの間にかリティアも立っていた。
「わたしも戦うねミミリ」
「え?え?リティアちゃんはお姫様だから戦わなくていいよ?」
「あはは……そんな訳にいかないよぉ。大丈夫、わたし魔法得意だから」
「それは知ってるけどね!そっかー、じゃあ宜しくねリティアちゃん!」
「わたしも援護します。気を付けてミミリ」
後ろでエルマーの声が聞こえた。ミミリはクスッと楽しそうに笑うと、魔狼に向かって駆け出す。そしてそのままいきなり技を繰り出した。
「いっくよー!ミミリちゃん流剣技・閃空斬!」
ミミリが剣を振るうと、剣から斬撃が発生する。
それは飛ぶ斬撃。ミミリが修行中に独自に身に付けた、彼女だけの剣技。魔族でこれが出来るのはミミリただ一人だけだった。
放たれた斬撃は先頭の魔狼に命中し、激しい血飛沫を上げた。しかし絶命には至っていない。
「あれあれ?一撃じゃ倒せないの?」
魔狼の群れが一斉にミミリに襲いかかる。その数は十頭以上。そんなミミリの後方では、リティアが手のひらに魔力を集めていた。身体中から魔力が放出され、リティアの全身を蒼く包み込む。それは息を飲むほど美しい光景だった。
そして、彼女の得意とする氷系の魔法を魔狼目掛けて解き放つ。
「氷華結晶」
その瞬間、魔狼数体の身体が凍りつき、一瞬で絶命する。何とかリティアの魔法を逃れた個体がミミリ目掛けて牙を向くが、それは七色に輝く障壁によって阻まれた。
「七色障壁」
エルマーの展開した物理障壁がミミリを守る。障壁に阻まれた魔狼にミミリが直接剣戟を叩き込み、次々と倒して行った。他の個体もリティアの魔法で倒していく。
そして気が付くと、十頭以上居た魔狼は全て絶命していた。剣を鞘に収め、ホッと一息つくミミリ。そんなミミリにリティアとエルマーが駆け寄る。
「ミミリ!大丈夫?怪我してない?」
「大丈夫大丈夫!でも戦闘久しぶりだから緊張したぁ!」
「その割には嬉々として剣を振ってましたよね…………って、指!血が出てます!」
エルマーが指摘する通り、ミミリの指から血が流れていた。本人も気が付いていなかったらしく、首を傾げるミミリ。
「あれ?あれ?いつの間に切ったんだろ~?でもこれくらいほっといても平気ーーー」
「駄目です!ばい菌が入ったらどうするの!?」
「え~?大丈夫だよエルマーちゃーーー」
ミミリが言い終わる前にエルマーがミミリの手を取る。そして血が流れている箇所に手を当てて魔力を込めた。
「いきますよ、治癒!」
エルマーの手のひらから暖かな光が発生し、ミミリの指に吸い込まれて行く。次の瞬間には、ミミリの指の出血は止まっていた。
「わあ!わあ!ありがとうエルマーちゃん!」
「まったく………ミミリは昔っからーーーうわっ!」
嬉しさのあまり、いきなりエルマーに抱きつくミミリ。エルマーは真っ赤な顔をしながら「は、離れなさい!」などと言っているが、どことなく嬉しそうな表情を浮かべていた。
(ふふ、相変わらず仲良しさんだなぁ)
そんな二人を見ながら優しく微笑むリティア。昔から変わらない、三人だけの風景。
(大丈夫。わたし達ならきっとーーー)
そして馬車は再び動き始める。目指すのは原始の森。そして色欲の神の遺跡。
その遺跡でどんな困難が待ち受けていようとも、きっとこの三人なら乗り越えて行ける。リティアは空を見上げながら、そう確信していた。
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