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魔姫の章
94.出会い
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一瞬、何が起こったのか把握出来なかった。
目の前に魔狼の牙が迫り、アルトは生きる事を諦めた。その直後、自分に襲いかかっていた魔狼は凍りつき、横を何かが通り過ぎたと思ったら、魔狼はバタバタと斬り伏せられていった。
それは黒髪の少女。周りに虹色の障壁を纏いながら、魔狼を斬り伏せていく。その少女が纏っている虹色の障壁が、何故か自分の周りにも現れ、魔狼の攻撃から守ってくれる。
そして後方から飛んでくる氷の矢。初めて見たが、おそらくこれは魔法。誰かが魔法で魔狼を攻撃しているのだ。
氷の矢に貫かれて、魔狼は数を減らしていく。向こうの方では先ほど現れた黒髪の少女が、魔狼数体を剣で斬り伏せている。
見事な剣さばき。自身も剣士だから分かるが、あの少女は相当な剣の腕だ。朦朧とする頭でそんな事を考えているとーーーーー
「あの………大丈夫ですか?」
後ろで声がした。とても綺麗な声が。
「凄く血が出てますけど………」
何故だが分からないが、凄く安心する優しい声だった。まるで直接心に染み込んで来る様な、そんな錯覚すらしてしまう。
「すぐに手当をしますから」
ゆっくりと振り返るアルト。そこに立っていたのは、目のぱっちりとした、黒髪の華奢な少女。
「ぁ………………」
整った顔立ち、白くて綺麗な肌、小さな顔、優しそうな瞳。何処を見ても完璧なまでの美少女。セリナを知っているアルトでさえ、思わず見惚れてしまう程の超絶美少女。あのセリナに勝るとも劣らない。
「でもその前に………もう少しだけ我慢して下さいね」
美少女はそう言うと、前方に向かって魔法を撃ち出した。魔力が放出され、少女の全身が蒼い光に包まれる。それは息を飲むほど美しい光景だった。
「凍結」
魔法を撃ち出す黒髪の美少女。小さな青い光の弾丸が魔狼目掛けて飛んで行く。弾丸は魔狼に命中し、魔狼が薄い氷に包まれる。その魔狼を、剣士風の少女が斬り伏せた。
その後も彼女の魔法と剣士風の少女の剣技で魔狼を倒し続ける。そしてあっという間に、十頭以上居た魔狼が全滅した。
その光景を、アルトは朦朧とする頭で見ながら唖然とする。おそらく自分と大差ない年齢の少女達。それなのに、恐るべき強さだ。彼女達は何者なのか。
「おまたせ」
美少女がアルトの顔を覗き込む。アルトは朦朧とする意識の中、覗き込む少女に「ありがとう」と告げ、そして意識を手放した。
■■■
再び目が覚めると、頭の下に柔らかい感触があった。
(あれ………いつ宿屋に…………)
確か、魔狼に襲われた筈だった。あまりの衝撃だったので目を覚した直後なのに鮮明に覚えている。
(魔狼に襲われて…………もう駄目だって思った時に………)
誰かに助けられた気がする。いや、確かに助けられた。
(あれは…………確か女の子………達?)
そう。一人は剣士風の少女。虹色の障壁を身に纏いながら、魔狼を何頭も斬り伏せていた凄腕の少女。
(凄かったな………冒険者だったらランクどれぐらいだろ………)
確実に自分や、あのレックよりも強かった。もしも冒険者だったとしたら、おそらくランクはB以上。自分と同じくらいの歳の少女だとは思えなかった。そしてーーーーー
(もう一人…………魔法を使っていた子が………)
朧気ながら、その子を見て茫然とした様な記憶がある。あまりにも綺麗な顔立ち、それはあのセリナに勝るとも劣らないぐらいの美少女だった。あれは現実なのだろうか?それとも夢?
「夢………かも。あんな綺麗な子なんて居る筈ーーーー」
「ひゃあ!?しゃ、喋りました!?」
何やら頭の上の方から女の子の声が聞こえて来た。そして、この声には聞き覚えがあった。
「あ………れ……?この声…………」
「目、目が………覚めましたか?」
またもや頭の上の方から聞こえて来る。どういう事なのだろうか。ここは宿屋ではないのか?一体誰が勝手に部屋にーーーーー
「え?え?リティアちゃん、その人目が覚めたの!?紹介してして!」
今度は足元から声が聞こえる。これは聞いたことの無い声だ。随分と活発で楽しそうな声。
「しょ、紹介って………わたしもまだお話してないよミミリ」
「え、そうなの?じゃあさ、ミミリが話してみるね?ね?」
何やら凄く騒がしい。人の部屋で何を騒いでいるのかと、アルトは困惑してしまう。もしかして個室ではなく大部屋みたいな所で寝ているのだろうか。それなら納得なのだが………どうも様子がおかしい。
「ちょっと二人とも、怪我人の前で騒がないでください!」
また違う声が聞こえて来た。今度の声は何やら怒気をはらんでいる。
「わ、わたしは騒いでないよ?」
「そうだよエルマーちゃん!ってか、エルマーちゃんの声も大きいけどね!ぶふっ!」
「ミ~ミ~リ~」
「い、いひゃい……エルマーひゃん、ほっへふままらいへ~」
何やら物凄く騒がしくなり、いよいよ状況が分からなくなるアルト。少し怖い気もするが、思い切って目を開けてみる。
「………………」
「あ……………」
目の前に、美少女の顔があった。そして目が合うアルトと美少女。
「………………」
「お……お目覚め………ですか?」
美少女が少し恥ずかしそうに頬を染めている。ますます状況が把握出来ない。
今まで宿屋だと思っていたが、どうやら違うらしい。頭の下には柔らかい枕の様な感触を感じるが、背中は何やら固くて布団に寝ている訳ではない事が分かる。
それに辺りもひんやりとしていて、心なしか声も反響している気がする。
「うん………そうみたい」
「何処か痛い所とか無いですか?」
痛い所。強いて言うなら固い所に寝ていたので背中が痛いが、彼女の言う意味はおそらく違うだろう。
そしてふと思い出すアルト。そうだ、先ほどまで魔狼の群れから必死で逃げ、その際に腕やら背中やらに傷を負った。その痛みが今はどういう訳か消えている。
「…………動く」
魔狼の爪で深く抉られた左腕を挙げてみると、何の違和感も無く動いた。痛みも特に無い。
「大丈夫みたい。もしかして君が………」
治してくれたのか?そう問いかけようとした時、再び賑やかな声が聞こえて来た。
「あ、エルマーちゃんエルマーちゃん!あの人、目が覚めたみたいだよ!」
「そうですか。どうやらわたしの回復魔法が効いたみたいですね」
回復魔法。どうやら自分の身体の傷を治してくれたのは目の前の美少女ではないらしい。
「ふふ、治したのはわたしの友達です。凄い回復魔法の使い手なんですよ?」
「ちょ、ちょっとリティア!そういうの別にいいですから!」
何やら照れているらしい声。その時、アルトの視界に別の少女が入り込んで来た。
サイドテールの黒髪少女。その髪型には、おぼろげながら見覚えがあった。魔狼の群れに飛び込み、魔狼を斬り伏せていた少女である。
「うわ!うわ!やっぱりイケメンだね!もしかして未来のミミリの旦那様!?きゃあーっどうしよ!?」
「……………は?」
一人で喋って一人で照れているサイドテールの少女。そんな彼女のテンションについて行けず、呆然とするアルト。
「あはは……ミミリ、この人困ってるよ。あ、そう言えばお名前聞いてませんでした。わたしはリティアって言います」
リティアと名乗った、耳の上で髪を編み込んだ黒髪の超絶美少女。とても優しい声音、そして優しいその瞳を見ているだけで、思わず吸い込まれそうになる感覚に陥るアルト。
「あ、俺はアルト………アルトです」
「アルトさん………素敵なお名前ですね」
名前を褒められたのは生まれて初めてだったが、何故か悪い気はしなかった。
「ホントホント!ところでアルト君はいつまでリティアちゃんに膝枕して貰うの?」
「……………膝枕?」
「ちょ、ちょっとミミリ……わたしは別に平気だから………」
膝枕という言葉を聞いて、ようやく今の状況を理解するアルト。つまり自分は今、固くて冷たい床に寝かされ、リティアに膝枕をして貰っているのだ。
「うっ!ご、ごめん!」
状況を飲み込み、慌てて上半身を起こすアルト。初対面の少女に膝枕をして貰って寝ていたなど、恥ずかしいにも程がある。頬を若干赤く染め、急いで後ろを振り返るとーーーー
「あはは………ね、寝心地良かったですか?」
と、リティアが困った様な照れたような、そんな表情を浮かべていた。
これが、全てを失ったアルトと魔族の少女リティアとの出会いだった。
目の前に魔狼の牙が迫り、アルトは生きる事を諦めた。その直後、自分に襲いかかっていた魔狼は凍りつき、横を何かが通り過ぎたと思ったら、魔狼はバタバタと斬り伏せられていった。
それは黒髪の少女。周りに虹色の障壁を纏いながら、魔狼を斬り伏せていく。その少女が纏っている虹色の障壁が、何故か自分の周りにも現れ、魔狼の攻撃から守ってくれる。
そして後方から飛んでくる氷の矢。初めて見たが、おそらくこれは魔法。誰かが魔法で魔狼を攻撃しているのだ。
氷の矢に貫かれて、魔狼は数を減らしていく。向こうの方では先ほど現れた黒髪の少女が、魔狼数体を剣で斬り伏せている。
見事な剣さばき。自身も剣士だから分かるが、あの少女は相当な剣の腕だ。朦朧とする頭でそんな事を考えているとーーーーー
「あの………大丈夫ですか?」
後ろで声がした。とても綺麗な声が。
「凄く血が出てますけど………」
何故だが分からないが、凄く安心する優しい声だった。まるで直接心に染み込んで来る様な、そんな錯覚すらしてしまう。
「すぐに手当をしますから」
ゆっくりと振り返るアルト。そこに立っていたのは、目のぱっちりとした、黒髪の華奢な少女。
「ぁ………………」
整った顔立ち、白くて綺麗な肌、小さな顔、優しそうな瞳。何処を見ても完璧なまでの美少女。セリナを知っているアルトでさえ、思わず見惚れてしまう程の超絶美少女。あのセリナに勝るとも劣らない。
「でもその前に………もう少しだけ我慢して下さいね」
美少女はそう言うと、前方に向かって魔法を撃ち出した。魔力が放出され、少女の全身が蒼い光に包まれる。それは息を飲むほど美しい光景だった。
「凍結」
魔法を撃ち出す黒髪の美少女。小さな青い光の弾丸が魔狼目掛けて飛んで行く。弾丸は魔狼に命中し、魔狼が薄い氷に包まれる。その魔狼を、剣士風の少女が斬り伏せた。
その後も彼女の魔法と剣士風の少女の剣技で魔狼を倒し続ける。そしてあっという間に、十頭以上居た魔狼が全滅した。
その光景を、アルトは朦朧とする頭で見ながら唖然とする。おそらく自分と大差ない年齢の少女達。それなのに、恐るべき強さだ。彼女達は何者なのか。
「おまたせ」
美少女がアルトの顔を覗き込む。アルトは朦朧とする意識の中、覗き込む少女に「ありがとう」と告げ、そして意識を手放した。
■■■
再び目が覚めると、頭の下に柔らかい感触があった。
(あれ………いつ宿屋に…………)
確か、魔狼に襲われた筈だった。あまりの衝撃だったので目を覚した直後なのに鮮明に覚えている。
(魔狼に襲われて…………もう駄目だって思った時に………)
誰かに助けられた気がする。いや、確かに助けられた。
(あれは…………確か女の子………達?)
そう。一人は剣士風の少女。虹色の障壁を身に纏いながら、魔狼を何頭も斬り伏せていた凄腕の少女。
(凄かったな………冒険者だったらランクどれぐらいだろ………)
確実に自分や、あのレックよりも強かった。もしも冒険者だったとしたら、おそらくランクはB以上。自分と同じくらいの歳の少女だとは思えなかった。そしてーーーーー
(もう一人…………魔法を使っていた子が………)
朧気ながら、その子を見て茫然とした様な記憶がある。あまりにも綺麗な顔立ち、それはあのセリナに勝るとも劣らないぐらいの美少女だった。あれは現実なのだろうか?それとも夢?
「夢………かも。あんな綺麗な子なんて居る筈ーーーー」
「ひゃあ!?しゃ、喋りました!?」
何やら頭の上の方から女の子の声が聞こえて来た。そして、この声には聞き覚えがあった。
「あ………れ……?この声…………」
「目、目が………覚めましたか?」
またもや頭の上の方から聞こえて来る。どういう事なのだろうか。ここは宿屋ではないのか?一体誰が勝手に部屋にーーーーー
「え?え?リティアちゃん、その人目が覚めたの!?紹介してして!」
今度は足元から声が聞こえる。これは聞いたことの無い声だ。随分と活発で楽しそうな声。
「しょ、紹介って………わたしもまだお話してないよミミリ」
「え、そうなの?じゃあさ、ミミリが話してみるね?ね?」
何やら凄く騒がしい。人の部屋で何を騒いでいるのかと、アルトは困惑してしまう。もしかして個室ではなく大部屋みたいな所で寝ているのだろうか。それなら納得なのだが………どうも様子がおかしい。
「ちょっと二人とも、怪我人の前で騒がないでください!」
また違う声が聞こえて来た。今度の声は何やら怒気をはらんでいる。
「わ、わたしは騒いでないよ?」
「そうだよエルマーちゃん!ってか、エルマーちゃんの声も大きいけどね!ぶふっ!」
「ミ~ミ~リ~」
「い、いひゃい……エルマーひゃん、ほっへふままらいへ~」
何やら物凄く騒がしくなり、いよいよ状況が分からなくなるアルト。少し怖い気もするが、思い切って目を開けてみる。
「………………」
「あ……………」
目の前に、美少女の顔があった。そして目が合うアルトと美少女。
「………………」
「お……お目覚め………ですか?」
美少女が少し恥ずかしそうに頬を染めている。ますます状況が把握出来ない。
今まで宿屋だと思っていたが、どうやら違うらしい。頭の下には柔らかい枕の様な感触を感じるが、背中は何やら固くて布団に寝ている訳ではない事が分かる。
それに辺りもひんやりとしていて、心なしか声も反響している気がする。
「うん………そうみたい」
「何処か痛い所とか無いですか?」
痛い所。強いて言うなら固い所に寝ていたので背中が痛いが、彼女の言う意味はおそらく違うだろう。
そしてふと思い出すアルト。そうだ、先ほどまで魔狼の群れから必死で逃げ、その際に腕やら背中やらに傷を負った。その痛みが今はどういう訳か消えている。
「…………動く」
魔狼の爪で深く抉られた左腕を挙げてみると、何の違和感も無く動いた。痛みも特に無い。
「大丈夫みたい。もしかして君が………」
治してくれたのか?そう問いかけようとした時、再び賑やかな声が聞こえて来た。
「あ、エルマーちゃんエルマーちゃん!あの人、目が覚めたみたいだよ!」
「そうですか。どうやらわたしの回復魔法が効いたみたいですね」
回復魔法。どうやら自分の身体の傷を治してくれたのは目の前の美少女ではないらしい。
「ふふ、治したのはわたしの友達です。凄い回復魔法の使い手なんですよ?」
「ちょ、ちょっとリティア!そういうの別にいいですから!」
何やら照れているらしい声。その時、アルトの視界に別の少女が入り込んで来た。
サイドテールの黒髪少女。その髪型には、おぼろげながら見覚えがあった。魔狼の群れに飛び込み、魔狼を斬り伏せていた少女である。
「うわ!うわ!やっぱりイケメンだね!もしかして未来のミミリの旦那様!?きゃあーっどうしよ!?」
「……………は?」
一人で喋って一人で照れているサイドテールの少女。そんな彼女のテンションについて行けず、呆然とするアルト。
「あはは……ミミリ、この人困ってるよ。あ、そう言えばお名前聞いてませんでした。わたしはリティアって言います」
リティアと名乗った、耳の上で髪を編み込んだ黒髪の超絶美少女。とても優しい声音、そして優しいその瞳を見ているだけで、思わず吸い込まれそうになる感覚に陥るアルト。
「あ、俺はアルト………アルトです」
「アルトさん………素敵なお名前ですね」
名前を褒められたのは生まれて初めてだったが、何故か悪い気はしなかった。
「ホントホント!ところでアルト君はいつまでリティアちゃんに膝枕して貰うの?」
「……………膝枕?」
「ちょ、ちょっとミミリ……わたしは別に平気だから………」
膝枕という言葉を聞いて、ようやく今の状況を理解するアルト。つまり自分は今、固くて冷たい床に寝かされ、リティアに膝枕をして貰っているのだ。
「うっ!ご、ごめん!」
状況を飲み込み、慌てて上半身を起こすアルト。初対面の少女に膝枕をして貰って寝ていたなど、恥ずかしいにも程がある。頬を若干赤く染め、急いで後ろを振り返るとーーーー
「あはは………ね、寝心地良かったですか?」
と、リティアが困った様な照れたような、そんな表情を浮かべていた。
これが、全てを失ったアルトと魔族の少女リティアとの出会いだった。
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