世界で一番美少女な許嫁が勇者に寝取られた新米剣士の受難な日々

綾瀬 猫

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魔王の章

S7.田舎

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 魔族領最南の地区であるカルズ地区へと向かう旅は、順調に過ぎて行った。

 一番栄えている中央区を出てからは、基本的には何も無い景色が広がる。と思えば、急に小さな街規模の集落が現れたり、そこを過ぎると広大な田園風景が広がったりと、人族領で言えば街道を進むと次の街や村が現れるといった感じなのだが、人族領と違うのは魔族領全体が一つの街という概念である事だろう。


「ほんと、何度見ても不思議よねぇ。外壁も何も無いのに急に街みたいな集落が現れて、誰でも出入り自由なんて」


 物資を運ぶ中型の馬車の御者を務めているサリーが、同じく御者席に座っているミミリに呟く。


「うーん、ミミリ達魔族にとっては人族の街の方が不思議だったけどね!外壁めっちゃデカくて凄いし、でも街に入るのにいちいち門番さんの許可貰うの面倒いし」
「うふふ、それはあたしも常々思ってたわぁ。でも、それだけ人族には悪人も多いって事なのよねぇ。だから素性の知れない者を簡単には街に入れられないのよ」
「そうかなー、アルト君やサリーちゃん、エリーゼちゃんにノエルちゃん、あとはレッ君ぐらいしか知り合い居ないけど、人族に悪い人が多いとかって思えないけどなー」


 更に言うなら、聖戦の時に対峙した”剣聖”サージャも悪人だとは思えなかった。彼女は彼女なりの信念を持って戦っていたのは、実際に対峙したミミリが一番良く分かっている。
 お互い、守りたい者の為に、引けない理由があって戦っていたのだから。


「人族ってね、基本的にみんな臆病なのよ。だから自分達の身を守る為に外壁で街を囲って暮らしているのよね」


 誰もが魔力の高い魔族と違って、一般的な人族は戦闘力など有していない。だからこそ一部の、スキルに恵まれた者が人の弱みにつけ込んで、略奪などを生業とする盗賊へと身を落としたりする。
 堅固な外壁は決してモンスター対策などではなく、むしろそういった者達を街に入れない為との意味合いが強いのだ。


「むー……そんな力があるならサリーちゃん達みたいに冒険者になればいいのに」
「ふふ、ミミリは本当に良い子よね」


 ミミリの頭を優しく撫でるサリー。ミミリは少しくすぐったそうにしながらも、その表情は嬉しそうな笑顔を浮かべていた。


「えへへ、サリーちゃんってお姉ちゃんみたいだよね。ミミリって姉弟の中じゃ一番年上だったから、こういう経験無いんだよね」
「あらそう?あたしで良ければいつでも撫でてあげるわよぉ?」
「うん!実はミミリ、結構サリーちゃんに憧れてたから嬉しい!」


 ミミリから見たサリーとは、飄々としていながらも他人を思いやる優しさを持ち合わせている女性。面倒見が良く、誰かが困っている時には嫌な顔一つせずに、問題事をいつの間にか解決してくれる。
 身体は引き締まっていて胸も大きく、ミミリとは別の意味でスタイルの良い女性。いつも表面から滲み出る妖艶な女性ホルモンは、異性だけではなく同性でも興奮してしまう。


「あたしなんかに憧れてるのぉ?ミミリの方が可愛いしスタイルいいし強いし、あたしの持っていない物を全部持ってる感じだけど?」
「そんな事無いよ!サリーちゃん優しいし、おっぱい大きいし、お喋りしてても楽しいし!」
「あら、おっぱい大きくなりたいの?」
「うーん、別にそういう訳じゃないけど、見てる分には何となく羨ましい気がするよ。すっごい柔らかそうだし!」


 きっと胸が大きいと、戦闘の時などに邪魔になる。人一倍身体を動かすのが好きなミミリは常にそう思っているのだが、実際に目の前で女性の大きな胸を目の当たりにすると、何となくカッコいいような羨ましいような、そんな気持ちになるのだ。特にサリーのようなスタイルの良い美人ならば、尚の事そう思ってしまう。


「何なら触ってみる?揉んでもいいわよぉ?」
「え、ほんとに!?じゃあ遠慮なく!」


 触って、揉んでいいと言われて、全く躊躇せずにサリーの胸に手を伸ばすミミリ。サリーは一瞬驚いたが、すぐに楽しそうな表情を浮かべる。


「ふふ、こういう時に躊躇しないのがミミリらしいわよねぇ。ほら、服の中に手を入れてもいいのよぉ?」


 サリーの服装はノースリーブのピッチリとした服で、胸元は大きく開いている。ズボンも綺麗な太ももが露わになるショートパンツなので、とにかく全体的に露出が多い。
 ミミリもショートパンツ姿だが、全体的にサリーよりも細く、胸もサリーみたいに大きくないので、サリーほどの色気は残念ながら無い。だからこそ、ミミリは何処かサリーに憧れを抱いているのだ。


「うわぁ……すっごく柔らかいね!えっと、服の中はーーーー」


 サリーに言われた通り服の中に手を忍び込ませると、指先に硬いモノが触れた。


「んっ……いきなり乳首をイジるなんて大胆ねぇ……」
「あわわ!ごめんねサリーちゃん!」
「ふふ……別にいいわよぉ?それで、あたしの胸はどうかしら?」
「すっごく柔らかいし温かいし、なんか興奮するかも!」
「あらぁ、ミミリはエッチな子ねぇ」


 サリーの言う通り、ミミリは性に対する好奇心が他の妻達よりも強い。だからこそ、経験豊富なサリーはミミリにとっては尊敬の対象だった。


「エッチなミミリには、せっかくだから色んな事を教えてあげるわぁ。アルト君とのエッチがもっと素敵になるようにね」
「ホントに!?教えて教えて!」


 瞳を輝かせながら、サリーの話を真剣な表情で聞くミミリ。そんな二人を乗せて、今日も馬車は平和に進んで行くのだった。




■■■



 アルト達が城を出発しておよそ十日。一行は魔族領最北の地区、カルズ地区へと到着した。


「やっと着いたねアルト」


 リティアがアルトの顔を見上げながら、柔らかい表情を浮かべている。そんなリティアに視線を返しながら、アルトはこくりと頷いた。


「うん。やっぱりこの地区は集落が少ないよね」


 とりあえず見える範囲に建物らしき物は無い。この辺りは家が点々と点在していて、自給自足で生活している者がほとんどである。

 
「想像以上に田舎だな。こんな所にポツンと冒険者ギルドを建てても、誰も来ないのは目に見えてる」


 周りを見回しながら、レックが最もな意見を述べる。冒険者ギルドとは、冒険者だけが集う場所ではない。中で働く職員、受付嬢、素材の鑑定をする鑑定士、モンスターを解体する解体士など、様々な職種の担い手が居なければ成り立たない。
 しかしこの場所はあまりにも田舎過ぎる。これでは働く以前に、住む所すら無いし、食料を手に入れるだけでも一苦労だ。せめて、近くに街規模の集落でも無ければどうにもならないだろうと、レックのみならずアルトも同じ感想を抱いた。


「うーん……近くに人の密集してる場所って無いんだっけ?」
「わたしもミミリも魔族領全部を把握している訳じゃないけど……多分無さそうかも。前にアルトやみんなで泊まった宿屋さんのある所も、周りにはそんなに建物とか無かったし……」


 さて困ったと、頭を悩ませるアルト。まさか最初の目的地に到着して、いきなり躓くとは思ってもみなかった。だが、考えてみれば当然の事だったのだが、何故かその考えには至らなかった。
 それはきっと、気持ちばかりが前のめりに進んでいて、現実が見えていなかったから。実際にこのカルズ地区は何度か通過していて、改めて見るまでもなく田舎だという事は分かっていた。分かっていたのに、何故か冒険者ギルドを建てるという自分の考えが間違っているとは思わなかったのだ。


「参ったな……何でこんな事にすら気付けなかったんだろう……」


 明らかに元気を無くすアルトに、四人の妻達が心配そうに集まる。その輪の外側では、レックとサリーが改めて周りを見回していた。


「見通しは結構いいわよねぇ」
「だな。平坦な地形だから、此処に街でも作れば暮らしやすそうなんだが……」


 とは言え、街などというものを個人が作れる筈も無い。多くの人々が一ヶ所に集まり、大勢が協力し合って作るのが集落であり、それが村だったり街だったりに形を変えてゆく。


「アルト……大丈夫?」


 アルトの隣では、エリーゼが心配そうにアルトの顔を覗き込んでいた。いや、エリーゼだけではなく、リティアもミミリもノエルも心配そうな表情を浮かべている。


「はは……ごめんねみんな、情けない顔を見せて」


 ふるふると首を振る四人の妻達。情けなくなどない。むしろ、そういう弱い所を見せてくれて、誰もが嬉しい気持ちになっていた。
 アルトが困っているのなら、一緒に悩んだらいい。幸い、アルトの事を想い慕う妻が四人も居るのだ。きっとみんなで考えれば、何かしらの良い考えが浮かぶ筈だ。


「アルト君一人で悩まないで、みんなで考えよう?わたし達だってたまにはアルトの役に立ちたいよ……」
「ノエル……ありがとう」


 ノエルの頬に優しく触れるアルト。それだけでノエルは嬉しさと恥ずかしさから、顔を真っ赤に染めた。きっとこれが二人きりだったなら、目を閉じてキスをねだったのだろうが、残念ながらみんなが居る前でそんな事をする度胸はノエルには無い。


「ふむふむ、それはそうと何処に冒険者ギルドを作るかだよね!?ここで考えてても仕方ないから、少し周りを見て回るのがいいと思いまーす!」


 何故か挙手をしながらそんな提案をするミミリ。とは言え、かなり的を射ている意見なので誰も反対はしない。もしかすると小さな集落程度ならあるかもしれない。そうなれば、そこに冒険者ギルドを建てる事で、将来的にはこの辺り一帯が栄える事も有り得る。


「そうだね、ミミリの言う通り少し周りを見てみようよアルト」
「分かった。じゃあみんな馬車に乗って」


 再び馬車に乗り込むアルト達。だがリティアとミミリ以外は人族のアルト達。残念ながら魔族領での土地勘は全くない。なのでリティアとミミリが御者を務める馬車が先頭を走り、他の二台はその後に続く。
 

「とりあえず、西の方に行ってみよっか?まだ行った事無いよね」
「さんせーい!いざ西へ!」


 クスクスと笑い合うリティアとミミリ。いつもの調子で二人仲良く馬車を進ませる。
 そしてしばらく進むと、幸運な事に建物がチラホラと現れてきた。街とまではいかないが、小さな村ぐらいの規模はありそうだった。


「あっ!見て見てリティアちゃん!」
「うん。家が何件か見えてきたね」


 ホッと胸を撫で下ろすリティアとミミリ。だがその時、ミミリが別の何かにも気が付いてそちらに目を向けた。


「魔狼見っけ!数は……五匹だよ!」


 今回の目的の一つでもある、魔族領に頻繁に現れるモンスター”魔狼”。かつてアルトが群れに襲われ、危うく命を落としかけたモンスターだ。


「みんなぁぁーーーッ!!左側に魔狼が居るよぉぉーーーッ!!」


 後ろを振り返り、大声を上げるミミリ。その声を聞いた他の皆が、一斉にそちらに目を向ける。


「あ………あれが……モ、モンスター……?」
「大丈夫エリーゼ?怖い?」


 エリーゼと一緒に御者席に座っていたアルトが、少し青白い顔をしたエリーゼを気遣う。
 冒険者でもなく、ましてや魔王や三魔闘なんかでは当然無い一般人のエリーゼにとって、モンスターとは恐怖の象徴のような存在感だ。いくら隣に魔王であるアルトが座っていても、身震いしてしまうのは仕方の無い事だった。


「う……うん……アルトやみんなが居るから……」
「ちょっと待ってて。すぐに退治して来るから」


 そう言ってアルトが御者席を降りようとすると、エリーゼがその腕にしがみついた。


「エリーゼ?」
「嫌……一人にしないで」


 視界にモンスターが映り込んでいる今の状況で、一人になるのは心細過ぎる。エリーゼはアルトの迷惑になると分かっていながらも、その腕を離す事が出来なかった。


「おいアルト」


 いつの間にか、アルト達の馬車の傍にレックとサリー、そしてノエルが立っていた。三人はアルトを見上げている。


「レックさん」
「あの魔狼だがな、俺達に任せてくれないか?アレがどれほどの強さなのか知っておきたい」
「え……三人だけでですか……?」


 レックとサリーの強さは知っているが、魔狼の強さも知っている。魔王となった今ならば敵にもならないが、かつては殺されかけた相手。いかにレックとサリーとは言え、油断は命取りになる。
 だが、そんなアルトの心情とは裏腹に、レックはどうしても自分達が魔狼の強さを見極めなければならないと思っている。その理由はーーーー


「魔王やら三魔闘のアルト達なら、当然あんなのは雑魚以下の相手だろうがな、これから冒険者ギルドを建てて実際にアイツ等を狩るのは、俺達普通の冒険者達だ。だから俺達が実力を見極めなければな」
「ふふ、そうよねぇ。アルト君達が魔狼を退治する所を見ても参考にならないもの。あたし達Cランクの冒険者でも太刀打ち出来るのか、それを確かめなくちゃね」


 確かにレックとサリーの言う通りだった。そもそもこの魔族領に冒険者ギルドを建てる理由は、これから人族と魔族が交流するに辺り、魔狼の存在がネックとなるから、その退治を冒険者に任せる為にだ。なので、もしも冒険者が太刀打ち出来ない相手だとしたら計画自体が頓挫するし、太刀打ち出来るにしても何ランクぐらいの冒険者が可能なのかの見極めが必要だ。


「分かりました。でも危ないと判断したらすぐに介入します」
「はっはっはっ!そりゃ頼もしいな」
「うふふ、アルト君にカッコ悪い所は見せられないわねぇ」
「わ、わたしも回復魔法で援護するね!」


 最後にそう言い残し、レックとサリー、そしてノエルが魔狼へと向かって歩き出した。
 今ここに、レック達と魔狼の戦いが始まろうとしていた。
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