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5ー2:太陽の遺跡と挑戦状
◇162 ガセネタを信じよう
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「と言うことだ」
ギルドホームに集められた私達。
Nightに提案された話を最後まで聞き切った。
突然のことに驚くと、私は必死に言葉を探す。
「Night、そんな話を信じるの?」
「そうだな」
「そうだなって……」
私はポカンとしてしまった。
いつものNightらしくない。
冒険のし過ぎで疲れちゃったのかな? 私はそう心配すると、ベルは口を開く。
「バカみたいね。Nightって、もっと賢い筈でしょ?」
「勘違いするなよ」
「はっ?」
「勘違いだな。このネタは真実だぞ」
何故か強引に押し通そうとするNight。
明らかに嘘臭い話を真実だと肯定する。
それにはベルも黙っていない。目を覚まさせようと必死だ。
「真実って……どう考えてもガセネタでしょ」
「ガセネタか。それがガチのネタだったらどうする?」
「どうするもなにも無いでしょ。そんな胡散臭い有象無象の醜態を信じる方がどうかしてるわ」
ガセとかガチとかの枠組みから逸れ始めた。
有象無象の意見を、荒唐無稽の話を信じていることにベルは動揺する。
もちろんそこに真実はあるかもしれない。そうでなくてもいろんな意見が飛び交うかもしれない。しかし冷静な筈のNightが言い出すと話はややこしくなる。
「厳しいこと言うね、ベル」
「実際、ソースもなにも無いでしょ。井戸端会議と同じよ」
「ディベートにもならないってことか」
「そうよ。そんなつまらない罠に引っかかるなんて、Nightらしくないでしょ?」
ベルの言葉はナイフのように尖っていた。
おまけに鏃のように鋭くなっている。
そのせいか、情報の壁を粉々に破壊すると、批判的な態度を取った。
もちろん面白おかしく言い合うのなら全然許せる。
ベルも澄まして笑ってしまうかもしれない。
けれどNightがそんな罠に引っかかるなんて、流石に〈《継ぎ接ぎの絆》〉の頭脳を心底心配するのが普通だ。
「確かにそうかもしれないな」
「Night!?」
まさか折れてしまった!? 流石にそんな訳ないよね?
私は驚きが止まらず、瞬きをしてしまう。
けれどNightはベルの言い分に一理あるらしい。
「ほら、やっぱりガセネタで」
「そんなことは無い。実際、私はここにある情報をまとめた」
Nightはネタ自体は否定しない。
それを示すように、地図を表示する。
スライドさせ指で弾くと、赤い点が浮かんだ。
「地図?」
「そうだ。スタットから三十キロほど離れたこの場所、林があるだろ」
「うん、あるね」
赤い点が示しているのは確かに林。
鬱蒼としていて気味が悪い。
現地に行った訳じゃないけれど、地図上でも広大だ。
「ここはプレイヤーやNPCの出入りが少ないらしい。古代遺跡が新たに建造されたとしても気付かれないだろうな」
「新たにって?」
「ゲームのアップデートで、追加されたオブジェクトの可能性があるだろ。私はそれを睨んでいる」
確かに随時アップデートはされている。
その間はゲームにログインができない。
大抵は丸一日から三日間程度。今回もそれくらい空いていた。
だからこの期に新しい建築物ができていてもおかしくない。
あの歯車はそのフラグだったのではないか。
Nightはそこまで計算していた。
「実際、言論には妙な信憑性もあった。だから珍しく、私は賭けてみることにした」
「うーん」
「はっ」
確かに計算自体は間違ってない気がする。
言いたいことも、根拠も分かる。
だけど俄かには信じがたいレベルで、ベルは悪態を付く。
「バカバカし話ね」
「そのバカバカしさには同意だ。だが、ガセと決めつけるのは早いだろ」
「早いって、いつものNightなら切るでしょ?」
「そうだな。だが今回は違う」
「根拠は?」
「スレットを立てた張本人の言葉に限定性と秘匿性を感じたからだ」
「そんなのただの悪戯かもしれないでしょ?」
「仮にそうだとしても、完全否定は私はしない。今回に限ってはな」
Nightとベルのディベート合戦が始まった。
お互いに譲る気はないらしい。
それもそのはずお互い面倒事は嫌い。だからいつも悲観的だ。
だけど今回は違った。
どっちもの意見がぶつかり合っている。
喧嘩するほど仲がいいとは言うけれど、流石に止めないと。
「ど、どうしよう」
「あはは、ヒートアップしてるねー。いいぞ、もっとやれー」
「感心しないで。あと茶化さないでよ!」
私はフェルノに助けを求める。
けれどフェルノ自身、この言い合いを楽しんでいる。
助けを求めるのが間違っていたと痛感した私は、なんとか前に出ようとした。
そんな中、ここまで黙っていた雷斬が口を開く。
「あの、一度ギルド会館に行ってみるのはどうでしょうか?」
「そうだよね。そうしようよ、みんな」
ここまで落ち着いて話を聞いていた雷斬が手を挙げた。
それはあまりにもナイスな案だ。
私は賛成すると、ギスった空気を脱却する。
「ミーNaさんも情報を集めてるかもしれないでしょ? とりあえず行ってみない?」
「……そうだな」
「そうね。ゲーム内の情報なら、ガチの方が高そうよね」
運営側が公式で提示してくれた情報なら、ゲーム内で反映する筈。
それなら一番情報の信憑性が高い所に向かうのが的確。
私はたどたどしく伝えると、二人は乗ってくれる。
「ふぅ。なんとかなったかな」
「あはは、それじゃあ行ってみよー!」
「フェルノはいつも楽しそう。楽観的でいいな」
私はフェルノの楽観的な性格を羨ましく思った。
何だか大変な気持ちになる私。
胸がチクチクすると、心臓がバクバクして、本当にまとめるのって大変だと感じた。
「あの、ミーNaさん」
私達はギルド会館に足を運んだ。
スタットのギルド会館はあくまでも支部だ。
それでも今日も忙しそうで、私達は隙間を縫うようにして、ミーNaの元まで辿り着く。
「あっ、〈《継ぎ接ぎの絆》〉の皆さん。丁度良い所にお越しくださいましたね」
「「「丁度いい?」」」」
明らかにタイミングを計っていた。
私達は声を揃えてしまうと、首を捻る。
それから気を取り直し、平凡に訊ねた。
「えっと、なにかあったんですか?」
「はい。先日提示してくださった太陽の模様が描かれた歯車の正体。それについて、少しですが分かったことがあります」
「分かったこと? このタイミングで!?」
流石に陰謀論を疑ってしまう。
何せNightがネタを掴んだのとほぼ同タイミングだ。
絶妙に背筋がゾクリとする。
肝臓の方が冷え冷えになりそうで怖い。
だけど聞くしかないので、私は息を飲んだ。
「それで、なにが分かったんですか?」
「実はですね、ここから三十キロほど離れた林、ゲッテツ林と呼ばれる古代林があります」
「ゲッテツ林!?」
それってNightが地点として示した場所だ。
何だか余計に怖くなる。怖さ倍増で、本当に怖い。
私が恐る恐るミーNaさんの話に耳を傾けると、更に怖いことを言われた。
「先日、この辺りに立ち寄られたプレイヤーの方が、謎の古代遺跡を発見されたそうです」
「古代遺跡!?」
「ちょっと、ソレって……」
あまりにも内容が被っている。
もしかして本当の話なのかな?
私達は慄いてしまうと、ミーNaさんの話が続いた。
「当ギルド会館支部も簡単ですが調査した結果、確かにゲッテツ林の中に古代遺跡を発見致しました」
「嘘っ!? って、ここは調査してくれるんだ」
「前回のことがありますので。えっと、その辺りの話はご内密にお願い致しますね」
ミーNaさんは小声になった。
実際、こうやって随時情報提供をしてくれるのは、公平じゃない。
それでも情報をくれるのは、ミーNaさん達の落ち度がある。そのせいで、贔屓みたいになっていた。
だけど諦めて貰うしかない。別に私個人はいいんだけど、ギルド会館側としてみれば痛い話だと思う。
何せ前回のことがある以上、調査は必須だ。下手なことをしたらギルド会館の信頼は無くなる。
そのおかげか、ガセネタじゃなくてゲーム内でガチネタに昇華。かなり調べてくれた筈。
本当の話だと分かっただけ、Nightの予想が正しかったことを証明した。
「古代遺跡があったんだな」
「そうですね。ですが内部には立ち入ることができませんでした」
「できなかった?」
「はい。結界が張られているようです」
古代遺跡は見つけることができたらしい。
けれど内部には立ち入れなかった。
まさか結界が張られていたなんて。あまりにも内容が酷似している。
「結界? ……あまりにも酷似しているな」
「ってことは、まさか!?」
Nightも同じことを思っていたらしい。
私は嫌な予感がした。
如何やらミーNaさん的にも、同感らしい。
「ですが立ち入る方法があるようです。なんでも、古代遺跡の扉部分に太陽の模様が描かれていたそうです。なにか心当たりはありませんか?」
「歯車、だよね?」
「私も同じ事を思っていました」
確認を取らなくてもあの歯車が関わってくる。
実際、ここまで一致していれば、何かしら関係があるのではと推察する。
私達全員、「確かに」と唸ってしまうと、ミーNaさんは目を伏せた。
「今の所、ここまでしか情報は集まっていません」
「ううん、充分です」
これだけ情報が集まれば充分だ。
私達はミーNaさん達、ギルド会館の職員達に感謝する。
後は実際にこの目で確認をするだけ。それくらいしかできることは無い。
「あの、くれぐれも情報提供のことは……その、ご内密に」
「分かってます。それじゃあ……行ってみる?」
「当然だ」
「だよね……あはは」
こうなった以上言って確認を取るしかない。
もはやNightが掴み取った情報の手のひらで踊る。
私達はミーNaさんに感謝をし、一礼してからスタットのギルド会館支部を離れた。
「Night、疑って悪かったわね」
「別に気にしてはいない。だが、ちゃんとやれよな」
「分かってるわよ」
ベルはNightに謝った。
Night自身もあまり気には留めていないらしい。
けれど強く念押しをされると、その必要は無さそうだ。
私は一旦胸を撫でて安心する。
とりあえず向かうはゲッテツ林。
そこに古代遺跡が待っているらしい。
私達は装備もほどほど、とりあえず現地に向かった。
ギルドホームに集められた私達。
Nightに提案された話を最後まで聞き切った。
突然のことに驚くと、私は必死に言葉を探す。
「Night、そんな話を信じるの?」
「そうだな」
「そうだなって……」
私はポカンとしてしまった。
いつものNightらしくない。
冒険のし過ぎで疲れちゃったのかな? 私はそう心配すると、ベルは口を開く。
「バカみたいね。Nightって、もっと賢い筈でしょ?」
「勘違いするなよ」
「はっ?」
「勘違いだな。このネタは真実だぞ」
何故か強引に押し通そうとするNight。
明らかに嘘臭い話を真実だと肯定する。
それにはベルも黙っていない。目を覚まさせようと必死だ。
「真実って……どう考えてもガセネタでしょ」
「ガセネタか。それがガチのネタだったらどうする?」
「どうするもなにも無いでしょ。そんな胡散臭い有象無象の醜態を信じる方がどうかしてるわ」
ガセとかガチとかの枠組みから逸れ始めた。
有象無象の意見を、荒唐無稽の話を信じていることにベルは動揺する。
もちろんそこに真実はあるかもしれない。そうでなくてもいろんな意見が飛び交うかもしれない。しかし冷静な筈のNightが言い出すと話はややこしくなる。
「厳しいこと言うね、ベル」
「実際、ソースもなにも無いでしょ。井戸端会議と同じよ」
「ディベートにもならないってことか」
「そうよ。そんなつまらない罠に引っかかるなんて、Nightらしくないでしょ?」
ベルの言葉はナイフのように尖っていた。
おまけに鏃のように鋭くなっている。
そのせいか、情報の壁を粉々に破壊すると、批判的な態度を取った。
もちろん面白おかしく言い合うのなら全然許せる。
ベルも澄まして笑ってしまうかもしれない。
けれどNightがそんな罠に引っかかるなんて、流石に〈《継ぎ接ぎの絆》〉の頭脳を心底心配するのが普通だ。
「確かにそうかもしれないな」
「Night!?」
まさか折れてしまった!? 流石にそんな訳ないよね?
私は驚きが止まらず、瞬きをしてしまう。
けれどNightはベルの言い分に一理あるらしい。
「ほら、やっぱりガセネタで」
「そんなことは無い。実際、私はここにある情報をまとめた」
Nightはネタ自体は否定しない。
それを示すように、地図を表示する。
スライドさせ指で弾くと、赤い点が浮かんだ。
「地図?」
「そうだ。スタットから三十キロほど離れたこの場所、林があるだろ」
「うん、あるね」
赤い点が示しているのは確かに林。
鬱蒼としていて気味が悪い。
現地に行った訳じゃないけれど、地図上でも広大だ。
「ここはプレイヤーやNPCの出入りが少ないらしい。古代遺跡が新たに建造されたとしても気付かれないだろうな」
「新たにって?」
「ゲームのアップデートで、追加されたオブジェクトの可能性があるだろ。私はそれを睨んでいる」
確かに随時アップデートはされている。
その間はゲームにログインができない。
大抵は丸一日から三日間程度。今回もそれくらい空いていた。
だからこの期に新しい建築物ができていてもおかしくない。
あの歯車はそのフラグだったのではないか。
Nightはそこまで計算していた。
「実際、言論には妙な信憑性もあった。だから珍しく、私は賭けてみることにした」
「うーん」
「はっ」
確かに計算自体は間違ってない気がする。
言いたいことも、根拠も分かる。
だけど俄かには信じがたいレベルで、ベルは悪態を付く。
「バカバカし話ね」
「そのバカバカしさには同意だ。だが、ガセと決めつけるのは早いだろ」
「早いって、いつものNightなら切るでしょ?」
「そうだな。だが今回は違う」
「根拠は?」
「スレットを立てた張本人の言葉に限定性と秘匿性を感じたからだ」
「そんなのただの悪戯かもしれないでしょ?」
「仮にそうだとしても、完全否定は私はしない。今回に限ってはな」
Nightとベルのディベート合戦が始まった。
お互いに譲る気はないらしい。
それもそのはずお互い面倒事は嫌い。だからいつも悲観的だ。
だけど今回は違った。
どっちもの意見がぶつかり合っている。
喧嘩するほど仲がいいとは言うけれど、流石に止めないと。
「ど、どうしよう」
「あはは、ヒートアップしてるねー。いいぞ、もっとやれー」
「感心しないで。あと茶化さないでよ!」
私はフェルノに助けを求める。
けれどフェルノ自身、この言い合いを楽しんでいる。
助けを求めるのが間違っていたと痛感した私は、なんとか前に出ようとした。
そんな中、ここまで黙っていた雷斬が口を開く。
「あの、一度ギルド会館に行ってみるのはどうでしょうか?」
「そうだよね。そうしようよ、みんな」
ここまで落ち着いて話を聞いていた雷斬が手を挙げた。
それはあまりにもナイスな案だ。
私は賛成すると、ギスった空気を脱却する。
「ミーNaさんも情報を集めてるかもしれないでしょ? とりあえず行ってみない?」
「……そうだな」
「そうね。ゲーム内の情報なら、ガチの方が高そうよね」
運営側が公式で提示してくれた情報なら、ゲーム内で反映する筈。
それなら一番情報の信憑性が高い所に向かうのが的確。
私はたどたどしく伝えると、二人は乗ってくれる。
「ふぅ。なんとかなったかな」
「あはは、それじゃあ行ってみよー!」
「フェルノはいつも楽しそう。楽観的でいいな」
私はフェルノの楽観的な性格を羨ましく思った。
何だか大変な気持ちになる私。
胸がチクチクすると、心臓がバクバクして、本当にまとめるのって大変だと感じた。
「あの、ミーNaさん」
私達はギルド会館に足を運んだ。
スタットのギルド会館はあくまでも支部だ。
それでも今日も忙しそうで、私達は隙間を縫うようにして、ミーNaの元まで辿り着く。
「あっ、〈《継ぎ接ぎの絆》〉の皆さん。丁度良い所にお越しくださいましたね」
「「「丁度いい?」」」」
明らかにタイミングを計っていた。
私達は声を揃えてしまうと、首を捻る。
それから気を取り直し、平凡に訊ねた。
「えっと、なにかあったんですか?」
「はい。先日提示してくださった太陽の模様が描かれた歯車の正体。それについて、少しですが分かったことがあります」
「分かったこと? このタイミングで!?」
流石に陰謀論を疑ってしまう。
何せNightがネタを掴んだのとほぼ同タイミングだ。
絶妙に背筋がゾクリとする。
肝臓の方が冷え冷えになりそうで怖い。
だけど聞くしかないので、私は息を飲んだ。
「それで、なにが分かったんですか?」
「実はですね、ここから三十キロほど離れた林、ゲッテツ林と呼ばれる古代林があります」
「ゲッテツ林!?」
それってNightが地点として示した場所だ。
何だか余計に怖くなる。怖さ倍増で、本当に怖い。
私が恐る恐るミーNaさんの話に耳を傾けると、更に怖いことを言われた。
「先日、この辺りに立ち寄られたプレイヤーの方が、謎の古代遺跡を発見されたそうです」
「古代遺跡!?」
「ちょっと、ソレって……」
あまりにも内容が被っている。
もしかして本当の話なのかな?
私達は慄いてしまうと、ミーNaさんの話が続いた。
「当ギルド会館支部も簡単ですが調査した結果、確かにゲッテツ林の中に古代遺跡を発見致しました」
「嘘っ!? って、ここは調査してくれるんだ」
「前回のことがありますので。えっと、その辺りの話はご内密にお願い致しますね」
ミーNaさんは小声になった。
実際、こうやって随時情報提供をしてくれるのは、公平じゃない。
それでも情報をくれるのは、ミーNaさん達の落ち度がある。そのせいで、贔屓みたいになっていた。
だけど諦めて貰うしかない。別に私個人はいいんだけど、ギルド会館側としてみれば痛い話だと思う。
何せ前回のことがある以上、調査は必須だ。下手なことをしたらギルド会館の信頼は無くなる。
そのおかげか、ガセネタじゃなくてゲーム内でガチネタに昇華。かなり調べてくれた筈。
本当の話だと分かっただけ、Nightの予想が正しかったことを証明した。
「古代遺跡があったんだな」
「そうですね。ですが内部には立ち入ることができませんでした」
「できなかった?」
「はい。結界が張られているようです」
古代遺跡は見つけることができたらしい。
けれど内部には立ち入れなかった。
まさか結界が張られていたなんて。あまりにも内容が酷似している。
「結界? ……あまりにも酷似しているな」
「ってことは、まさか!?」
Nightも同じことを思っていたらしい。
私は嫌な予感がした。
如何やらミーNaさん的にも、同感らしい。
「ですが立ち入る方法があるようです。なんでも、古代遺跡の扉部分に太陽の模様が描かれていたそうです。なにか心当たりはありませんか?」
「歯車、だよね?」
「私も同じ事を思っていました」
確認を取らなくてもあの歯車が関わってくる。
実際、ここまで一致していれば、何かしら関係があるのではと推察する。
私達全員、「確かに」と唸ってしまうと、ミーNaさんは目を伏せた。
「今の所、ここまでしか情報は集まっていません」
「ううん、充分です」
これだけ情報が集まれば充分だ。
私達はミーNaさん達、ギルド会館の職員達に感謝する。
後は実際にこの目で確認をするだけ。それくらいしかできることは無い。
「あの、くれぐれも情報提供のことは……その、ご内密に」
「分かってます。それじゃあ……行ってみる?」
「当然だ」
「だよね……あはは」
こうなった以上言って確認を取るしかない。
もはやNightが掴み取った情報の手のひらで踊る。
私達はミーNaさんに感謝をし、一礼してからスタットのギルド会館支部を離れた。
「Night、疑って悪かったわね」
「別に気にしてはいない。だが、ちゃんとやれよな」
「分かってるわよ」
ベルはNightに謝った。
Night自身もあまり気には留めていないらしい。
けれど強く念押しをされると、その必要は無さそうだ。
私は一旦胸を撫でて安心する。
とりあえず向かうはゲッテツ林。
そこに古代遺跡が待っているらしい。
私達は装備もほどほど、とりあえず現地に向かった。
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