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3ー2:謎が未知満る島
◇114 雷を斬る者なり
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噴水広場にやって来た私達。
雷斬を捜してキョロキョロする。
すると特徴的な格好をした少女は目に留まる。
「あっ、いた」
雷斬は和のテイストが強い遺書に身を包んでいる。
雷をあしらった羽織を着ており、違いがすぐに分かる。
たくさんの人の中から見つけ出すと、私は声を掛けた。
「あっ、皆さん。足を運んでいただき、誠にありがとうございます」
雷斬は顔を合わせると、対面した瞬間から丁寧。
きちんと礼をすると、私達はにこやかに返す。
見習わないとなーと思いつつ、そんなことはさておきだ。
「私達を呼んだのには理由があるんだな?」
「はい。覚悟が決まりましたので」
「覚悟?」
ずっと気になっていた文面。“覚悟”ってなにに対する覚悟なのか?
私とフェルノは顔を見合わせると、雷斬は言葉を紡ぐ。
「単調直入に申し上げます。私を、皆さんのギルドに加えてはいただけないでしょうか?」
それを聞いた瞬間、頭の中が弾けた。
モワッと煙が充満すると、言葉の意味を理解するのに時間が掛かる。
けれど出た言葉は言葉じゃない。
「「「ん?」」」
言葉にもならない問いだった。
私達は言葉に詰まらせられてしまうと、雷斬が胸の前に手を合わせる。
「アキラさんは私を誘ってくださいましたよね?」
「うん。誘ったような気がするよ?」
「ですので悩んだ末に答えを出させていただきました。私でよければ、助力させていただきます」
話があまりにもトントン拍子に進んでいく。
けれど何処で捻じれてしまったのか、話が見えてこない。
とりあえず分かるのは、雷斬が私達のギルドに入って来ること。
だけどなんでそうなったのかな? 一番に気になっているのはNightらしく、眉間に皺を寄せた。
「どうしてそうなる?」
「と言いますと?」
「ギルドに入るのは構わない。とは言え、何故うちなんだ?」
「問題でもありますか?」
「あるだろ。お前の実力なら、何処のギルドに入っても恥ずかしくない。大手ギルドにでも入った方が、攻略は楽になる。うちは小規模も小規模、私もコイツもソイツも変わり者だらけだぞ」
「コイツ?」
「ソイツ?」
Nightの言い分は確かに正しい。雷斬に私達のギルドは似合わない。
けれどコイツとかソイツとかはちょっと傷付く。
Nightの容赦のない罵声に震えると、雷斬は一切動じない。強い目をしており、芯が通っている。なんだか武士って感じだ。
「理由は……正直ありません」
「無いのか」
「無いの!?」
かなーり傷付く。普通に心を抉られた。
まさか雷斬みたいな聖人からそんな酷い言葉が出て来るなんて。
大ダメージを喰らうと、私は胸を押さえる。
「い、痛い……」
「大丈夫―、アキラー?」
「大丈夫だけど……あはは」
もう乾いた笑いしか出なかった。
そんな私にフェルノは優しく背中を撫でる。
立ち直るのは簡単で意識を切り替えると、Nightの問いに正確な答えを出す雷斬の姿があった。
「ただ、私をギルドに勧誘してくださった方はたくさんいました」
「だろうな。お前の腕なら」
「ですが、それは私の見掛けの技術のみです。私は人前で種族スキルを発動したのは、アキラさんの前だけでした」
「そうだったの!?」
「はい。私がスキルを使うのは、必要だと判断した時だけです。今までは私の剣技だけを必用とした方ばかりでした。けれど皆さんは違いました。私のことを剣技だけで見てはいない、そんな気がしました」
確かに雷斬の剣技はとんでもない。
実際にこの目で見たから分かるけれど、あの剣技は何処のギルドでも通じる。
しかしそれは剣技だけしか見ていないことへの裏返し。表面しか見ていない……のは私達みんながそうだけど、何故か雷斬は私達のギルドに関心を抱いてくれた。
「気まぐれかな?」
「気まぐれでもいいんじゃない? ねぇ、雷斬」
「はい、フェルノさん?」
「うちのギルドに入ろうと思ったのって、それだけ?」
「いえ、正直な話、もう一つ含みがあります。ですがこれは」
「いいよ、全然言ってねー。ねー」
私とNightの顔をフェルノは見る。
交互に見返し、同意を煽られてしまった。
もちろん答えはYES。コクリと首を縦に振ると、雷斬の言葉を待った。
「それで雷斬、なになに?」
「では謹んで申し上げますね。実は、私の親友も仲間に加えて欲しいのです」
「親友? いいよ、全然」
「ありがとうございます! では」
「ちょっと待て。ソイツはどんな奴だ?」
流れを切り伏せたのはNightだった。
確かに言いたいことはよく分かる。だってどんな相手か分からない。
ましてやその言い分だと、私達のギルドに入る口実がとんでもなく弱く見える。
「ですよね。ですが皆さんならと思ったのです」
「私達?」
「はい。私の親友は少し気難しくてですね」
「Nightと同じだ―」
「分かる。凄く分かる」
「おい、本人目の前にしているんだぞ?」
それはまあ仕方ない。だってNightはいつもこうだから。
しかも本人も満更ではない。唇を噛むが気にしていなかった。
「ですな皆さんとなら、もっと上手く溶け込めそうなのです。どうかお願いできませんか?」
「私はいいけど……ねぇ?」
「うんうん。全然OKだよー」
「……」
Nightだけを残し、私もフェルノも好感触。
雷斬はここで押し通すのかと思えば、Nightの顔色を窺う。
実質的なギルマスのNightに首を縦に振られないと、雷斬はダメだと思った。
「お前の考えはそれが全てか?」
「私は皆さんを守る刀でいたいです」
「守る?」
「私の剣が今の時代に不要なことは知っています。ですが私は、大切な友人を守る存在でいたい。だからこそ、皆さんと共にいたいのです。漠然としていますよね?」
「そうだな」
雷斬は子供みたいに漠然とした言葉を吐く。
Nightには絶対に通じない。そう思ったけれど、Nightは不敵な笑みを浮かべる。
「だったら、全力で守れよ」
「「Night!?」」
「ありがとうございます、皆さん。これからよろしくお願いしますね、皆さん」
如何やら合格の判定が出たらしい。
きっと自分に重ね合わせる部分があったから、心動かされたに違いない。
私とフェルノはNightの成長? に喜ぶと、雷斬を迎えた。
「これからよろしくね、雷斬」
「はい、任せてください」
何を任せたらいいのかは分からない。
けれど確かなものは絆だ。
継ぎ接ぎだらけな絆は確実に固まっていると、私は想像した。
雷斬を捜してキョロキョロする。
すると特徴的な格好をした少女は目に留まる。
「あっ、いた」
雷斬は和のテイストが強い遺書に身を包んでいる。
雷をあしらった羽織を着ており、違いがすぐに分かる。
たくさんの人の中から見つけ出すと、私は声を掛けた。
「あっ、皆さん。足を運んでいただき、誠にありがとうございます」
雷斬は顔を合わせると、対面した瞬間から丁寧。
きちんと礼をすると、私達はにこやかに返す。
見習わないとなーと思いつつ、そんなことはさておきだ。
「私達を呼んだのには理由があるんだな?」
「はい。覚悟が決まりましたので」
「覚悟?」
ずっと気になっていた文面。“覚悟”ってなにに対する覚悟なのか?
私とフェルノは顔を見合わせると、雷斬は言葉を紡ぐ。
「単調直入に申し上げます。私を、皆さんのギルドに加えてはいただけないでしょうか?」
それを聞いた瞬間、頭の中が弾けた。
モワッと煙が充満すると、言葉の意味を理解するのに時間が掛かる。
けれど出た言葉は言葉じゃない。
「「「ん?」」」
言葉にもならない問いだった。
私達は言葉に詰まらせられてしまうと、雷斬が胸の前に手を合わせる。
「アキラさんは私を誘ってくださいましたよね?」
「うん。誘ったような気がするよ?」
「ですので悩んだ末に答えを出させていただきました。私でよければ、助力させていただきます」
話があまりにもトントン拍子に進んでいく。
けれど何処で捻じれてしまったのか、話が見えてこない。
とりあえず分かるのは、雷斬が私達のギルドに入って来ること。
だけどなんでそうなったのかな? 一番に気になっているのはNightらしく、眉間に皺を寄せた。
「どうしてそうなる?」
「と言いますと?」
「ギルドに入るのは構わない。とは言え、何故うちなんだ?」
「問題でもありますか?」
「あるだろ。お前の実力なら、何処のギルドに入っても恥ずかしくない。大手ギルドにでも入った方が、攻略は楽になる。うちは小規模も小規模、私もコイツもソイツも変わり者だらけだぞ」
「コイツ?」
「ソイツ?」
Nightの言い分は確かに正しい。雷斬に私達のギルドは似合わない。
けれどコイツとかソイツとかはちょっと傷付く。
Nightの容赦のない罵声に震えると、雷斬は一切動じない。強い目をしており、芯が通っている。なんだか武士って感じだ。
「理由は……正直ありません」
「無いのか」
「無いの!?」
かなーり傷付く。普通に心を抉られた。
まさか雷斬みたいな聖人からそんな酷い言葉が出て来るなんて。
大ダメージを喰らうと、私は胸を押さえる。
「い、痛い……」
「大丈夫―、アキラー?」
「大丈夫だけど……あはは」
もう乾いた笑いしか出なかった。
そんな私にフェルノは優しく背中を撫でる。
立ち直るのは簡単で意識を切り替えると、Nightの問いに正確な答えを出す雷斬の姿があった。
「ただ、私をギルドに勧誘してくださった方はたくさんいました」
「だろうな。お前の腕なら」
「ですが、それは私の見掛けの技術のみです。私は人前で種族スキルを発動したのは、アキラさんの前だけでした」
「そうだったの!?」
「はい。私がスキルを使うのは、必要だと判断した時だけです。今までは私の剣技だけを必用とした方ばかりでした。けれど皆さんは違いました。私のことを剣技だけで見てはいない、そんな気がしました」
確かに雷斬の剣技はとんでもない。
実際にこの目で見たから分かるけれど、あの剣技は何処のギルドでも通じる。
しかしそれは剣技だけしか見ていないことへの裏返し。表面しか見ていない……のは私達みんながそうだけど、何故か雷斬は私達のギルドに関心を抱いてくれた。
「気まぐれかな?」
「気まぐれでもいいんじゃない? ねぇ、雷斬」
「はい、フェルノさん?」
「うちのギルドに入ろうと思ったのって、それだけ?」
「いえ、正直な話、もう一つ含みがあります。ですがこれは」
「いいよ、全然言ってねー。ねー」
私とNightの顔をフェルノは見る。
交互に見返し、同意を煽られてしまった。
もちろん答えはYES。コクリと首を縦に振ると、雷斬の言葉を待った。
「それで雷斬、なになに?」
「では謹んで申し上げますね。実は、私の親友も仲間に加えて欲しいのです」
「親友? いいよ、全然」
「ありがとうございます! では」
「ちょっと待て。ソイツはどんな奴だ?」
流れを切り伏せたのはNightだった。
確かに言いたいことはよく分かる。だってどんな相手か分からない。
ましてやその言い分だと、私達のギルドに入る口実がとんでもなく弱く見える。
「ですよね。ですが皆さんならと思ったのです」
「私達?」
「はい。私の親友は少し気難しくてですね」
「Nightと同じだ―」
「分かる。凄く分かる」
「おい、本人目の前にしているんだぞ?」
それはまあ仕方ない。だってNightはいつもこうだから。
しかも本人も満更ではない。唇を噛むが気にしていなかった。
「ですな皆さんとなら、もっと上手く溶け込めそうなのです。どうかお願いできませんか?」
「私はいいけど……ねぇ?」
「うんうん。全然OKだよー」
「……」
Nightだけを残し、私もフェルノも好感触。
雷斬はここで押し通すのかと思えば、Nightの顔色を窺う。
実質的なギルマスのNightに首を縦に振られないと、雷斬はダメだと思った。
「お前の考えはそれが全てか?」
「私は皆さんを守る刀でいたいです」
「守る?」
「私の剣が今の時代に不要なことは知っています。ですが私は、大切な友人を守る存在でいたい。だからこそ、皆さんと共にいたいのです。漠然としていますよね?」
「そうだな」
雷斬は子供みたいに漠然とした言葉を吐く。
Nightには絶対に通じない。そう思ったけれど、Nightは不敵な笑みを浮かべる。
「だったら、全力で守れよ」
「「Night!?」」
「ありがとうございます、皆さん。これからよろしくお願いしますね、皆さん」
如何やら合格の判定が出たらしい。
きっと自分に重ね合わせる部分があったから、心動かされたに違いない。
私とフェルノはNightの成長? に喜ぶと、雷斬を迎えた。
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