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28話 壊れた馬車
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無事にピーチイーグルを捕獲した。
僕たちは、大きめの袋の中に頭から入れると、袋の口を縛った。
「こんな感じかな?」
「手慣れてますね」
「師匠たちから習ったからね。さぁ、帰ろっか」
僕はリーファさんを連れて、ギルドに帰ることにした。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
僕とリーファさんは、〈マルシア〉まで帰っていた。
ここから〈マルシア〉までは、ざっと数えて三時間ぐらい。
結構距離がある。
あいにくと、馬車は借りていない。
竜車も借りていない。
借りられなかったし、借りたとしても、上手く操作できるか、わからない。
リーファさんは如何かな?
「リーファさんって、馬とか操れる?」
「馬ですか? はい、一応できますよ」
「えっ!?」
「あれ、言ってませんでしたっけ?」
いや、完全に初耳だ。
リーファさん、そういうことはもっと早く言ってほしい、と僕は思った。
だけど聞かなかった僕も悪い。
そこで小さな溜息を零してから、
「リーファさん、今度は馬車借りましょう。流石に距離が距離です」
「そうですね。任せてください。私、こう見えて上手いんですよ」
それは期待大だ。
僕は、コクコクと首を縦に振ると、リーファさんは誇らしげだった。
そんな中、僕たちがだだっ広くて、右側に森が広がる道を歩いていると、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然叫び声が聞こえた。
僕とリーファさんは、体をこわばらせて、眼球に熱を帯びる。
「リーファさん、今のって」
「叫び声ですね。しかも、かなり危険な状態ですよ」
それは僕にもわかる。
男の人が出さないような、情けない声が、凄まじい勢いで、空気を震わせる。
「急ぎましょう、天月さん」
「うん。それにしても、さっきはこんなことなかったのに」
僕とリーファさんは、来た道を急いで走った。
声はかなり先から聞こえた。
だけど、僕の足なら走れる。
リーファさんも、足りない分は風の魔法を駆使して、追い風を作り出す。
するともの凄い速さに変わった。
いや、速すぎて止まれないんだけど、これ如何やって止まるのかな?
「見えてきましたよ。天月さん」
「あれは……馬車だよね? 車輪は壊れてないけど、屋根が壊れてる」
そこには小さく見えていた馬車がある。
見たところ、馬や車輪は動きそう。
だけど全く動きがない。
「黒い服が三つ。銀の煌めき」
「短剣だね。ってことは、あれは盗賊か。胸糞悪い」
僕はナイフをベルトから取り出すと、盗賊目掛けてナイフを投げつけた。
するとグサッ! とナイフは見事に命中して、痛みを訴えて転げ回る。
さらにリーファさんは、魔法を使って、突風を起こすと、盗賊の二人が風で薙ぎ倒される。
しかし威力はそこまでな様子で、如何やら手加減していたので、盗賊たちはすぐに立ち上がるも、僕たちは間に合っていた。
僕たちは、大きめの袋の中に頭から入れると、袋の口を縛った。
「こんな感じかな?」
「手慣れてますね」
「師匠たちから習ったからね。さぁ、帰ろっか」
僕はリーファさんを連れて、ギルドに帰ることにした。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
僕とリーファさんは、〈マルシア〉まで帰っていた。
ここから〈マルシア〉までは、ざっと数えて三時間ぐらい。
結構距離がある。
あいにくと、馬車は借りていない。
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借りられなかったし、借りたとしても、上手く操作できるか、わからない。
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「リーファさんって、馬とか操れる?」
「馬ですか? はい、一応できますよ」
「えっ!?」
「あれ、言ってませんでしたっけ?」
いや、完全に初耳だ。
リーファさん、そういうことはもっと早く言ってほしい、と僕は思った。
だけど聞かなかった僕も悪い。
そこで小さな溜息を零してから、
「リーファさん、今度は馬車借りましょう。流石に距離が距離です」
「そうですね。任せてください。私、こう見えて上手いんですよ」
それは期待大だ。
僕は、コクコクと首を縦に振ると、リーファさんは誇らしげだった。
そんな中、僕たちがだだっ広くて、右側に森が広がる道を歩いていると、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然叫び声が聞こえた。
僕とリーファさんは、体をこわばらせて、眼球に熱を帯びる。
「リーファさん、今のって」
「叫び声ですね。しかも、かなり危険な状態ですよ」
それは僕にもわかる。
男の人が出さないような、情けない声が、凄まじい勢いで、空気を震わせる。
「急ぎましょう、天月さん」
「うん。それにしても、さっきはこんなことなかったのに」
僕とリーファさんは、来た道を急いで走った。
声はかなり先から聞こえた。
だけど、僕の足なら走れる。
リーファさんも、足りない分は風の魔法を駆使して、追い風を作り出す。
するともの凄い速さに変わった。
いや、速すぎて止まれないんだけど、これ如何やって止まるのかな?
「見えてきましたよ。天月さん」
「あれは……馬車だよね? 車輪は壊れてないけど、屋根が壊れてる」
そこには小さく見えていた馬車がある。
見たところ、馬や車輪は動きそう。
だけど全く動きがない。
「黒い服が三つ。銀の煌めき」
「短剣だね。ってことは、あれは盗賊か。胸糞悪い」
僕はナイフをベルトから取り出すと、盗賊目掛けてナイフを投げつけた。
するとグサッ! とナイフは見事に命中して、痛みを訴えて転げ回る。
さらにリーファさんは、魔法を使って、突風を起こすと、盗賊の二人が風で薙ぎ倒される。
しかし威力はそこまでな様子で、如何やら手加減していたので、盗賊たちはすぐに立ち上がるも、僕たちは間に合っていた。
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