36 / 86
35話 盗賊頭領との死闘①
しおりを挟む
僕は盗賊のリーダー風の男と対峙してた。
男の名前は、ガンレス。屈強な体格の持ち主だった。
「なかなかいい動きするじゃねえか、ガキが。どこから入って来やがった。って、上からだな」
「そうだよ。でも、最初は下からかな」
「下だと? まさか見張りの奴らも、全音蹴散らしたのか。大したもんだな」
「どうも、ありがと」
僕は依然として、終始余裕の姿を見せる。
それから縛られている少女に、ウインクをして、
「大丈夫だよ、すぐに助けてあげるから。でもその間、ちょっとだけ、変な音が聞こえるかもしれないんだ。我慢してね。目は、閉じてた方がいいよ」
そう伝えると、少女は目を深く瞑る。
それならそれでいい。僕は剣を構えて、自然な体勢になる。
男の目は僕を睨む。
仲間を殺されたことに、怒っているんだ。当たり前だよね。
「悪いが、こっちは全力でいかせてもらうぞ。ここまで負けたら、あいつらに詫びれねぇ」
「うん。僕も、それなりにやって、叩きのめすよ。覚悟してね。それじゃあ、始めよっか」
沈黙が流れる。
互いの殺気がぶつかり合って、先駆けになったのは、僕の方だった。
地面を深く蹴り込む。床だからか、力が分散され、少し弾むも、それを利用して、懐に飛び込んだ。
しかし、それを予期していたのか、対策を打つ。
踏み込んだ僕の体を投げ飛ばそうとしたんだ。
「うわぁ!(なんてね)」
ほくそ笑んでいた。
何たって、僕は体重が軽くて、筋肉で少しカバーしているだけ。投げられるなんて、想定内。そこで投げられた際に、次を読んでおいて、僕の足はガンレスの顔を蹴り上げた。
「ぬはあっ!」
「甘いよ。僕、そんなんじゃ傷一つつかないから」
こう言うのはハッタリにもなる。
精巧に塗り固められた嘘は、時として真実に等しく、そしてまた遠い存在になる。
結果として、相手は錯乱して、我を忘れて迷宮入り。かと思いきや、意外に冷静だった。
「チッ。なかなかやるな」
「そっちもね(かなり意外だけど)」
僕としてもこれで折れないなら、想定内。だからこそ、次は全力で行く。
お遊びはない。最初からなかったが、次からはガチの本気だ。
「殺気を乗せるけど、死なないでね」
「ふん。やってみろ」
「じゃあ、早速」
剣を徐に構える。
するとひたりと、指先が剣の刀身に触れて、何かを帯びたのでは? と、錯覚する。
したがって、ガンレスは驚きあたふたしていた。
「な、何だその殺気は!」
「これが僕の、ちょっぴりの本気だよ」
「ちょっとだと。嘘を言うな」
「こんなこと、嘘言っても仕方ないでしょ」
あからさまな脅し文句。
その光景は、まるで強者が弱者を罵るような、まさにそれが相応しい。
そんな中、僕は、殺気を飛ばしに飛ばしてガンレスを睨んだ。
敵にさんは要らない。
全力で、切る! ああ、無情。ただそれだけでいい。
男の名前は、ガンレス。屈強な体格の持ち主だった。
「なかなかいい動きするじゃねえか、ガキが。どこから入って来やがった。って、上からだな」
「そうだよ。でも、最初は下からかな」
「下だと? まさか見張りの奴らも、全音蹴散らしたのか。大したもんだな」
「どうも、ありがと」
僕は依然として、終始余裕の姿を見せる。
それから縛られている少女に、ウインクをして、
「大丈夫だよ、すぐに助けてあげるから。でもその間、ちょっとだけ、変な音が聞こえるかもしれないんだ。我慢してね。目は、閉じてた方がいいよ」
そう伝えると、少女は目を深く瞑る。
それならそれでいい。僕は剣を構えて、自然な体勢になる。
男の目は僕を睨む。
仲間を殺されたことに、怒っているんだ。当たり前だよね。
「悪いが、こっちは全力でいかせてもらうぞ。ここまで負けたら、あいつらに詫びれねぇ」
「うん。僕も、それなりにやって、叩きのめすよ。覚悟してね。それじゃあ、始めよっか」
沈黙が流れる。
互いの殺気がぶつかり合って、先駆けになったのは、僕の方だった。
地面を深く蹴り込む。床だからか、力が分散され、少し弾むも、それを利用して、懐に飛び込んだ。
しかし、それを予期していたのか、対策を打つ。
踏み込んだ僕の体を投げ飛ばそうとしたんだ。
「うわぁ!(なんてね)」
ほくそ笑んでいた。
何たって、僕は体重が軽くて、筋肉で少しカバーしているだけ。投げられるなんて、想定内。そこで投げられた際に、次を読んでおいて、僕の足はガンレスの顔を蹴り上げた。
「ぬはあっ!」
「甘いよ。僕、そんなんじゃ傷一つつかないから」
こう言うのはハッタリにもなる。
精巧に塗り固められた嘘は、時として真実に等しく、そしてまた遠い存在になる。
結果として、相手は錯乱して、我を忘れて迷宮入り。かと思いきや、意外に冷静だった。
「チッ。なかなかやるな」
「そっちもね(かなり意外だけど)」
僕としてもこれで折れないなら、想定内。だからこそ、次は全力で行く。
お遊びはない。最初からなかったが、次からはガチの本気だ。
「殺気を乗せるけど、死なないでね」
「ふん。やってみろ」
「じゃあ、早速」
剣を徐に構える。
するとひたりと、指先が剣の刀身に触れて、何かを帯びたのでは? と、錯覚する。
したがって、ガンレスは驚きあたふたしていた。
「な、何だその殺気は!」
「これが僕の、ちょっぴりの本気だよ」
「ちょっとだと。嘘を言うな」
「こんなこと、嘘言っても仕方ないでしょ」
あからさまな脅し文句。
その光景は、まるで強者が弱者を罵るような、まさにそれが相応しい。
そんな中、僕は、殺気を飛ばしに飛ばしてガンレスを睨んだ。
敵にさんは要らない。
全力で、切る! ああ、無情。ただそれだけでいい。
11
あなたにおすすめの小説
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる