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◇7 【キメラハント】
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謎のスキル、【キメラハント】。
一体どんなスキルなのか、内容的にはスキルを奪ったらしい。
一体何のスキルを? その正体を未だにつかめないまま、アキラは森を散策していた。
「【キメラハント】? キメラって、確か合成獣みたいなことだよね。合体怪獣みたいな」
大体合っている。
けれどわからないこともある。
この場合のキメラとは何を指すのか。それにハントってことは、奪ったことになる。もしかしてスキルを略奪したのは、このスキルの効果?
それって便利なのかな?
おまけに如何して奪えたのか。
条件も分かってない。
「でも倒したから手に入れたって考えるのが普通だよね?」
アキラの考え方はもっともだった。
でもでも、どんな形で現れのだろうか。まだわからない。だから不安で、面白いんだ。
そんなこんなでもう少し、森の中を歩き回っている。
するとアキラはまたガサガサ音を立てるのを聞きつけた。
今度は耳を澄ます。
右手は剣の柄に伸びており、いつでも戦える。
(結局武器使わなかったけど、今度こそ!)
思い切って抜刀する。
しかし出てきたのは、
キュウ!——
「またスライム!」
またスライムだった。
まさか二度目なんて。考えたくないけど、被ったらしい。
いやいいのかな。
ここはせっかくと言うことで、スキルを使ってみることにした。
何せスライムから奪った、らしいスキルなので理に適っている。
いざ、
「スキル発動、【キメラハント】:【半液状化】!」
ちょっと恥ずかしい。
顔を赤くしたアキラだったが、その体は急に光に包まれる。
あたふたする前に、とんでもないことになった。
アキラの体がスライムみたいになっていた。
「な、なにこれ!?」
完全にスライム。
だけど敵対が解けてない。如何やら扱いは同じみたいで、スライムはスライムのような姿になったアキラに、体当たりをした。
しかし攻撃は当たらない。
いや当たったんだけど、
ポヨン!——
スライムの体が弾んだ。
アキラに触れて弾かれた。
まさか半液状化ってこういうこと? 自分の体を液体っぽくするってことだ。
「でもこれって意味ないよね。遅延? 行為だよね」
だってこれ、意味あるの? ダメージ皆無だよ。
アキラは悩んでいた。
このままだと話にならない。やっぱり戻って、ショートソードで倒した方がいい。
よし、そうしよう。
「じゃあ戻って……ん?」
嘘みたいなことが起きた。
まさかスライムが逃げ出した。
撤退したことに不審がると、急に何かが降ってきた。
バゥ!
「うわぁ!」
すんでのところで回避した。
振り返れば、そこにいたのは巨大なクマだった。
「クマ!? クマってなに。何でこんなところにってここは森の中か!」
めちゃ当たり前だけど、完全に敵意を向けられていた。
もし、【半液状化】を解いてたら、死んでいたかもしれない。
いや、絶対躱せなかった。
だって掠ったもん。超過ダメージあったもん。
完全に逃げ腰のアキラだった。
「ここはに逃げないと、ヤバいかな」
それも仕方ない。
だって今まさに襲ってこようとしていた。
アキラは急いで解除すると、その場から思いっきり逃げる……のではなく、ゆっくり後ずさった。
昔見たテレビの動物バラエティ特番を思い出し、振り絞った知識を武器にして対処した。
そのおかげかなんとかなった。
だけど……
「これ、もう戻れないよ」
まさかの足止め。
ここまでのとんとん拍子が崩れるも、アキラは、
「ちょっと回り道して帰ろっと」
ついでにレベル上げ。
そう言うことで、アキラは楽しく遊んでいた。
謎は残ったままだけど。
一体どんなスキルなのか、内容的にはスキルを奪ったらしい。
一体何のスキルを? その正体を未だにつかめないまま、アキラは森を散策していた。
「【キメラハント】? キメラって、確か合成獣みたいなことだよね。合体怪獣みたいな」
大体合っている。
けれどわからないこともある。
この場合のキメラとは何を指すのか。それにハントってことは、奪ったことになる。もしかしてスキルを略奪したのは、このスキルの効果?
それって便利なのかな?
おまけに如何して奪えたのか。
条件も分かってない。
「でも倒したから手に入れたって考えるのが普通だよね?」
アキラの考え方はもっともだった。
でもでも、どんな形で現れのだろうか。まだわからない。だから不安で、面白いんだ。
そんなこんなでもう少し、森の中を歩き回っている。
するとアキラはまたガサガサ音を立てるのを聞きつけた。
今度は耳を澄ます。
右手は剣の柄に伸びており、いつでも戦える。
(結局武器使わなかったけど、今度こそ!)
思い切って抜刀する。
しかし出てきたのは、
キュウ!——
「またスライム!」
またスライムだった。
まさか二度目なんて。考えたくないけど、被ったらしい。
いやいいのかな。
ここはせっかくと言うことで、スキルを使ってみることにした。
何せスライムから奪った、らしいスキルなので理に適っている。
いざ、
「スキル発動、【キメラハント】:【半液状化】!」
ちょっと恥ずかしい。
顔を赤くしたアキラだったが、その体は急に光に包まれる。
あたふたする前に、とんでもないことになった。
アキラの体がスライムみたいになっていた。
「な、なにこれ!?」
完全にスライム。
だけど敵対が解けてない。如何やら扱いは同じみたいで、スライムはスライムのような姿になったアキラに、体当たりをした。
しかし攻撃は当たらない。
いや当たったんだけど、
ポヨン!——
スライムの体が弾んだ。
アキラに触れて弾かれた。
まさか半液状化ってこういうこと? 自分の体を液体っぽくするってことだ。
「でもこれって意味ないよね。遅延? 行為だよね」
だってこれ、意味あるの? ダメージ皆無だよ。
アキラは悩んでいた。
このままだと話にならない。やっぱり戻って、ショートソードで倒した方がいい。
よし、そうしよう。
「じゃあ戻って……ん?」
嘘みたいなことが起きた。
まさかスライムが逃げ出した。
撤退したことに不審がると、急に何かが降ってきた。
バゥ!
「うわぁ!」
すんでのところで回避した。
振り返れば、そこにいたのは巨大なクマだった。
「クマ!? クマってなに。何でこんなところにってここは森の中か!」
めちゃ当たり前だけど、完全に敵意を向けられていた。
もし、【半液状化】を解いてたら、死んでいたかもしれない。
いや、絶対躱せなかった。
だって掠ったもん。超過ダメージあったもん。
完全に逃げ腰のアキラだった。
「ここはに逃げないと、ヤバいかな」
それも仕方ない。
だって今まさに襲ってこようとしていた。
アキラは急いで解除すると、その場から思いっきり逃げる……のではなく、ゆっくり後ずさった。
昔見たテレビの動物バラエティ特番を思い出し、振り絞った知識を武器にして対処した。
そのおかげかなんとかなった。
だけど……
「これ、もう戻れないよ」
まさかの足止め。
ここまでのとんとん拍子が崩れるも、アキラは、
「ちょっと回り道して帰ろっと」
ついでにレベル上げ。
そう言うことで、アキラは楽しく遊んでいた。
謎は残ったままだけど。
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