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◇274 ホールケーキが出て来た
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明輝は蒼伊の指示の下、様々なチェックをさせられた。
まさかこんなことになるとは思っていなかったが、意外に楽しかった。
「おっ、急な戦闘!?
「マウスをクリックしろ」
「えっ!? 周囲を確認しても……」
「違う。スクロールするんじゃなくてクリックして攻撃するんだ。WASDとShiftで走れるから、距離を取って近づいてきたところにアクションが表示されるからカウンターを決めろ。数字の1234にはアクションが設定されているはずだ。デフォルトで良いからやってみろ」
「わ、分かんないけど……とりあえずこれで良いのかな? あっ、倒せた」
「早くない!?」
烈火がベッドから起き上がった。
しかしディスプレイには勝利シーンが流れていた。
別にズルをしたわけではなかった。
普通にプログラムしていたAIの行動で一番甘い動きが連続しただけだ。
そのせいで本来序盤では苦戦するはずの相手が回復アイテムで倒されてしまった。
「蒼伊、この辺りってもう少し強くても良いんじゃないかな?」
「お前の運が良すぎるんだ。本当はもっと苦戦するんだぞ!」
「そうなの?」
「そうだ。お前が異常だ」
普通に罵声を浴びせられた。
しかし明輝は全く傷付かなかった。
心が常人よりも強かった。だからこそ精神のパラメータがGAME内で一番高いのだ。
「ま、まあいいといて……次だ次」
「はーい。って、言いたいけど烈火変わって」
「OK。前作、全然作からそこそこやっている既プレイの私がさっさと高速でボスを倒しちゃうぞ!」
烈火は張り切っていた。
キーボードのキーに丁寧に指を置くと、早速遊び始めた。
慣れた動きでスタスタと進めている間、明輝は部屋の中で暇そうにしている飼い猫と遊ぶことにした。
「サファイア。遊ぼっか」
「ニャー」
明輝は蒼伊の部屋から遊び道具を探した。
適当に猫じゃらしを見つけると、目の前で左右に揺らしてみた。
「ほらほらーうわぁ!」
キョロキョロと視線を左右に振っていた。
それから飼い猫のサファイアは明輝に飛び掛かって来た。
「あはは。猫可愛いなー」
明輝は笑っていた。
するとスマホが勝手に鳴り出した。
「ん?」
スマホをポケットから取り出した。
するとVRドライブに接続していたアドレスから掛かってきた。
如何してこのタイミングなのかと思ったが、完全に文字化けしていた。
「また文字化け?」
「文字化け? 設定を見直したら如何だ?」
不意に蒼伊が振り返った。
烈火にGAMEを任せると、明輝の下にやってきて、サファイアに足下をカリカリされていた。
「貸してみろ」
「う、うん……はい」
「ん。何だコレ、設定しても直らないぞ?」
蒼伊にスマホを私、文字化けが直るように設定して貰った。
しかし全く直らなかったので不思議に思われてしまった。
「直らないの?」
「悪いな。少し待ってくれ」
蒼伊はそれから格闘を始めた。
しかし何度やってもダメで首を捻ってしまった。
「無理だな。何故だ……」
「蒼伊でも分からないのに、私に分かるはずないでしょ?
明輝はもっともなことを言った。
蒼伊の悩みの種が増えてしまったが、スマホを返して貰った。
「ちなみに文字化けは何って書いてあったの?」
「そんなの知るか」
文字化けは元々読めないから文字化けだ。
しかし明輝はスマホを受け取り、そこに書いてあった文字を読んでみた。
「えーっと、うわぁ読めない。でも何だろう……嫉妬かな?」
「如何してそう思うんだ?」
「何となくかな?」
「根拠無しか。お前らしいな」
明輝は褒められたのか分からなかった。
とは言え一応喜んでおくことにした。
「蒼伊、とりあえずボスまで来たよ? コレって中ボスだよね?」
「あっ、ああ。そうだな」
「もう、ちゃんと教えてよねー。PC版はほとんどやったことないから。私がやっているの家庭用の奴だから、せめてゲームパッドでやらせてよー」
「適当に引き出しの中に入っているから使ったらいいぞ。えーっと確かこの辺に……」
蒼伊が烈火の下に戻った。
机の引き出しを開けるとUSB端子の付いたゲームパッドが入っていたが、烈火は目を奪われた。
「マジで!? これコラボ限定品だよね!」
「そうだな」
「何で箱に入っているの!? もったいないよ。しかも潰れているさー」
「必要ないからだ。それに私が買ったわけでも無い」
蒼伊は何故か烈火と口論になっていた。
そんな中、急にコンコンと扉が叩かれた。
「蒼伊様、少々よろしいでしょうか?」
「何だ」
「ケーキを持って参りました。皆様でお食べになってください」
「そうか。悪いな」
「いいえ。私が好きでやったことでございますので。差し支えなければよろしいのですが」
蒼伊が顎で合図をした。
手が空いている明輝は扉を開け、ケーキを受け取ろうとすると、よがらの手には特大サイズのホールケーキがあった。
「ありがとうございます、よがらさん。まさかホールケーキだったんですね」
「明輝様。何か問題がございましたか?」
「全然です。むしろありがとうございます!」
明輝は笑顔で喜んだ。
よがらはホッと一息つくと、あっという間に三等分にしてしまうのだった。
まさかこんなことになるとは思っていなかったが、意外に楽しかった。
「おっ、急な戦闘!?
「マウスをクリックしろ」
「えっ!? 周囲を確認しても……」
「違う。スクロールするんじゃなくてクリックして攻撃するんだ。WASDとShiftで走れるから、距離を取って近づいてきたところにアクションが表示されるからカウンターを決めろ。数字の1234にはアクションが設定されているはずだ。デフォルトで良いからやってみろ」
「わ、分かんないけど……とりあえずこれで良いのかな? あっ、倒せた」
「早くない!?」
烈火がベッドから起き上がった。
しかしディスプレイには勝利シーンが流れていた。
別にズルをしたわけではなかった。
普通にプログラムしていたAIの行動で一番甘い動きが連続しただけだ。
そのせいで本来序盤では苦戦するはずの相手が回復アイテムで倒されてしまった。
「蒼伊、この辺りってもう少し強くても良いんじゃないかな?」
「お前の運が良すぎるんだ。本当はもっと苦戦するんだぞ!」
「そうなの?」
「そうだ。お前が異常だ」
普通に罵声を浴びせられた。
しかし明輝は全く傷付かなかった。
心が常人よりも強かった。だからこそ精神のパラメータがGAME内で一番高いのだ。
「ま、まあいいといて……次だ次」
「はーい。って、言いたいけど烈火変わって」
「OK。前作、全然作からそこそこやっている既プレイの私がさっさと高速でボスを倒しちゃうぞ!」
烈火は張り切っていた。
キーボードのキーに丁寧に指を置くと、早速遊び始めた。
慣れた動きでスタスタと進めている間、明輝は部屋の中で暇そうにしている飼い猫と遊ぶことにした。
「サファイア。遊ぼっか」
「ニャー」
明輝は蒼伊の部屋から遊び道具を探した。
適当に猫じゃらしを見つけると、目の前で左右に揺らしてみた。
「ほらほらーうわぁ!」
キョロキョロと視線を左右に振っていた。
それから飼い猫のサファイアは明輝に飛び掛かって来た。
「あはは。猫可愛いなー」
明輝は笑っていた。
するとスマホが勝手に鳴り出した。
「ん?」
スマホをポケットから取り出した。
するとVRドライブに接続していたアドレスから掛かってきた。
如何してこのタイミングなのかと思ったが、完全に文字化けしていた。
「また文字化け?」
「文字化け? 設定を見直したら如何だ?」
不意に蒼伊が振り返った。
烈火にGAMEを任せると、明輝の下にやってきて、サファイアに足下をカリカリされていた。
「貸してみろ」
「う、うん……はい」
「ん。何だコレ、設定しても直らないぞ?」
蒼伊にスマホを私、文字化けが直るように設定して貰った。
しかし全く直らなかったので不思議に思われてしまった。
「直らないの?」
「悪いな。少し待ってくれ」
蒼伊はそれから格闘を始めた。
しかし何度やってもダメで首を捻ってしまった。
「無理だな。何故だ……」
「蒼伊でも分からないのに、私に分かるはずないでしょ?
明輝はもっともなことを言った。
蒼伊の悩みの種が増えてしまったが、スマホを返して貰った。
「ちなみに文字化けは何って書いてあったの?」
「そんなの知るか」
文字化けは元々読めないから文字化けだ。
しかし明輝はスマホを受け取り、そこに書いてあった文字を読んでみた。
「えーっと、うわぁ読めない。でも何だろう……嫉妬かな?」
「如何してそう思うんだ?」
「何となくかな?」
「根拠無しか。お前らしいな」
明輝は褒められたのか分からなかった。
とは言え一応喜んでおくことにした。
「蒼伊、とりあえずボスまで来たよ? コレって中ボスだよね?」
「あっ、ああ。そうだな」
「もう、ちゃんと教えてよねー。PC版はほとんどやったことないから。私がやっているの家庭用の奴だから、せめてゲームパッドでやらせてよー」
「適当に引き出しの中に入っているから使ったらいいぞ。えーっと確かこの辺に……」
蒼伊が烈火の下に戻った。
机の引き出しを開けるとUSB端子の付いたゲームパッドが入っていたが、烈火は目を奪われた。
「マジで!? これコラボ限定品だよね!」
「そうだな」
「何で箱に入っているの!? もったいないよ。しかも潰れているさー」
「必要ないからだ。それに私が買ったわけでも無い」
蒼伊は何故か烈火と口論になっていた。
そんな中、急にコンコンと扉が叩かれた。
「蒼伊様、少々よろしいでしょうか?」
「何だ」
「ケーキを持って参りました。皆様でお食べになってください」
「そうか。悪いな」
「いいえ。私が好きでやったことでございますので。差し支えなければよろしいのですが」
蒼伊が顎で合図をした。
手が空いている明輝は扉を開け、ケーキを受け取ろうとすると、よがらの手には特大サイズのホールケーキがあった。
「ありがとうございます、よがらさん。まさかホールケーキだったんですね」
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