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4.♡にイヤな予感
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「ふぁ~」
4時間ちょっとの新幹線の旅。
普段なら外の景色を見たりなんかして楽しんでいたのだろうけど、流石に5時起きと早かったこともあってほとんどを寝て過ごしてしまった。だからといって勿体ないとは思わないけど。
ちゃんと到着時間の10分前にはアラームをかけていたので、乗り過ごす心配をしなくていいということもあってよく寝れた。
母さんが奮発してグリーン車の席を取ってくれていたこともよく寝れた要因の1つだろう。
多分、グリーン車を取ったのは、母さんなりのごめんなさいの気持ちからくるものなのだろう。
しっかりと寝れたおかげで眠気はなく、元気に新幹線から降りた僕は母さんから言われていたことを思い出した。
「駅に着いたし、チョウちゃんに連絡しないとね」
スマホを取り出してラァインを呼び出し、
《駅に着いたよ》
とチョウちゃんにメッセージを送った。
するとすぐに、
《駅前のロータリーにプラカードを掲げた女性が居るからその女性に話しかけてね♡》
なんてメッセージが返ってきた。
メッセージの内容からして迎えに来たのはチョウちゃんではないらしいが、プラカードという言葉や♡にはイヤな予感しかしなかった。
しかし、迎えに来てくれている女性がいるらしいので、ロータリーに行かないという選択は出来ないだろう。
というか、迎えに来てくれている女性もチョウちゃんの被害者であるというわけで、そういう意味では意気投合できそうだった。なので、外に向かって歩く足取りはそれほど重たくはなかった。
しかし、いざ改札を抜けて駅前のロータリーに出てみるも、プラカードを掲げた女性などどこにも居なかった。
どういうことだ?
チョウちゃんが言うにはこのロータリーに僕を迎えに来てくれている女性がプラカードを持って待っているはずなのだ。
なのでもう1度辺りを見回すも、やはりプラカードを掲げた女性などいなかった。
この駅にはここ以外にロータリーはないはずなので、来る場所を間違えたりはしないはずた。
だからこそやっぱりこのロータリーのどこかにいないとおかしいはずなんだけど………。
首を傾げながらプラカードを掲げた女性がいない理由を考えてみる。
プラカードを掲げた女性がいない理由その1。
車が渋滞とかにハマってしまって遅れている。
可能性としては高いだろう。
車だと渋滞や信号待ち、工事や事故があった場合には当然ながら時間がかかってしまう。なので、予想していた時間よりもかかってしまい、新幹線の到着する時間に間に合わずに遅れてしまうこともあるだろう。もしそうだった場合は仕方ないのでゆっくりと待とう。
ってか、なんで新幹線の駅で待ち合わせなのだろう?小説町の最寄り駅じゃダメだったんだろうか?
小説町の最寄り駅まではここから8駅で20分程なので、確実に車で迎えにきてもらうよりも早いのに。
そうしなかったことも含めてチョウちゃんの作戦な気がしてきた。
プラカードを掲げた女性がいない理由その2。
女性がプラカードを忘れてきた。
この理由はほぼないと思っている。
もちろんありえないことではないけど、チョウちゃんがプラカードを持たせるという案を考えて女性に実行させている場合、女性のプラカードを忘れるというミスを見逃すことはないだろう。
それどころかチョウちゃんが喜々として車にプラカードを乗せている場面が頭の中に浮かんだので、忘れてきたという理由の確率はほぼないだろう。
プラカードを持った女性がいない理由その3。
女性がプラカードを掲げるのを恥ずかしがって掲げていないため。
僕的にはこれが1番ありえる理由だと考えている。
理由その2の時に言ったけど、プラカードを掲げるという案がチョウちゃんが考えたモノだとすると、プラカードも普通じゃない可能性が高い。となると、そのプラカードを掲げることを恥ずかしと感じた場合、女性がプラカードを掲げることはないだろう。
しかし、それを責めることを僕はしない。恥ずかしいと思うことはムリにする必要はないのだから。さらに言えば、女性が掲げることを恥ずかしがる内容のプラカードということは、当然だけど僕にとっても恥ずかしい内容のプラカードだということだ。
なので、もしプラカードの内容が恥ずかしい内容だった場合、僕は責めるどころか女性にありがとうと言いたい。
プラカードを持った女性がいない理由その4。
女性が僕を迎えにくるとこをボイコットしたため。
この理由も可能性としては高いと考えている。
しかし、この理由だったとしても僕が女性を責めることはしない。
そもそもの話がチョウちゃんが迎えにくればいい話なんだし、プラカードを掲げたければチョウちゃんが掲げればいいのだ。
それを他人に任せて高みの見物なんて虫が良すぎる話なのだ。
でも、もしチョウちゃんが迎えに来ていた場合は、プラカードを喜々として掲げ、さらには僕を見つけた瞬間に声をあげたり手を振ったりと騒ぎまわりそうなので、迎えに来てほしくないという矛盾した考えも持っているのも確かだ。
最終的に言いたいのは、プラカードを持った女性がいない理由は全て、チョウちゃんが悪いから。という点に集約するということだ。
なので、チョウちゃんにラァインを送る。
《プラカードを掲げた女性なんていないけど?》
4時間ちょっとの新幹線の旅。
普段なら外の景色を見たりなんかして楽しんでいたのだろうけど、流石に5時起きと早かったこともあってほとんどを寝て過ごしてしまった。だからといって勿体ないとは思わないけど。
ちゃんと到着時間の10分前にはアラームをかけていたので、乗り過ごす心配をしなくていいということもあってよく寝れた。
母さんが奮発してグリーン車の席を取ってくれていたこともよく寝れた要因の1つだろう。
多分、グリーン車を取ったのは、母さんなりのごめんなさいの気持ちからくるものなのだろう。
しっかりと寝れたおかげで眠気はなく、元気に新幹線から降りた僕は母さんから言われていたことを思い出した。
「駅に着いたし、チョウちゃんに連絡しないとね」
スマホを取り出してラァインを呼び出し、
《駅に着いたよ》
とチョウちゃんにメッセージを送った。
するとすぐに、
《駅前のロータリーにプラカードを掲げた女性が居るからその女性に話しかけてね♡》
なんてメッセージが返ってきた。
メッセージの内容からして迎えに来たのはチョウちゃんではないらしいが、プラカードという言葉や♡にはイヤな予感しかしなかった。
しかし、迎えに来てくれている女性がいるらしいので、ロータリーに行かないという選択は出来ないだろう。
というか、迎えに来てくれている女性もチョウちゃんの被害者であるというわけで、そういう意味では意気投合できそうだった。なので、外に向かって歩く足取りはそれほど重たくはなかった。
しかし、いざ改札を抜けて駅前のロータリーに出てみるも、プラカードを掲げた女性などどこにも居なかった。
どういうことだ?
チョウちゃんが言うにはこのロータリーに僕を迎えに来てくれている女性がプラカードを持って待っているはずなのだ。
なのでもう1度辺りを見回すも、やはりプラカードを掲げた女性などいなかった。
この駅にはここ以外にロータリーはないはずなので、来る場所を間違えたりはしないはずた。
だからこそやっぱりこのロータリーのどこかにいないとおかしいはずなんだけど………。
首を傾げながらプラカードを掲げた女性がいない理由を考えてみる。
プラカードを掲げた女性がいない理由その1。
車が渋滞とかにハマってしまって遅れている。
可能性としては高いだろう。
車だと渋滞や信号待ち、工事や事故があった場合には当然ながら時間がかかってしまう。なので、予想していた時間よりもかかってしまい、新幹線の到着する時間に間に合わずに遅れてしまうこともあるだろう。もしそうだった場合は仕方ないのでゆっくりと待とう。
ってか、なんで新幹線の駅で待ち合わせなのだろう?小説町の最寄り駅じゃダメだったんだろうか?
小説町の最寄り駅まではここから8駅で20分程なので、確実に車で迎えにきてもらうよりも早いのに。
そうしなかったことも含めてチョウちゃんの作戦な気がしてきた。
プラカードを掲げた女性がいない理由その2。
女性がプラカードを忘れてきた。
この理由はほぼないと思っている。
もちろんありえないことではないけど、チョウちゃんがプラカードを持たせるという案を考えて女性に実行させている場合、女性のプラカードを忘れるというミスを見逃すことはないだろう。
それどころかチョウちゃんが喜々として車にプラカードを乗せている場面が頭の中に浮かんだので、忘れてきたという理由の確率はほぼないだろう。
プラカードを持った女性がいない理由その3。
女性がプラカードを掲げるのを恥ずかしがって掲げていないため。
僕的にはこれが1番ありえる理由だと考えている。
理由その2の時に言ったけど、プラカードを掲げるという案がチョウちゃんが考えたモノだとすると、プラカードも普通じゃない可能性が高い。となると、そのプラカードを掲げることを恥ずかしと感じた場合、女性がプラカードを掲げることはないだろう。
しかし、それを責めることを僕はしない。恥ずかしいと思うことはムリにする必要はないのだから。さらに言えば、女性が掲げることを恥ずかしがる内容のプラカードということは、当然だけど僕にとっても恥ずかしい内容のプラカードだということだ。
なので、もしプラカードの内容が恥ずかしい内容だった場合、僕は責めるどころか女性にありがとうと言いたい。
プラカードを持った女性がいない理由その4。
女性が僕を迎えにくるとこをボイコットしたため。
この理由も可能性としては高いと考えている。
しかし、この理由だったとしても僕が女性を責めることはしない。
そもそもの話がチョウちゃんが迎えにくればいい話なんだし、プラカードを掲げたければチョウちゃんが掲げればいいのだ。
それを他人に任せて高みの見物なんて虫が良すぎる話なのだ。
でも、もしチョウちゃんが迎えに来ていた場合は、プラカードを喜々として掲げ、さらには僕を見つけた瞬間に声をあげたり手を振ったりと騒ぎまわりそうなので、迎えに来てほしくないという矛盾した考えも持っているのも確かだ。
最終的に言いたいのは、プラカードを持った女性がいない理由は全て、チョウちゃんが悪いから。という点に集約するということだ。
なので、チョウちゃんにラァインを送る。
《プラカードを掲げた女性なんていないけど?》
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