僕は☓っぽいけど○だから☓子校に行くなんて間違ってる!

だらけたい

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22.同じタイミングで

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「あと女子高校の夏服ってどんなのなの?」

 制服で1番問題になるとすれば、当然汗や水で濡れた時に制服が透けて補正下着がバレること。

 冬服はブレザーだろうと学ランだろうと上着があるし、汗はあまりかかない時期ということもあるので透ける心配はないが、夏服が半袖カッターシャツだった場合は汗や水で濡れた場合は透けて補正下着がバレる可能性が出てくる。
 もちろん黒とかの色付きインナーを着ていいのなら、たとえ夏服が半袖カッターシャツだったとしても透ける対策は出来る。しかし、校則で色付きインナーが禁止されている場合もあるので、しっかりと聞いておかないといけない。

「うちの夏服はポロシャツだから大丈夫だよ。それに、汗や水に濡れても透けない特別仕様だから補正下着がバレることはないしね」
「付け加えて言いますと、体操服も同じ仕様になってるので、もし体育を選んだとしても透けてバレることはないですね」

 ヒサコさんの付け加えを聞いてなるほどと思うこともあった。

 だからチョウちゃんが体育を選んでもいい的なノリだったのは、そこら辺のこともあったからなのか。

 って、なんてことはないね。それならそうと授業の説明をしている時に体操服のことも話しているはずだし。そんな話をしなかったということは、透けない仕様の体操服じゃなかったとしても、チョウちゃんは体育を選んでもいいと言っただろう。

 でも、いくら体操服が透けない仕様だったとしても、それでも体育を選ぶことはないからどちらでもいいか。と思いつつふと気になった。

「そういえば、この学校でも体育祭はあるよね?」

 チョウちゃんが学校行事については泊まり込みの行事のことしか話していなかったので忘れていたけど、体育祭も僕が女だということがバレてしまうかもしれない学校行事だ。

 なにせ、体育祭は出る競技によってはぶつかり合う競技とかもあるのでたとえ体操服が透けなかったとしても当たった拍子に体操服がめくれ上がったりして補正下着があらわになってしまうかもしれないのだ。

「あるね。でも、うちの体育祭は普通とはちょっと違うから、コウくんがどんな授業を選択するかによっては、ね」

 またなんか含みをもたせた言い方をするチョウちゃん。

「どうなるの?」
「それはその時のお楽しみだよ」

 まぁ、聞いても答えてくれるとは思っていなかったけど。

 でも、チョウちゃんの言い方からすれば、選ぶ授業によっては体育祭の内容が変わるということみたいだ。

 うん。意味がわからないね。選ぶ授業によって内容が変化する体育祭って。

 まぁ、でもチョウちゃんが特に注意するように言ってこないということは、体育祭でバレる可能性はないと考えてもいいだろう。だから、チョウちゃんが全てを言わなかった理由はその時になったらわかることなので今はムリに悩むことではないね。

 そう結論付けつつチョウちゃんとヒサコさんがご飯を食べ終わっていることを確認し、食事中には出来ないけど絶対に聞いておかないといけない質問をする。

「トイレは教職員用の女子トイレ使ってもいいんだよね?」

 もしダメって言われたらチョウちゃんと殴り合いをするだろう。

 もちろん男子トイレに入らないといけないとなった場合は洋式トイレの個室に入ってすればいいのだろうけど、毎回洋式トイレの個室に入ってしていればおかしいと思われるだろうし、変な噂がたつと面倒くさいことになりかねないのでダメなんて言わせない。

「もちろん。他の生徒や男性教師達にバレないように使ってくれるならいいよ。
 でも、うちの学校の男子トイレって全て洋式トイレの個室だし、人が入ってる間はずっと音姫が鳴り続ける仕様になってるから、男子トイレを使ったところでバレることはないよ?」

 首を傾げながら不思議そうにそんなことを言ってくるチョウちゃん。

 あいにくと女子高校の男子トイレのことなんて知るはずもないので、そんな風に不思議そうな表情をされるのは違うと思う。それに、

「たとえバレなくても男子トイレを使うのは女子としてどうかと思うけど」

 僕がジト目でチョウちゃんを見ていると、ヒサコさんも同意するようにうんうんと頷いている。

「もちろん勧めているわけじゃないよ。
 でも、同じ学校に通っている以上は同じタイミングでトイレに行くこともあるだろうから、その時に困らないですむように言っておいただけだからね」

 慌てたように言ってくるチョウちゃん。

 そういうことなら納得できる。

 確かに同じ学校に通っている以上は同じタイミングでトイレに行くことだってあるだろう。その時に男子トイレの中がどんなモノなのか知らずに「やっぱり行くの止める」とか言えばおかしく思われるだろう。
 しかし、こうして事前に知っておけば、もしタイミングがかぶったとしても少し覚悟する必要はあるけど「行こう」という気持ちになる。

「教えてくれてありがとうね、チョウちゃん」

 優しく微笑みながらチョウちゃんの頭を撫でてあげると、チョウちゃんは少し照れた様子だった。
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