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30.ペースあげていこか
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「あ~そうや。質問大会をするにあたって守ってほしい注意事項やけど、質問ある人は静かに手をあげてや。はいはいとかうるさく手をあげてたらつまみ出すからな」
「はいはい!」
僕としてはつまみ出されたほうがいいのでうるさく両手をあげてジンにアピールしていると、ジンは一瞬僕を見たけど、すぐに前に視線を戻すと僕を親指で指さしてきた。
「こんな感じにうるさくしてたらつまみ出すで」
「だったら僕もつまみ出せよ」
ジンの親指の指先をつまんでを反らせる。
「イタいわ!」
親指を引き抜いたジンは僕に文句を言ってきたが、僕の方が文句を言いたい。
「なんで僕をつまみ出さない。言ってることが違うじゃないか」
ジンの言葉の矛盾を指摘すると、ジンは大きくため息を吐いた。
「姐さんに質問したくてやってる大会なのに主役の姐さんつまみ出したら本末転倒やからや」
その通りではあるのだけど、僕としてはどうしても文句というか言いたいことがあった。
「ここまで大々的にやられるのはちょっとイヤなんだけど」
なぜか今も人は増え続けていて、もう奥の方なんて豆粒くらい小さく見える。
「わからんでもないけど、町内テレビは町内では視聴率100%やから、ここで質問に答えたら同じ質問に何度も答えずにすむようになるんやから少しつきあってや」
手を合わせてお願いしてくるジンの姿に、大きくため息を吐いた。
「わかったよ」
「おおきに」
「はいはいはーい!」
なぜこのタイミングなのかはわからないけどリンが手をあげながら立ち上がった。
「誰か。リンをつまみ出してくれ」
「なんでや!」
素っ気なく言うジンにリンが突っかかっていくが、ジンは無視した。
「姐さんの気が変わらんうちに注意事項の続きや。手をあげた人の中から質問者はこっちが指名してモブ達にマイクを届けさすから、マイクを受け取ったら質問者は立ち上がって1つだけ姐さんに質問しぃ。質問したら質問者はすぐに座ってマイクをモブ達に返してな。欲張って2つも3つもって質問しよったらそいつもつまみ出すからな。
それじゃあ、質問ある人」
ジンが問いかけると、全員が息ぴったりの静かな動きで手をあげた。
ホントにもう練習したんじゃないのかって思えるくらい全員の動きがキレイに揃っていた。
「それじゃあ魚(屋の)おばちゃん」
ジンの指名をうけ、モブ達からマイクを受け取った魚おばちゃんが立ち上がった。
「まずはやっぱりコウがこの町に帰ってきたわけを聞きたいね」
魚おばちゃんの質問にみんなが頷いているところを見ると、みんなもそれが知りたかったのだろう。
「小説町に帰ってきた理由は簡単で、こっちの高校に通うためだよ」
かなり不本意だけど。
そんな僕の気持ちを知るはずもないみんなは、驚いたり歓声をあげて喜んでいた。
「はいはい。静かに。まだ質問大会は始まったばかりやで」
ジンがハリセンで机を叩きながらみんなを静まらせようとしているが、あいにくとその姿はたたき売りしているおかしな青年に見えてしまう。
しかし、みんなにはその言葉は効果抜群で、一気に静かになった。なったのだけど、さらに聞きたいことが増えたのか、全員が前のめりぎみになりつつも、しかし静かに、そしてすでに手を上げていた。
「それじゃあ、八百(屋の)おばちゃん」
「コウがこっちの高校に通うってことはコウ父とコウ母も帰ってくるってこと?」
「父さんは海外転勤で、母さんもそれについていくから帰ってこないよ」
父さんと母さんは帰ってこないという答えに多少落胆するかと思ったけど、みんなの反応は「そうなんだ~」くらいのあっさりしたものだった。
父さんはともかく母さんは商店街でも人気者だったので少しは落胆すると思ってたのにちょっと意外。まぁ、表情に出さないようにしているだけかもしれないね。
「時間もないし質問のペースをあげていこか」
「一人暮らしするの?」
「チョウちゃんところで居候するよ」
「将来の夢は?」
「まだ決めてないね」
「今の身長は?」
「183センチだね」
「体重は?」
「答えると思う?」
「スリーサイズは?」
「それも答えると思うかな?」
「何カップ?」
「さっきの質問とあまり変わらないよね?」
「向こうで恋人は出来た?」
「出来てない」
「誰かと付き合ったことは?」
「恋人が出来てないのだからない」
「今好きな人はいる?」
「いない」
「うちに嫁に来ない?」
「行かない」
「うちに婿に来ない?」
「絶対行かない」
「私を嫁に貰わない?」
「絶対貰わない!」
「ファーストキスは?」
「それならそこで気絶しているチョウちゃんが相手だね」
「男性とのキスは!?」
「記憶にある限りはない。ってかその質問必要なの?」
「じゃあ処じ(ボコボコボコ)
「そろそろ最後の質問にしよか」
ようやく終わりかとホッとしつつ、最初の3つの質問以降はしなくてもいい質問ばかりじゃないのか?とも思ったのだけど、答えないことには終わらなさそうだったので答えれる範囲で答えたわけだけど。
「最後は、花(屋の)お姉ちゃん」
「どこの高校に通うの?」
「はいはい!」
僕としてはつまみ出されたほうがいいのでうるさく両手をあげてジンにアピールしていると、ジンは一瞬僕を見たけど、すぐに前に視線を戻すと僕を親指で指さしてきた。
「こんな感じにうるさくしてたらつまみ出すで」
「だったら僕もつまみ出せよ」
ジンの親指の指先をつまんでを反らせる。
「イタいわ!」
親指を引き抜いたジンは僕に文句を言ってきたが、僕の方が文句を言いたい。
「なんで僕をつまみ出さない。言ってることが違うじゃないか」
ジンの言葉の矛盾を指摘すると、ジンは大きくため息を吐いた。
「姐さんに質問したくてやってる大会なのに主役の姐さんつまみ出したら本末転倒やからや」
その通りではあるのだけど、僕としてはどうしても文句というか言いたいことがあった。
「ここまで大々的にやられるのはちょっとイヤなんだけど」
なぜか今も人は増え続けていて、もう奥の方なんて豆粒くらい小さく見える。
「わからんでもないけど、町内テレビは町内では視聴率100%やから、ここで質問に答えたら同じ質問に何度も答えずにすむようになるんやから少しつきあってや」
手を合わせてお願いしてくるジンの姿に、大きくため息を吐いた。
「わかったよ」
「おおきに」
「はいはいはーい!」
なぜこのタイミングなのかはわからないけどリンが手をあげながら立ち上がった。
「誰か。リンをつまみ出してくれ」
「なんでや!」
素っ気なく言うジンにリンが突っかかっていくが、ジンは無視した。
「姐さんの気が変わらんうちに注意事項の続きや。手をあげた人の中から質問者はこっちが指名してモブ達にマイクを届けさすから、マイクを受け取ったら質問者は立ち上がって1つだけ姐さんに質問しぃ。質問したら質問者はすぐに座ってマイクをモブ達に返してな。欲張って2つも3つもって質問しよったらそいつもつまみ出すからな。
それじゃあ、質問ある人」
ジンが問いかけると、全員が息ぴったりの静かな動きで手をあげた。
ホントにもう練習したんじゃないのかって思えるくらい全員の動きがキレイに揃っていた。
「それじゃあ魚(屋の)おばちゃん」
ジンの指名をうけ、モブ達からマイクを受け取った魚おばちゃんが立ち上がった。
「まずはやっぱりコウがこの町に帰ってきたわけを聞きたいね」
魚おばちゃんの質問にみんなが頷いているところを見ると、みんなもそれが知りたかったのだろう。
「小説町に帰ってきた理由は簡単で、こっちの高校に通うためだよ」
かなり不本意だけど。
そんな僕の気持ちを知るはずもないみんなは、驚いたり歓声をあげて喜んでいた。
「はいはい。静かに。まだ質問大会は始まったばかりやで」
ジンがハリセンで机を叩きながらみんなを静まらせようとしているが、あいにくとその姿はたたき売りしているおかしな青年に見えてしまう。
しかし、みんなにはその言葉は効果抜群で、一気に静かになった。なったのだけど、さらに聞きたいことが増えたのか、全員が前のめりぎみになりつつも、しかし静かに、そしてすでに手を上げていた。
「それじゃあ、八百(屋の)おばちゃん」
「コウがこっちの高校に通うってことはコウ父とコウ母も帰ってくるってこと?」
「父さんは海外転勤で、母さんもそれについていくから帰ってこないよ」
父さんと母さんは帰ってこないという答えに多少落胆するかと思ったけど、みんなの反応は「そうなんだ~」くらいのあっさりしたものだった。
父さんはともかく母さんは商店街でも人気者だったので少しは落胆すると思ってたのにちょっと意外。まぁ、表情に出さないようにしているだけかもしれないね。
「時間もないし質問のペースをあげていこか」
「一人暮らしするの?」
「チョウちゃんところで居候するよ」
「将来の夢は?」
「まだ決めてないね」
「今の身長は?」
「183センチだね」
「体重は?」
「答えると思う?」
「スリーサイズは?」
「それも答えると思うかな?」
「何カップ?」
「さっきの質問とあまり変わらないよね?」
「向こうで恋人は出来た?」
「出来てない」
「誰かと付き合ったことは?」
「恋人が出来てないのだからない」
「今好きな人はいる?」
「いない」
「うちに嫁に来ない?」
「行かない」
「うちに婿に来ない?」
「絶対行かない」
「私を嫁に貰わない?」
「絶対貰わない!」
「ファーストキスは?」
「それならそこで気絶しているチョウちゃんが相手だね」
「男性とのキスは!?」
「記憶にある限りはない。ってかその質問必要なの?」
「じゃあ処じ(ボコボコボコ)
「そろそろ最後の質問にしよか」
ようやく終わりかとホッとしつつ、最初の3つの質問以降はしなくてもいい質問ばかりじゃないのか?とも思ったのだけど、答えないことには終わらなさそうだったので答えれる範囲で答えたわけだけど。
「最後は、花(屋の)お姉ちゃん」
「どこの高校に通うの?」
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