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第七話 「カイの気持ち」
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虹色の夏―
第七話 「カイの気持ち」
翌日、早速私達は、講義が終わった後、隼人を昨日の喫茶店に呼び出した
「何だよ、カイのことで相談って」隼人がコーヒーを店員に注文しながら言った。
「ごめんね、七海、昨日の夜に大体のことを隼人に電話で話したの」
要が手を合わせて私にごめんねって言った。「まあ、いいよ、それなら話が早いわ」
「それで隼人はどう思う?カイに他に好きな人がいると思う?」
私は隼人に詰め寄り真剣な顔をした・・
「いや、七海以外にはいないだろっていうか、
カイは自分の気持ち他人にはなかなか言わないし
言えないからな。だけど真面目な奴だし浮気とかしねえよ
カイをもっと信じろよ!七海に素っ気なくするのにも何か理由があるんじゃねえの?」
「・・・なんか要と同じこというのね・・・。あんた達一昨日何かあったでしょう・・。」
「そんなことあるわけないじゃん!」隼人は平然を装いながら言った
「そうよ。全然全然何もないよ!!////」と要のほうは顔を赤くして
にんまり顔で否定した・・・。
「・・・お前顔に出すぎ////」隼人が呆れ顔で要をみた。
「まあ、いいわ。今はあんた達の事より私とカイの事で相談してるんだから」
私はアイステイーを飲みながら言った。「・・そうだね」要が寂しそうに隼人をみた
「まあ、カイを信じろよ、アイツお前の事本当に大切にしてるぜ?
俺が見ていても、お前たちいつも仲いいし、大丈夫だよ!」
「隼人・・ありがとう」私は隼人の言葉を聞いて安心した。
その帰り、私は要達と別れて自宅のアパートに帰ってきた
でも私のアパートのドアの所にカイがいてびっくりした。
「カイどうしたの?」
「七海こそどこに行ってたんだよ。ずっと待ってたんだぜ?」
「ごめんね。暑かったでしょう」そういって私はアパートのドアのカギを
開けてカイを部屋の中に入れた
七海の部屋にて
「今、お茶を入れるから、そこに座って」
「ああ、七海のアパートに来るの久しぶりだな」
七海の部屋は六畳二間の部屋でピンクのカーテンが窓際にあり
台所とトイレとお風呂、小さいテレビと冷蔵庫があり
あと押し入れもあった。
床は畳である。カイは適当に座った。
七海は小さなピンクのテーブルの上にテイーカップを二つ置き砂糖とミルクを
用意した。そしてお湯と紅茶の葉を用意してそれぞれのテイーカップに注いだ。
「はい、どうぞ」「ありがとう七海」カイはそう言って紅茶を飲んだ。
「それで、何の用事だったの?」「いや、あのさ、今日ってお前の誕生日だろ?」
「え?ああ、そうだったね、忘れてた」「なんだよ、それ(笑)」
「だって、最近カイが素っ気ないからそのことばかり心配してて」
「あー、ごめんな、俺、お前に最近冷たかったよな、それは俺の気持ちが
お前にバレると困るからさ、このサプライズのプレゼントがさ。
そう言ってカイは鞄から何か白い袋を取り出した。
少し大きい袋に包み紙に包まれたそれがあった・・。
「開けてみろよ」そう言ってその白い袋を私に手渡した
私は開けてみた、包み紙に包まれたものそれは虹色に光を放っていたオルゴールだった
そのオルゴールを開くとメロディーが流れた
私はその曲に見覚えがあった。それはカイと付き合って初めて入った古い雑貨屋に
置いてあったオルゴールの曲だった。―いい曲、このオルゴール素敵―
「あの時、お前そう言ったよな、すごく欲しがっていたけど俺あの時は
お金がなくて買えなくてごめんな」
「嬉しい、でもあの時のオルゴールがどうして?もう二年も前なのに」
「探したんだ。そのオルゴール、さすがに同じ曲のオルゴールはもうあの雑貨屋には
なくてさ。だから、最近お前と一緒に帰れない日もあっただろう?
その曲の入ったオルゴールを探した。お前が好きな曲だから」
「それに二人が初めてデートした日に見つけたオルゴールだから絶対七海
にプレゼントしたくて」そうカイは照れながら言った。
「ありがとう、カイ、そこまでしてくれて・・
私・・カイに嫌われたんじゃないかとそう思ってた。」
「そんなわけねーよ、俺の気持ちはあの時と二年前と同じ気持ちだよ
七海が好きだ」カイはそう言って私に優しくキスをした。
つづく
第七話 「カイの気持ち」
翌日、早速私達は、講義が終わった後、隼人を昨日の喫茶店に呼び出した
「何だよ、カイのことで相談って」隼人がコーヒーを店員に注文しながら言った。
「ごめんね、七海、昨日の夜に大体のことを隼人に電話で話したの」
要が手を合わせて私にごめんねって言った。「まあ、いいよ、それなら話が早いわ」
「それで隼人はどう思う?カイに他に好きな人がいると思う?」
私は隼人に詰め寄り真剣な顔をした・・
「いや、七海以外にはいないだろっていうか、
カイは自分の気持ち他人にはなかなか言わないし
言えないからな。だけど真面目な奴だし浮気とかしねえよ
カイをもっと信じろよ!七海に素っ気なくするのにも何か理由があるんじゃねえの?」
「・・・なんか要と同じこというのね・・・。あんた達一昨日何かあったでしょう・・。」
「そんなことあるわけないじゃん!」隼人は平然を装いながら言った
「そうよ。全然全然何もないよ!!////」と要のほうは顔を赤くして
にんまり顔で否定した・・・。
「・・・お前顔に出すぎ////」隼人が呆れ顔で要をみた。
「まあ、いいわ。今はあんた達の事より私とカイの事で相談してるんだから」
私はアイステイーを飲みながら言った。「・・そうだね」要が寂しそうに隼人をみた
「まあ、カイを信じろよ、アイツお前の事本当に大切にしてるぜ?
俺が見ていても、お前たちいつも仲いいし、大丈夫だよ!」
「隼人・・ありがとう」私は隼人の言葉を聞いて安心した。
その帰り、私は要達と別れて自宅のアパートに帰ってきた
でも私のアパートのドアの所にカイがいてびっくりした。
「カイどうしたの?」
「七海こそどこに行ってたんだよ。ずっと待ってたんだぜ?」
「ごめんね。暑かったでしょう」そういって私はアパートのドアのカギを
開けてカイを部屋の中に入れた
七海の部屋にて
「今、お茶を入れるから、そこに座って」
「ああ、七海のアパートに来るの久しぶりだな」
七海の部屋は六畳二間の部屋でピンクのカーテンが窓際にあり
台所とトイレとお風呂、小さいテレビと冷蔵庫があり
あと押し入れもあった。
床は畳である。カイは適当に座った。
七海は小さなピンクのテーブルの上にテイーカップを二つ置き砂糖とミルクを
用意した。そしてお湯と紅茶の葉を用意してそれぞれのテイーカップに注いだ。
「はい、どうぞ」「ありがとう七海」カイはそう言って紅茶を飲んだ。
「それで、何の用事だったの?」「いや、あのさ、今日ってお前の誕生日だろ?」
「え?ああ、そうだったね、忘れてた」「なんだよ、それ(笑)」
「だって、最近カイが素っ気ないからそのことばかり心配してて」
「あー、ごめんな、俺、お前に最近冷たかったよな、それは俺の気持ちが
お前にバレると困るからさ、このサプライズのプレゼントがさ。
そう言ってカイは鞄から何か白い袋を取り出した。
少し大きい袋に包み紙に包まれたそれがあった・・。
「開けてみろよ」そう言ってその白い袋を私に手渡した
私は開けてみた、包み紙に包まれたものそれは虹色に光を放っていたオルゴールだった
そのオルゴールを開くとメロディーが流れた
私はその曲に見覚えがあった。それはカイと付き合って初めて入った古い雑貨屋に
置いてあったオルゴールの曲だった。―いい曲、このオルゴール素敵―
「あの時、お前そう言ったよな、すごく欲しがっていたけど俺あの時は
お金がなくて買えなくてごめんな」
「嬉しい、でもあの時のオルゴールがどうして?もう二年も前なのに」
「探したんだ。そのオルゴール、さすがに同じ曲のオルゴールはもうあの雑貨屋には
なくてさ。だから、最近お前と一緒に帰れない日もあっただろう?
その曲の入ったオルゴールを探した。お前が好きな曲だから」
「それに二人が初めてデートした日に見つけたオルゴールだから絶対七海
にプレゼントしたくて」そうカイは照れながら言った。
「ありがとう、カイ、そこまでしてくれて・・
私・・カイに嫌われたんじゃないかとそう思ってた。」
「そんなわけねーよ、俺の気持ちはあの時と二年前と同じ気持ちだよ
七海が好きだ」カイはそう言って私に優しくキスをした。
つづく
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