不器用な双子の恋

アオト★★

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第十一話 「二人きり」

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第十一話 「二人きり」

紅林君の左手が私の肩を抱き寄せる。
私は気づいたら紅林君に抱きしめられていた・・。
未だに身動きが出来ない私を紅林君がベッドに押し倒して一言
「夏海ちゃんは俺が好きなんだろ?好きならいいよね」
私は言われた意味を理解するのに数秒時間がかかったが・・・・
「あ、あのね。」そう言い起き上がろうとしたけどいつの間にか
腕を両手で掴まれていた。どうしよう・・身動きが出来ない。
そう思っていたときにベッドの横にゴミ箱があり、その中に花束が捨てられていた・・。
その時、ふとさっきの女の子のことを思い出した
「紅林君・・あのね」そう言ったときキスをされた。
私はまだ身体が硬直して動けなかった
ドキンドキンと私の心臓が高鳴る。あ~。どうしよう!!
その時玄関のチャイムが鳴った。
ピンポーン・・・。「紅林君、誰か来たみたいだよ」私はそう言ったけど
「そんなの無視していいよ。それよりキスの続きしようぜ」
そう言われて困ってると・・何やら玄関の外から声がした。
「お~い!紅林、いるんだろ?」その声を聞いた紅林君は血相を変えて
ベッドから飛び起きた。
私もベッドから起きてすぐに帰り支度をする。
「ごめん!なんか先生がきたから私は帰るね」私がそう言って部屋から小走りに私は
玄関に向かった
「マジかよ!ちょっと待てよ!」そう言って紅林君が私を追いかけてきた。
私は急いで靴を履いて玄関の扉を開けるとそこには緒方先生の姿があった。
「あれ?弓鳴さんじゃないか・・どうしているんだ?お見舞いか?」
そう緒方先生は言った・・。「はい、でももう帰るので失礼します!!」
私はそれだけ言って急いで走って帰った。
「あ~。びっくりした。でも緒方先生が来てくれてよかった!
でも先生が何の用事だろ・・。お見舞いかな?まあいいや助かった!!」
私は急いで自分の家に帰った

つづく
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