不器用な双子の恋

アオト★★

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第十三話 「あの時の真実」

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第十三話 「あの時の真実」
ヒロには偶然図書館で会った。ヒロは一人で本を読んでいた。
「ヒロ!」私はまたヒロに話しかけた。前は逃げられたから話しかけるのを悩んだけど
・・・。「ああ、夏海か、久しぶり」ヒロは中学の時と変わらない笑顔だった。
ヒロは中学の時に付き合っていた彼氏だったけど祭に寝取られてろくに別れ話も出来なかった。中学校の時に通っていた塾でヒロとは出会った。
「うん、久しぶり」私は憂鬱な気分だったからあまり元気が出なかった。
「もう少しでこの本読み終わるから、ちょっとそこの喫茶店で話さないか?」
ヒロからそういってくれたので「うん」って私は答えた。
私達は近くの喫茶店でコーヒーをお互い頼んだ。
「それで、どうしたんだよ。なんか元気ないじゃん、俺でよければ話聞くぜ」
ヒロがそう言ったので思い切って紅林君のことを話した。
「そりゃ、その紅林って奴が悪いよ」そうヒロは言った。
「そうだよね・・・でもまだ好きだしどうすればいいのかわからない」
私がそう言ったらヒロが言った言葉に驚いた・・・。
「なんだよ~。お前強くなったじゃん。中学の時俺に「弱いと思って馬鹿にしないで!」って言って俺を平手打ちしたじゃん。あのとき、俺、お前以外でも付き合っていて
二股、いや、三股?していてさ、でもお前は絶対俺に逆らえないしお前のことずっと
弱い女だとおもってたんだよな。でもお前は
「私は弱くないからなめんな!」って言ってたよな」って
ヒロが言ったけど私にはヒロをひっぱたいた記憶もないしそんなことを言える
勇気もない・・。
「あの時お前にひっぱたかれて正直ビビってた。だから三か月前くらいに
お前と再会したとき逃げたんだよ。お前が正直怖くてさ」
ヒロは店員が持ってきたホットコーヒーを飲みながら言った。
「あの、話がよくわからないんだけど。ヒロは祭と付き合ってたんだよね?」
って聞いたら「えっ?祭?誰だよ」って言われた。
その後のことはあまり覚えてないけどヒロと喫茶店で別れて私は自宅に帰った。
帰りながら祭のことを考えた。ヒロはあの時祭にひっぱたかれたのではないか?
でも、ヒロが浮気していたなんて今初めて知った。
祭はそのことを知っていた?だからヒロをひっぱたいたの?
でも、祭はヒロと寝たと言ってたし、ヒロと付き合ってたって・・・
でもヒロは祭の存在を知らなかった・・・・。
なんで??なんで祭は嘘をついたんだろうか・・・・・。
私は帰りながらそんなことを考えていた 

つづく
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