不器用な双子の恋

アオト★★

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第十七話 「相談」

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第十七話 「相談」

あの日から私は放課後緒方先生といろんな話をするようになっていた。
緒方先生は私のことを「夏海」と呼ぶようになっていた。
もちろん二人でいるときだけだけど
私はそれでも嬉しかった。私はいつの間にか緒方先生に恋をしていると思った。
祭のことはもちろん、あれだけ言えなかった紅林君との関係も緒方先生に思い切って
打ち明けた。「弓鳴(祭)は夏海のことをいつも心配してるんだよ。
ご両親が仕事でいないなら尚更だよ。俺は二人には仲良くしてもらいたいし
学校に毎日元気に登校して欲しいんだ」と緒方先生は言った。
「紅林との関係は俺は知らなかったよ。でも夏海が苦しんでるのは
見たくないよ。弓鳴(祭)もきっとそう思ってると思うよ。
実は前に紅林の自宅に言ったのは紅林の両親が学校に電話をかけてきてね
息子が一人で留守番してるから心配で担任の俺に様子をみてきてほしいと頼まれて
それで行ったんだよ。紅林と夏海の関係には生徒同士の問題だから
俺は担任だから関与はできないけど
夏海の為に何かできることがあれば担任として助けるからなんでも言って欲しい」
と言った。
「はい、ありがとうございます」私は緒方先生にお礼を言ってその日は帰宅した。
自宅に着いたのは夜の八時くらいだった・・。
「ただいまー」というとリビングには祭と透がいた。
「お姉ちゃん!遅いよ!!今まで黙っていたけどやっぱり紅林君に別れ話を言おうよ」
いきなり祭からそう言われた。
「ごめん、俺達、夏海のことが心配でさ。祭の友達に色々詳しく紅林のこと
聞いたんだ。そしたらアイツ女の子を遊び道具にしか思ってないよ!
今まで紅林と付き合ってた元カノが何人かいたけどみんな最後は暴力で
酷い目に合わされてるみたいなんだ。だから紅林とは別れたほうがいいよ」
透がそう言った。
祭と透に説得されて私は悩んだ末に紅林君と別れることを決意した。

つづく
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