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第二十話 「祭と透」
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第二十話 「祭と透」
紅林君が転校してからあれから一ケ月。
祭とお姉ちゃんはやっと穏やかな日常を取り戻した。
紅林君は本当に稀にみる酷い男だったと祭からみてもそう思う。
本当にお姉ちゃんと紅林君を別れさせられて良かったと思った。
あの時、紅林君にDVを受けた被害者の女の子たちを探し回ったけど
祭一人ではとても無理だったと思う。そう。あの時、透が祭に力を貸してくれたから
こそうまくいったんだと思う。透がいなかったら、祭もお姉ちゃんもどうなっていたんだろう・・・。そう思うとゾッとした。透にはいつも感謝している。
透には、恋叶海岸で告白されたけど、祭が振ってしまってから
少しだけ、お互い気まずい時期も
あったけど・・最近お互いまた少しずつ意識し始めていた。
祭は、今は学校からの帰り道、今日の夕飯の材料を買いに
近くの大型ショッピングモールに来た。ここは、前にお姉ちゃんと来た場所だ。
あの時、お揃いのものばかり祭が買いすぎちゃって、お姉ちゃんを怒らせたっけ。
なんだか、懐かしいな。そんなことを考えながら、今日の夕飯の材料を買う。
今日は何にしようかな~って思っていたら、スマホが突然鳴った。
「もしもし」祭が電話に出ると「もしもし、祭か。俺だけど」と透の声がした。
祭「透?どうしたの?」
透「あのさ、祭の誕生日何も出来なかったよな、ごめん」
祭「ううん。大丈夫だよ。それより
お姉ちゃんと紅林君の事で透も巻き込んじゃってごめんなさい」
透「何言ってるんだよ!俺達、三人幼馴染なんだし、夏海を心配するのは当然じゃん。
夏海があのクソ野郎と別れられて本当に良かったぜ」
祭「うん・・そうだね、透のおかげだよ!本当に有難う!!」
透「うん、それでさ、祭の誕生日何も出来なかったお詫びに遊園地行かないか?」
祭「そんな、いいのに、有難う。それじゃあお姉ちゃんにも伝えておくよ」
透「・・・いや、祭と二人だけで行きたいんだけど」
祭「えっ・・・うん。わかった」
透「本当か?本当にいいのか二人だけで」
祭「うん。いいよ!」
透「ありがとう、じゃあ明日は土曜日だし明日行かないか?」
祭「うん、いいよ!」
こうして祭は透と初めてデートする事になった・・・。
つづく
紅林君が転校してからあれから一ケ月。
祭とお姉ちゃんはやっと穏やかな日常を取り戻した。
紅林君は本当に稀にみる酷い男だったと祭からみてもそう思う。
本当にお姉ちゃんと紅林君を別れさせられて良かったと思った。
あの時、紅林君にDVを受けた被害者の女の子たちを探し回ったけど
祭一人ではとても無理だったと思う。そう。あの時、透が祭に力を貸してくれたから
こそうまくいったんだと思う。透がいなかったら、祭もお姉ちゃんもどうなっていたんだろう・・・。そう思うとゾッとした。透にはいつも感謝している。
透には、恋叶海岸で告白されたけど、祭が振ってしまってから
少しだけ、お互い気まずい時期も
あったけど・・最近お互いまた少しずつ意識し始めていた。
祭は、今は学校からの帰り道、今日の夕飯の材料を買いに
近くの大型ショッピングモールに来た。ここは、前にお姉ちゃんと来た場所だ。
あの時、お揃いのものばかり祭が買いすぎちゃって、お姉ちゃんを怒らせたっけ。
なんだか、懐かしいな。そんなことを考えながら、今日の夕飯の材料を買う。
今日は何にしようかな~って思っていたら、スマホが突然鳴った。
「もしもし」祭が電話に出ると「もしもし、祭か。俺だけど」と透の声がした。
祭「透?どうしたの?」
透「あのさ、祭の誕生日何も出来なかったよな、ごめん」
祭「ううん。大丈夫だよ。それより
お姉ちゃんと紅林君の事で透も巻き込んじゃってごめんなさい」
透「何言ってるんだよ!俺達、三人幼馴染なんだし、夏海を心配するのは当然じゃん。
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祭「うん・・そうだね、透のおかげだよ!本当に有難う!!」
透「うん、それでさ、祭の誕生日何も出来なかったお詫びに遊園地行かないか?」
祭「そんな、いいのに、有難う。それじゃあお姉ちゃんにも伝えておくよ」
透「・・・いや、祭と二人だけで行きたいんだけど」
祭「えっ・・・うん。わかった」
透「本当か?本当にいいのか二人だけで」
祭「うん。いいよ!」
透「ありがとう、じゃあ明日は土曜日だし明日行かないか?」
祭「うん、いいよ!」
こうして祭は透と初めてデートする事になった・・・。
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