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10.林間学校①
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「冬夜私とバスの席となりになろ!」
「え?咲友美と一緒に座らないの?」
「ふふふん~…。」
あ、この笑いは…はぁ、そういうことか…。
よかったな宇佐。
「いいよ。」
「やったぁー!」
まぁ、これもこれで楽しくていいか。
「桜お菓子食べる?」
咲友美がお菓子を差し出した。
夏限定のモッキーだ。
「食べるー!」
食欲旺盛で何よりだな。
間食は別だけど。
「あんま食べすぎんなよ。」
「咲友美さん!俺にもちょうだい!あーん…。」
「はいっ、あげる。」
咲友美はうさぎの手にモッキーを手渡した。
「あっ、あれ?…。咲友美さん?
あーんは?あーん。」
「え?やらないよ?」
可哀想に…。
「冬夜くんは食べる?」
あ、どうしようかな。
間食はあんま良くないけど、今日はいいか…。
「ありがとう。」
ポキ、ポキ。もぐもぐ美味しい…。
夏限定の味は初めての林間学校で
みんなで食べた思い出の味になった。
「やっとついたー!」
「はぁ、ずっと座ってんのもつかれるなぁ…。」
「あれ?桜は?」
「あーバスの中で寝てるんじゃない?」
てっきりついてきてるかと思った…。
「冬夜ちょっと、見に行って来て?」
うさぎが少しにやけそうな顔で言った。
「はぁ。、分かったよ…。」
俺は仕方なくバスに乗り込んだ。
「桜!…桜!」
はぁ、ぐっすりねてるな。
「ん…?」
あっ、起きた。
「あれぇ?冬夜…?うふふふ。」
ん?なんで笑ってる?寝ぼけてんのか?
「ほら、寝ぼけてないで行くぞ?」
「う~ん…。」
「おっ、おい桜!?」
桜が俺に抱きついた。
「まだ寝てたい~。」
ぺちっ、俺はデコピンをした。
「いてっ!」
「ほら、寝ぼけてないで起きろよ!」
「うーん、分かったよ。」
ったく…。
「みんなおはよう!」
「桜、遅れるよ?」
「ごめん、咲友美」
「あれあれ?冬夜なんかあったぁ?」
うさぎがにやにやしながら聞いてきた。
「うるせぇ、子うさぎ!」
「がーん…。」
「ほら!早く来なさい。」
先生がすごい顔をして走ってきた。
「はーい。」
俺たちは急いでD班についた。
「先生ー!D班全員そろいました。」
「じゃあ、そろった班から地図を見て
進んでくださーい。」
「はぁ、山登りなんていつぶりだ?」
俺は初めてだ。
「冬夜大丈夫?」
「あぁ、なんとかな。」
今は大丈夫だけど…。
やっぱり俺、来ない方がよかったかな?
はぁ、ただの足でまといになりそうだ。
どうするか…まだすこししか進んでないし、
やめるなら今しかない。
この山登りは、班のみんなで力を合わせて
ゴールまでたどり着くゲームのようなものだ。
いくらゲームとはいえ班ごとに順位がつく、
1位には賞品も出るそうだ。
俺が居るってことでこの班はハンデを
せおってしまっている。
迷惑だよな…。
「あの…さ、やっぱり俺登るのやめて
スタート地点で待ってるよ。」
みんながいっせいにこっちを向いた。
「えっ!?もしかして冬夜また発作が…?」
「いや…違うよ。」
みんな、困った顔をして足を止めた。
「あのさぁ、冬夜」
さっきまでずっと無言だった拓也が口を開いた。
「お前はさぁ、いつも1人でどんどんかってな
思い込みして、周りの人の目を気にして
悪い方へ考えて結論を出すけどさ?
それは本当に自分がそうしたいって心から
思っての結論なのか?」
心から…。そんなのわからない。
自分は何がしたいのか、どうなりたいのか。
俺は周りの人に迷惑を
かけたくないんじゃなくて、
周りの人にどう思われるかが怖いんだ。
「たまにはわがままになりなよ。」
いいのか…?
そんなの、嫌われたりしたら…。
「うん!だから行こうよいっしょに!」
そうだ、桜も、咲友美も、宇佐も、拓也も
いつもそうだった…。
迷惑なんて言葉を知らないのかと思うくらいに
俺を気にかけてくれて…。
「うん…。」
今、少し目の奥が熱くなった気がした。
「え?咲友美と一緒に座らないの?」
「ふふふん~…。」
あ、この笑いは…はぁ、そういうことか…。
よかったな宇佐。
「いいよ。」
「やったぁー!」
まぁ、これもこれで楽しくていいか。
「桜お菓子食べる?」
咲友美がお菓子を差し出した。
夏限定のモッキーだ。
「食べるー!」
食欲旺盛で何よりだな。
間食は別だけど。
「あんま食べすぎんなよ。」
「咲友美さん!俺にもちょうだい!あーん…。」
「はいっ、あげる。」
咲友美はうさぎの手にモッキーを手渡した。
「あっ、あれ?…。咲友美さん?
あーんは?あーん。」
「え?やらないよ?」
可哀想に…。
「冬夜くんは食べる?」
あ、どうしようかな。
間食はあんま良くないけど、今日はいいか…。
「ありがとう。」
ポキ、ポキ。もぐもぐ美味しい…。
夏限定の味は初めての林間学校で
みんなで食べた思い出の味になった。
「やっとついたー!」
「はぁ、ずっと座ってんのもつかれるなぁ…。」
「あれ?桜は?」
「あーバスの中で寝てるんじゃない?」
てっきりついてきてるかと思った…。
「冬夜ちょっと、見に行って来て?」
うさぎが少しにやけそうな顔で言った。
「はぁ。、分かったよ…。」
俺は仕方なくバスに乗り込んだ。
「桜!…桜!」
はぁ、ぐっすりねてるな。
「ん…?」
あっ、起きた。
「あれぇ?冬夜…?うふふふ。」
ん?なんで笑ってる?寝ぼけてんのか?
「ほら、寝ぼけてないで行くぞ?」
「う~ん…。」
「おっ、おい桜!?」
桜が俺に抱きついた。
「まだ寝てたい~。」
ぺちっ、俺はデコピンをした。
「いてっ!」
「ほら、寝ぼけてないで起きろよ!」
「うーん、分かったよ。」
ったく…。
「みんなおはよう!」
「桜、遅れるよ?」
「ごめん、咲友美」
「あれあれ?冬夜なんかあったぁ?」
うさぎがにやにやしながら聞いてきた。
「うるせぇ、子うさぎ!」
「がーん…。」
「ほら!早く来なさい。」
先生がすごい顔をして走ってきた。
「はーい。」
俺たちは急いでD班についた。
「先生ー!D班全員そろいました。」
「じゃあ、そろった班から地図を見て
進んでくださーい。」
「はぁ、山登りなんていつぶりだ?」
俺は初めてだ。
「冬夜大丈夫?」
「あぁ、なんとかな。」
今は大丈夫だけど…。
やっぱり俺、来ない方がよかったかな?
はぁ、ただの足でまといになりそうだ。
どうするか…まだすこししか進んでないし、
やめるなら今しかない。
この山登りは、班のみんなで力を合わせて
ゴールまでたどり着くゲームのようなものだ。
いくらゲームとはいえ班ごとに順位がつく、
1位には賞品も出るそうだ。
俺が居るってことでこの班はハンデを
せおってしまっている。
迷惑だよな…。
「あの…さ、やっぱり俺登るのやめて
スタート地点で待ってるよ。」
みんながいっせいにこっちを向いた。
「えっ!?もしかして冬夜また発作が…?」
「いや…違うよ。」
みんな、困った顔をして足を止めた。
「あのさぁ、冬夜」
さっきまでずっと無言だった拓也が口を開いた。
「お前はさぁ、いつも1人でどんどんかってな
思い込みして、周りの人の目を気にして
悪い方へ考えて結論を出すけどさ?
それは本当に自分がそうしたいって心から
思っての結論なのか?」
心から…。そんなのわからない。
自分は何がしたいのか、どうなりたいのか。
俺は周りの人に迷惑を
かけたくないんじゃなくて、
周りの人にどう思われるかが怖いんだ。
「たまにはわがままになりなよ。」
いいのか…?
そんなの、嫌われたりしたら…。
「うん!だから行こうよいっしょに!」
そうだ、桜も、咲友美も、宇佐も、拓也も
いつもそうだった…。
迷惑なんて言葉を知らないのかと思うくらいに
俺を気にかけてくれて…。
「うん…。」
今、少し目の奥が熱くなった気がした。
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