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七章 店長の過去
3.地元での仕入れ
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三日間のお店での撮影はトラブルなく終了した。
次は休日の仕入れの撮影。
興味を持った私は、一日だけ店長に同行して仕入れの様子を見せてもらうことにした。
車の中で、可能な限り地産地消を心掛けていると店長は話し、私は運転席の後部座席で聞いていた。
豚肉・鶏肉・卵・トマト・ニンジン・じゃがいも・レタス・サラダ水菜・ブルーベリー・玉ねぎは地元の農家さんから仕入れていて、今日は鶏舎といくつかの野菜の仕入れに向かうとのことだった。
二十分ほど行くと住宅がなくなり、周囲が畑だらけの場所で車を止めた。
山際に建物があり、三人で向かう。
「笹井です。お世話になります」
建物には町田鶏舎と書かれていた。中に入ると、「どうもどうも。いつもお世話になっています」と店長と同年代ぐらいだろう男性がやってきた。
「前に言ってた、密着ですか」
「そうなんですよ。恥ずかしながら、YouTubeデビューするんです」
「パソコン耐えれますかねえ」
「壊れたら責任取れないですね」
軽口をたたいてあははと笑い合っている。私たちと話すときより、店長が少し気安そうな口調で話していると感じた。
「この子はうちのスタッフです。最近入ってくれてね、頑張ってくれてるんです」
水を向けられたので、「こんにちは」と軽く頭を下げた。
「鈴原と言います」
「町田鶏舎の町田です。こんな若いお嬢さんが、手伝ってくれてるんですね。笹井さんとこは、美人ばっかりですなあ。今の時代はそれ言ったらダメなんでしたっけ」
わあーおじさんの会話だ、と内心思いつつ、社交辞令だとわかっているので、笑ってごまかした。
鶏舎の中を見せてもらえることになり、ついて行った。
ケージ飼いと平飼いと両方していて、見せてもらったのはとまり木で使っている卵を産んでいるという平飼いの鶏舎だった。地面で自由に鶏が歩き回り、ストレスが軽減されるのだと教えてもらう。
鶏がココココと鳴きながら、歩き回っている。
産みたての卵も見せてもらった。
味覚がなかったときに食べたサンドイッチの卵を思い出した。
「卵、濃厚ですごく美味しいです」
と伝えると、町田さんは嬉しそうに、くしゃっと顔を崩して笑った。
「これからも美味しい、良い卵をお願いしますね」
店長は鶏に話しかけていた。
「ありがとうございます」と段ボールに入った卵を受け取り、町田鶏舎を出た。
別の場所へ向けて三十分ほど走る。
「林農園さんはたくさん野菜を作ってくれているんです。来たときに美味しい野菜をもらって帰っています」
仙崎さんは会話しながら店長にiフォンをずっと向けている。運転中に話しているのも使うんだろうか。
車から降りて畑に向かうと、キャップを被った四十代ほどの女性が畑で作業をしていた。
「こんにちは。笹井です」
「こんにちは」
「美味しいお野菜もらいに来ました」
「いつもありがとうございます。美味しいほうれん草ありますよ。サツマイモとかぼちゃも」
「ほうれん草とベーコンのキッシュ作ろうかな」
楽しそうな声で、店長が呟いた。
「キッシュってどんなお料理ですか」
聞いたことのないお料理名。スマホで検索すれば答えはすぐに出るけれど、店長に訊ねてみた。
「卵と生クリームに炒めた具材を合わせてパイ生地に流し込んで焼く、フランスの郷土料理です。優しい味ですよ」
想像してみる。香ばしいパイに包まれた、卵と生クリームとベーコンとほうれん草。優しい味……。正解はわからないけど、食べてみたい。
「美味しそうですね」
「明日試作品を持って行きましょうか? お昼にでも」
「本当ですか? 嬉しいです」
お昼ご飯にちょうどいい食べ物なんだ。うきうきと心が弾む。
「僕も食べたいです」
カメラの仙崎さんも、挙手をしたので、明日のお昼、お店に集まることになった。
畑から収穫したばかりのたくさんのほうれん草、サツマイモ、かぼちゃ、袋詰めされているサラダ水菜を買って帰った。
翌昼、沙耶さんと一緒にお店に行った。
休憩室で待っていると、白い丸皿に乗ったキッシュが目の前に置かれた。
思い描いていたアップルパイみたいに具材は包まれていなかった。パイ生地は土台になっていて、表面とカット面から、卵の淡い黄色の中にベーコンのピンクとほうれん草の緑が見えていた。とても美味しそう。
「いただきます」
手を合わせてから、ナイフを入れる。柔らかくてふんわりしていて、パイが少し崩れてしまった。初めて食べる物は、少し難しい。
なんとかフォークに刺して、そっと口に入れる。
切った感触どおり、優しい味。だけど、塩コショウもちゃんと感じる。チーズの香りもあった。
「美味しい~」
「うん。美味しいね。これに合うスープって何だろう?」
沙耶さんに訊かれて、ぽんと出てきたのは、「ポタージュ」だった。
「いいですね」
「いいねえ」
みんながうんうんと頷いてくれた。
「ポタージュスープ作ってみようか。何のポタージュがいいかな?」
「かぼちゃ、じゃがいも……」
沙耶さんと考えていると、店長がかぼちゃを分けてくれた。
木曜日の朝、沙耶さんとかぼちゃのポタージュを作った。
かぼちゃの種とワタを取って、皮を剥き、ラップをして電子レンジでチン。
柔らかくなったかぼちゃをマッシャーで潰して、ミキサーに。
牛乳を分けて入れながら攪拌。
なめらかになったら、お鍋に移して熱して、コンソメ・塩コショウで味を調えて、ひと煮立ちさせる。有塩バターを加えて混ぜて、出来上がり。
スープジャーに移し替え、トッピングにクルトン・パセリ・生クリームをしゅっとかける。
少し残して、試しに飲んでみたら、声が漏れるほど美味しかった。
キッシュはさっそく店頭に並び、珍しいからか次の焼き上がりの予定時間の札をつけておくぐらい、よく売れた。
店長に許可をもらって、自分の分を取り置きさせてもらい、ポタージュと合わせて食べた。
語彙力が低下するほど、幸せを感じる最高の昼食だった。
4.みんなで視聴
次は休日の仕入れの撮影。
興味を持った私は、一日だけ店長に同行して仕入れの様子を見せてもらうことにした。
車の中で、可能な限り地産地消を心掛けていると店長は話し、私は運転席の後部座席で聞いていた。
豚肉・鶏肉・卵・トマト・ニンジン・じゃがいも・レタス・サラダ水菜・ブルーベリー・玉ねぎは地元の農家さんから仕入れていて、今日は鶏舎といくつかの野菜の仕入れに向かうとのことだった。
二十分ほど行くと住宅がなくなり、周囲が畑だらけの場所で車を止めた。
山際に建物があり、三人で向かう。
「笹井です。お世話になります」
建物には町田鶏舎と書かれていた。中に入ると、「どうもどうも。いつもお世話になっています」と店長と同年代ぐらいだろう男性がやってきた。
「前に言ってた、密着ですか」
「そうなんですよ。恥ずかしながら、YouTubeデビューするんです」
「パソコン耐えれますかねえ」
「壊れたら責任取れないですね」
軽口をたたいてあははと笑い合っている。私たちと話すときより、店長が少し気安そうな口調で話していると感じた。
「この子はうちのスタッフです。最近入ってくれてね、頑張ってくれてるんです」
水を向けられたので、「こんにちは」と軽く頭を下げた。
「鈴原と言います」
「町田鶏舎の町田です。こんな若いお嬢さんが、手伝ってくれてるんですね。笹井さんとこは、美人ばっかりですなあ。今の時代はそれ言ったらダメなんでしたっけ」
わあーおじさんの会話だ、と内心思いつつ、社交辞令だとわかっているので、笑ってごまかした。
鶏舎の中を見せてもらえることになり、ついて行った。
ケージ飼いと平飼いと両方していて、見せてもらったのはとまり木で使っている卵を産んでいるという平飼いの鶏舎だった。地面で自由に鶏が歩き回り、ストレスが軽減されるのだと教えてもらう。
鶏がココココと鳴きながら、歩き回っている。
産みたての卵も見せてもらった。
味覚がなかったときに食べたサンドイッチの卵を思い出した。
「卵、濃厚ですごく美味しいです」
と伝えると、町田さんは嬉しそうに、くしゃっと顔を崩して笑った。
「これからも美味しい、良い卵をお願いしますね」
店長は鶏に話しかけていた。
「ありがとうございます」と段ボールに入った卵を受け取り、町田鶏舎を出た。
別の場所へ向けて三十分ほど走る。
「林農園さんはたくさん野菜を作ってくれているんです。来たときに美味しい野菜をもらって帰っています」
仙崎さんは会話しながら店長にiフォンをずっと向けている。運転中に話しているのも使うんだろうか。
車から降りて畑に向かうと、キャップを被った四十代ほどの女性が畑で作業をしていた。
「こんにちは。笹井です」
「こんにちは」
「美味しいお野菜もらいに来ました」
「いつもありがとうございます。美味しいほうれん草ありますよ。サツマイモとかぼちゃも」
「ほうれん草とベーコンのキッシュ作ろうかな」
楽しそうな声で、店長が呟いた。
「キッシュってどんなお料理ですか」
聞いたことのないお料理名。スマホで検索すれば答えはすぐに出るけれど、店長に訊ねてみた。
「卵と生クリームに炒めた具材を合わせてパイ生地に流し込んで焼く、フランスの郷土料理です。優しい味ですよ」
想像してみる。香ばしいパイに包まれた、卵と生クリームとベーコンとほうれん草。優しい味……。正解はわからないけど、食べてみたい。
「美味しそうですね」
「明日試作品を持って行きましょうか? お昼にでも」
「本当ですか? 嬉しいです」
お昼ご飯にちょうどいい食べ物なんだ。うきうきと心が弾む。
「僕も食べたいです」
カメラの仙崎さんも、挙手をしたので、明日のお昼、お店に集まることになった。
畑から収穫したばかりのたくさんのほうれん草、サツマイモ、かぼちゃ、袋詰めされているサラダ水菜を買って帰った。
翌昼、沙耶さんと一緒にお店に行った。
休憩室で待っていると、白い丸皿に乗ったキッシュが目の前に置かれた。
思い描いていたアップルパイみたいに具材は包まれていなかった。パイ生地は土台になっていて、表面とカット面から、卵の淡い黄色の中にベーコンのピンクとほうれん草の緑が見えていた。とても美味しそう。
「いただきます」
手を合わせてから、ナイフを入れる。柔らかくてふんわりしていて、パイが少し崩れてしまった。初めて食べる物は、少し難しい。
なんとかフォークに刺して、そっと口に入れる。
切った感触どおり、優しい味。だけど、塩コショウもちゃんと感じる。チーズの香りもあった。
「美味しい~」
「うん。美味しいね。これに合うスープって何だろう?」
沙耶さんに訊かれて、ぽんと出てきたのは、「ポタージュ」だった。
「いいですね」
「いいねえ」
みんながうんうんと頷いてくれた。
「ポタージュスープ作ってみようか。何のポタージュがいいかな?」
「かぼちゃ、じゃがいも……」
沙耶さんと考えていると、店長がかぼちゃを分けてくれた。
木曜日の朝、沙耶さんとかぼちゃのポタージュを作った。
かぼちゃの種とワタを取って、皮を剥き、ラップをして電子レンジでチン。
柔らかくなったかぼちゃをマッシャーで潰して、ミキサーに。
牛乳を分けて入れながら攪拌。
なめらかになったら、お鍋に移して熱して、コンソメ・塩コショウで味を調えて、ひと煮立ちさせる。有塩バターを加えて混ぜて、出来上がり。
スープジャーに移し替え、トッピングにクルトン・パセリ・生クリームをしゅっとかける。
少し残して、試しに飲んでみたら、声が漏れるほど美味しかった。
キッシュはさっそく店頭に並び、珍しいからか次の焼き上がりの予定時間の札をつけておくぐらい、よく売れた。
店長に許可をもらって、自分の分を取り置きさせてもらい、ポタージュと合わせて食べた。
語彙力が低下するほど、幸せを感じる最高の昼食だった。
4.みんなで視聴
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