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第7話 軋轢
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「おはようございます、姫さ……あ、また顔色が悪いですね。昨夜も眠れなかったんですか?」
わたしの顔を見るなり、アイリスがわたしの寝不足顔に反応した。
「大丈夫よ」
「でも」
「大丈夫ったら。もう、アイリスは心配性ね」
そう言って笑うと、アイリスは訝しみながらも、わたしの言葉を信じることにしたらしい。「……無理は禁物ですよ」と言い、朝の準備を始めた。
「あぁそう、お父様から聞いているかもしれないけれど、今日はノーラット王国のカッツヴァルド様たちが訪問に来るらしいのよ。だから、いつもよりも丁寧にお願いね」
「ノーラット王国……?」
アイリスは、本当に困惑している顔をした。
アイリスのこんな顔を見るのはいつぶりだろうか。普段は絶対にこんな顔をしないのに。
「ノーラット王国よ。知らないかしら」
「いいえ、存じておりますが……なんでここでカッツヴァルド?ディラスルートじゃないの?あぁもしかして当て馬役……?いやそれにしても本編に出てくるのは……」
「アイリス?」
何かをぶつぶつ呟いているアイリスに声をかけると、ハッとしたように「すみません」と詫びた。
それにしても、第二王子であるカッツヴァルドを呼び捨てにするなんて……それほどに詳しいのだろうか、それとも親しいのだろうか。
「まぁいいわ。じゃあ、お願いするわ」
「かしこまりました」
いつもより丁寧に髪を結い上げ、化粧をし、いつもよりちゃんとしたドレスを身に纏う。
今日は腰近くまで伸びた金色の髪をゆるく巻き、サイドを編み込んでもらった。そして化粧を全体的に明るくすることで顔色をよく見せるようにしてもらった。
いつもよりコルセットをきつく締め、浅葱色の上品なドレスをきっちりと着た。
そのせいで息苦しく感じるが、それは淑女として当然のことだろうと諦める。
「これで終わりです」
そう言い、アイリスはわたしの首にネックレスをかける。今日は比較的濃い色のドレスなので、首を彩るのは主張しすぎないホワイトパールのネックレスだ。
「……はぁ、今日も今日とて美しい……」
「はいはい、ありがとう。……さ、朝ごはんを食べに行くわよ」
「はい!」
わたしはアイリスを引き連れて、廊下に一歩出た。
――迂闊にも、廊下にいる男のことを忘れていたのだが。
「……おはよう、ございます」
廊下にいた男――ディラスは、気まずそうに、しかしきちんと仕事をしなくてはと、一応挨拶をしてきた。
「えぇ、おはよう」
わたしはそれだけ言い、ディラスの横を通り過ぎた。
ディラスはわたしの顔を見るなり口を開けかけたが、何度か迷ったようにパクパクとし、遂には口を閉じてしまった。
わたしと隣に並ぶアイリス、そして護衛のために後ろを歩くディラスの3人分の足音のみが城の廊下に響き渡っていた。
途中、何度かわたしとアイリスのちょっとした会話はあったが、基本的に沈黙の時間の方が長かった。
と。
アイリスが「そうだ」と何かを思い出したようにパンと手を叩き、口を開いた。
「そういえば、ノーラットの王子たちはいつ、どこに来るんですか?わたくし、詳しいことを聞かされていなくて」
その瞬間、今まで口を開こうとしなかったディラスが突然、「……ノーラットの、王子?」と呟いた。
「あれ、ディラス様は聞かされてないんですか?」
「……っ、アイリス!」
心底不思議そうに聞くアイリスを、わたしは慌てて止めた。……が、もう遅かった。
「姫様、どういうことですか」
顔を見なくても分かる、明らかに不機嫌な声。
わたしのことをなんとも思っていないのに、なんでそんな反応を――あぁそうか、護衛なのに今日の予定を知らされなかったことに対する不満か。
――それでも、あなたに婚約のことを伝える気はない。
婚約おめでとうと、あなたに言われたくないから。
「あなたは知らなくていいことよ」
――だから、ごめんなさい。
「……アイリス」
「はい」
賢いアイリスは、言わずとも私の思いを汲み取ってくれた。
アイリスはわたしから離れ、ディラスの方に行き……
「さすがに2度目はないですよ」
ディラスは、あろうことかあのアイリスの鳩尾に、躊躇なく拳を入れた。
アイリスは何故かディラスに向かって少しだけ笑い、倒れた。
「……あー、アイリスちゃんの報復が怖い。殺されるかな?でも躊躇したらこっちがやられてたかもしれないし正当防衛ってことで……てかアイリスちゃん、絶対手抜いてたでしょ」
そんなことを呟くディラス。
しかしそんな言葉、わたしの耳に入らなかった。
「……うそ」
あのアイリスが、倒れるなんて。――倒されるだなんて。
「2度目はないって言ったでしょう。まぁさすがに手加減はしてますよ。昼か夕方くらいには起きるでしょうね。……それより」
ディラスは、いつもなら穏やかに輝いている碧の瞳を深い怒りの色に染めながら、こちらに一歩近づいた。
「ノーラットの王子が来るって、何故ですか?大方予想はついていますが、オレは姫様の口から聞きたいんです」
一歩後ずさる。が、ディラスはわたしより大きく一歩近づいてくる。
「……」
「姫様、答えてください。……それとも、オレには言いたくないですか」
えぇそう、あなたには言いたくないのよ。
そう答えようとしたのに。
――あなたが、あまりにも悲しい顔でわたしを見るから。
「オレじゃ、信用に値しませんか……?」
――あまりに、寂しい顔でわたしを見るから。
「…………やく」
「はい?」
「……婚約、することになると思うの。ノーラットの第二王子と」
言ってしまった。
ディラスがどんな反応を見せるか分かっていて、それがどれだけ傷つくことか分かっていて、それでも。
「……婚約、ですか」
「そうよ。正式にはまだだけれど、将来的にはそうなると思う」
この婚約が、少しでもこの国のためになるのなら。
お父様はあぁ言っていたけど、きっと王位継承権を持つ者として選ぶべき正解は、味方を増やすためにわたしが他国の王子と婚約し、いずれ結婚すること。
だから、わたしはいつか、国のためにカッツヴァルド様と結婚する。
「……」
「ほら、祝ってちょうだい。婚約相手が決まりそうなんだから」
祝って――祝わないで。
相反する思いがぶつかり合い、わたしは泣きそうになる。
彼におめでとうと言われたら、もう笑える自信がない。
でも彼には、わたしの騎士として祝うという選択肢しかない。
「……」
「なによ、祝ってくれないの?」
ディラスがいつまでも黙っているから、わたしは茶化すように言った。
「はいはい、おめでとうございます」と。笑ってそう言ってくれるだろうと。
「…………オレは」
端正な顔を歪め、ディラスは吐き出す。
「オレは……!姫様の婚約を、素直に祝えない!」
「……っ」
「分かってる。祝わなくちゃいけないことくらい、痛いほどよく分かってる。でも……!」
息を荒くし、ディラスは言う。半ば叫ぶように。
「オレ、姫様のことが……っ!」
そこで、目に涙を浮かべるわたしに気づいたのだろう。ディラスは色が変わるほど強く唇を噛み、「……出過ぎたことを言い、申し訳ありませんでした」と。そして。
「今の言葉、忘れてください。……おめでとうございます、姫様。婚約、決まるといいですね」
苦しげにそう告げられた。
その瞬間、大きく見開かれたわたしの目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちるのを感じた。
「……姫、さま」
「ありがとう、ディラス。……ごめんなさい」
ごめんなさい、好きになってしまって。
そのせいで、あなたを困らせてしまって。
「……っ、ごめんなさい……!」
そう言い、わたしは部屋に向かって走った。
床に倒れたままのアイリスと、呆然と立ち尽くすディラスを残して。
わたしの顔を見るなり、アイリスがわたしの寝不足顔に反応した。
「大丈夫よ」
「でも」
「大丈夫ったら。もう、アイリスは心配性ね」
そう言って笑うと、アイリスは訝しみながらも、わたしの言葉を信じることにしたらしい。「……無理は禁物ですよ」と言い、朝の準備を始めた。
「あぁそう、お父様から聞いているかもしれないけれど、今日はノーラット王国のカッツヴァルド様たちが訪問に来るらしいのよ。だから、いつもよりも丁寧にお願いね」
「ノーラット王国……?」
アイリスは、本当に困惑している顔をした。
アイリスのこんな顔を見るのはいつぶりだろうか。普段は絶対にこんな顔をしないのに。
「ノーラット王国よ。知らないかしら」
「いいえ、存じておりますが……なんでここでカッツヴァルド?ディラスルートじゃないの?あぁもしかして当て馬役……?いやそれにしても本編に出てくるのは……」
「アイリス?」
何かをぶつぶつ呟いているアイリスに声をかけると、ハッとしたように「すみません」と詫びた。
それにしても、第二王子であるカッツヴァルドを呼び捨てにするなんて……それほどに詳しいのだろうか、それとも親しいのだろうか。
「まぁいいわ。じゃあ、お願いするわ」
「かしこまりました」
いつもより丁寧に髪を結い上げ、化粧をし、いつもよりちゃんとしたドレスを身に纏う。
今日は腰近くまで伸びた金色の髪をゆるく巻き、サイドを編み込んでもらった。そして化粧を全体的に明るくすることで顔色をよく見せるようにしてもらった。
いつもよりコルセットをきつく締め、浅葱色の上品なドレスをきっちりと着た。
そのせいで息苦しく感じるが、それは淑女として当然のことだろうと諦める。
「これで終わりです」
そう言い、アイリスはわたしの首にネックレスをかける。今日は比較的濃い色のドレスなので、首を彩るのは主張しすぎないホワイトパールのネックレスだ。
「……はぁ、今日も今日とて美しい……」
「はいはい、ありがとう。……さ、朝ごはんを食べに行くわよ」
「はい!」
わたしはアイリスを引き連れて、廊下に一歩出た。
――迂闊にも、廊下にいる男のことを忘れていたのだが。
「……おはよう、ございます」
廊下にいた男――ディラスは、気まずそうに、しかしきちんと仕事をしなくてはと、一応挨拶をしてきた。
「えぇ、おはよう」
わたしはそれだけ言い、ディラスの横を通り過ぎた。
ディラスはわたしの顔を見るなり口を開けかけたが、何度か迷ったようにパクパクとし、遂には口を閉じてしまった。
わたしと隣に並ぶアイリス、そして護衛のために後ろを歩くディラスの3人分の足音のみが城の廊下に響き渡っていた。
途中、何度かわたしとアイリスのちょっとした会話はあったが、基本的に沈黙の時間の方が長かった。
と。
アイリスが「そうだ」と何かを思い出したようにパンと手を叩き、口を開いた。
「そういえば、ノーラットの王子たちはいつ、どこに来るんですか?わたくし、詳しいことを聞かされていなくて」
その瞬間、今まで口を開こうとしなかったディラスが突然、「……ノーラットの、王子?」と呟いた。
「あれ、ディラス様は聞かされてないんですか?」
「……っ、アイリス!」
心底不思議そうに聞くアイリスを、わたしは慌てて止めた。……が、もう遅かった。
「姫様、どういうことですか」
顔を見なくても分かる、明らかに不機嫌な声。
わたしのことをなんとも思っていないのに、なんでそんな反応を――あぁそうか、護衛なのに今日の予定を知らされなかったことに対する不満か。
――それでも、あなたに婚約のことを伝える気はない。
婚約おめでとうと、あなたに言われたくないから。
「あなたは知らなくていいことよ」
――だから、ごめんなさい。
「……アイリス」
「はい」
賢いアイリスは、言わずとも私の思いを汲み取ってくれた。
アイリスはわたしから離れ、ディラスの方に行き……
「さすがに2度目はないですよ」
ディラスは、あろうことかあのアイリスの鳩尾に、躊躇なく拳を入れた。
アイリスは何故かディラスに向かって少しだけ笑い、倒れた。
「……あー、アイリスちゃんの報復が怖い。殺されるかな?でも躊躇したらこっちがやられてたかもしれないし正当防衛ってことで……てかアイリスちゃん、絶対手抜いてたでしょ」
そんなことを呟くディラス。
しかしそんな言葉、わたしの耳に入らなかった。
「……うそ」
あのアイリスが、倒れるなんて。――倒されるだなんて。
「2度目はないって言ったでしょう。まぁさすがに手加減はしてますよ。昼か夕方くらいには起きるでしょうね。……それより」
ディラスは、いつもなら穏やかに輝いている碧の瞳を深い怒りの色に染めながら、こちらに一歩近づいた。
「ノーラットの王子が来るって、何故ですか?大方予想はついていますが、オレは姫様の口から聞きたいんです」
一歩後ずさる。が、ディラスはわたしより大きく一歩近づいてくる。
「……」
「姫様、答えてください。……それとも、オレには言いたくないですか」
えぇそう、あなたには言いたくないのよ。
そう答えようとしたのに。
――あなたが、あまりにも悲しい顔でわたしを見るから。
「オレじゃ、信用に値しませんか……?」
――あまりに、寂しい顔でわたしを見るから。
「…………やく」
「はい?」
「……婚約、することになると思うの。ノーラットの第二王子と」
言ってしまった。
ディラスがどんな反応を見せるか分かっていて、それがどれだけ傷つくことか分かっていて、それでも。
「……婚約、ですか」
「そうよ。正式にはまだだけれど、将来的にはそうなると思う」
この婚約が、少しでもこの国のためになるのなら。
お父様はあぁ言っていたけど、きっと王位継承権を持つ者として選ぶべき正解は、味方を増やすためにわたしが他国の王子と婚約し、いずれ結婚すること。
だから、わたしはいつか、国のためにカッツヴァルド様と結婚する。
「……」
「ほら、祝ってちょうだい。婚約相手が決まりそうなんだから」
祝って――祝わないで。
相反する思いがぶつかり合い、わたしは泣きそうになる。
彼におめでとうと言われたら、もう笑える自信がない。
でも彼には、わたしの騎士として祝うという選択肢しかない。
「……」
「なによ、祝ってくれないの?」
ディラスがいつまでも黙っているから、わたしは茶化すように言った。
「はいはい、おめでとうございます」と。笑ってそう言ってくれるだろうと。
「…………オレは」
端正な顔を歪め、ディラスは吐き出す。
「オレは……!姫様の婚約を、素直に祝えない!」
「……っ」
「分かってる。祝わなくちゃいけないことくらい、痛いほどよく分かってる。でも……!」
息を荒くし、ディラスは言う。半ば叫ぶように。
「オレ、姫様のことが……っ!」
そこで、目に涙を浮かべるわたしに気づいたのだろう。ディラスは色が変わるほど強く唇を噛み、「……出過ぎたことを言い、申し訳ありませんでした」と。そして。
「今の言葉、忘れてください。……おめでとうございます、姫様。婚約、決まるといいですね」
苦しげにそう告げられた。
その瞬間、大きく見開かれたわたしの目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちるのを感じた。
「……姫、さま」
「ありがとう、ディラス。……ごめんなさい」
ごめんなさい、好きになってしまって。
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