9 / 10
第9話 対面
しおりを挟む
しばらくして、どちらからともなく離れたわたしたちは、今までの話や互いの熱を思い出し、赤面していた。
「あ、あっあの、姫様!」
「なっ、なななっ、な、なにかしら」
明らかに挙動不審になりながら、わたしたちはなんとか会話をする。
「本当に、お、オレなんかでいいんですか?言ってもオレはただの騎士ですし、姫様に利が……」
「あら、利ならあるわよ。わたしはディラスと一緒にいられるんだから」
「……っ、」
「それに、お父様は好きな相手と結婚すればいいと仰っていたわ。どこの馬の骨とも知れない輩、というわけではないし」
「そ、そそそそうですか。良かったです」
ぎこちなく笑みを交わし……ふと時計を見たら、顔合わせの時間がもう間近であることに気づいた。
「ディラス!」
「はっ、はい!」
「顔合わせに行くわよ!」
「何時からですか!?」
「あと5分よ!急いで!」
「はい!」
わたしたちは、慌ただしくバタバタと部屋を出た。
ドレスを翻し、ヒールの音を高らかに鳴らしながら走った。
「……はぁ、はぁ、なんとか、間に合ったわね」
「えぇ、なんとか……あぁ姫様、ちょっと待ってください」
ディラスに呼び止められ、わたしは顔合わせ会場のホールに続く扉を押そうとした手を引っ込める。
「ネックレスが……」
そう言い、ディラスはわたしの首元に手をやる。
走ったせいで、ネックレスの位置が変わっていたらしい。
ディラスの指が、わたしの肌に触れた。
「……っ、」
「あ、ドレスも直しますね」
ディラスはわたしの襟元に指を入れ、形を整える。
ただそれだけの行為だと分かっていながら、普段アイリス以外触れないところにディラスが触れていると意識してしまい、全身が熱を帯びる。
「できましたよ……って、うわぁ!すみませんごめんなさい!」
ようやく自分のしでかしたことに気づいたのだろう。ディラスは顔を真っ赤にしながら謝ってきた。
「い、いえ、大丈夫よ。ありがとう」
わたわたとしながら、わたしたちは何とか準備を整えた。
「……随分待たせてしまったかもしれないわね。行きましょう」
「はい!」
わたしは、若干緊張しながらホールの扉を押した。
◇◆◇
「遅くなってすみません。準備に時間がかかってしまったもので」
入場するなり、わたしは遅れたのを謝る。
既に着席していたノーラットの使者、そして身なりがいかにもな雰囲気を醸し出す王子は笑った。
「いえ、急に押しかけたのは我々です。こちらこそ突然すみませんね」
そう答えたのは、異国風のマントをつけた男――宰相のドリアーノ。
「女の支度は時間がかかるってマジなんだな」
吐き捨てるようにそう言ったのは、何を隠そう、ノーラット王国の第二王子であらせられるカッツヴァルド様だ。
少しくすんだ赤色の髪は、自然なオールバックのようでいて無造作にも見える不思議な形だ。
瞳は鋭くこちらを射抜いてくるようで、髪と同じ色の瞳から発される厳しい視線を一身に受けたわたしは、王族としての微笑みを絶やさないよう必死だった。
「申し訳ございません」
「まぁいいけどよ。で、その男は何者だ?」
「……わたし、カッツヴァルド様に謝らなければならないことがたくさんあります」
それだけ言うと、カッツヴァルドは察してくれたようだ。あぁ、と漏らした。
「そういうことか。なんとなく分かった」
そう言いながら頷くカッツヴァルド。
カッツヴァルドが良い人で助かった……そう安堵していると、突然ドリアーノはカッツヴァルドの胸ぐらを掴んで揺さぶり始めた。
「やはり殿下はもっと早くにリエールを訪問するべきだったんですよ!今回失敗すれば、もうあなたと婚約を考えてくださる珍妙な女性は現れないだろうと、自分はそう申し上げましたよね!?」
そうだったのか。カッツヴァルドも色々苦労しているんだろうな。
そう思いつつ。
「珍妙で悪かったわね」
「……あ」
「悪い、こいつに悪気はねぇんだ、多分。こいつに代わって謝る」
「す、すみません!つい本音が!」
「そういうとこだぞ」
「痛てっ」
まるで喜劇のようにポンポンと交わされる会話、そして軽く飛ぶ拳。
「……仲がよろしいですね」
「はぁ!?自分がこんなのと!?いやぁ、やめてくださいよ王女殿下。こんなのと一緒にされちゃ困りますよ」
「おい、こんなのってなんだ、こんなのって」
「こんなのはこんなのですよ」
「だー、クソ!あぁ言えばこう言うなお前は!」
「それが自分の数ある長所のひとつですからね!」
「開き直るな!」
それからもひと悶着あったが、なんとか収拾をつけて本題に戻った。
「それで、なんだっけか。婚約しないって話だったか」
「察してくれたようで何よりです」
「相手はそちらの?」
「はい。護衛のディラスです」
ディラスに目配せすると、ディラス心得たとばかりに小さく頷き、わたしの斜め後ろから一歩前に出た。
「ご紹介に預かりました、姫様の護衛をさせて頂いておりますディラスと申します。オレ……じゃなかった。私は、姫様とお付き合いしております」
「そうか。まぁそんなこったろうと思ったけどな」
「何故ヴァルド様はそんな悠長にしているんですか!ピンチですよ!ヴァルド様の顔が怖すぎて、こちらがどれだけ下手に出ても、国内にはもう顔合わせすらしてくれる令嬢がいないんですよ!このままでは王家存続の危機ですよ!」
「お前、本当言葉選びってもんをしないよな。まぁいいけど。……俺の顔が怖いのは生まれつきだ。諦めろ」
「あぁ……自分にはもう、我が国の明るい未来が見えない……」
「…………あの」
わたしはカッツヴァルドとドリアーノに小さく声をかけた。
「わたし、手伝いましょうか?婚約すらできない状況になったのはわたしのせいです。ですから、罪滅ぼしになるか分かりませんが、お手伝いいたしますよ。有能なメイドがいるので彼女に頼んでみましょう」
「いや、さすがにそれは気が引け……」
「本当ですか!?いやぁ、ありがとうございます王女殿下。話の分かる方で助かります!」
「……お前、がめつすぎだろ」
「長所のひとつです!」
「……ふふっ、本当におふたりは仲がいいですね。見ていて楽しいです。良いものを見せてもらいましたし、わたしも全力でお手伝いさせていただきます」
そう言うとカッツヴァルドは複雑な顔になっていたが、ドリアーノは目を輝かせていた。
「本当にありがとうございます……!この際言葉を話せる程度の幼子でも構いません。いやむしろ、心に傷を負った未亡人のマダムでも構いません!」
「後半のはお前の趣味だろ」
「えぇそうです!」
「……と、とにかく。結婚願望があり、かつ他国の王子と結婚する度胸のある女性を探してみます。お時間はいただきますが、必ずや条件に合った方を探し出しますのでご安心ください」
「それは頼もしい!よろしく頼みます、王女殿下!」
「……すまないな、こいつのせいで」
「いえ、元はと言えばわたしのせいです。申し訳ございません」
「あぁ、謝らないでください!あなたはヴァルド様、引いては自分の恩人です!あなたが結婚できなくとも、代わりの者が見つかればそれでいいんですよ!」
「……なんでお前がそれを言うんだ。普通は俺のセリフだろ」
ふたりの独特のペースにのみ込まれないよう、わたしは必死になった。
ふたりの、というよりもドリアーノのペースだが。
「では、よろしくお願いしますよ」
「はい」
「ありがとう、姫」
「いえ、こちらこそ」
短く言葉を交わし、わたしはディラスを連れて部屋を出た。
「あ、あっあの、姫様!」
「なっ、なななっ、な、なにかしら」
明らかに挙動不審になりながら、わたしたちはなんとか会話をする。
「本当に、お、オレなんかでいいんですか?言ってもオレはただの騎士ですし、姫様に利が……」
「あら、利ならあるわよ。わたしはディラスと一緒にいられるんだから」
「……っ、」
「それに、お父様は好きな相手と結婚すればいいと仰っていたわ。どこの馬の骨とも知れない輩、というわけではないし」
「そ、そそそそうですか。良かったです」
ぎこちなく笑みを交わし……ふと時計を見たら、顔合わせの時間がもう間近であることに気づいた。
「ディラス!」
「はっ、はい!」
「顔合わせに行くわよ!」
「何時からですか!?」
「あと5分よ!急いで!」
「はい!」
わたしたちは、慌ただしくバタバタと部屋を出た。
ドレスを翻し、ヒールの音を高らかに鳴らしながら走った。
「……はぁ、はぁ、なんとか、間に合ったわね」
「えぇ、なんとか……あぁ姫様、ちょっと待ってください」
ディラスに呼び止められ、わたしは顔合わせ会場のホールに続く扉を押そうとした手を引っ込める。
「ネックレスが……」
そう言い、ディラスはわたしの首元に手をやる。
走ったせいで、ネックレスの位置が変わっていたらしい。
ディラスの指が、わたしの肌に触れた。
「……っ、」
「あ、ドレスも直しますね」
ディラスはわたしの襟元に指を入れ、形を整える。
ただそれだけの行為だと分かっていながら、普段アイリス以外触れないところにディラスが触れていると意識してしまい、全身が熱を帯びる。
「できましたよ……って、うわぁ!すみませんごめんなさい!」
ようやく自分のしでかしたことに気づいたのだろう。ディラスは顔を真っ赤にしながら謝ってきた。
「い、いえ、大丈夫よ。ありがとう」
わたわたとしながら、わたしたちは何とか準備を整えた。
「……随分待たせてしまったかもしれないわね。行きましょう」
「はい!」
わたしは、若干緊張しながらホールの扉を押した。
◇◆◇
「遅くなってすみません。準備に時間がかかってしまったもので」
入場するなり、わたしは遅れたのを謝る。
既に着席していたノーラットの使者、そして身なりがいかにもな雰囲気を醸し出す王子は笑った。
「いえ、急に押しかけたのは我々です。こちらこそ突然すみませんね」
そう答えたのは、異国風のマントをつけた男――宰相のドリアーノ。
「女の支度は時間がかかるってマジなんだな」
吐き捨てるようにそう言ったのは、何を隠そう、ノーラット王国の第二王子であらせられるカッツヴァルド様だ。
少しくすんだ赤色の髪は、自然なオールバックのようでいて無造作にも見える不思議な形だ。
瞳は鋭くこちらを射抜いてくるようで、髪と同じ色の瞳から発される厳しい視線を一身に受けたわたしは、王族としての微笑みを絶やさないよう必死だった。
「申し訳ございません」
「まぁいいけどよ。で、その男は何者だ?」
「……わたし、カッツヴァルド様に謝らなければならないことがたくさんあります」
それだけ言うと、カッツヴァルドは察してくれたようだ。あぁ、と漏らした。
「そういうことか。なんとなく分かった」
そう言いながら頷くカッツヴァルド。
カッツヴァルドが良い人で助かった……そう安堵していると、突然ドリアーノはカッツヴァルドの胸ぐらを掴んで揺さぶり始めた。
「やはり殿下はもっと早くにリエールを訪問するべきだったんですよ!今回失敗すれば、もうあなたと婚約を考えてくださる珍妙な女性は現れないだろうと、自分はそう申し上げましたよね!?」
そうだったのか。カッツヴァルドも色々苦労しているんだろうな。
そう思いつつ。
「珍妙で悪かったわね」
「……あ」
「悪い、こいつに悪気はねぇんだ、多分。こいつに代わって謝る」
「す、すみません!つい本音が!」
「そういうとこだぞ」
「痛てっ」
まるで喜劇のようにポンポンと交わされる会話、そして軽く飛ぶ拳。
「……仲がよろしいですね」
「はぁ!?自分がこんなのと!?いやぁ、やめてくださいよ王女殿下。こんなのと一緒にされちゃ困りますよ」
「おい、こんなのってなんだ、こんなのって」
「こんなのはこんなのですよ」
「だー、クソ!あぁ言えばこう言うなお前は!」
「それが自分の数ある長所のひとつですからね!」
「開き直るな!」
それからもひと悶着あったが、なんとか収拾をつけて本題に戻った。
「それで、なんだっけか。婚約しないって話だったか」
「察してくれたようで何よりです」
「相手はそちらの?」
「はい。護衛のディラスです」
ディラスに目配せすると、ディラス心得たとばかりに小さく頷き、わたしの斜め後ろから一歩前に出た。
「ご紹介に預かりました、姫様の護衛をさせて頂いておりますディラスと申します。オレ……じゃなかった。私は、姫様とお付き合いしております」
「そうか。まぁそんなこったろうと思ったけどな」
「何故ヴァルド様はそんな悠長にしているんですか!ピンチですよ!ヴァルド様の顔が怖すぎて、こちらがどれだけ下手に出ても、国内にはもう顔合わせすらしてくれる令嬢がいないんですよ!このままでは王家存続の危機ですよ!」
「お前、本当言葉選びってもんをしないよな。まぁいいけど。……俺の顔が怖いのは生まれつきだ。諦めろ」
「あぁ……自分にはもう、我が国の明るい未来が見えない……」
「…………あの」
わたしはカッツヴァルドとドリアーノに小さく声をかけた。
「わたし、手伝いましょうか?婚約すらできない状況になったのはわたしのせいです。ですから、罪滅ぼしになるか分かりませんが、お手伝いいたしますよ。有能なメイドがいるので彼女に頼んでみましょう」
「いや、さすがにそれは気が引け……」
「本当ですか!?いやぁ、ありがとうございます王女殿下。話の分かる方で助かります!」
「……お前、がめつすぎだろ」
「長所のひとつです!」
「……ふふっ、本当におふたりは仲がいいですね。見ていて楽しいです。良いものを見せてもらいましたし、わたしも全力でお手伝いさせていただきます」
そう言うとカッツヴァルドは複雑な顔になっていたが、ドリアーノは目を輝かせていた。
「本当にありがとうございます……!この際言葉を話せる程度の幼子でも構いません。いやむしろ、心に傷を負った未亡人のマダムでも構いません!」
「後半のはお前の趣味だろ」
「えぇそうです!」
「……と、とにかく。結婚願望があり、かつ他国の王子と結婚する度胸のある女性を探してみます。お時間はいただきますが、必ずや条件に合った方を探し出しますのでご安心ください」
「それは頼もしい!よろしく頼みます、王女殿下!」
「……すまないな、こいつのせいで」
「いえ、元はと言えばわたしのせいです。申し訳ございません」
「あぁ、謝らないでください!あなたはヴァルド様、引いては自分の恩人です!あなたが結婚できなくとも、代わりの者が見つかればそれでいいんですよ!」
「……なんでお前がそれを言うんだ。普通は俺のセリフだろ」
ふたりの独特のペースにのみ込まれないよう、わたしは必死になった。
ふたりの、というよりもドリアーノのペースだが。
「では、よろしくお願いしますよ」
「はい」
「ありがとう、姫」
「いえ、こちらこそ」
短く言葉を交わし、わたしはディラスを連れて部屋を出た。
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません~死に戻った嫌われ令嬢は幸せになりたい~
桜百合
恋愛
旧題:もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません〜死に戻りの人生は別の誰かと〜
★第18回恋愛小説大賞で大賞を受賞しました。応援・投票してくださり、本当にありがとうございました!
10/24にレジーナブックス様より書籍が発売されました。
現在コミカライズも進行中です。
「もしも人生をやり直せるのなら……もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません」
コルドー公爵夫妻であるフローラとエドガーは、大恋愛の末に結ばれた相思相愛の二人であった。
しかしナターシャという子爵令嬢が現れた途端にエドガーは彼女を愛人として迎え、フローラの方には見向きもしなくなってしまう。
愛を失った人生を悲観したフローラは、ナターシャに毒を飲ませようとするが、逆に自分が毒を盛られて命を落とすことに。
だが死んだはずのフローラが目を覚ますとそこは実家の侯爵家。
どうやらエドガーと知り合う前に死に戻ったらしい。
もう二度とあのような辛い思いはしたくないフローラは、一度目の人生の失敗を生かしてエドガーとの結婚を避けようとする。
※完結したので感想欄を開けてます(お返事はゆっくりになるかもです…!)
独自の世界観ですので、設定など大目に見ていただけると助かります。
※誤字脱字報告もありがとうございます!
こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
よめかわ
ariya
恋愛
遊び人として名高い貴族・夏基は、不祥事の罰として「醜聞の姫」白川殿と政略結婚することに。
初夜、暗い印象しかなかった姫の顔を初めて見た瞬間――大きな黒目がちな瞳、薄桜色の頬、恥ずかしげに俯く仕草に、夏基は衝撃を受ける。
(可愛すぎる……こんな姫が俺の妻!?)
亡き恋人への想いを捨てきれず、夫を拒む白川殿。
それでも夏基は過去の女たちに別れを告げ、花を贈り、文を重ね、誠心誠意尽くして彼女の心を溶かしていく。
儚くて純粋で、泣き顔さえ愛らしい姫を、夏基はもう手放せない――
平安貴族の切なく甘い、極上よめかわ恋物語。
※縦読み推奨です。
※過去に投稿した小説を加筆修正しました。
※小説家になろう、カクヨム、NOVELDAYにも投稿しています。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です
くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」
身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。
期間は卒業まで。
彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる