ヒロインである姉を持つ、小説に出てきすらしない私のありえない話。

画鋲

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多分無事に終わりました

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それからというもの、色々挨拶をしまくってパーティーが終わった。もちろん国王や姉の将来の旦那様(仮)の第1王子とも挨拶をしたわけだがとても美形だった。


驚くほどの美形で一瞬時が止まるかと思うくらいに。


そりゃあ王子と結婚したい女子が溢れかえるわけだと思うくらい美形だった。今年高等部に上がられるはずなのに一切あれてない肌。生まれたてかな?と思った。そして一切傷んでない金色に輝くさらさらな髪。左右対称な顔の造り。あの姿を見て完璧といわず誰を完璧といえばよいのでしょうかというくらいの非の打ちどころのない美形だった。


だけど、ひとつ不思議だったのが挨拶をしたときすごい凝視されたのと隣にいた婚約者の方が少し怯えていたように見えたこと。こんなどこの馬の骨かもわからない男爵家の子供にどんな感情を抱いたのかわからないけれど逆に怖かった。


でも一通りやるべきことはやったわけだし、帰ったら何も考えすにすぐに寝よう。美味しいご飯も食べれて、美形も眺めれて、それなりに役割は果たせて今日は充実した日だった。


今日のことを振り返りながら馬車に揺られていたらどうやら寝てしまっていたらしい。起きたときにはすでに屋敷に着いていて、記憶がない状態のまま寝室のベットの上に寝ころんでいた。




夢をみた。普通にドレスを着て、友人らしき人とお菓子を食べながら楽しそうにおしゃべりをしている夢を。


当の昔に私から奪われた日常となるはずだった場面。もともと友人はいなかったからもしかしたらこんなに楽しそうな場面にならなかったのかもしれないけれど、少し寂しく感じた。



起きたとき何故か頭が痛かった。

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