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Chapter 4: 尿道バルーンカテーテル
4-2: 尿道バルーンカテーテル(前編 - 1/3)
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朝焼け。
小鳥の声。
時計の針は、七時を指している。冷たい空は、薄青色を白んだピンクが包んだような、優しい色で街を包み込んだ。
リビングに、下着姿の、しずくとなみ。お風呂上がりの湿った髪をタオルにくるんで、なみはアソビの、準備をしている。しずくはそんな彼女に座らされ、彼女の正面に、そわそわとなみを見つめていた。
傍らには、二人で使うオモチャの入った大きな紙袋。なみはうきうきとした表情で、その中身を漁り、小さく鼻唄を歌っている。そんな彼女の横顔を見つめるしずくは、お風呂に浸かった後というのに、未だ眠そうな表情を浮かべていた。
「じゃーん、これ、なんでしょう!」
なみは、袋の中から「カテーテルキット」と書かれたパウチのようなものと、手のひらにやや余るくらいの点滴袋のようなものを取り出して笑った。
「わあ、ほんとに実在、したんだぁ……どうしたの? それ……」
「んっふふ……この前、こういうの使ってシたいって言ってた時、あったでしょ? そのとき、サクっと良い感じの探して、買っちゃったんだぁ……さて、と。とりあえず手の消毒でしょ? それからお股の消毒……キットの中に千五百ミリのバッグ入ってるらしいんだけど、隠すにはちょっと大きすぎるから、別で五百ミリのやつ使うね? それから……」
なみはにこにこと笑いながら、そのキットと手順のメモを交互に見つめて語る。しずくは、心底楽しそうな彼女の様子が嬉しくなって、にへっと笑った。
「んっへへ……なみちゃん、楽しそう」
「んっふふ、そぉお?」
その微笑みに、なみはにやっと、悪戯な笑みを返した。床にキットとカテーテルバッグをそっと置き、胸の前でこれ見よがしに、指輪を外す。そのリングの、指先に抜けて外れるにつれて、なみはゆっくりと目を細めた。しずくは急に向けられた自身への劣情に、不意にドキっと、鼓動を速める。
なみは床に、キットの中の青い防水シートを広げながら、流し目がちにしずくを見上げた。
「……じゃあ、しずく? ……とりあえず、パンツ、脱ごっか?」
「え? じゃあ、もしかして、もう……?」
「んっふふ……分かってるでしょ? ほら、立って……全部、出して?」
しずくは唇を吸うように舐め、目を逸らして、肩をすくめる。のそっとその場に立ち上がり、くるくるとリボン付きの白いショーツから足を抜いて、右足首に引っ掛けるように下ろした。その下より現れた恥丘は、朝風呂の温度に活発になった血流に、ほんのわずかに赤みを帯びている。
なみは、床に広げた防水シートを、するりと彼女の前に滑らせる。しずくはその上にお尻を乗せて、三角座りをした。
なみはしずくの細脚をそっと広げて、彼女をエム字開脚の姿勢にする。その太ももの付け根から、下腹部周りを、なみはウェットティッシュで軽く拭った。
「んっ……なんか、すごい……恥ずかしいね、これ……」
「んっふふ、ちょっとだけ、我慢して……? すぐ、終わるから……」
なみは自身の手指を消毒綿でくまなく拭い、滅菌手袋を丁寧に嵌めて、カテーテルにチューブと注射器を接続する。
「じゃあ……しずく、見て?」
「んぅ?」
なみは滅菌水の注射器を押し引きして、カテーテルの先端にある小さなバルーンを丸くして見せる。
「……今から、これをしずくの膀胱に入れます。このカテーテル……チューブがここまで入ったら、こんな感じで、中で膨らませて抜けないようにするの」
「……うん」
なみはカテーテルをキットのトレイにゆっくりと戻し、透明で粘りを持った潤滑ゼリーを、そのチューブにかけるようにして浸していく。同じトレイのもう一つの受け皿に、新しい綿球を入れ暗褐色の消毒液をビシャビシャに注いだ。
その綿球を、なみはピンセットで拾い上げ、しずくの陰部の正面に座り直す。
「……じゃあ、まずは消毒するね? ちょっと、冷たいかも」
「うん……っん!」
なみはしずくのつるつるとした下の唇を指で左右に広げて、上から下、外側から内側へと、一拭きごとに新たなものに取り換えながら、消毒綿でなぞっていく。しずくは心の準備をしていたとはいえ、敏感極まる陰部に触れた、冷たくツンとした消毒液の感覚に思わぬ声を漏らした。
なみは使い終わった綿をポリ袋に放り捨て、トレイから、カテーテルのチューブを持ち上げる。首を垂れるように弧を描いたその先端からは、まったりとした麻酔入りの潤滑ゼリーが真っ直ぐにしたたった。
「じゃあ……体、寝かせて? 体の力抜いて、まっすぐ天井、見といてね。入った後は何ともないはずだけど……入れる瞬間だけ多分、ちょっと痛いかも。何か変な感じしたら、すぐ言ってね?」
「……はい」
しずくはパタリと、背中をフローリングの冷たい床にくっつける。陰部がなみに、真っ直ぐと向く。小さく可愛いクリトリスと、つやつやとした一本線の陰部、点のようなお尻の穴。小ぶりなしずくの腰とお尻、太ももの真っ白なキャンバスの真ん中に、それは上向いて輝いて見えた。
自分のされてる、何もかもが見えなくなった。しずくはその無力感に、ドキドキと胸を熱くするのだった。
「……じゃあ……挿れるよ?」
「ん……おねがい、します……」
なみは再度しずくのぷにぷにとした陰唇を指で広げて、かすかに見える点のような尿道口に、ゼリーでトロトロになったチューブの先端を当てる。しずくはそのねっとりとした冷たい感覚に、思わず声を漏らした。
「……っん」
「……大丈夫、しずく?」
「う……うん、ちょっと、冷たかっただけ……」
なみはにっこりと笑い、しずくの尿道に触れさせたカテーテルのチューブの、もう一端を前歯に咥えた。
しずくの陰唇を改めて大きく開き、カテーテルを真っ直ぐ持ち直し、しずくの陰部に顔を近づける。
「しずく、息、吐いて? せぇーの、ふぅー……」
「ふぅぅー……」
なみはしずくの尿道に、一思いに、しかしゆっくりと慎重にカテーテルを挿入していく。その感触に手ごたえはなく、拍子抜けなほどにぬるっと、カテーテルはしずくの膀胱の中へと呑みこまれていった。
しずくは自身の陰部に吹き付けられるなみの吐息と、尿道に潜り込んでくる経験したことのないヒリヒリとした異物感に、思わず腰をぴくぴくと動かした。ぐっと上体を持ち上げ、自身の陰部に注がれる、なみの真剣な眼差しを見下ろす。しずくは恥じらいに腰をよじりそうになるのを、必死の思いで押し殺すのだった。
約六センチほどしずくの中にカテーテルが入った頃、チューブからツーっと、しずくのおしっこが流れ出てきた。それは瞬く間にチューブ全体を埋め尽くし、なみの口内に飛び込んだ。
生暖かく、生臭く、しかしほとんど味はない。むせ返るようなクラクラとするおしっこのにおいが、なみの口の中いっぱいに充満した。えずくような、喉の拒絶を示す痙攣。しかしそれは、愛しきしずくの体を経てきた、おしっこであった。なみはその水流の勢いの止むまで、ちゅうちゅうとストローで吸うようにして、しずくの膀胱を空にした。
それは、なみにとって初めての、しずくのおしっこの味だった。張り付くような、えぐみと後味。それになみは、目を細めた。
唇からチューブを放したなみは、何事もなかったかのように、カテーテルの横にくっ付いた注射器を手に取る。
「……じゃあ、バルーン、膨らますよ?」
「うん……」
なみはそう言って、そっとバルーンに接続された滅菌水のシリンジを押し込む。しずくは自身の膀胱の中に、かすかながら確かに膨らんでいく異物感を感じた。
なみはバルーンを膨らましきった後、しずくのチューブをそっと引っ張り、抜け出してくるゆとりのないのを確認する。ぴん、ぴんと引っ張られるたびに、しずくは尿意にも似たヒリつきを覚えた。
「しずく、大丈夫? 痛くない?」
「……ううん、平気。……けど、なんだか、変な気分」
「……そう、じゃあ、よかった」
なみはにっこりと笑い、しずくの尿道につながるそのチューブにピンをさし、おしっこをせき止める。そのチューブを太ももの内側にテープで固定し、チューブのもう一方の先を繋いだカテーテルバッグをしずくの太ももの根元に、細いベルトで固定した。
「……はい! 完成! 起きていいよ、しずく」
しずくはゆっくりと体を起こし、自身の開いた太ももの間に視線を移した。そこには、自身の陰部に施された、漫画の中でしか見たことのない処置があった。しずくはそれに、口角を上げ、目を丸くする。
「わあ……ほんとに、カテーテルだ……私、ほんとに、しちゃってるんだ……」
しずくは、尿道から伸びるチューブをそっと揺らしてみたり、自身の太ももに括りつけられたカテーテルバッグをそっとつついてみたりしている。そんな様子に、なみは目を細め微笑み、手袋を外しながら立ち上がった。
「うん、ほんとにアレ、そのものだよ。もちろん、おしっこしたくても、このピンがある限り絶対に出せない」
「んへへぇ……改めて考えると、相当やばいことしてるね……。でもこれなら、私でも、いっぱい我慢できちゃうね」
なみはしずくの尿道につながるチューブのピンを、指先でちょいちょいとつつく。引っ張られ、くすぐったく、その尿道の感覚にしずくは肩をすくめた。
上目遣いに零したしずくの無邪気な台詞に、なみは改めて、しずくに囁いた。
「ええ……だからしずく、今日は一日……このピン触るの、禁止、ね?」
「え……?」
しずくはにこにことしていた表情を瞬時に隠し、がばっとなみの顔を見上げる。
「……今日って、今から、丸一日も……?」
「うん、もちろん。それに今からしずくには、お茶を一リットル飲んでから、出かけてもらうよ?」
時計の針は、七時三十分。
口を半開きにし、不安げな眼差しを投げかけるしずくに、なみは恍惚とした表情を浮かべた。使い終わった器具類をまとめて袋に片づけて、なみは手招きし、しずくの手を取る。しずくは面食らったまま、差し出されたその手に、持ち上げられるままになみの隣に立ち上がった。
「大丈夫。どんなにしたくても、出せない、から……それに、もし運が良かったら、大学のお昼休みに会えるかも……ね?」
首筋を、両手で包んで、キスをした。眉をハの字にしたしずくに、なみはふふっと、笑い掛ける。物言いたげなしずくの唇を、拾い上げた指輪を咥えさせて、閉じさせた。
もはやしずくには、何の発する言葉もなかった。
「じゃあ……ほら。その袋隠せるスカート、探そっか?」
なみはもじもじと身を小さくするしずくの手を引いて、心底楽しそうな面持ちで、クローゼットを開くのだった。
歩くたびに尿道に干渉するカテーテルに、しずくはドキドキと、不安と興奮を躍らせた。
小鳥の声。
時計の針は、七時を指している。冷たい空は、薄青色を白んだピンクが包んだような、優しい色で街を包み込んだ。
リビングに、下着姿の、しずくとなみ。お風呂上がりの湿った髪をタオルにくるんで、なみはアソビの、準備をしている。しずくはそんな彼女に座らされ、彼女の正面に、そわそわとなみを見つめていた。
傍らには、二人で使うオモチャの入った大きな紙袋。なみはうきうきとした表情で、その中身を漁り、小さく鼻唄を歌っている。そんな彼女の横顔を見つめるしずくは、お風呂に浸かった後というのに、未だ眠そうな表情を浮かべていた。
「じゃーん、これ、なんでしょう!」
なみは、袋の中から「カテーテルキット」と書かれたパウチのようなものと、手のひらにやや余るくらいの点滴袋のようなものを取り出して笑った。
「わあ、ほんとに実在、したんだぁ……どうしたの? それ……」
「んっふふ……この前、こういうの使ってシたいって言ってた時、あったでしょ? そのとき、サクっと良い感じの探して、買っちゃったんだぁ……さて、と。とりあえず手の消毒でしょ? それからお股の消毒……キットの中に千五百ミリのバッグ入ってるらしいんだけど、隠すにはちょっと大きすぎるから、別で五百ミリのやつ使うね? それから……」
なみはにこにこと笑いながら、そのキットと手順のメモを交互に見つめて語る。しずくは、心底楽しそうな彼女の様子が嬉しくなって、にへっと笑った。
「んっへへ……なみちゃん、楽しそう」
「んっふふ、そぉお?」
その微笑みに、なみはにやっと、悪戯な笑みを返した。床にキットとカテーテルバッグをそっと置き、胸の前でこれ見よがしに、指輪を外す。そのリングの、指先に抜けて外れるにつれて、なみはゆっくりと目を細めた。しずくは急に向けられた自身への劣情に、不意にドキっと、鼓動を速める。
なみは床に、キットの中の青い防水シートを広げながら、流し目がちにしずくを見上げた。
「……じゃあ、しずく? ……とりあえず、パンツ、脱ごっか?」
「え? じゃあ、もしかして、もう……?」
「んっふふ……分かってるでしょ? ほら、立って……全部、出して?」
しずくは唇を吸うように舐め、目を逸らして、肩をすくめる。のそっとその場に立ち上がり、くるくるとリボン付きの白いショーツから足を抜いて、右足首に引っ掛けるように下ろした。その下より現れた恥丘は、朝風呂の温度に活発になった血流に、ほんのわずかに赤みを帯びている。
なみは、床に広げた防水シートを、するりと彼女の前に滑らせる。しずくはその上にお尻を乗せて、三角座りをした。
なみはしずくの細脚をそっと広げて、彼女をエム字開脚の姿勢にする。その太ももの付け根から、下腹部周りを、なみはウェットティッシュで軽く拭った。
「んっ……なんか、すごい……恥ずかしいね、これ……」
「んっふふ、ちょっとだけ、我慢して……? すぐ、終わるから……」
なみは自身の手指を消毒綿でくまなく拭い、滅菌手袋を丁寧に嵌めて、カテーテルにチューブと注射器を接続する。
「じゃあ……しずく、見て?」
「んぅ?」
なみは滅菌水の注射器を押し引きして、カテーテルの先端にある小さなバルーンを丸くして見せる。
「……今から、これをしずくの膀胱に入れます。このカテーテル……チューブがここまで入ったら、こんな感じで、中で膨らませて抜けないようにするの」
「……うん」
なみはカテーテルをキットのトレイにゆっくりと戻し、透明で粘りを持った潤滑ゼリーを、そのチューブにかけるようにして浸していく。同じトレイのもう一つの受け皿に、新しい綿球を入れ暗褐色の消毒液をビシャビシャに注いだ。
その綿球を、なみはピンセットで拾い上げ、しずくの陰部の正面に座り直す。
「……じゃあ、まずは消毒するね? ちょっと、冷たいかも」
「うん……っん!」
なみはしずくのつるつるとした下の唇を指で左右に広げて、上から下、外側から内側へと、一拭きごとに新たなものに取り換えながら、消毒綿でなぞっていく。しずくは心の準備をしていたとはいえ、敏感極まる陰部に触れた、冷たくツンとした消毒液の感覚に思わぬ声を漏らした。
なみは使い終わった綿をポリ袋に放り捨て、トレイから、カテーテルのチューブを持ち上げる。首を垂れるように弧を描いたその先端からは、まったりとした麻酔入りの潤滑ゼリーが真っ直ぐにしたたった。
「じゃあ……体、寝かせて? 体の力抜いて、まっすぐ天井、見といてね。入った後は何ともないはずだけど……入れる瞬間だけ多分、ちょっと痛いかも。何か変な感じしたら、すぐ言ってね?」
「……はい」
しずくはパタリと、背中をフローリングの冷たい床にくっつける。陰部がなみに、真っ直ぐと向く。小さく可愛いクリトリスと、つやつやとした一本線の陰部、点のようなお尻の穴。小ぶりなしずくの腰とお尻、太ももの真っ白なキャンバスの真ん中に、それは上向いて輝いて見えた。
自分のされてる、何もかもが見えなくなった。しずくはその無力感に、ドキドキと胸を熱くするのだった。
「……じゃあ……挿れるよ?」
「ん……おねがい、します……」
なみは再度しずくのぷにぷにとした陰唇を指で広げて、かすかに見える点のような尿道口に、ゼリーでトロトロになったチューブの先端を当てる。しずくはそのねっとりとした冷たい感覚に、思わず声を漏らした。
「……っん」
「……大丈夫、しずく?」
「う……うん、ちょっと、冷たかっただけ……」
なみはにっこりと笑い、しずくの尿道に触れさせたカテーテルのチューブの、もう一端を前歯に咥えた。
しずくの陰唇を改めて大きく開き、カテーテルを真っ直ぐ持ち直し、しずくの陰部に顔を近づける。
「しずく、息、吐いて? せぇーの、ふぅー……」
「ふぅぅー……」
なみはしずくの尿道に、一思いに、しかしゆっくりと慎重にカテーテルを挿入していく。その感触に手ごたえはなく、拍子抜けなほどにぬるっと、カテーテルはしずくの膀胱の中へと呑みこまれていった。
しずくは自身の陰部に吹き付けられるなみの吐息と、尿道に潜り込んでくる経験したことのないヒリヒリとした異物感に、思わず腰をぴくぴくと動かした。ぐっと上体を持ち上げ、自身の陰部に注がれる、なみの真剣な眼差しを見下ろす。しずくは恥じらいに腰をよじりそうになるのを、必死の思いで押し殺すのだった。
約六センチほどしずくの中にカテーテルが入った頃、チューブからツーっと、しずくのおしっこが流れ出てきた。それは瞬く間にチューブ全体を埋め尽くし、なみの口内に飛び込んだ。
生暖かく、生臭く、しかしほとんど味はない。むせ返るようなクラクラとするおしっこのにおいが、なみの口の中いっぱいに充満した。えずくような、喉の拒絶を示す痙攣。しかしそれは、愛しきしずくの体を経てきた、おしっこであった。なみはその水流の勢いの止むまで、ちゅうちゅうとストローで吸うようにして、しずくの膀胱を空にした。
それは、なみにとって初めての、しずくのおしっこの味だった。張り付くような、えぐみと後味。それになみは、目を細めた。
唇からチューブを放したなみは、何事もなかったかのように、カテーテルの横にくっ付いた注射器を手に取る。
「……じゃあ、バルーン、膨らますよ?」
「うん……」
なみはそう言って、そっとバルーンに接続された滅菌水のシリンジを押し込む。しずくは自身の膀胱の中に、かすかながら確かに膨らんでいく異物感を感じた。
なみはバルーンを膨らましきった後、しずくのチューブをそっと引っ張り、抜け出してくるゆとりのないのを確認する。ぴん、ぴんと引っ張られるたびに、しずくは尿意にも似たヒリつきを覚えた。
「しずく、大丈夫? 痛くない?」
「……ううん、平気。……けど、なんだか、変な気分」
「……そう、じゃあ、よかった」
なみはにっこりと笑い、しずくの尿道につながるそのチューブにピンをさし、おしっこをせき止める。そのチューブを太ももの内側にテープで固定し、チューブのもう一方の先を繋いだカテーテルバッグをしずくの太ももの根元に、細いベルトで固定した。
「……はい! 完成! 起きていいよ、しずく」
しずくはゆっくりと体を起こし、自身の開いた太ももの間に視線を移した。そこには、自身の陰部に施された、漫画の中でしか見たことのない処置があった。しずくはそれに、口角を上げ、目を丸くする。
「わあ……ほんとに、カテーテルだ……私、ほんとに、しちゃってるんだ……」
しずくは、尿道から伸びるチューブをそっと揺らしてみたり、自身の太ももに括りつけられたカテーテルバッグをそっとつついてみたりしている。そんな様子に、なみは目を細め微笑み、手袋を外しながら立ち上がった。
「うん、ほんとにアレ、そのものだよ。もちろん、おしっこしたくても、このピンがある限り絶対に出せない」
「んへへぇ……改めて考えると、相当やばいことしてるね……。でもこれなら、私でも、いっぱい我慢できちゃうね」
なみはしずくの尿道につながるチューブのピンを、指先でちょいちょいとつつく。引っ張られ、くすぐったく、その尿道の感覚にしずくは肩をすくめた。
上目遣いに零したしずくの無邪気な台詞に、なみは改めて、しずくに囁いた。
「ええ……だからしずく、今日は一日……このピン触るの、禁止、ね?」
「え……?」
しずくはにこにことしていた表情を瞬時に隠し、がばっとなみの顔を見上げる。
「……今日って、今から、丸一日も……?」
「うん、もちろん。それに今からしずくには、お茶を一リットル飲んでから、出かけてもらうよ?」
時計の針は、七時三十分。
口を半開きにし、不安げな眼差しを投げかけるしずくに、なみは恍惚とした表情を浮かべた。使い終わった器具類をまとめて袋に片づけて、なみは手招きし、しずくの手を取る。しずくは面食らったまま、差し出されたその手に、持ち上げられるままになみの隣に立ち上がった。
「大丈夫。どんなにしたくても、出せない、から……それに、もし運が良かったら、大学のお昼休みに会えるかも……ね?」
首筋を、両手で包んで、キスをした。眉をハの字にしたしずくに、なみはふふっと、笑い掛ける。物言いたげなしずくの唇を、拾い上げた指輪を咥えさせて、閉じさせた。
もはやしずくには、何の発する言葉もなかった。
「じゃあ……ほら。その袋隠せるスカート、探そっか?」
なみはもじもじと身を小さくするしずくの手を引いて、心底楽しそうな面持ちで、クローゼットを開くのだった。
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