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Chapter 4: 尿道バルーンカテーテル
4-3: 尿道バルーンカテーテル(前編 - 2/3)
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尿道をせき止めたままの、大学生活。それは単なるおしがまを超えた、背徳極まる秘匿の享楽であった。
定期的に、おトイレでお股を洗うこと。
滲みだしてきたら困るから、とりあえず今日はナプキン貼っておくこと。
もし痒くなってきたら、優しく拭いた後ナプキンを変えて、ワセリンを塗ること。
どうしても痒くて我慢できなかったら、躊躇せず抜くこと。ただし、おしっこは絶対、出さないこと。
おしっこが濃くなると、膀胱炎になるかもしれない。だからいっぱい、水を飲むこと。
出発前に幾度も言われたなみの台詞を反芻しながら、しずくはすでに押し込んでも凹まなくなった膀胱に、ささやかに身をよじっていた。
早朝に飲んだあの 1 リットルの麦茶の重みが、昼頃のしずくの膀胱にしっかりとのしかかり、カテーテルのバルーンに阻まれて暴れまわっている。
一限目を終えて、二限目の空きコマを図書館の人気のない読書エリアで耐えている。机の上には、朝、なみに手渡された 500 ミリリットルの麦茶のボトル。しずくはこれを、昼休憩前のこのコマの間に飲み切らなければならなかった。その水分が恐ろしくて、しずくは今の今まで、この充分たっぷりのおしっこの素を考えないようにしていたのだった。
飲み口を、唇に触れさせ、震える指で傾ける。ふぅ、ふぅと拒絶する体に、無理やり麦茶を流し込んでいく。
「ん……んんぅ……」
誰に聞かせるでもなく、誰にも聞かれたくない呻きを、思わず喉から溢すしずく。その麦茶は、ゆっくり、ゆっくりと、残り半分のあたりまで嵩を減らした。
ガタッ……!
焦り、逼迫した様子で、しずくは椅子から立ち上がった。一歩二歩立ち歩き、数瞬の沈黙と逡巡の後に、かぶりを振ってもとの椅子に腰を下ろした。
はあぁと、深くため息を吐いた。頭ではわかっていても、しずくは気付けば、無意識のうちにトイレに向かおうと席を立ってしまうのだった。絶対に、おしっこ、できない。その事実に、しずくは深く、頭を抱えた。
「……んっ……」
身じろぎするたびに、しずくの括約筋には、丸く堅牢なバルーンカテーテルが押し付けられているのが感じられた。それは単なる尿意に加えて、しずくの焦燥を分厚く阻む暴力のようにすら感じられた。その存在感は、しずくの膀胱に、絶対にこれを外せないという絶望感を与え続ける。
机に広げた、パソコンのレポートにも手がつかない。しずくは遠目にそうとバレないよう、下半身だけをもじもじと揺らす。無意識に股に伸ばそうとする手をお腹に止め、むしろ自身の硬くなった膀胱を、自ら指先でぐいぐいと押し込んだ。
「んっ……んぅっ……」
逃げ場のない尿意を、満足に身をよじることもできずに、体の中で暴れまわらせる。
しずくはその感覚が、しかし些か、好きだった。しずくのショーツの中のナプキンには、おしっこではないしずくの体液が、静かにとろりと滲み出していた。ニュルニュルとした陰部の感覚は、しかし同時に、しずくの尿意を加速させるものでもあった。
しずくは、観念した表情で、ボトルを再び口につけた。ごくっ、ごくっと、無理やり飲みこむ。その残りは、のこり一口にも満たないくらい。しかししずくの膀胱は、それすらも受け入れられないと言わんばかりに背筋に悪寒を走らせた。
キーンコーン、カーンコーン。
キーンコーン、カーンコーン……。
休憩時間を告げるチャイム。
その瞬間、しずくはガタっと、席を立った。どたばたと荷物をまとめ、早足になみとの待ち合わせ場所である生徒食堂前の廊下へと、歩き出す。
股の間に痒さこそないが、この張り詰めた尿意が、しずくを自然と前傾姿勢にさせた。しずくはそうとバレないように、自身の膀胱を伸ばした背筋で押しつぶしながら、パタパタと廊下を駆けるのだった。
定期的に、おトイレでお股を洗うこと。
滲みだしてきたら困るから、とりあえず今日はナプキン貼っておくこと。
もし痒くなってきたら、優しく拭いた後ナプキンを変えて、ワセリンを塗ること。
どうしても痒くて我慢できなかったら、躊躇せず抜くこと。ただし、おしっこは絶対、出さないこと。
おしっこが濃くなると、膀胱炎になるかもしれない。だからいっぱい、水を飲むこと。
出発前に幾度も言われたなみの台詞を反芻しながら、しずくはすでに押し込んでも凹まなくなった膀胱に、ささやかに身をよじっていた。
早朝に飲んだあの 1 リットルの麦茶の重みが、昼頃のしずくの膀胱にしっかりとのしかかり、カテーテルのバルーンに阻まれて暴れまわっている。
一限目を終えて、二限目の空きコマを図書館の人気のない読書エリアで耐えている。机の上には、朝、なみに手渡された 500 ミリリットルの麦茶のボトル。しずくはこれを、昼休憩前のこのコマの間に飲み切らなければならなかった。その水分が恐ろしくて、しずくは今の今まで、この充分たっぷりのおしっこの素を考えないようにしていたのだった。
飲み口を、唇に触れさせ、震える指で傾ける。ふぅ、ふぅと拒絶する体に、無理やり麦茶を流し込んでいく。
「ん……んんぅ……」
誰に聞かせるでもなく、誰にも聞かれたくない呻きを、思わず喉から溢すしずく。その麦茶は、ゆっくり、ゆっくりと、残り半分のあたりまで嵩を減らした。
ガタッ……!
焦り、逼迫した様子で、しずくは椅子から立ち上がった。一歩二歩立ち歩き、数瞬の沈黙と逡巡の後に、かぶりを振ってもとの椅子に腰を下ろした。
はあぁと、深くため息を吐いた。頭ではわかっていても、しずくは気付けば、無意識のうちにトイレに向かおうと席を立ってしまうのだった。絶対に、おしっこ、できない。その事実に、しずくは深く、頭を抱えた。
「……んっ……」
身じろぎするたびに、しずくの括約筋には、丸く堅牢なバルーンカテーテルが押し付けられているのが感じられた。それは単なる尿意に加えて、しずくの焦燥を分厚く阻む暴力のようにすら感じられた。その存在感は、しずくの膀胱に、絶対にこれを外せないという絶望感を与え続ける。
机に広げた、パソコンのレポートにも手がつかない。しずくは遠目にそうとバレないよう、下半身だけをもじもじと揺らす。無意識に股に伸ばそうとする手をお腹に止め、むしろ自身の硬くなった膀胱を、自ら指先でぐいぐいと押し込んだ。
「んっ……んぅっ……」
逃げ場のない尿意を、満足に身をよじることもできずに、体の中で暴れまわらせる。
しずくはその感覚が、しかし些か、好きだった。しずくのショーツの中のナプキンには、おしっこではないしずくの体液が、静かにとろりと滲み出していた。ニュルニュルとした陰部の感覚は、しかし同時に、しずくの尿意を加速させるものでもあった。
しずくは、観念した表情で、ボトルを再び口につけた。ごくっ、ごくっと、無理やり飲みこむ。その残りは、のこり一口にも満たないくらい。しかししずくの膀胱は、それすらも受け入れられないと言わんばかりに背筋に悪寒を走らせた。
キーンコーン、カーンコーン。
キーンコーン、カーンコーン……。
休憩時間を告げるチャイム。
その瞬間、しずくはガタっと、席を立った。どたばたと荷物をまとめ、早足になみとの待ち合わせ場所である生徒食堂前の廊下へと、歩き出す。
股の間に痒さこそないが、この張り詰めた尿意が、しずくを自然と前傾姿勢にさせた。しずくはそうとバレないように、自身の膀胱を伸ばした背筋で押しつぶしながら、パタパタと廊下を駆けるのだった。
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