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助けた少女はお姫様というお約束
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「助けていただいてありがとうございます。」
馬車から降りて姿を現した少女が、頭を下げて礼を述べる。
クリッとした瞳に、小ぶりの唇、その薄っすらとした赤味は彼女の白い肌と相まって絶妙なコントラストを醸し出している。
腰まで伸びた金色の髪は緩くウェーブがかかっていて、全体の印象を柔らかく見せている。それがまた彼女の印象を可愛らしく見せるのに一役買っていた。
小柄な背丈は同年代の子供たちに比べてもやや低めだろう、しかしその胸元は発育が良く、そのアンバランスさが何とも言えない危うさを演出している。
ふと隣を見ると、ミリアも同じことを考えていたのか、自分の胸を見下ろして小さくため息を吐いていた。
成長すれば、だれもが振り向く美女となる事だろう。
それも、近寄りがたい美人、ではなく、愛嬌のある親しみやすい美少女と言う感じだ。
そして何より一際目を引くのが、彼女の瞳の色……右目は少し濃い目の紅色……クリムゾンレッドとでも言えばいいのだろうか?
そして左目は、やや緑がかった水色……アクアグリーンと言うのが最も近い。
いわゆる金銀妖眼とか、オッドアイと呼ばれるものだ。
そして、金銀妖眼を持つ人間の殆どは「魔眼持ち」と言われている。
「本来ならば御礼をすべき所なのですが、生憎と満足のいくものを持ち合わせておりません。ですので、誠に申し訳ないのですが、ミルトの街まで御一緒に来ていただけませんでしょうか?」
「馬車に乗せて行ってくれるの?だったらOKですよ!」
少女の言葉にミリアが飛びつく。
「ちょっと待てっ。」
アルフレッドがミリアの手を引っ張って端へと連れて行く。
「勝手に引き受けるなよ。いいか、あれは体よく俺達を護衛代わりにしようって腹だぞ。」
可愛い顔をして中々強かな少女だと、アルフレッドは感じていた。
「でもこのままだと『タダ働き』になりますよ?」
「ウッ……。」
アルフレッドは言葉に詰まる。
彼には嫌いなものが数多くあるが、その中でも『タダ働き』はかなり上位に入る部類のものであった。
「タダ働き……俺が、タダ働き……。」
「だから、ねっ、あのお嬢さんについて行って御礼を貰いましょう。」
「しかし……いやな予感が……。」
「……アルの嫌な予感とタダ働きとどっちを選ぶんですか?」
「……わかったよ。ただ護衛代は別にもらうからな。」
アルフレッドは渋々と頷く。
「じゃぁ、あのお嬢さんに言って来ますね。……やった、これで今夜は野宿しないで済むぞぉ。」
「それが本音かよっ!」
◇
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン……と馬車が揺れる。
「そう、アルフレッドさんとミリアルドさんとおっしゃるのですね。あなた方のお陰で命拾いしましたわ。改めてお礼を言わせてください。ありがとうございました。」
少女はアリスと名乗り、何故襲われていたのか事情を話してくれる。
アリスはミルトの街に住む貴族の娘との事だが、アリスの家……ロイド家は王家に連なる家系で、それなりの権力を持っている。
そのため敵は多く、今回の事もその政敵が放った刺客ではないかと思っているそうだ。
というか、現在のロイド家の当主は現国王の弟であり、公爵の位を持っている。
つまりアリスは公姫ということになり、そんな姫様がわずかな護衛のみを伴って、治安があまりよくない街道をうろうろしていたら、公爵を失脚させようと企む者たちにとっては格好の餌になる。
聞くところによると今までも、このように襲われたことは何度かあったそうだが、その都度優秀な護衛達が撃退していたのだという。
というか、何度もこんな風に無防備にうろついているのか、このお姫様は。とアルフレッドは呆れ半分に話を聞いていた。
今回も、本来であればあの程度の盗賊など物の数ではなかったそうなのだが、新たに雇った護衛の中に敵の刺客が紛れ込んでいたらしく、不覚を取ったと言う。
「そうだ、よろしければこの後も、私の護衛として雇われませんか?」
グッドアイディア!と言わんばかりに目を輝かせて言うアリスだったが、アルフレッドの反応は冷たかった。
「ことわる。」
「即答ですかぁ?せめてもう少し考えてみませんかぁ?」
「そうですよ、アル。折角のお誘いなんだし。」
「お姉さまは話が分かりますねぇ。」
ミリアに抱き着きひたすら甘えるアリス。
ミリアも満更でもない顔でアリスを抱きかかえている……簡単に篭絡されてどうするんだよ。
「俺は隠し事をしたまま依頼を持ちかけてくる奴を信用しないことにしてるんだよ。」
「あら?いい女には秘密がつきものだと、お母様が言ってましたわ。そして、それらを丸ごと受け止める事が出来るのが殿方の甲斐性だとも。」
「言ってろ。」
ニコニコしながら言うアリスに対し、憮然とした表情で返すアルフレッド。
「まぁ、今はいいですわ。でも諦めたわけではないですからね。」
「えぇー、依頼受けないんですか?アリスちゃんならきっと沢山お金くれますよ?」
「だったら、お前だけで引き受けたらどうだ?」
「ウッ……私を捨てるの?」
涙目で見あげてくるミリア。
拳を胸元に、少し上目遣いで、瞳をウルウルさせている辺り、一生懸命練習した事を思わせるが、まだまだ甘いな。
「64点。」
「ちぇー、採点辛いなぁ。」
あっさりと演技をやめ、膨れっ面で横を向くミリア。
「 クスクス……本当に楽しいお二人ですね。」
アルフレッドとミリアのやり取りを笑いながら見ているアリス。
笑い声を響かせながら、馬車はゆっくりとミルトの街へ向けて走るのだった。
◇
「では、こちらが謝礼と、ここまでの護衛代になりますわ。」
アリスが革袋をアルフレッドとミリアの前にそれぞれ差し出してくる。
馬車はミルトの街に着くと、そのまま街の中央から更に奥にあるロイド邸まで直行した。
街の入口の門も、執事らしき男が何かを見せるだけで素通り出来た辺り、何者かがロイド家の名前を騙っているという事もなさそうだ。
大きな屋敷に着くと、俺達は客間へと通され、アリスは館の奥へ引っ込んでいった。
しばらく待つと、お嬢様に相応しいドレスに着替えたアリスが姿を現し、俺達の前に謝礼を差し出したのだった。
「わぁ、こんなにっ!ねぇ、アル、凄いよっ!」
早速、と革袋の中身を改めていたミリアが、嬉声を上げる。
革袋の中には、それぞれ銀貨が100枚づつ入っていた。
今の時代、月に銀貨10~12枚程あれば、平民の家族4人が贅沢をせず、慎ましやかに暮らしていける。
俺とミリアの二人で銀貨200枚なら、この町で2年近くは暮らしていけそうな金額ではあるのだが……。
「アル、どうしたの?」
難しい顔をして考え込んでいるアルフレッドに、声をかけるミリア。
「いや、護衛代にしては過分すぎるほどだが『ロイド家の姫様』の命の代金にしては安すぎるんじゃないかなと思っただけだよ。」
アルフレッドはそう言いながら革袋をしまい込む。
実際、銀貨100枚では、今日使ったアイテムや触媒の補充をすればあっという間になくなってしまう。
1時間程度の護衛代としてみれば過剰すぎる金額ではあるが、命を助けた御礼、しかも現国王の姪の命を救った謝礼として考えたなら、少ないのではないか?と思うアルフレッドだった。
「アル様はご不満のようですわね?」
そんなアルフレッドの心を見透かすかのようにアリスが微笑みながら声をかけてくる。
「いや、そんな事はないぞ?ただ、天下のロイド家の姫はご自分の価値が分かっておられないのではないか?と心配しているだけです。」
しかし、アルフレッドは、そんな感じで飄々とアリスに応える。
「あら、アル様、それは過大評価というものですわ。私の価値など、銀貨50枚にも満たないものですわよ?」
言外に、その報酬は多すぎると言ってのけるアリスに、アルフレッドもまた笑顔で応酬する。
「ご謙遜ばかりおっしゃる。過度の謙遜は美徳を通り越して醜悪になりますよ?聡明なる姫様であれば、価値観も磨かれていると愚考しますが?」
「アル様程のお方にそこまで言って頂けるのは、大変嬉しく存じ上げますわ。でも、買い被り過ぎですわ。私なんて所詮、世間知らずの小娘なんですのよ?」
アルフレッドとアリスは、笑顔で会話を続けていたが、傍で見ているミリアが割込む余裕が無いほど、緊迫した空気が漂っていた。
「ゴホン、それより、お近づきのしるしに、今夜お食事をご一緒していただけませんか?」
しばしの笑顔の応酬の後、話題を変える様にアリスが言う。
アリスが告げた店の名前は、この辺りに詳しくないアルフレッドでも、一度は耳にしたことのある高級レストランだったので、アルフレッドが答えるより早くミリアが受けてしまった。
馬車から降りて姿を現した少女が、頭を下げて礼を述べる。
クリッとした瞳に、小ぶりの唇、その薄っすらとした赤味は彼女の白い肌と相まって絶妙なコントラストを醸し出している。
腰まで伸びた金色の髪は緩くウェーブがかかっていて、全体の印象を柔らかく見せている。それがまた彼女の印象を可愛らしく見せるのに一役買っていた。
小柄な背丈は同年代の子供たちに比べてもやや低めだろう、しかしその胸元は発育が良く、そのアンバランスさが何とも言えない危うさを演出している。
ふと隣を見ると、ミリアも同じことを考えていたのか、自分の胸を見下ろして小さくため息を吐いていた。
成長すれば、だれもが振り向く美女となる事だろう。
それも、近寄りがたい美人、ではなく、愛嬌のある親しみやすい美少女と言う感じだ。
そして何より一際目を引くのが、彼女の瞳の色……右目は少し濃い目の紅色……クリムゾンレッドとでも言えばいいのだろうか?
そして左目は、やや緑がかった水色……アクアグリーンと言うのが最も近い。
いわゆる金銀妖眼とか、オッドアイと呼ばれるものだ。
そして、金銀妖眼を持つ人間の殆どは「魔眼持ち」と言われている。
「本来ならば御礼をすべき所なのですが、生憎と満足のいくものを持ち合わせておりません。ですので、誠に申し訳ないのですが、ミルトの街まで御一緒に来ていただけませんでしょうか?」
「馬車に乗せて行ってくれるの?だったらOKですよ!」
少女の言葉にミリアが飛びつく。
「ちょっと待てっ。」
アルフレッドがミリアの手を引っ張って端へと連れて行く。
「勝手に引き受けるなよ。いいか、あれは体よく俺達を護衛代わりにしようって腹だぞ。」
可愛い顔をして中々強かな少女だと、アルフレッドは感じていた。
「でもこのままだと『タダ働き』になりますよ?」
「ウッ……。」
アルフレッドは言葉に詰まる。
彼には嫌いなものが数多くあるが、その中でも『タダ働き』はかなり上位に入る部類のものであった。
「タダ働き……俺が、タダ働き……。」
「だから、ねっ、あのお嬢さんについて行って御礼を貰いましょう。」
「しかし……いやな予感が……。」
「……アルの嫌な予感とタダ働きとどっちを選ぶんですか?」
「……わかったよ。ただ護衛代は別にもらうからな。」
アルフレッドは渋々と頷く。
「じゃぁ、あのお嬢さんに言って来ますね。……やった、これで今夜は野宿しないで済むぞぉ。」
「それが本音かよっ!」
◇
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン……と馬車が揺れる。
「そう、アルフレッドさんとミリアルドさんとおっしゃるのですね。あなた方のお陰で命拾いしましたわ。改めてお礼を言わせてください。ありがとうございました。」
少女はアリスと名乗り、何故襲われていたのか事情を話してくれる。
アリスはミルトの街に住む貴族の娘との事だが、アリスの家……ロイド家は王家に連なる家系で、それなりの権力を持っている。
そのため敵は多く、今回の事もその政敵が放った刺客ではないかと思っているそうだ。
というか、現在のロイド家の当主は現国王の弟であり、公爵の位を持っている。
つまりアリスは公姫ということになり、そんな姫様がわずかな護衛のみを伴って、治安があまりよくない街道をうろうろしていたら、公爵を失脚させようと企む者たちにとっては格好の餌になる。
聞くところによると今までも、このように襲われたことは何度かあったそうだが、その都度優秀な護衛達が撃退していたのだという。
というか、何度もこんな風に無防備にうろついているのか、このお姫様は。とアルフレッドは呆れ半分に話を聞いていた。
今回も、本来であればあの程度の盗賊など物の数ではなかったそうなのだが、新たに雇った護衛の中に敵の刺客が紛れ込んでいたらしく、不覚を取ったと言う。
「そうだ、よろしければこの後も、私の護衛として雇われませんか?」
グッドアイディア!と言わんばかりに目を輝かせて言うアリスだったが、アルフレッドの反応は冷たかった。
「ことわる。」
「即答ですかぁ?せめてもう少し考えてみませんかぁ?」
「そうですよ、アル。折角のお誘いなんだし。」
「お姉さまは話が分かりますねぇ。」
ミリアに抱き着きひたすら甘えるアリス。
ミリアも満更でもない顔でアリスを抱きかかえている……簡単に篭絡されてどうするんだよ。
「俺は隠し事をしたまま依頼を持ちかけてくる奴を信用しないことにしてるんだよ。」
「あら?いい女には秘密がつきものだと、お母様が言ってましたわ。そして、それらを丸ごと受け止める事が出来るのが殿方の甲斐性だとも。」
「言ってろ。」
ニコニコしながら言うアリスに対し、憮然とした表情で返すアルフレッド。
「まぁ、今はいいですわ。でも諦めたわけではないですからね。」
「えぇー、依頼受けないんですか?アリスちゃんならきっと沢山お金くれますよ?」
「だったら、お前だけで引き受けたらどうだ?」
「ウッ……私を捨てるの?」
涙目で見あげてくるミリア。
拳を胸元に、少し上目遣いで、瞳をウルウルさせている辺り、一生懸命練習した事を思わせるが、まだまだ甘いな。
「64点。」
「ちぇー、採点辛いなぁ。」
あっさりと演技をやめ、膨れっ面で横を向くミリア。
「 クスクス……本当に楽しいお二人ですね。」
アルフレッドとミリアのやり取りを笑いながら見ているアリス。
笑い声を響かせながら、馬車はゆっくりとミルトの街へ向けて走るのだった。
◇
「では、こちらが謝礼と、ここまでの護衛代になりますわ。」
アリスが革袋をアルフレッドとミリアの前にそれぞれ差し出してくる。
馬車はミルトの街に着くと、そのまま街の中央から更に奥にあるロイド邸まで直行した。
街の入口の門も、執事らしき男が何かを見せるだけで素通り出来た辺り、何者かがロイド家の名前を騙っているという事もなさそうだ。
大きな屋敷に着くと、俺達は客間へと通され、アリスは館の奥へ引っ込んでいった。
しばらく待つと、お嬢様に相応しいドレスに着替えたアリスが姿を現し、俺達の前に謝礼を差し出したのだった。
「わぁ、こんなにっ!ねぇ、アル、凄いよっ!」
早速、と革袋の中身を改めていたミリアが、嬉声を上げる。
革袋の中には、それぞれ銀貨が100枚づつ入っていた。
今の時代、月に銀貨10~12枚程あれば、平民の家族4人が贅沢をせず、慎ましやかに暮らしていける。
俺とミリアの二人で銀貨200枚なら、この町で2年近くは暮らしていけそうな金額ではあるのだが……。
「アル、どうしたの?」
難しい顔をして考え込んでいるアルフレッドに、声をかけるミリア。
「いや、護衛代にしては過分すぎるほどだが『ロイド家の姫様』の命の代金にしては安すぎるんじゃないかなと思っただけだよ。」
アルフレッドはそう言いながら革袋をしまい込む。
実際、銀貨100枚では、今日使ったアイテムや触媒の補充をすればあっという間になくなってしまう。
1時間程度の護衛代としてみれば過剰すぎる金額ではあるが、命を助けた御礼、しかも現国王の姪の命を救った謝礼として考えたなら、少ないのではないか?と思うアルフレッドだった。
「アル様はご不満のようですわね?」
そんなアルフレッドの心を見透かすかのようにアリスが微笑みながら声をかけてくる。
「いや、そんな事はないぞ?ただ、天下のロイド家の姫はご自分の価値が分かっておられないのではないか?と心配しているだけです。」
しかし、アルフレッドは、そんな感じで飄々とアリスに応える。
「あら、アル様、それは過大評価というものですわ。私の価値など、銀貨50枚にも満たないものですわよ?」
言外に、その報酬は多すぎると言ってのけるアリスに、アルフレッドもまた笑顔で応酬する。
「ご謙遜ばかりおっしゃる。過度の謙遜は美徳を通り越して醜悪になりますよ?聡明なる姫様であれば、価値観も磨かれていると愚考しますが?」
「アル様程のお方にそこまで言って頂けるのは、大変嬉しく存じ上げますわ。でも、買い被り過ぎですわ。私なんて所詮、世間知らずの小娘なんですのよ?」
アルフレッドとアリスは、笑顔で会話を続けていたが、傍で見ているミリアが割込む余裕が無いほど、緊迫した空気が漂っていた。
「ゴホン、それより、お近づきのしるしに、今夜お食事をご一緒していただけませんか?」
しばしの笑顔の応酬の後、話題を変える様にアリスが言う。
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