幼なじみに毎晩寝込みを襲われています

西 美月

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第二十三夜(5)

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 容赦なく一息に奥を突かれ、何度も何度も繰り返される挿抜に、意識が遠のきそうになる。
 海斗は腰を小刻みに使って、短く速く恭介を絶頂まで追い立てていく。

「や、あ、あっ、だめ」

「うんうん。気持ちいいんだろ」

「ちが……っ、ん、ゃ……っ」

 否定したところで、後ろの窄まりはきゅうきゅうと海斗のものを締め付けるから意味がないのだろう。
 視界がぼんやりと白んで、時折目の前にちかちかとした光が点る。

 何度抗議したって、海斗は全く聞く耳を持とうとしない。それどころか、透明な液体をひっきりなしに垂らす鈴口を捏ねるように撫で回わしてくる。
 恭介はだんだんと強まる射精感に煽られて、無心でキスを求めた。

 まるで唾液を交換するように激しく口唇を貪り合い、お互いの髪をかき乱しながらきつく抱きしめ合うと、身体を繋げたまま汗ばむ肌と肌がぴったりと密着した。

「あ──っ、あ、かいと……!」

 硬い腹筋に擦られ、恭介は白濁の熱を放った。
 余韻にひくつきながら、両手両脚を海斗の背に回して全身でしがみつくと、覆い被さっていた身体が強張り、中に直接熱いものが叩きつけられた。

 とろとろに蕩かされた場所に広がった熱に、恭介はぶるっと身を震わせた。全身から力が抜けて、四肢をベッドに放り投げる。

 まるで身体中が海斗で満たされたようなはじめての感覚に、うっとりとまぶたを閉じかけ──、眠りに落ちる寸前に腕を引かれて恭介は身体を反転させられた。

 おかしい。中に入ったままの海斗のものが、これっぽっちも萎えていない。

「なんで?まさか、もう無理、……あ、ぁ」

 枕に埋まる疑問いっぱいの頭を起こしたのと、海斗が背後で律動を再開したのはほとんど同時だった。

「ごめん。もう1回だけ付き合って」

 尻の膨らみを左右に割りながら海斗が言う。


 覚えてるのは、そのもう1回とやらを中々終わらせてくれなかったことくらいだ。

 いつの間にか眠りに落ちていた恭介は、耳元で鳴るアラーム音に渋々目を開けた。

 朝──ではない。窓の外は暗いし、何より目の前の携帯が日付が変わる直前だと教えてくれている。

「なんで起こすんだよ」

 ゴシゴシと目元を擦りながら、こちらを覗き込んでいる海斗に問いかけるが、その声は思いのほかひどく掠れていた。

「腹減ってない?風呂入ってなんか食べようよ」

「いいけど」と答えながら、少しずつ頭が起動し始め、脳はすぐに大きな違和感を検知した。

 バイトが終わったのが夕方の4時。そこから帰って、まあ色々あって、今が夜中の12時前ということになる。

「俺どれくらい寝てた?」

「30分くらいかな。俺も寝てた」

 あくびをしながら海斗が答える。
 おかしい。
 体感と実際の時間経過とがあまりにもズレている。ズレすぎている。

「お前、何した」

 ほとんど確信を持って身体を起こすと、股間あたりの関節が痛い。

「また寝てる間にしただろ」

「え?」

「とぼけやがって……っ」

 きょとんとした顔で首をひねる海斗にのしかかると、急に漏らすような感覚に襲われた。
 慌てて尻に手を伸ばせば、白い液体が止めどなく溢れ出してきていた。

「なんか、出る」

「見して見して」

 強引に脚を広げ、ぐっしょりと濡れる恭介の蜜部を覗き込もうとするから、すかさずその頭を叩く。

「いって」

「なんだよこれ。寝てる俺に何回した?正直に言ったら許してやるよ」

「え、ちょっと待って、覚えてないの?もっと中に出してってせがんだのは恭介だろ?」

 信じられないワードが出てきて目を見開く。心当たりが何ひとつない。微塵も覚えていないのだ。

 海斗の嘘だと思いたいが、その海斗自身が動揺の色を隠せていない。恭介と同じようにあんぐり口を開けている。

──もしかして……。

「もしかして、途中から全部寝言だったわけ?」

 思ったことをそのまま尋ねられて、心臓が跳ねる。
 いくら記憶を辿っても、後背位で行為に及んだところまでしか覚えていないのだ。
 
 どこでも眠れて、一度寝たら起きない。そんな厄介な特技に、さらに寝言が加わったかもしれないなんて考えたくもない。

「海斗……俺、なんて言ってた?」

 聞いたら何か思い出すかもしれない。そう思ったのは間違いだった。

 海斗の話に顔を赤くして、青くして、また赤くして、数分後には聞いたことを後悔したのだった。
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