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番外編 ※妹視点
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お姉様が出て行った。
それは私がものすごく望んでいたはずのことなのに……。
「はぁー」
ため息が止まらない。
それもこれも、お姉様の本性を知ってしまったせいだ。
そのせいで、私が長年かけて作り上げてきたものがガタガタと崩れ落ちてしまった。
しかもお姉様は、第二王子のシリウス様までたらし込んでいる始末。
お姉様が去ってから屋敷の雰囲気はずっと暗い。
「ミリィ、そんなにため息をつかないでくれ。僕にまで移る」
いつもなら「どうしたんだい?またリディーのことで悩みが?」とか「安心して、僕が守るから」とか言って、抱きしめてくれるカーシスなのに、彼は変わってしまった。いや、彼だけじゃない。
お姉様が出て行ってしまってからというもの、両親は私を見れば避けるようになり、カーシスも前ほど私に愛を囁いてこなくなってしまった。
「ごめんなさい、カーシス様」
「謝るならリディーに謝りなよ。君が嘘をつき続けていたせいで僕まで加害者だ。はぁー、君は本当に最悪だよ」
「…………」
確かにお姉様は私に嫌がらせなど一度もしたことはなかった。
虐められたなんてことは、生まれてから間も無くして、幼いながらに自分が両親に優遇されていることに気づいた私が、勝手に言い始めたことに過ぎない。
なぜなら、私はカーシス様に恋をしてしまったからだ。
お姉様はずるい。
あんなに良い人と婚約出来るなんて。
だから幸せそうな笑顔を奪ってやろうと思った。嫌がらせを受けるふりをして。
何を言っても私を信じる大人と、どんなに訴えても信じてもらえないお姉様。
私の圧勝だった。
いつしかカーシス様は私にばかりに構い始め、お姉様は一人ぼっち。
私はお姉様を追い詰める喜びを知ってしまった。……それが後々、大きな後悔を残すことになるなど気づかないで。
「あ、の、カーシス様、今度のパーティーのことなんですけれど……」
お姉様がこの屋敷を去ってから一週間が経った。カーシス様はいつものように私とお茶をしているところだ。
暗い雰囲気を変えようと私は関係のないパーティーの話を持ち出してみた。
「君は呑気だね。姉を冤罪で追い出したことを反省もしないで、そんなことを言うなんて……」
「それはだって、カーシス様が……」
「君の言い訳は信じるだけ無駄だから聞かないよ。それにパーティーも一緒には出席しない。パートナーは別の人を探してくれ」
「そんな……」
カーシス様は一度も私と目を合わせない。
私は泣きそうになる気持ちを抑えるしかなかった。
それは私がものすごく望んでいたはずのことなのに……。
「はぁー」
ため息が止まらない。
それもこれも、お姉様の本性を知ってしまったせいだ。
そのせいで、私が長年かけて作り上げてきたものがガタガタと崩れ落ちてしまった。
しかもお姉様は、第二王子のシリウス様までたらし込んでいる始末。
お姉様が去ってから屋敷の雰囲気はずっと暗い。
「ミリィ、そんなにため息をつかないでくれ。僕にまで移る」
いつもなら「どうしたんだい?またリディーのことで悩みが?」とか「安心して、僕が守るから」とか言って、抱きしめてくれるカーシスなのに、彼は変わってしまった。いや、彼だけじゃない。
お姉様が出て行ってしまってからというもの、両親は私を見れば避けるようになり、カーシスも前ほど私に愛を囁いてこなくなってしまった。
「ごめんなさい、カーシス様」
「謝るならリディーに謝りなよ。君が嘘をつき続けていたせいで僕まで加害者だ。はぁー、君は本当に最悪だよ」
「…………」
確かにお姉様は私に嫌がらせなど一度もしたことはなかった。
虐められたなんてことは、生まれてから間も無くして、幼いながらに自分が両親に優遇されていることに気づいた私が、勝手に言い始めたことに過ぎない。
なぜなら、私はカーシス様に恋をしてしまったからだ。
お姉様はずるい。
あんなに良い人と婚約出来るなんて。
だから幸せそうな笑顔を奪ってやろうと思った。嫌がらせを受けるふりをして。
何を言っても私を信じる大人と、どんなに訴えても信じてもらえないお姉様。
私の圧勝だった。
いつしかカーシス様は私にばかりに構い始め、お姉様は一人ぼっち。
私はお姉様を追い詰める喜びを知ってしまった。……それが後々、大きな後悔を残すことになるなど気づかないで。
「あ、の、カーシス様、今度のパーティーのことなんですけれど……」
お姉様がこの屋敷を去ってから一週間が経った。カーシス様はいつものように私とお茶をしているところだ。
暗い雰囲気を変えようと私は関係のないパーティーの話を持ち出してみた。
「君は呑気だね。姉を冤罪で追い出したことを反省もしないで、そんなことを言うなんて……」
「それはだって、カーシス様が……」
「君の言い訳は信じるだけ無駄だから聞かないよ。それにパーティーも一緒には出席しない。パートナーは別の人を探してくれ」
「そんな……」
カーシス様は一度も私と目を合わせない。
私は泣きそうになる気持ちを抑えるしかなかった。
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