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一章
アッハッハッ
しおりを挟むそれはね
全然知らない人から
「あなたなんかとお付き合いなんてするんじゃなかったわ」
って突然「社交界」の真っ只中で言われたからだね。
こんなバカがいるのだと、感じた瞬間、
笑いを堪えることが無に等しかったよ。
さて、周りはどう反応するのか…
「あの子ってヴァル様とお付き合いなさってたかしら?」
「聞いたことがないわ」
「嘘をついているのかしら?」
「秘密でお付き合いなさってたとしたら?」
ザワザワ…
「なんでみんな疑うの!?私は本当のことを話してるだけなのに!」
「やっぱり秘密でお付き合いなさってたんだわ」
「えぇ、そうみたいね」
これはまずいかなもう行くか
「お集まりの皆々様、おこがましいことですが、
私、ヴァル・ローダリーは、この方とお付き合いしておりません。くれぐれもこの誤解を言いふらさないようにお願いいたします。」
「なっ、?!ねぇ?私たち付き合っていたでしょう?!」
「残念ながら、私はあなたの名前を知らない。それに、私には想い人が既にいる、すまない。」
「くっ!」
彼女は一直線に社交会場の出入口に駆け込んで行った
涙も流さず、その目には赤い炎のような激昂している様子が映り込んでいた…
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