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48話 バイトの誘い

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 九郎とあやめ、玉枝が水着の買い物を終えて、あやめの家に行くと一久が夕食を食べていくように言う。
 夕食には、玉枝の席も用意されている。夕食は、白菜と豚バラ肉の鍋である。晩酌には日本酒が出てきている。一久は玉枝に酌をしながら言う。
 「玉枝さん、お願いがあるのですが。」「何でしょう。」
 「お祓いの時、手伝っていただけないでしょうか。」「九郎ちゃんが良ければ、私は構いませんよ。」
 「九郎君、そいうことだ、お願いできないか。」「僕は構いませんよ。」
 「ありがとう、九郎君と玉枝さんの服は用意しておくよ。」「私は、いつでも巫女の姿になれますよ。」
玉枝は服を巫女の服に変える。一久は玉枝の巫女姿を見て言う。
 「いいねえ、神社でバイトをしないか。」「九郎ちゃんと一緒なら構いません。」
 「九郎君、バイトをしてくれないか、バイト料ははずむよ。」「空いている時なら構いませんよ。」
 「夏と秋の祭りと年明けの時にお願いしたい。」「かまいませんよ。」
 「それから玉枝さんには、神社のポスターのモデルをしてもらいたい。」「私でいいのですか。」
玉枝が聞く。九郎は玉枝の少しエッチな巫女姿にこれでいいのかと思う。しかし、一久は乗り気で言う。
 「ぜひお願いするよ。」「あなた、いいんですか。」
妻のかえでが口をはさむ。
 「美人だし、ポスターの見栄えが良くなるよ。」「あなたがそういうならいいですけど。」
かえでも玉枝の巫女姿は色気がありすぎると感じているようだ。
 九郎は怨霊が神社でバイトしてよいものだろうかと疑問に思う。あやめが九郎に聞く。
 「どうしたの。」「玉枝さん、怨霊だろ。神社でバイトしていいの。」
 「お父さんが良いなら構わないと思うわ。」「まあ、誰も怨霊だとは思わないだろうけど。」
 「それより来週のプールが心配だわ。」「玉枝さんの水着姿のこと。」
 「そうよ。みんなの注目を集めるわよ。」「僕は、あやめのこと気にしているよ。」
 「どうして。」「水着姿きれいだったから。」
 「褒めても何も出ないわよ。」「本当のこと言っているだけだよ。」
あやめは、少し赤くなりながらうれしいのか笑顔になる。九郎はあやめのかわいらしい笑顔にドキッとする。
 一久は、玉枝と話しながら飲み、酒が進んでいる。そして、ろれつが回らなくなってくる。玉枝と飲むとみんな酔いつぶされるらしい。
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