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第2章 上級魔法士

第31話 筆記試験の合格者

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 俺たちは昼食後、試験会場の教室の廊下で合格者が発表されるのを待つ。人が集まっているのでキャリブレイトで魔力を見る。
 やはり、アネットは魔力の大きさが群を抜いている。他に赤みがかった紫の者が2、30人いるやはり中級魔法士が集まっているだけある。
 廊下の壁に合格者が張り出される。合格者は9人で合格ラインは80点以上である。満点はおらず。3人が90点以上である。
 1位はアネットで99点、俺は2位の98点だった。まだ実技の試験があるのでアネットとの勝敗は分からない。
 実技試験は闘技上で行われる。上級魔法士の実技試験は危険で過去には何人か死者を出している。
 実技で何をするかは当日にならないとわからない。アネットが俺に言う。
 「本当の勝負は明日ね。」「ええ、何をするかわからないけど負けないわ。」
俺とアネットは合格を目指す。俺とアニタは魔法省によってローズに筆記試験を合格したことを伝える。ローズは俺に言う。
 「もし、無理だと思ってら棄権するのよ。」「そんなに危ない試験をするのですか。」
 「毎回、けが人が出るし、死ぬ恐れのあるわ。」「死者が出ていることを知っていますが、事故ではないのですか。」
 「実力不足だから死ぬのよ。」「分かりました。無傷で受かって見せます。」
俺は気を引き締めることにする。アニタが言う。
 「危なくなったら私が助けます。」「アニタは黙って見届けてね。」
俺たちは宿に帰ると夕食を食べて、早めに寝ることにする。
 翌朝、早めに闘技場へ向かう。闘技場は直径300メートルのグランドをスタンド状の観客席が取り囲む作りになっているが観客席はグランドから3メートル高い位置にある。
 俺はグランドに降り、アニタは観客席にいる。しばらくするとアネットが来る。
 「おはよう、調子はどお。」「万全です。気を引き締めないと死にますよ。」
 「分かっている。」「一緒に合格しましょう。」
するとポールがやって来る。
 「君たちはさすがだね。1位と2位かー」「ポールは5位でしたわね。」
 「そうなんだ。失敗したよ。」「実技は失敗したらただですみませんわ。」「そうだね。」
ポールの顔が引き締まる。
 時間になり、グランドには筆記試験の合格者9人が揃う。観客席には見物人が押し掛け、席の半分くらいが埋まっている。
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