聖女様が従騎士に指名した農夫は世界最強だったーリーム王国編ー

ぽとりひょん

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第2章 従騎士誕生

第7話 ラース、ミハス村へ行く

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 ラースは、急いで旅の準備をして出発する。興奮が収まった時には、ミハス村近隣の街についていた。ラースは宿屋の主人に質問する。
 「ミハス村を目指しているが道を教えて欲しい。」「ミハス村へ行こうとする者は一人もいませんよ。」
 「村とは交流がないのか。」「ミハス村から交易に来るから多少はありますよ。」
 「なぜ、ミハス村へ行かないのだ。」「ミハス村は森に囲まれていて、森にグレイグリズリーが出るのですよ。入ったら戻って来れません。」
 「ミハス村の者は来るのだろ。」「彼らは特別です。グレイグリズリーを一人で倒すそうです。」
 「一級モンスターを一人で倒すのか。」「見たことはありません。」
 「私は、ミハス村のウォール・ヤーンと戦わなくてはならないのだ。」「騎士様、やめておいた方がいい。殺し屋ウォールは村で一番強いです。」
 「殺し屋というからには迷惑をかけているのではないか。」「いいえ、そう呼ばれているだけで人を殺したとは聞いていません。」
 「そうか。ならば、ミハス村の者が来たら連れて行ってもらおう。」「もうそろそろ、来るはずですからこの町で待つといいですよ。」
ラースは宿屋の主人が言う通り、待つことにする。二日後、ミハス村から男が二人やって来た。男たちはグレイグリズリーの毛皮と爪を換金していた。ラースが声をかける。
 「そのグレイグリズリーの毛皮は自分たちで狩ったのかい。」「そうだ。今回は仲間が狩った分もある。」
 「お願いがある。私をミハス村まで連れて行ってくれないか。」「騎士様は村に用があるのかい。」
 「ウォールに会いに行きたいのだ。」「ウォールの客なら歓迎するよ。」
男たちはラースをミハス村まで連れて行くことにする。途中、グレイグリズリーに遭遇するが、男は一撃で首をはねて倒してしまう。男がラースに説明する。
 「一撃で仕留めないと毛皮にキズが付くから首をはねるか心臓を一突きして倒すようにしている。」「すごいな。一人で倒してしまうなんて宮廷騎士団にもこれほどの腕の持ち主は、団長と副団長位だ。」
 「褒めなくていいぞ。ミハス村では一人前の男なら誰でもできることだ。」「・・・・・」
ラースはミハス村の男たちの強さに言葉を失う。宮廷騎士団よりミハス村の男たちの方が強いのだ。
 ウォールはミハス村でも一番強いと言っていたな。勝てるのか、騎士の戦いは魔物との戦いとは違う。私は剣の基礎から学んでいるのだ戦えるはずだ。
 村へ着くと男たちが大声で言う。
 「ウォールにお客だ。呼んできてくれ。」
子供たちが走って行く。しばらくすると子供たちが少年を連れてくる。ラースが少年に声をかける。
 「君がウォール・ヤーンか。」「そうだ。宮廷騎士ですね。」
 「私は宮廷騎士ラース・ローデンバルト、ミリア様の従騎士を希望している。」「従騎士?」
ウォールの目つきが鋭くなる。ラースはかなりの威圧を感じる。なんだ、少年に気おされているのか。ラースは平静を保ちながら言う。
 「今、王都では聖女ミリアの従騎士の選考をしている。君はミリア様が推薦している。」「俺の騎士の道は絶たれているはずだ。」
 「初耳だな。教会は君を従騎士に向かえる方向で動いている。」「従騎士になれるのか。」
 「分からない。それを良しとしない者もいる。だから、私が君と戦いに来ているのだ。」「Sランクパーティーに俺の強さは伝えたはずだが・・・」
 「聞いていない。君が強いことは分かっているよ。でも、剣の基礎は出来ているのかな。騎士は魔物とは違うよ。」「だったら、何度でも俺の強さを教えるだけさ。」
ウォールとラースはにらみ合う。そこへ村人たちが割って入る。
 「今日は客人の歓迎会だ。試合は明日で言いだろ。」
ラースは王都から来た宮廷騎士ということで村の娘たちが群がる。ウォールは、ダリアとアミンに引きずられていく。
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