53 / 64
第3章 亡国の危機
第6話 宰相エッケハルトの苦境
しおりを挟む
騎士たちは村人の案内で近隣の村まで到着する。
「あのミハス村は何なんだ。俺たちよりみんな強かったぞ。」「グレイグリズリーを狩りに行くんだ。強くなるだろう。」
「ミハス村だけで他の国を制圧できるぞ。」「敵に回したら俺たちも危ないな。」
騎士たちはミリアとウォールの強さの秘密がミハス村にあると考える。そして、足早に宮殿に向かう。
王都ダルヴィークに戻ると秘かにバルタザール騎士団長に連絡を取る。バルタザールは騎士たちと宮殿の外で面会する。
「聖女ミリアと従騎士ウォールには会えたのか。」「はい。ミハス村にいます。」
「連れ戻すことはできなかったか。」「代わりに使い魔を預かっています。」
使い魔のピートが騎士の肩からバルタザールの肩に飛び移る。
「ピート、バルタザールの役に立つ。」「話せるのか。」
「ウォールが作ったのですよ。」「そんなこともできるのか。使い魔のことは他言してはならないぞ。」
「ダミアン王には何と報告すれば・・・」「必要ない。ビアンカのことで頭がいっぱいだ。」
騎士たちは、ダミアン王が女にのぼせて大丈夫なのかと思う。ダミアン王はビアンカのために多くの時間を費やしていた。
エッケハルト宰相がダミアン王に意見する。
「ダミアン様、ビアンカ嬢に関わりすぎではないですか。このままだと仕事が滞って国の運営に支障が出ます。」「エッケハルト、誰に意見をしている。それより聖女ミリアを連れてこい。」
「ミリア様をどうするつもりですか。」「ビアンカを悪魔と決めつけたんだ。罰してやる。」
エッケハルトは、これ以上何も言わなかった。ダミアンはビアンカの虜になっており、何を言っても無駄だと判断したのだ。エッケハルトはバルタザールに面会する。
「バルタザール、ビアンカ嬢のことをどう思う。」「ダミアン王にとっては毒でしかありません。排除が必要でしょう。」
「ビアンカ嬢は王妃候補だぞ。これを追放とするにはそれなりの理由がいる。」「聖女ミリアは、ビアンカが悪魔だと言っています。何か証拠があれば良いのですが・・・」
「ミリア様はウォール殿とミハス村ですな。」「知っていましたか。」
「役職柄、独自の情報網を持っています。」「この国はどうなるのか・・・」
「このままだと傾きます。ビアンカ嬢に対して浪費がひどい状態になっています。このままだと第2のディンケルとなるでしょう。」「まずいですな。」
「はい。ダミアン王は国民に人気があるとは言えません。そのうえ増税などしたらどうなるか。」
エッケハルトはため息をつく。バルタザールはこの状況を手紙にして使い魔のピートにミリアとウォールへ届けさせる。
手紙はミリアとウォールの元に届けられる。そこにはエッケハルトとバルタザールの苦境がつづられていた。ミリアがウォールに言う。
「戻った方が良いかもしれないわ。」「戻ってビアンカを排除するのかい。」
「そうよ。」「それでは俺たちが何も罪のないビアンカを追い出したことになる。悪魔ビアンカを排除したことでないと戻れないよ。」
ウルズがミリアを説得するように言う。
「もう少し我慢するが良い。ビアンカが動き出すぞ。」
ウォールは、バルタザールにビアンカが動き始めたら知らせて欲しいと手紙に書いてピートに託す。
「あのミハス村は何なんだ。俺たちよりみんな強かったぞ。」「グレイグリズリーを狩りに行くんだ。強くなるだろう。」
「ミハス村だけで他の国を制圧できるぞ。」「敵に回したら俺たちも危ないな。」
騎士たちはミリアとウォールの強さの秘密がミハス村にあると考える。そして、足早に宮殿に向かう。
王都ダルヴィークに戻ると秘かにバルタザール騎士団長に連絡を取る。バルタザールは騎士たちと宮殿の外で面会する。
「聖女ミリアと従騎士ウォールには会えたのか。」「はい。ミハス村にいます。」
「連れ戻すことはできなかったか。」「代わりに使い魔を預かっています。」
使い魔のピートが騎士の肩からバルタザールの肩に飛び移る。
「ピート、バルタザールの役に立つ。」「話せるのか。」
「ウォールが作ったのですよ。」「そんなこともできるのか。使い魔のことは他言してはならないぞ。」
「ダミアン王には何と報告すれば・・・」「必要ない。ビアンカのことで頭がいっぱいだ。」
騎士たちは、ダミアン王が女にのぼせて大丈夫なのかと思う。ダミアン王はビアンカのために多くの時間を費やしていた。
エッケハルト宰相がダミアン王に意見する。
「ダミアン様、ビアンカ嬢に関わりすぎではないですか。このままだと仕事が滞って国の運営に支障が出ます。」「エッケハルト、誰に意見をしている。それより聖女ミリアを連れてこい。」
「ミリア様をどうするつもりですか。」「ビアンカを悪魔と決めつけたんだ。罰してやる。」
エッケハルトは、これ以上何も言わなかった。ダミアンはビアンカの虜になっており、何を言っても無駄だと判断したのだ。エッケハルトはバルタザールに面会する。
「バルタザール、ビアンカ嬢のことをどう思う。」「ダミアン王にとっては毒でしかありません。排除が必要でしょう。」
「ビアンカ嬢は王妃候補だぞ。これを追放とするにはそれなりの理由がいる。」「聖女ミリアは、ビアンカが悪魔だと言っています。何か証拠があれば良いのですが・・・」
「ミリア様はウォール殿とミハス村ですな。」「知っていましたか。」
「役職柄、独自の情報網を持っています。」「この国はどうなるのか・・・」
「このままだと傾きます。ビアンカ嬢に対して浪費がひどい状態になっています。このままだと第2のディンケルとなるでしょう。」「まずいですな。」
「はい。ダミアン王は国民に人気があるとは言えません。そのうえ増税などしたらどうなるか。」
エッケハルトはため息をつく。バルタザールはこの状況を手紙にして使い魔のピートにミリアとウォールへ届けさせる。
手紙はミリアとウォールの元に届けられる。そこにはエッケハルトとバルタザールの苦境がつづられていた。ミリアがウォールに言う。
「戻った方が良いかもしれないわ。」「戻ってビアンカを排除するのかい。」
「そうよ。」「それでは俺たちが何も罪のないビアンカを追い出したことになる。悪魔ビアンカを排除したことでないと戻れないよ。」
ウルズがミリアを説得するように言う。
「もう少し我慢するが良い。ビアンカが動き出すぞ。」
ウォールは、バルタザールにビアンカが動き始めたら知らせて欲しいと手紙に書いてピートに託す。
0
あなたにおすすめの小説
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
七億円当たったので異世界買ってみた!
コンビニ
ファンタジー
三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。
ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。
「異世界を買ってみないか?」
そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。
でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。
一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。
異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。
チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる