聖女様が従騎士に指名した農夫は世界最強だったーリーム王国編ー

ぽとりひょん

文字の大きさ
62 / 64
第3章 亡国の危機

第15話 戦いの終わり

しおりを挟む
 部屋には余計な者がいなくなった。全力を出して壁に少しくらい穴を開けても悪魔を退治すれば文句は出ないだろう。すでに王妃候補ビアンカの部屋は火災が起きて美しかった部屋の面影はない。
 ビアンカが集中して何か仕掛けようとする。俺は反射的に俊足でビアンカに迫り、上段から剣を打ち込む。ビアンカは後ろに飛んでかわすと胸の前に黒い球を作りだし撃ち出す。
 あれはまずい、爆発するとこの部屋は消し飛ぶだろう。俺は黒い球を転移させようとするがチャンスを逃す。黒い球はウルズに向かっている。
 ウルズは右手を前に出して黒い球を転移させる。上から衝撃波が来る。ウルズは上空で黒い球を爆発させたのだ。ミリアが叫ぶ。
 「ウォール、よけて!」
俺が後ろに飛ぶとビアンカに向けて炎の渦が襲い掛かる。キルケとパウラの魔法だ。ビアンカは炎に包まれる。しかし、ビアンカは炎の中で児戯だと言わんばかりに笑っている。
 防御シールドを張って炎を防いでいるのだ。ビアンカが右手を俺に向けて指さす。すると炎は俺に向かってくる。俺は防御シールドを張ってしのぐ。
 ミリアが光魔法の浄化を発動する。ビアンカはかた膝をついてしゃがみ込む。俺を襲っていた炎が消える。俺は剣に光をまとわせて上段から打ちこむ。
 ビアンカはしゃがみ込んでいたので避けられない。俺は頭を狙ったがかわされ、剣は左肩を切りつける。剣にまとわせていた光は切り口を焼いてビアンカを苦しめる。
 さらにミリアが剣に光をまとわせて突きを放つ。剣は深々とビアンカの腹に刺さる。ビアンカは痛みをこらえて左手でミリアの首を掴む。
 まずい、ビアンカは炎でミリアを焼く気だ。俺は剣でビアンカの左腕を切り落とそうとする。だが、ビアンカの方が早いだろう。
 その時、再び浄化が発動される。ビアンカの集中が途切れて魔法の発動が遅れる。俺は、腕を切り落とす。ミリアはひどい汗をかいてよろける。俺はミリアに気を取られる。
 先程の浄化はキルケが発動していた。ビアンカは隙を見て、切り落とされた腕を拾うと逃げ出そうとする。ビアンカは部屋から逃げることが出来なかった。
 部屋にはいつの間にか結界が張られており、火災も消されていた。ウルズがしたことだった。ビアンカは結界を破ろうとするが歯が立たない。
 上級悪魔が張った結界である。ビアンカに破ることは不可能だ。
 さすがのビアンカも光で焼かれた傷口はなかなか治らない。後はビアンカの首を落として殺すだけだ。
 ビアンカの魔力が突然膨れ上がる。そして、収束していく。ウルズが慌てた様子で命令する。
 「全員、我のそばに集まれ。」
俺たちは急いでウルズの周りに集まると結界の外に転移する。俺は、結界の中でビアンカが膨れ上がり爆発するところを見る。
 「ウルズ先生、自爆したのですか。」「そうだ、我々を道連れにするつもりだったのであろう。」
ウルズは結界を解除する。結局、俺たちは最後にウルズ先生に助けられてしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。

もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
 ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。傷ついた二人の恋愛物語

石のやっさん
恋愛
同世代の輪から浮いていた和也は、村の権力者の息子正一より、とうとう、その輪のなから外されてしまった。幼馴染もかっての婚約者芽瑠も全員正一の物ので、そこに居場所が無いと悟った和也はそれを受け入れる事にした。 本来なら絶望的な状況の筈だが……和也の顔は笑っていた。 『勇者からの追放物』を書く時にに集めた資料を基に異世界でなくどこかの日本にありそうな架空な場所での物語を書いてみました。 「25周年アニバーサリーカップ」出展にあたり 主人公の年齢を25歳 ヒロインの年齢を30歳にしました。 カクヨムでカクヨムコン10に応募して中間突破した作品を加筆修正した作品です。 大きく物語は変わりませんが、所々、加筆修正が入ります。

処理中です...