刻印戦記-AlterFrontier(アルターフロンティア)

ワサオ

文字の大きさ
22 / 46
第1章 刻印覚醒編

第21話 運も実力のうち?運の勝利者ウィナー(2)

しおりを挟む
 
 こんな時に限って運がいいシーカー。シーカーはもちろん、何故かSyoまで慌てていた。

「お前、こんな時に運を使うなよ!!」
「ウルセェ!!俺だって運使いたくねぇよ。それに俺があのウィナーと戦うだと!?い、いつ?」
「運のあるシーカー君、今から戦うぞ!!もちろん生放送でだ!!
「今から!?」
「さぁ!!挑戦する気があるなら連絡を!!1分以内に!!」

 2人が慌てている間に、画面に1分のカウントダウンが始まった。
 その瞬間、真っ先にSyoへと相談した。

「ど、ど、ど、どうすればいいんだ!?」
「し、しるか俺が!!とにかく戦え!!お金が、武器が、服が全部もらえるんだぜ!!それにあいつ弱そうだし」

 少し悩み残り10秒になった辺りでウィナーが挑発して来た。

「シーカー君、この大チャンス逃すのかい?僕みたいな戦闘初心者に負けるのが嫌かなぁ~それとも臆病になったかなぁ~」

 周りの美女達もシーカーをあざ笑うかのように挑発して来て、ムカついたと共に一気にやる気が湧いて来た。

「そこまで言うならやってやるぜ!!」
「単純な奴……」

 ラスト1秒になった瞬間、即挑戦に受けるとメッセージを送った。
 そして画面の向こうのウィナーにメッセージが届き、それを見るとニヤリと笑う。

「シーカー君が連絡が来た!!挑戦は受けるとのことで、ランダムでフィールドを選択だ!!何が出るかな、何が出るかな!!そぉれ!!」

 フィールド:火山地帯

「火山地帯!?」

 火山地帯と聞き、シーカーは頭を悩ませた。よほど嫌いなようだ。
 一方ウィナーは、シーカーとは真逆で平然としていてメサを操作して装備を決めていた。

「火山地帯は熱いよぉ。何か装備してもいいよ」
「俺はこのままで良い!!フィールドに移動する!!」

 少しばかり頭の中ではお金や武器がもらえる事が嬉しい中、半分は生放送で何百万人も見ている中で戦うのがとても心配なのだ。
 Syoは落ち着かせようと冷静に話題を変える。

「まぁ勝てば有名なるからいいんじゃない?」
「いや、そうゆう問題じゃあ……」

 有名になってもしょうがない。だけど、挑む以上なんとしても勝たないといけない。
 そう思いながら、メサを操作してフィールドに移動した。


 *


 メサで到着した火山地帯フィールド。
 フィールドの至る所に火山があり、常に空は赤く曇っている。そして常にマグマやガスを噴出しており、地面からもマグマが勢いよく噴火しているほどのフィールドだ。
 熱に帯びたゴツゴツとした岩の地面も暑く、まともに立っていられる場所も限られている。

「久しぶりに来たが、やっぱり熱いなぁ……」

 呑気にフィールド内を見渡しながら観光気分で歩き、地面に足を踏み降ろすと踏んだ付近の地面が凹んだ。

「うわぁぁぁ!?」

 踏んだ地面が急に膨れ上がり、その下からマグマが噴出され、踏んだ地面ごとシーカーは上昇して遠くに吹き飛ばされた。
 そして火が燃え上がっている場所に、落下して尻や頭に火がつき、大慌てで炎を振り払った。
 このフィールドは高確率で地面からマグマや炎が噴出し、プレイヤーにダメージを与えるが、こんなにも早くダメージを食らうとは、なんとも運のないシーカーであった。

「あっち!!あちちち!!うぎゃぁぁぁ!!」
「なんて運のない人だ。僕の運を少し分けてあげたいねぇ」

 熱く焦げたシーカーを見て嘲笑うながらフィールドに現れたのは、全身黒く細い機械のスーツを纏ったウィナーだった。顔も機械のヘルメットを被っており、姿だけでは、誰か分からなかった。
 そして何歩も歩きながらシーカーに近づくが、一切噴火は起きず、何事もなくシーカーの元に辿り着いた。

「お、お前がウィナーか?」
「あぁそうだよ。この鎧で僕は勝負する。さっきも言ったが僕は戦闘初心者だ。だから、お手柔らかにお願いするよ」
「本当に勝ったら、お前のお金とか武器をくれるんだろうな」
「もちろん、僕が負ければの話だけどね」

 そんなウィナー嫌味な言い方に対して、シーカーは怒る事もなく平然を装った。
 内心、あの生放送での運命力が戦闘にも反映されるのか、ヒヤヒヤしている。

「もう準備はいいかい?」
「あぁいいぜ。いつでも始めろ」

 シーカーは余裕の表情のウィナーを睨みつけ、いつでも戦えるように拳を構えた。
 どんな戦いをする、あのスーツにはどんな能力があるのか気になる事が多いが、とにかく今は戦いに集中することにした。
 そしてカウントが始まった。
 カウントが始まってもなお、ウィナーは余裕の顔をしていた。

 3・2・1……START

「先制攻撃だ!!」

 STARTの合図が出て、シーカーが進もうとした瞬間に、足元が急に膨れ上がり下からマグマが勢いよく噴火して、遠くに飛んで行った。
 こんな時にも、運に見放されているシーカーであった。
 地面に頭からぶつけて軽くタンコブが出来たシーカー。涙目になりながら、必死にタンコブを撫でていた。

「くっそぉ!!早速かよ!!」
「おいおい僕はまだ何もしてないんだよ。勝手にやられたら困るなぁ」
「いちいちうるさい奴だ!!」

 何も動いていないウィナーに挑発され、頭に来たシーカー。力任せに一気に突進する。
 刻印は使わずにウィナーへと拳を振り下ろした。

「ふっ」

 拳が当たりそうな状況なのに、ウィナーは動く事なく、逆に不敵に笑った。
 その拳が当たる直前、スーツの目の部分が光り輝き、シーカーの拳よりも早い速度で無数の拳がシーカーの胴体に重い攻撃を何発も繰り出した。

「ぐっ……!!」

 重い拳の攻撃でダメージを受けつつ、後方へと弾き飛ばされた。シーカーは綺麗に一回転して地面に着地した。
 あの時飛んできた無数の拳。腹に5発、胸に2発、両腕1発ずつ、そして顎に1発殴ってきた。明らかにシーカーの攻撃速度よりも早く、シーカー自身も今自分がどれくらい攻撃したのかはっきりとは分からなかった。

「痛ぇ……なんだ今のは」
「このスーツは一定の確率で自動防衛システムが発動して、相手の攻撃を瞬時に判断して、相手の一番ダメージを与えるように反撃をしてくれるパーフェクトスーツだ」

 Syoはこの生放送をノートパソコンで見ているが、徐々に増えていく視聴者たち。そして盛り上がりも増していった。

「これも運なのか……」

 Syoも唖然としている中、シーカーは考えていた。今のが確率なら、確率が外れる時も絶対にあると。

「……うわっ、何だ!?」

 突如、地面が大きく揺れ始めた。それと同時に辺りの火山の活動が活発になり、一番デカイ火山の噴火口から勢いよくマグマが噴き出した。その高さは天をも貫かんばかりの勢いで、その中には噴石も混ざり、シーカー達の元に無数の噴石が降り注いできた。

「あぶねッ!!」

 噴石の大きさは様々で野球ボールサイズから人1人を包み込むほどの大きさもある。
 シーカーは降ってくる噴石を色んな方角にジャンプしながら避けている。

「ふん、それくらいなんともないね」

 ウィナーは降り注ぐ噴石に対して微動だにせず、スーツの自動防衛システムが発動し、胸部分が光り輝き一気にビームを放出した。
 小さな噴石から巨大な噴石まで、ビームが当たった物は全て粉々に粉砕された。

「嘘だろ!?ビームも出すのか!?」

 未だ普通に避けているシーカー。ウィナーのスーツから放たれたビームを見て、目をそっちへと奪われた。顔を戻すと巨大な噴石がシーカーの目の前に迫ってきた。

「やられるかァァァ!!」

 焦ることもなく、拳を思いっきり噴石へと食い込ませた。
 噴石に亀裂が走り、何当分にも割れた。そして噴石が降り注ぐが一旦落ち着いた。
 スーツのビームも収まると同時に放出が止まった。

「ふぅ、何とか助かったぜ。さぁ続きと行こうぜ」
「君ぃ……運がないねぇ」

 噴石が落ち着き、戦闘再開しようとウィナーへと身体を向けた。だが、ウィナーは小馬鹿にするようにあざ笑っていた。
 頭上より、大きな影がシーカーを覆った。

「あぁ?」

 ふと影が気になり上を振り向くと、超巨大な噴石が上空より、真っ逆さまに落ちてきた。

「おわっ!?」

 気づいた時には頭上10mも満たない場所にあり、まだ避けられる。すぐに移動しようとした瞬間、別の場所の地面からマグマが噴出し、その勢いで銃撃の速度並みの小石がたまたま飛んできてシーカーの顔にぶつかってきた。

「うっ……」

 その石の当たりどころが悪く、怯み足が止まった。
 そして頭上より落ちてきた超巨大噴石がシーカーを押し潰した。

「シーカー!!」

 Syoは叫んだ。だが、コメントでは運が悪いだの、ウィナーつぇぇぇ!!などと大盛り上がりであった。
 ウィナー自身もやれやれと慈悲深そうに噴石の元へと近づく。

「本当に運悪いねぇ君。火山地帯の大噴火は低確率でしか起きないのに、噴火して、巨大噴石から逃げようとしたら、別の場所から石が飛んできて逃げるのを妨害されて押し潰される。ここまで運が悪い人は初めてだよ」

 そしてウィナーは噴石に背中を向けて、視聴者に向けて語りかけた。

「今回は残念だったねぇ。僕は防衛システムに運良く守られたけど、逆に運が悪かったようだねぇ。って事で僕の勝ちだね」
「あぁ?勝ちだとぉ?誰が運が悪くて負けたってぇ?」

 噴石から声が聞こえてきて、振り向くと巨大噴石がゆっくりと持ち上がってきた。そこにはボロボロになっているシーカーがいた。炎の刻印を発動しているが、かなり疲れが見えていた。

「え?シーカー、君生きてたの?」

 軽くあしらうウィナー。だが、シーカーは持ち上げながらウィナーに言い放った。

「当たり前だ……運如きで負ける俺ではない!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...