57 / 64
第三部 天嬢篇
紅天を撃つ
しおりを挟む
魔鎧龍、ファヴニール。
瘴塵龍といえば、かつてこの地を支配していた魔物どもの強大なる王。聖騎士パラディオン、聖女ミレイア、魔戦士ダンケルハイト──建国三英雄が死力を尽くしてそれを滅ぼし、民たちは苦しみから解放され、以降数百年続く王国が誕生した、とされている。
それは大災厄の前、神遺物がただの魔具同様に使われていた頃のことだ。
王国に潜伏していたジブリールは、建国にまつわる伝説を知っていて、あえてその名を──ファヴニールを冠したのだろう。伝説の底から蘇った、王国への復讐者とでも言いたいのか。
「──で、諦めないのはわかったが、どうするんだ?」
アズライルが無神経に問いかけてくる。それをいま必死に考察してるんだから、ちょっと黙ってなさい。
……もしかしてこいつ、味方(?)になった途端に弱体化するほうの宿敵だったのか……。
などと軽く落胆する私の視界のなかで、上空の魔鎧龍が大きく開いた顎の奥に、紅い光が点った。
ざわり、嫌な予感に胸が騒ぐ。それを裏付けるように、光は点から球体に、輝きを増しながら膨張していった。
「──ヤバそうな光だな」
「まあ、ドラゴンが口のなかに溜め込むものといえば、吐炎でしょうね」
伝説における瘴塵龍の吐炎は「煉獄を宿す火球」と呼ばれ、その一発で見渡す限りを灰塵に替えたと伝えられている。
機能停止寸前の第三の目が、断末魔のように警告を放つ。それは魔鎧龍の顎に宿る魔力の輝きが、伝説に匹敵するものだと示していた。
王城はおろか、人口の集中している王都の中心部まるごと、一瞬で焦土と化すだろう。
視線を地上に戻す。迷宮口の攻防は決着していた。
自分たちごとすべて消し去ろうとする魔学者を、四鎧将の二体は呆然と見上げている。
その隙を逃さず、王妃様は無事アリオスに──かつての同級生の腕に託された。
迷宮が吐炎の直撃に耐え得ると断言はできないが、いま出来るのはそこに退避することだけだ。
王城敷地内や学園には他の迷宮脱出口が複数あり、その情報はユーリイに流してある。
彼の有能さを信じるなら、すでに非戦闘員の退避は完了しているだろうし、城の守りについていた兵たちも、今まさに地下へと駆け下りているところだろう。
──それでも。
このままでは、王城周辺に住まう幾百の命が、一瞬で焼滅させられてしまう。
衿沙はエリシャの命だけでも救いたいと思えるけれど、エリシャはそれをよしとはしない。そもそもこの状況、修正力が招いた結果なら、私にも責がある。
『エリシャ様、急いで地下に避難を』
耳元で鳴った影狐の風話の声は、懇願のようだった。彼女もきっと理解しているのだろう。自分の願いが、決して聞き入れられないことを。
「ごめんなさい。影狐──ミオリがいつもそばにいてくれて、本当に心強かったし、楽しかった。これまでありがとう、お姉ちゃん」
私の声は、きっと忍術で聞き取ってくれるだろう。その証拠に耳元で、いろんなものが入り混じった筆舌に尽くしがたい吐息がひとつ、漏れ聞こえた。
すでに機能していない第三の目が遺してくれた分析結果によれば、吐炎は極限まで凝縮した魔力を着弾時に爆発させ最大の威力を得る爆弾型火球だ。
ならば着弾前──射出直後に空中で起爆させれられたなら、地上への被害を最小限に留めつつ、あわよくば魔鎧龍の頭部に収まった奴の顔ごと爆発に巻き込むこともできるかも知れない。
──そして、今それが出来るのは、私だけ。
纏装を解除する。魔鎧の装甲は、全てが一瞬に粒子化して霧散し、素体は紫炎を経てドレスに戻る。
兜に収められていた黒髪が、しゃらりと背に流れた。
お母様から受け継いだ、豪奢な紫のドレス。それは、修繕や仕立直しを繰り返しながらも、ダンケルハイト家に代々伝えられてきたものだという。魔玄籠手と同様に。
ところどころ損傷はあるものの、その褪せることない絢爛さと気品とを身に纒い、私は右手を天に掲げた。
「劃式纏装──零星籠手」
紫炎に包まれた右腕だけが、漆黒の装甲に覆われていく。今の魔力で魔鎧の維持はできないが、これならば、あと少しは持つ。
「おまえ、まさか──」
「あなたも迷宮に避難しなさい。大丈夫、王国は帝国とはちがうから」
何かを察した様子のアズライルに、この後の身の振りかたを教示する。
実際、四鎧将たちも纏装を解いて投降し、アリオス(の一部)に拘束されながらも地下に招き入れられたようだ。
「でも、その前に。まだ少しは力が残っているでしょう?」
言いつつ、私は頭上を見上げる。
龍の全身が隠れるほどに膨張した火球からは、黒い翼と尻尾だけが生えてみえる。さながら、悪魔の太陽だ。
「エスコートをお願いできますかしら、皇太子殿下」
地上まで届く、紅い光と熱気に照らされた私の顔に、アズライルは一瞬だけ見惚れて。
「──ああ、謹んで」
恭しく答えると、乱れた蒼髪を手櫛で整えてから、私が差し出した漆黒の籠手を掴む。その額で、蜘蛛の紋章が輝いた。
「頼む。兄弟姉妹を、解放してやってくれ──!」
そして疑神化により超増幅された彼の腕力で空中へ、落下し始めた火球へと向け一直線に投擲された私は、ドレスと黒髪をはためかせながら飛翔する。
地上を見降ろせば、王城も周囲の街並みも見る間に小さくなってゆく。
一瞬だけ見えたマリカはもう泣いてはいなくて、怒ったような表情でこちらを見上げていた、ような気がした。
それらすべてを守るため、私は振り絞った魔力をすべて右腕に集める。黒い拳は紫光に覆われ、肘からの紫炎噴射が飛翔を加速した。
「零星拳……!」
視界を占拠して眼前に迫る灼熱の火球。肌を焼く熱気のなか、私は声を絞り出した。
瘴塵龍といえば、かつてこの地を支配していた魔物どもの強大なる王。聖騎士パラディオン、聖女ミレイア、魔戦士ダンケルハイト──建国三英雄が死力を尽くしてそれを滅ぼし、民たちは苦しみから解放され、以降数百年続く王国が誕生した、とされている。
それは大災厄の前、神遺物がただの魔具同様に使われていた頃のことだ。
王国に潜伏していたジブリールは、建国にまつわる伝説を知っていて、あえてその名を──ファヴニールを冠したのだろう。伝説の底から蘇った、王国への復讐者とでも言いたいのか。
「──で、諦めないのはわかったが、どうするんだ?」
アズライルが無神経に問いかけてくる。それをいま必死に考察してるんだから、ちょっと黙ってなさい。
……もしかしてこいつ、味方(?)になった途端に弱体化するほうの宿敵だったのか……。
などと軽く落胆する私の視界のなかで、上空の魔鎧龍が大きく開いた顎の奥に、紅い光が点った。
ざわり、嫌な予感に胸が騒ぐ。それを裏付けるように、光は点から球体に、輝きを増しながら膨張していった。
「──ヤバそうな光だな」
「まあ、ドラゴンが口のなかに溜め込むものといえば、吐炎でしょうね」
伝説における瘴塵龍の吐炎は「煉獄を宿す火球」と呼ばれ、その一発で見渡す限りを灰塵に替えたと伝えられている。
機能停止寸前の第三の目が、断末魔のように警告を放つ。それは魔鎧龍の顎に宿る魔力の輝きが、伝説に匹敵するものだと示していた。
王城はおろか、人口の集中している王都の中心部まるごと、一瞬で焦土と化すだろう。
視線を地上に戻す。迷宮口の攻防は決着していた。
自分たちごとすべて消し去ろうとする魔学者を、四鎧将の二体は呆然と見上げている。
その隙を逃さず、王妃様は無事アリオスに──かつての同級生の腕に託された。
迷宮が吐炎の直撃に耐え得ると断言はできないが、いま出来るのはそこに退避することだけだ。
王城敷地内や学園には他の迷宮脱出口が複数あり、その情報はユーリイに流してある。
彼の有能さを信じるなら、すでに非戦闘員の退避は完了しているだろうし、城の守りについていた兵たちも、今まさに地下へと駆け下りているところだろう。
──それでも。
このままでは、王城周辺に住まう幾百の命が、一瞬で焼滅させられてしまう。
衿沙はエリシャの命だけでも救いたいと思えるけれど、エリシャはそれをよしとはしない。そもそもこの状況、修正力が招いた結果なら、私にも責がある。
『エリシャ様、急いで地下に避難を』
耳元で鳴った影狐の風話の声は、懇願のようだった。彼女もきっと理解しているのだろう。自分の願いが、決して聞き入れられないことを。
「ごめんなさい。影狐──ミオリがいつもそばにいてくれて、本当に心強かったし、楽しかった。これまでありがとう、お姉ちゃん」
私の声は、きっと忍術で聞き取ってくれるだろう。その証拠に耳元で、いろんなものが入り混じった筆舌に尽くしがたい吐息がひとつ、漏れ聞こえた。
すでに機能していない第三の目が遺してくれた分析結果によれば、吐炎は極限まで凝縮した魔力を着弾時に爆発させ最大の威力を得る爆弾型火球だ。
ならば着弾前──射出直後に空中で起爆させれられたなら、地上への被害を最小限に留めつつ、あわよくば魔鎧龍の頭部に収まった奴の顔ごと爆発に巻き込むこともできるかも知れない。
──そして、今それが出来るのは、私だけ。
纏装を解除する。魔鎧の装甲は、全てが一瞬に粒子化して霧散し、素体は紫炎を経てドレスに戻る。
兜に収められていた黒髪が、しゃらりと背に流れた。
お母様から受け継いだ、豪奢な紫のドレス。それは、修繕や仕立直しを繰り返しながらも、ダンケルハイト家に代々伝えられてきたものだという。魔玄籠手と同様に。
ところどころ損傷はあるものの、その褪せることない絢爛さと気品とを身に纒い、私は右手を天に掲げた。
「劃式纏装──零星籠手」
紫炎に包まれた右腕だけが、漆黒の装甲に覆われていく。今の魔力で魔鎧の維持はできないが、これならば、あと少しは持つ。
「おまえ、まさか──」
「あなたも迷宮に避難しなさい。大丈夫、王国は帝国とはちがうから」
何かを察した様子のアズライルに、この後の身の振りかたを教示する。
実際、四鎧将たちも纏装を解いて投降し、アリオス(の一部)に拘束されながらも地下に招き入れられたようだ。
「でも、その前に。まだ少しは力が残っているでしょう?」
言いつつ、私は頭上を見上げる。
龍の全身が隠れるほどに膨張した火球からは、黒い翼と尻尾だけが生えてみえる。さながら、悪魔の太陽だ。
「エスコートをお願いできますかしら、皇太子殿下」
地上まで届く、紅い光と熱気に照らされた私の顔に、アズライルは一瞬だけ見惚れて。
「──ああ、謹んで」
恭しく答えると、乱れた蒼髪を手櫛で整えてから、私が差し出した漆黒の籠手を掴む。その額で、蜘蛛の紋章が輝いた。
「頼む。兄弟姉妹を、解放してやってくれ──!」
そして疑神化により超増幅された彼の腕力で空中へ、落下し始めた火球へと向け一直線に投擲された私は、ドレスと黒髪をはためかせながら飛翔する。
地上を見降ろせば、王城も周囲の街並みも見る間に小さくなってゆく。
一瞬だけ見えたマリカはもう泣いてはいなくて、怒ったような表情でこちらを見上げていた、ような気がした。
それらすべてを守るため、私は振り絞った魔力をすべて右腕に集める。黒い拳は紫光に覆われ、肘からの紫炎噴射が飛翔を加速した。
「零星拳……!」
視界を占拠して眼前に迫る灼熱の火球。肌を焼く熱気のなか、私は声を絞り出した。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
笑顔が苦手な元公爵令嬢ですが、路地裏のパン屋さんで人生やり直し中です。~「悪役」なんて、もう言わせない!~
虹湖🌈
ファンタジー
不器用だっていいじゃない。焼きたてのパンがあればきっと明日は笑えるから
「悪役令嬢」と蔑まれ、婚約者にも捨てられた公爵令嬢フィオナ。彼女の唯一の慰めは、前世でパン職人だった頃の淡い記憶。居場所を失くした彼女が選んだのは、華やかな貴族社会とは無縁の、小さなパン屋を開くことだった。
人付き合いは苦手、笑顔もぎこちない。おまけにパン作りは素人も同然。
「私に、できるのだろうか……」
それでも、彼女が心を込めて焼き上げるパンは、なぜか人の心を惹きつける。幼馴染のツッコミ、忠実な執事のサポート、そしてパンの師匠との出会い。少しずつ開いていくフィオナの心と、広がっていく温かい人の輪。
これは、どん底から立ち上がり、自分の「好き」を信じて一歩ずつ前に進む少女の物語。彼女の焼くパンのように、優しくて、ちょっぴり切なくて、心がじんわり温かくなるお話です。読後、きっとあなたも誰かのために何かを作りたくなるはず。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ライバル悪役令嬢に転生したハズがどうしてこうなった!?
だましだまし
ファンタジー
長編サイズだけど文字数的には短編の範囲です。
七歳の誕生日、ロウソクをふうっと吹き消した瞬間私の中に走馬灯が流れた。
え?何これ?私?!
どうやら私、ゲームの中に転生しちゃったっぽい!?
しかも悪役令嬢として出て来た伯爵令嬢じゃないの?
しかし流石伯爵家!使用人にかしずかれ美味しいご馳走に可愛いケーキ…ああ!最高!
ヒロインが出てくるまでまだ時間もあるし令嬢生活を満喫しよう…って毎日過ごしてたら鏡に写るこの巨体はなに!?
悪役とはいえ美少女スチルどこ行った!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる