居場所を無くした孤独女子は、エリート上司に甘く囲われる〜二人で美味しい同棲生活〜《R-18》

清澄 セイ

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第十章

二人の手作り餃子と、新しいスタート⑪

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「あら、たさ…っ」

「来未、好きだ」

「私も…っ」

「っ」

「んぁ…っ」

今日もベッドの中で甘く溶かされた私は、グッタリして新太さんに身を委ねた。

「最後の顔、エロかった」

「そういうの言わなくていいから…」

「恥ずかしがるところが見たい」

「意地悪っ」

「嫌い?」

「好き」

「だろ?」

新太さんは嬉しそうに喉を鳴らして、私をギュッと抱き締めた。

こんなことをするのは、正直まだ恥ずかしいし慣れない。応えるのに必死できっと変な顔をしているだろうし、足だってあんなに開かなくちゃいけないし、それに私の中に新太さんの…

「わぁっ!」

急に大声出したから、新太さんの肩がビクッと震える。

「な、なに」

「お、思い出し照れです」

「ふぅん、なに思い出したの?」

「え?」

途端に、新太さんの形のいい唇がくにーっと意地悪く弧を描いた。

「そんな大声出すくらいの恥ずかしいことって、なに?」

「そ、れは…別に大したことじゃ」

「だったら言えるよな?」

本能が、これはダメだと警鐘を鳴らす。新太さんがいじめっ子モードに入ったら、私は絶対勝てない。

そうならないように、私は頭から勢いよくタオルケットを被って、ダンゴムシのように丸まった。

「来未」

「…」

(そんな甘い声で名前呼んだってダメ!)

だって今日はもう二回も…ゴニョゴニョ。

「来未」

「やだ」

「分かった。呼んでも出てきてくれないんじゃあ、仕方ないよな」

新太さんのそんなセリフと共に、ベッドが軽く軋む音が聞こえた。

もしかして、私の態度が可愛くないから怒ってしまったんだろうか。けれど新太さんはこんなことで気分を害するような人ではない。

「ひゃ…っ」

いつのまにか、タオルケットから私の足がはみ出ていたようで。

ふくらはぎを指でツーッとなぞられて、思わず声が漏れた。
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