ロボットの時代

湯殿たもと

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ロボットの時代 そのよん

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ロボットの時代  そのよん


五月に入ったある日、不来方が学校を休んだ。季節外れの風邪か?昨日までは元気にしてたんだが...

「変な病気でも流行ってるのか」

久保田がが言う。そんな話聞いた事がない。ま、普段世話になってるから見舞いに行くか。

その日は、なんとなく暇だった。普段から男友達とは話しているのだが、不来方がいないと休み時間をもて余す。だからといって勉強する気は起きなかったが。

放課後。

見舞いに行こうとしていると久保田が声をかけてくる。

「あれ、どこ行くんだ?」

「どこにも行かねぇよ」

何か女子の見舞いに行くのが知られたら面倒なことになりそうなので誤魔化した。

「大相撲中継があるからな」

「来週からだ」

「じゃなくて...カードキャプターさくらが」

「今は時間帯違うぞ」

「とにかく先帰る、じゃ」


不来方家。ガキの頃は気づかなかったが、けっこうな豪邸であった。インターホンを押す。しばらくして不来方が出る。

「はーい、ってかなめ君!?どうしたの?」

「見舞いだ」

「見舞い?あっ今開けるね」

扉が開かれる。

「悪いな、起こしちまって」

「あっうん、大丈夫だよっ」

「風邪はどうだ、よくなったか?」

「うん、明日は学校行けそうだよ」

「そうか、よかった、でもぶり返すと良くないからちゃんと寝てろよ。あとこれが今日の分のノートだ」

「かなめ君普段ノートとってたっけ」

「当たり前だ、今日は久しぶりにとった」

「当たり前にとって無かったんだね...」

「それより飯はちゃんと食べたのか?」

「食べて無いんだ...」

「よし、じゃ今からお粥を作る」

「いいのに...」

「駄目だ、ちゃんと食べないと」

その時、玄関のチャイムが鳴った。誰だ?

玄関の扉を開けると、そこにはクラスの委員長(女子)。

「ほぇ?」

「お、委員長」

「プリント持ってきたんだけど...どうして船引君が...」

「いや、その、これはだな、見舞いに来たんだよ」

「わああああああっ!!!」

委員長はプリントを渡すと走って行ってしまった。何か誤解されたか?


「ほれ、お粥出来たぞ」

「あ、ありがと」

「どうだ、味は」

「うん、美味しいよ」

「そりゃ良かった、自信無かったからな」

「かなめ君」

「どした?」

「かなめ君ってこういう時ってとても優しいよね」

「いや別に優しくしてる訳じゃない」

「ずっとこうしていられたら良いな、......かなめ君、ボクと付き合ってくれないかな?」

お、俺とかっ!?いやちょっと待て、クールになれ船引かなめ。どうして俺と!?

「熱でもあるんじゃないのか?」

「かなめ君のせいだよ?」

俺は不来方の事が好きなのか、そうか、好きなのかも知れない、気が付かなかっただけかも知れない。こうやって見舞いにくるのも好きだから?そうだ、他の奴の見舞いなんて行ったことない。

「そうかな、付き合おう」


その翌日、

見事に風邪を移された。妹が馬鹿は風邪ひかない筈なのに、と言う。うぐぅ。



続きます
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